『片田舎のおっさん剣聖になる』3期の制作は決まったが、いつから放送されるかはまだ発表されていない。
第2期最終回で描かれた教都の戦いは原作小説7巻に当たり、続きを読むなら8巻から。
ベリルが次にどの弟子と向き合うのか、3期で描かれそうな展開まで追う。
第1章 3期はいつから?原作は何巻から?
3期の制作は決定、放送開始日は未発表
『片田舎のおっさん、剣聖になる』の第3期は制作が決定している。
ただし、2026年9月24日時点で放送開始日や放送時期は発表されていない。
第2期は最終回を迎えたが、その翌年に3期が始まるとも、
何月に放送されるとも決まっていない。今わかるのは、
ベリルたちの物語が次の期へ続くというところまでだ。
制作決定に合わせて公開された絵には、ビデン村を歩くベリルがいる。
第2期の終盤、彼は故郷の静かな道とは遠く離れた教都で、
王女と王子を巻き込んだ戦いの中に立っていた。
その姿を見た後では、村を歩く一枚にも目が止まる。
剣を振るう時だけでなく、いつもの暮らしに戻ろうとする時にも、
教え子たちがベリルを放っておかない作品だからだ。
第2期第10話では、サラキア王女とグレン王子の婚儀を前に、
ベリルが滞在する教都へアリューシアとガトガが訪れた。
ガトガはベリルと二人になったところで、ロゼのその後を話す。
一方、王都に残ったミュイはクルニとフィッセルの特訓を受けていた。
一つの土地で起きた騒ぎだけを追っていたわけではない。
教都へ向かった師匠と、王都で腕を磨く弟子の時間が並んでいた。
だから、3期の開始日を待つ間にも気になることがある。
教都で共に戦ったロゼたちは、その後ベリルとどう顔を合わせるのか。
王都で鍛錬していたミュイには、次にどんな出番があるのか。
放送日については続報を待つ必要があるが、
最終回の続きに触れたい人には、先に進む入口がある。
第2期の続きから読むなら原作小説8巻
アニメ第2期の続きを読むなら、入口は原作小説の第8巻だ。
ここでいう「8巻」は、佐賀崎しげるによる小説の巻数を指す。
漫画の8巻と同じ場面から始まる、という話ではない。
第3期が小説8巻のどこからどこまでを映像にするかは
発表されていないため、これは最終回後の読書位置である。
巻数の境目は、二つの巻の内容を比べると見えてくる。
小説7巻では、サラキア王女の婚儀に伴ってベリルが隣国へ向かい、
式の当日に起きた反乱と教都での戦いに巻き込まれる。
アニメ第2期の終盤も、まさにその婚儀が舞台だ。
第10話で大聖堂に悲鳴が響き、第11話では王子と王女を守って
宮殿へ移動するベリルたちの前に、さらに危機が迫る。
これに対して小説8巻は、隣国での戦闘を経た後から動き出す。
第2期で見た婚儀と教都の争いをもう一度最初から読む巻ではなく、
その戦いがベリルや弟子たちに何を残したかへ進む巻だ。
「3期は原作の何巻から?」と知りたい人にも、
現時点では小説8巻が最もわかりやすい目安になる。
ただし、アニメの冒頭が8巻の冒頭と一致するとは限らない。
第2章 第2期最終回は原作のどこまで描いた?
