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【骸骨騎士様II】アニメと原作はどこが違う?第2期で変更・追加された場面を比較

【骸骨騎士様II】
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『骸骨騎士様II』は原作小説をそのまま一場面ずつ映像化しているわけではなく、第2期でも登場順、人物の合流時期、回想の置き方が変わっています。
特に第9話のダンカ再登場のように、Web版にはない一方でコミカライズには近い場面もあり、アニメは原作小説だけでなく漫画版で補われた流れも取り入れています。
第1期から続く再構成まで見ると、アニメ版は主要人物を早めにつなぎ、アークたちの旅とチヨメ・サスケ周辺の出来事を一本の流れとして見せる傾向が分かります。

  1. ★第1章 結論|第2期は原作そのままではなく、漫画版の補足も取り入れている
    1. Web版・書籍版・漫画版・アニメで、人物の合流時期や場面の順番が少しずつ違う
    2. 第9話のダンカ再登場を見ると、アニメが何を優先しているか分かる
  2. ★第2章 第2期ではチヨメとサスケ周辺の見せ方が大きく組み直されている
    1. ツボネの回想を使い、サスケが「名前だけの行方不明者」にならないようにしている
    2. 第8話のダンカ襲撃から第9話のサスケ再会まで、アニメでは一本の追跡になっている
  3. ★第3章 第9話のダンカ再登場はWeb版と違う
    1. Web版ではダンカと再合流せず、そのまま虎人族と黒巨人の事件へ進む
    2. Web版はサスケ本人の異変を直接見せ、アニメはダンカを証人として残している
  4. ★第4章 漫画版を取り入れると第2期の変更が分かりやすい
    1. ダンカとの途中合流はコミカライズ第6巻ですでに描かれている
    2. アニメは漫画版の再構成を使い、人物関係を一本の旅へまとめている
  5. ★第5章 第1期からアニメ版は主要人物を早めに同じ事件へ集める作りだった
    1. 第1期第4話ではアーク・アリアン・ダンカ・チヨメを一つの救出事件へ早く集めている
    2. 原作で別々に動く人物も、アニメでは「アークたちの旅」の中へ入りやすい
  6. ★第6章 原作ではサスケとタジエントの異変がアニメ第9話より直接的に描かれる
    1. Web版ではサスケが「普通の生者ではない」とかなり早く明かされる
    2. タジエントでは黒巨人だけでなく骸骨甲冑まで動き、サスケが利用された可能性が浮かぶ
  7. ★第7章 第2期の違いを見るなら「何を削ったか」より「どこから拾ったか」が面白い
    1. アニメはWeb版を短くしただけではなく、漫画版で補われた流れも取り入れている
    2. 第10話以降も「登場順・合流時期・回想の位置」を見ると差が見つけやすい

★第1章 結論|第2期は原作そのままではなく、漫画版の補足も取り入れている

『骸骨騎士様』は「原作→アニメ」だけではない
Web版
書籍版
コミカライズ版
アニメ版
アニメで原作と違って見える場面でも、コミカライズですでに追加・再配置されている場合がある。第2期は「Web版との違い」だけでなく、どの媒体の流れを採用したかを見ると分かりやすい。

Web版・書籍版・漫画版・アニメで、人物の合流時期や場面の順番が少しずつ違う

『骸骨騎士様II』は、原作小説の文章を上から順番に映像へ置き換えた作品ではない。
第2期でも、出来事そのものは原作を使いながら、
誰をその場に立たせるのか。
どの回想を先に見せるのか。
誰の証言から次の事件へ進むのか。
そうした人物配置や場面の順番が細かく組み替えられている。

ここで少し注意したいのが、『骸骨騎士様』には比較する媒体が一つではないこと。
物語の元になったWeb版。
刊行された書籍版。
コミカライズ版。
そしてアニメ版。
そのため「原作とアニメが違う」と思った場面でも、
実は漫画版ですでに追加や再構成が行われている場合がある。
第2期第9話のダンカ再登場が、その分かりやすい例になる。

Web版では、南大陸へ入ったアークたちはプリマスから平原を進み、
虎人族の集落。
黒巨人ジャミアント。
タジエント。
サスケとの再会。
という流れへ進んでいく。
この途中で、ダンカ本人と再び合流して行動する展開は入っていない。
Web版だけ覚えていると、第9話でダンカが姿を見せたところに違和感が出る。