第12話でロゼたちが向かった戦いの決着
第2期最終回、第12話の題名は「片田舎のおっさん、我が家に帰る」。
そこへ至る道は、穏やかな帰り道とはほど遠かった。
第11話では大聖堂に踏み込んだヴェルデアピス傭兵団に
ベリルが斬りかかろうとする。彼らを味方だと止めたのはイブロイだ。
事情の違う者たちが王子と王女を守って宮殿へ進む間にも、
ベリルと傭兵ハノイの間には衝突が起きていた。
第12話では、仮面を着けた女騎士ホワイト・メイデンが
かつてベリルに剣を教わったロゼだとわかる。
別の場所ではアリューシアとスレナがキマイラを倒している。
ベリルとロゼは二人に合流し、ハノイたちの加勢へ向かう。
その先にいるのは、追い詰められたハノイとモーリス教皇だ。
教え子の正体が明らかになって終わるのではなく、
立場の異なる弟子たちが同じ戦場へ集まる最終回だった。
第1期からベリルは、弟子が自分の知らない場所で
どれほど大きくなったかを、再会するたびに見せられてきた。
騎士団長になったアリューシアも、冒険者として戦うスレナも、
師匠の後ろに隠れて助けを待つ人物ではない。
最終回で二人が先にキマイラと戦い、ベリルがロゼと合流する流れは、
別々の道を歩いた弟子が自分の役目を果たしたうえで
師匠のいる場所へ駆けつける場面として残る。
小説7巻の教都編から8巻の始まりへ
小説7巻が扱うのは、サラキア王女を護衛して隣国へ向かい、
婚儀の日に教都が揺れるまでの大きな戦いだ。
騎士、傭兵、冒険者が同じ都に集まる巻の内容は、
第2期第10話から最終回へ続く出来事と重なる。
第11話で傭兵団を見て剣を向けたベリルが、
王子と王女を守るため彼らと行動を共にする場面も、
その混乱の中で誰を守るかが問われた一例である。
一方、小説8巻の紹介は、隣国での戦闘を終えた後を起点にしている。
教都から帰れば、それですべて元どおりというわけではない。
ベリルが見守ってきた弟子たちには、それぞれ騎士としての務めや
次に挑む仕事が待っている。第12話の「我が家に帰る」という題名を
見届けた後で8巻へ進むと、帰った先から始まる物語を読める。
最終回の直後を急いで知りたいなら小説8巻。
教都へ向かう前から、ロゼやアリューシアとベリルの距離を
原作の文章でもたどりたいなら小説7巻からが読みやすい。
次に気を付けたいのは、この巻数を漫画へそのまま当てはめないことだ。
第2期が小説4巻から7巻のどの出来事を選んだか、
そして漫画が今どこを描いているかで、選ぶ本が変わってくる。
ロゼとベリルの関係は、第2期最終回で
初めて明かされたものではない。
第1期第10話、隣国の教会騎士団副団長として現れた
ロゼを見て、ベリルはかつての弟子との再会に驚いた。
村の道場を離れた後も、ロゼは剣を振り続け、
国の違う騎士団で責任ある立場に就いていた。
最終回で仮面の下から彼女が現れた時、
そこには第1期から続く師弟の再会が重なっている。
しかも第1期第12話で、ベリルは
刺客が一斉に押し寄せた状況を作ったロゼと対峙し、
彼女が何を考えて動いたのかを問いただしていた。
元弟子だからといって、その行動をすべて
黙って受け入れてきたわけではない。
相手の立場が変わっても、自分の目の前で
何をしようとしているかを確かめる。
その積み重ねがあるからこそ、第2期第12話で
二人が並んでハノイのもとへ向かう姿に重みが出る。
ハノイとの間にも、最終回だけでは終わらない
衝突が残っていた。第11話、大聖堂へ入ってきた
ヴェルデアピス傭兵団へベリルが剣を向けると、
イブロイは彼らを味方だと叫んで止めた。
王子と王女を宮殿へ運ぶため、共に動くしかない。
それでも移動の途中、ベリルの怒りと
傭兵としてのハノイの考えは激しくぶつかった。
第12話でベリルたちが駆けつける相手は、
直前まで意見を違えていた男でもある。
騎士団のアリューシア、冒険者のスレナ、
教会騎士団のロゼ、傭兵のハノイ。
ベリルは肩書の同じ仲間だけを連れて
モーリス教皇へ向かったわけではない。
第1期にはロゼと対峙し、第2期にはハノイへ怒りを見せた。
その二人とも関わりながら戦いを終えるところまでが、
アニメ第2期で描かれた教都の出来事だ。
巻数を探す時には、教皇との戦いだけでなく、
ここまでの人物関係が小説7巻側にあることも
押さえておきたい。
第3章 第2期は原作4~7巻をどう描いた?
魔術師学院での再会と故郷への帰還は小説4・5巻
第2期がどの巻を通ったかは、ベリルの行き先を見るとわかりやすい。
第1話では、家を訪ねてきたルーシーとフィッセルから
魔術師学院の臨時講師を頼まれる。ベリルは剣の師範だが、
教える相手は剣と魔術を組み合わせて学ぶ生徒たちだ。
教室では、かつて自分に教わったフィッセルが教壇に立っている。
生徒の疑問から二人が立ち合う場面は、小説4巻の入口に当たる。
この立ち合いで見たいのは、師匠が弟子を負かせるかだけではない。
第1期でフィッセルは、王国魔法師団で働くほど腕を上げた姿で
ベリルの前に現れた。今度は学院の生徒に教える側となり、
その教え方を、かつての師匠が同じ教室で見ることになる。
ベリルが呼ばれたのは、強い剣士を一人増やすためではなく、
弟子が受け持つ授業で、生徒の剣をどう伸ばすかを考えるためだ。
続く小説5巻に当たるのが、ミュイを連れてのビデン村への帰省だ。
第1期第7話でベリルと同じ家に暮らし始めたミュイを思い出すと、
この里帰りはベリル一人が故郷を訪ねる話ではなくなる。
首都で暮らす二人がベリルの家族と顔を合わせる一方、
クルニとヘンブリッツも村へやって来る。
都で出会った人たちが、ベリルの育った土地へ入ってくるのだ。
第2期第5話では、サーベルボア討伐の中でクルニが
かねて目標にしていた相手を倒し、自分の成長を確かめる。
元冒険者のランドリドも経験を生かして剣を振るい、
刺激を受けたヘンブリッツは、彼に立ち合いを申し込む。
父モルデアのいる故郷で、ベリルが教えた者と、
ベリルの腕を認める者が次々に剣を見せる。
「里へ帰る」という小説5巻の題名の中身は、休暇だけではない。
辺境伯領の夜会から教都の婚儀へ進む小説6・7巻
故郷で父モルデアの剣と向き合った後、
小説6巻ではベリルにフルームヴェルク辺境伯の夜会への
招待状が届く。第2期第7話でも、隣国との国境に面した領地へ、
ベリルはアリューシアとともに招かれた。
村で剣を教えていた男が、騎士団長の弟子と並んで
貴族の場に立つ。故郷の食卓から夜会へ移る落差が、
第2期の中盤を大きく動かしている。
夜会の場で気になるのは、ベリルを招いた人々だけではない。
第2期第8話では、シュステがベリルへ積極的に近づく様子を
アリューシアが気に掛け、彼女の兄ウォーレンも
アリューシアの背中を押す。第1期からベリルを騎士団へ
呼び寄せたアリューシアにとって、師匠との距離が
公の場でも変わっていくことを実感させる出来事だ。
そこから小説7巻の中心となる、サラキア王女の護衛と
隣国スフェンドヤードバニアでの婚儀へ進む。
第2期第10話、ベリルの滞在先に来たガトガは、
二人になったところでロゼのその後を話す。
第1期第10話で、ロゼは隣国の教会騎士団副団長として
ベリルと再会していた。教都へ向かう前から、
彼女はベリルの元弟子であり、隣国で務めを持つ騎士だった。
第10話の婚儀が騒乱に変わり、第11話では
王子と王女を守るため騎士と傭兵が共に動く。
最終回にはロゼ、アリューシア、スレナが
それぞれ戦った末にベリルのもとへ集まった。
学院、故郷、辺境伯領、教都という第2期の移動は、
小説4巻から7巻の出来事と対応している。
だから最終回の次を探すと、小説8巻に行き着く。
学院でベリルの剣が必要になった場面は、
フィッセルとの立ち合いだけではない。
第2期第3話では、学院内で魔術が使えなくなる
異常事態が起き、影の狼が現れる。
魔術を失っても剣で戦えるベリルとフィッセルは
学舎へ突入し、食堂で待機していたミュイたちも、
自分たちが未熟だと知ったうえで
目の前の敵へ立ち向かうことを選んだ。
第1期第2話でベリルが再会したフィッセルは、
すでに魔術を使う剣士になっていた。
初めてその力を目にしたベリルは驚いたが、
第2期第3話で求められるのは
魔術が止まった場所でも動ける剣の力だ。
学院へ呼ばれた当初は、自分が教えることに
戸惑っていたベリルも、実際に危機が起きれば
フィッセルと一緒に生徒のいる場所へ向かう。
小説4巻の学院編は、授業の場面だけでは測れない。
そして食堂にいるミュイは、第1期第7話で
ベリルとの同居を始めた少女でもある。
第1期第6話、ベリルは特別討伐指定個体の素材から
造られた剣を手に、ミュイを利用した者の背後へ
踏み込んだ。彼に守られる側だったミュイが、
学院では仲間とともに影の狼へ向き合う。
第2期でビデン村へ連れて行く相手として
ベリルがミュイを選ぶまでに、二人は同じ家で暮らし、
学院での危機も共に経験していた。
村ではさらに、ベリルを育てた父モルデアが待つ。
第2期第5話でランドリドとヘンブリッツの剣が
ベリルの目を引き、続く第6話では
モルデア自身が息子と剣を交える。
弟子の腕前を確かめる立場に見えていたベリルが、
故郷では父の剣を受ける側へ戻る。
小説5巻に当たる帰省は、ミュイに家族を会わせ、
クルニの成長を見届けるだけでなく、
ベリル自身の剣を問い直す時間にもなっている。
第4章 漫画は何巻から読めば第2期の続きに届く?