ところがコミカライズでは、ダンカの扱いが変わっている。
謎の双剣使いに襲われたダンカを見舞うため南大陸へ渡る。
その後、虎人族の集落へ向かう途中で本人と再会する。
そして黒巨人の事件へ進む。
アニメ第9話も、
プリマスへ着いた時にはダンカが先行している。
アークたちが追う。
その先で再び合流する。
かなり漫画版に近い流れになっている。

だから第2期の違いを見る時は、
「原作にないからアニメオリジナル」とすぐ決めない方がいい。
Web版にはない。
でも漫画版にはある。
アニメはその漫画版を採用している。
こうした場面がある。
原作小説と漫画版の両方を見ることで、
アニメ側がどこから場面を拾っているのかが見えやすくなる。

しかも変更されているのは、話の結末だけではない。
第8話ではダンカを襲った双剣使いからサスケの名前へ近づく。
第9話ではダンカ本人が再登場。
死の穢れ。
サスケ。
黒巨人ジャミアント。
これらが近い位置へ置かれる。
原作の出来事を削っただけではなく、
複数の手掛かりを連続して見せる方向へ組み直している。

こうした再構成は、アニメだけ見ていると気付きにくい。
サスケの話が続いている。
ダンカもいる。
チヨメも動く。
黒巨人も現れる。
だから普通に一つの事件として見られる。
しかし原作と比べると、
人物がそこへ来る時期や情報を出す順番がかなり調整されている。

第2期の原作との違いで一番面白いのはここ。
「この場面が消えた」だけではない。
別の場所にあった情報を前へ持ってくる。
漫画版で補われた再会を使う。
回想を先に見せる。
そのうえでアニメ一話分の流れへまとめる。
第2期は、原作の出来事をつなぎ直して見せる部分がかなりある。

第9話のダンカ再登場を見ると、アニメが何を優先しているか分かる

第9話でダンカを残したことで、一番分かりやすくなったのがサスケの線。
第8話では、
ダンカが謎の双剣使いに襲われた。
その相手には死の穢れがあった。
双剣を使う六忍といえばサスケ。
この情報から、チヨメの中に強い不安が生まれる。

もしWeb版に近い形で進めるなら、
ダンカは一度物語の外へ置ける。
そのままチヨメがサスケ本人と対面し、
赤い瞳。
生気の薄い顔。
双剣。
敵対する反応。
そこから「何が起きているのか」を直接見せればいい。
Web版は、その形で十分成立している。

でもアニメでは、ダンカをもう一度出す。
これによって第8話の情報を再確認できる。
実際に襲われた本人がいる。
その先にサスケがいる。
視聴者は、
「前回ダンカが話していた相手がこの人物なのか」
と自然に結び付けられる。
一話前の情報がそのまま次回の映像へ残る。

ここに漫画版の補足が効いている。
漫画版でダンカとの途中再会が追加されていたから、
アニメ側もその人物配置を使える。
Web版から完全に新しい場面を作ったわけではない。
既にコミカライズで一度つながれていた流れを取り入れる。
その結果、第8話と第9話の連続性がかなり強くなる。

だから第2期は、
原作の細部を削って短くした作品というだけではない。
必要な人物を近くへ置く。
前回の疑問を次回へ直接持ち越す。
サスケのような重要人物は、
登場する前から回想や証言を重ねておく。
視聴者が「誰だった?」となりにくいように、
人物関係を早めに見せている。

この傾向を押さえておくと、
第2期で原作との違いを探す時も見やすい。
誰が消えたかだけではない。
誰が早く出たか。
誰がその場へ追加されたか。
原作では後だった情報が、
アニメではどこへ移されたか。
そこを見ると、
第2期の再構成がかなり見えてくる。

アニメで違って見える場面は全部同じではない
順番を変更 原作にある出来事を、アニメでは前後へ移して見せる
人物を追加配置 別行動だった人物を同じ事件へ合流させる
漫画版を採用 Web版にはないが、コミカライズですでに追加された場面を使う

★第2章 第2期ではチヨメとサスケ周辺の見せ方が大きく組み直されている

ツボネの回想を使い、サスケが「名前だけの行方不明者」にならないようにしている

アニメ第2期はサスケを「突然出す」のではなく、先に手掛かりを積んでいる
第5話
死の穢れの先にアンデッドが存在することを先に見せる
第8話
ツボネの回想でチヨメとサスケの過去を先に提示
第8話
ダンカを襲った双剣使い+死の穢れ=サスケへの疑い
第9話
ダンカ再登場 → サスケ本人 → 黒巨人ジャミアント