「原作8巻」を漫画8巻と読み替えると場面がずれる
「続きは8巻」と聞いて本を探す時は、表紙の巻数だけでなく
小説か漫画かを確かめたい。第2期の続きに当たる8巻は、
佐賀崎しげるが書いた小説の第8巻だ。
漫画には漫画の第8巻があるが、同じ数字だからといって
アニメ第2期最終回の次の出来事が載っているわけではない。
買う巻を間違えやすいのは、ここが一番大きい。
小説では4巻に魔術師学院、5巻にビデン村への帰省、
6巻に辺境伯領の夜会、7巻に教都での婚儀がある。
第2期第1話でベリルがフィッセルの授業に立ち会い、
第5話でクルニがサーベルボアを倒し、
第10話で婚儀の日を迎える流れと比べれば、
小説の巻数とアニメの行き先がつながる。
漫画は小説をもとに別の冊数で物語を進めている。
第1期で見た場面を漫画で読み直したいなら楽しめるが、
「第2期最終回で教都を出た後」をすぐ読みたい場合、
漫画8巻を開いても求める場面には届かない。
ベリルとロゼの再会がどの段階にあるかを見ると、
二つの8巻を同じ場所として扱えないことがはっきりする。
漫画9巻のロゼとアリューシアは最終回より前にいる
2026年6月発売の漫画9巻で描かれるのは、
レベリス王国騎士団と隣国の教会騎士団による合同演習だ。
ガトガとヘンブリッツ、ロゼとアリューシアが
それぞれ立ち合う。ベリルが元弟子ロゼと再会し、
王子を守る任務に関わる頃の出来事である。
第2期最終回の教都での戦いより、前の段階だ。
アニメ第1期第10話では、ロゼが隣国の
教会騎士団副団長となっていたことをベリルが知る。
この時の再会を覚えていれば、漫画9巻の合同演習と
第2期第12話を取り違えずに済む。
最終回のロゼは仮面の女騎士ホワイト・メイデンとして
ベリルと行動を共にし、アリューシアたちに合流した。
同じ人物が登場しても、物語の位置は大きく違う。
漫画9巻の時点では、ベリルがフィッセルの授業に呼ばれる
第2期第1話よりも前の出来事を読んでいることになる。
まして第12話の後を漫画の何巻から読めるか、
現時点の刊行巻数で示すことはできない。
最終回の続きを今すぐ知りたいなら小説8巻。
漫画を選ぶなら、アニメで見たロゼとの再会や
騎士団同士の立ち合いを、別の描き方で味わう入口になる。
漫画9巻の合同演習がどの辺りの話なのかは、
ロゼの立場からも確かめられる。
彼女は隣国スフェンドヤードバニアの
教会騎士団副団長として、レベリス王国へ来ている。
第1期第10話のベリルは、その姿を見て
昔の弟子がここまで出世したことを知った。
この時点では、第2期第10話の教都で
ガトガからロゼのその後を聞く場面より前だ。
漫画9巻の紹介にあるもう一組の立ち合いは、
ガトガとヘンブリッツだ。
第2期第5話のヘンブリッツは、ビデン村で
ランドリドの剣を見て、今度は自分から
立ち合いを申し込んでいた。
同じヘンブリッツが登場する戦いでも、
合同演習と村での勝負は場所も相手も違う。
名前だけで漫画の続きを探すと、
第2期の場面へ進んだつもりで
第1期の出来事へ戻ることになる。
ロゼとアリューシアについても同じだ。
漫画9巻では両国の騎士団による演習で
二人が剣を合わせる。第2期第12話では、
ロゼはベリルと行動を共にし、
アリューシアはスレナとキマイラを倒した後で
二人と合流する。前者は互いの腕を見る場、
後者は教都を襲う敵へ共に向かう場だ。
何をしている場面かまで比べれば、
漫画9巻が最終回の続きではないとわかる。
漫画から読み始めたい人にとって、
合同演習そのものには見どころがある。
第1期で駆け足に感じたベリルとロゼの再会、
隣国の騎士と王国の騎士が剣を合わせる場面を、
漫画の進み方で追うことができる。
ただし目的が「教都から帰った後を知る」なら、
今選ぶのは小説8巻だ。
どちらが優れているかではなく、
読みたい場面が収められている方を選べばいい。
第5章 原作小説8巻から、どんな出来事が始まる?
ここからは第2期最終回より先の原作小説8巻に触れる。
大きな戦いの結末には踏み込まないが、
ベリルと弟子たちに次に起きる出来事を知りたくない人は、
第7章まで読み進めてほしい。
失われたアリューシアの剣を、ベリルはどうする?
小説8巻で最初に気になるのは、教都での戦いを経て
アリューシアが餞別の剣を失ったことだ。
餞別の剣は、ベリルの道場を卒業した弟子に贈られる。
王国騎士団長のアリューシアなら、より強い武器を
手に入れることもできたはずだ。それでも長く使い続けたのは、
剣の持ち主が師匠から認められた証でもあったからだ。
第1期第1話でアリューシアは、ビデン村までベリルを訪ね、
王国騎士団の特別指南役になってほしいと頼んだ。
村で剣を教わった少女が騎士団長となり、
今度は師匠を自分のいる場所へ呼びに来る。
第2期第7話では辺境伯領の夜会にもベリルと並んで出向き、
第12話では教都でキマイラを倒した後、再び彼に合流した。
餞別の剣は、そうして別々の道を歩いた間も、
アリューシアの手元に残っていたものだ。
その剣を失ったアリューシアに、ベリルは新しい武器を
贈ろうと考える。候補に挙がるのは、かつて討伐した
特別討伐指定個体の素材だ。第1期第6話では、
同じく特別討伐指定個体の素材で造られた剣を手に、
ベリル自身がミュイを救う戦いへ向かった。
魔物の素材が武器になることは、すでにアニメでも描かれている。
ただ、アリューシアの新しい剣には、強い素材を使えば
済むという話とは別の重みがある。
最初の一本を贈った時、ベリルは道場を巣立つ弟子を見送った。
教都でそれを失った後にもう一度剣を贈るなら、
騎士団長として戦ってきた今のアリューシアを見て
渡すことになる。3期でこの場面が描かれるなら、
剣を受け取る時の二人の距離にも目が向く。
騎士団入団試験と北方遠征で、弟子たちはどう動く?
小説8巻には、レベリオ騎士団の入団試験もある。
ベリルは受験する弟子の奮闘を見守る立場になる。
第2期第5話のサーベルボア討伐では、クルニが
自分の目標だった相手を倒し、成長を確かめた。
第1話の魔術師学院では、フィッセルが生徒に教える姿を
かつての師匠が見ている。試験でも同じように、
弟子が自分の力を示す時、ベリルがその場にいる。
入団試験は、勝てるかどうかだけを待つ場面ではない。
第1期にアリューシアがベリルを騎士団へ招いた時、
すでに彼女は団長として部下を率いていた。
第2期には、クルニが魔物を倒し、
ヘンブリッツもベリルの故郷でランドリドに
立ち合いを申し込んだ。ベリルの周囲にいる剣士は、
教わる側にとどまらず、それぞれ次の場所を目指している。
さらに小説8巻では、北方遠征でベリルが
幼い頃からの知人である大隊長と再会する。
第2期第6話で父モルデアと剣を交えたベリルを
覚えていれば、師匠として頼られる今の姿だけでなく、
彼にも村で過ごした長い時間があるとわかる。
故郷で父の剣を受け止めた後、別の土地で
昔のベリルを知る人物に会う。弟子の成長と並んで、
師匠自身の過去にも触れられる巻になっている。
第6章 3期は小説8巻からどこまで進みそう?
第1期・第2期の進み方から見える範囲
第3期が小説8巻のどこまで描くか、
話数とともに現時点では発表されていない。
ただ、第2期が一つの事件だけを十二話かけて追った
わけではないことは、放送済みの場面から確かめられる。
第1話で魔術師学院へ行き、第5話ではビデン村で
サーベルボアを討伐。第7話には辺境伯領の夜会があり、
第10話からは教都の婚儀が争いへ変わっていった。
原作の巻数で見ても、学院の小説4巻から
教都の小説7巻までを第2期で描いている。
一方、同じ速さで次の巻数まで進むと
決めつけることはできない。小説8巻だけでも、
アリューシアの新しい剣、騎士団の入団試験、
北方遠征と、場所も中心人物も異なる出来事がある。
どの場面に時間を使うかで、3期の到達点は変わる。
第1期第6話では、ミュイを救うためにベリルが
新たな剣を手にして戦った。第2期第5話では
クルニの討伐と、ランドリドとヘンブリッツの
立ち合いを同じ話数の中で描いている。
剣が造られる過程を中心にするのか、
弟子がその剣で何をするかまで進めるのか。
巻数を単純に数えるだけでは、そこは読めない。
小説9巻の山脈まで進むなら、スレナが中心になる
小説9巻まで範囲が広がる場合は、
スレナをめぐる大きな出来事が控えている。
ここからは8巻より先の内容にも触れる。
小説9巻では、消息を絶ったスレナを追って
ベリルがアフラタ山脈へ向かう。アリューシアや
冒険者ギルドの力も借り、最後に依頼で訪れた場所を
探すところから物語が動き出す。
第2期第12話では、スレナはアリューシアとともに
キマイラを倒し、ベリルたちに合流した。
その彼女が姿を消したと聞けば、
教都で共に戦った直後だけに、ベリルが動かないはずはない。
第1期からスレナは、冒険者として自分の仕事を持ちながら
ベリルの前へ現れてきた。いつも自力で戦場を渡る彼女を
今度は師匠が探しに行く、という変化がある。
山脈には、若い頃のベリルを打ち負かした
特別討伐指定個体との因縁も待っている。
第2期第6話で父モルデアと剣を交えた時、
ベリルは自分の剣を見つめ直すことになった。
小説9巻まで映像化されれば、今度は過去に負けた相手を前に、
成長したスレナとベリルがどう立つかが見どころになる。
ただし、この山脈の出来事が3期に入るとは
まだ決まっていない。まず期待したいのは、
小説8巻から始まる、教都を越えた師弟の歩みだ。
スレナの消息不明が重く響くのは、
ベリルにとって彼女が単なる有名な冒険者では
ないからだ。第1期第3話、新人冒険者の引率を
頼まれたベリルは、仕事を任せられる腕があるか
確かめるため、スレナと立ち合うことになった。
かつての弟子が今は冒険者として、
師匠の実力を見定める側にも立っている。
再会してすぐ、二人の間には新しい関係が生まれた。
第2期第12話では、スレナはアリューシアと
別々にキマイラを倒し、ベリルのところへ合流する。
騎士団長と冒険者では務めも行動する場所も違うが、
教都では同じ危機へ向かうことができた。
小説9巻でスレナが帰ってこないと知った時、
ベリルがアリューシアと冒険者ギルドの力を借りる流れは、
第2期で並んで戦った二人の姿ともつながる。
一方、山脈で待つ魔物は、
ベリルにとって過去の敗北と結び付いている。
第2期第6話で父モルデアと向き合った時、
彼は今の腕だけでなく、故郷で積んできた
剣の時間にも触れた。小説9巻では、
若い頃に負けた相手へ、今度はスレナと向かう。
過去の自分を知る父と剣を交えた後、
過去の自分を倒した魔物に再び会う。
もし3期がここまで進めば、二つの勝負が響き合う。
ただ、8巻にはアリューシアの新しい剣、
騎士団の入団試験、北方への遠征がある。
これらを丁寧に描けば、山脈の話は
さらに先の期へ残す選び方もあり得る。
第2期でも学院での授業、村への帰省、
辺境伯領の夜会、教都での戦いは
それぞれ別の場面に時間を使っていた。
スレナ救出が3期に入るかどうかは未発表のため、
小説9巻の内容は先の見どころとして受け止めたい。
第7章 3期を待つ間、原作はどこから読むと楽しめる?
最終回の続きを急ぐなら小説8巻
第2期第12話を見終えて、その先のベリルたちを
すぐに追いたいなら、選ぶのは原作小説8巻だ。
教都での婚儀と戦いは小説7巻に当たり、
8巻はその戦闘を経た後から始まる。
第3期の放送開始日はまだ発表されていないため、
アニメの続きが気になった今、次の出来事へ進める巻になる。
第12話でベリルは、ホワイト・メイデンの正体が
元弟子のロゼだと知り、彼女と共にアリューシア、
スレナのいる場所へ向かった。その後に待っていたのは、
ハノイとモーリス教皇が向き合う戦場だ。
騎士団長、冒険者、教会騎士という別々の立場に進んだ弟子が、
師匠と同じ危機へ向かった。8巻では、
その戦いを越えた後の師弟を追うことができる。
特にアリューシアの剣が気になるなら、
8巻から読む手応えは大きい。道場を卒業した時に
ベリルから贈られた餞別の剣を、彼女は
騎士団長になってからも大切に使っていた。
教都でその剣を失った後、ベリルが
新しい武器を贈ろうとする。最終回で並んで戦った二人が、
次にどんな形で向き合うのかを知りたい人向けの入口だ。
ただし、手に取るのは小説の8巻である。
漫画の8巻、あるいは漫画9巻を選ぶと、
教都から帰った後には進めない。
漫画9巻では、ガトガとヘンブリッツ、
ロゼとアリューシアの合同演習が描かれている。
それは第1期でベリルがロゼと再会した頃の出来事で、
第2期最終回より前に位置する。
教都へ向かう前から味わい直すなら小説7巻
最終回でロゼがベリルと行動を共にした姿が
印象に残った人は、小説7巻から読む選び方もある。
7巻では、サラキア王女の護衛として
ベリルがレベリオ騎士団と隣国へ向かう。
婚儀の当日だけを切り取るのでなく、
教都に入る前から何を守るためにそこへ行ったのかを追える。
第2期第10話では、ガトガがベリルに
ロゼのその後を話した。同じ頃、王都ではミュイが
クルニとフィッセルから特訓を受け、
ルーシーたちも王女と王子の婚姻を巡る情勢を話していた。
教都の騒乱は、最終回になって突然現れた事件ではない。
離れた場所にいる人物たちの動きが重なり、
第11話の大聖堂から第12話の戦場へつながっていった。
だから7巻から読み直すと、最終回でベリルのもとへ
アリューシア、スレナ、ロゼが集まるまでの道も見える。
それぞれが何を背負って教都へ来たかを確かめ、
戦いの後へ進みたいなら、そのまま8巻へ行けばいい。
一方、アニメで見た教都の出来事はもう十分に覚えているなら、
迷わず8巻から始めて構わない。
3期について確定しているのは制作決定までで、
放送開始日も、原作のどこまで進むかも未発表だ。
それでも、次に読む巻は選べる。
最終回の先を知りたい人は小説8巻。
教都での師弟の動きをもう一度追いたい人は小説7巻から。
ベリルが故郷へ帰った後も、剣を教えた弟子たちの歩みは
それぞれの場所で続いている。
片田舎のおっさん、剣聖になるIIまとめ
『片田舎のおっさん、剣聖になるII』の記事を、大聖堂襲撃・モーリス教皇とスフェン教・ロゼとホワイト・メイデン・ハノイとヴェルデアピス傭兵団・アリューシア・スレナ・ミュイなどに分けてまとめています。
ベリル、アリューシア、ロゼ、ハノイ、モーリス、ガトガ、ヴェスパー、スレナなど、気になる人物や物語の謎はこちらから探せます。


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