第2期で特に再構成が目立つのが、チヨメとサスケの周辺。
第8話から第9話だけ見ても、
サスケはいきなり登場する人物として扱われていない。
その前に、
六忍としてどんな人物だったのか。
チヨメとどんな関係だったのか。
なぜチヨメが名前を聞いただけで動揺するのか。
そこを回想で先に見せている。

その役を担うのがツボネ。
第8話では、チヨメとサスケの過去が語られる。
サスケは六忍の一人。
チヨメより年上で、
兄のように慕われていた。
修業でも先を歩き、
チヨメに技を教える存在だった。
ただ「昔の仲間です」と一言で済ませず、
二人の距離を映像で見せている。

ここが第9話の再会へ効く。
チヨメが「サスケ兄さん」と呼ぶ。
視聴者は、
なぜそこまで必死に追うのかを知っている。
ダンカを襲った疑いがあっても会いたい。
死の穢れがあると聞いても確かめたい。
それでも本人を見つければ追わずにはいられない。
回想を先に置いたことで、
第9話の行動へ感情がつながる。

Web版では、サスケとの関係は文章の中で段階的に補われていく。
船旅の途中では、
チヨメがクラーケンの潮干しをサスケへの土産にしようと考える場面もある。
まだこの時のチヨメにとって、
サスケは会えば喜んでくれる兄弟子。
不気味な敵としてではなく、
懐かしい相手として思い浮かべている。
そこから実際の再会との落差が生まれる。

アニメでは、その感情を回想へ集める。
サスケと過ごした昔。
兄のような距離。
チヨメが慕っていたこと。
こうした情報を再会前へ置くことで、
第9話で姿を見た時の衝撃を強くしている。
原作にある感情を消すのではなく、
別の場面へ移して先に見せる形になる。

さらに第8話ではダンカ襲撃も重なる。
双剣使い。
サスケ。
死の穢れ。
兄のような人物だったという回想。
この四つを同じ回の近くへ置くことで、
サスケが「懐かしい人物」でありながら、
「今は何かがおかしい人物」でもあることを一気に作る。

だから第2期の変更を見る時、
回想が増えたか減ったかだけを見ると足りない。
どの情報をサスケ登場前へ移したのか。
何を視聴者へ先に覚えさせたのか。
そこが大きい。
第9話でサスケが姿を見せる前に、
「この再会はチヨメにとって特別」
という前提が完成している。

第8話のダンカ襲撃から第9話のサスケ再会まで、アニメでは一本の追跡になっている

第8話から第9話の流れは、
アニメ版の再構成が特に分かりやすい。
最初にダンカを襲った相手の情報が出る。
双剣。
高い戦闘能力。
死の穢れ。
そこからサスケではないかという疑いへ進む。
そして次の第9話では、
アークたちがダンカ本人を追って移動する。

プリマスへ着く。
しかしダンカはもういない。
タジエントへ向かった後。
そこで虎人族のドリフトプスを借りる。
アークが力比べをする。
アリアンとチヨメも乗る。
一見すると新しい土地の移動回に見えるが、
目的はずっとダンカとサスケの線を追うことにある。

その先でダンカが再登場する。
これによって第8話の襲撃事件が終わっていないことが分かる。
さらに黒巨人ジャミアントが現れる。
サスケ本人も近づく。
チヨメが呼ぶ。
サスケは以前のようには応じない。
黒巨人までサスケを追う。
一話の中で疑問が次々につながっていく。

ここがWeb版とかなり違う。
Web版では、
ダンカを挟まず虎人族や黒巨人の事件へ進み、
現場でサスケ本人の異常を見せる力が強い。
アニメは、
その前にダンカを残す。
だからサスケを見る前から、
「この人物はダンカを襲ったかもしれない」
という疑いが消えない。

死の穢れの扱いも同じ。
第5話ではリーザの里の地下で、
死の穢れを感じた先にアンデッドが現れた。
第8話では、
その言葉がダンカを襲った双剣使いへ重なる。
第9話では、
サスケ本人の異変へつながっていく。
前に出した設定を、
別の人物へもう一度使っている。

これによって第2期全体にもつながりが出る。
第5話のアンデッド事件。
第8話のダンカ襲撃。
第9話のサスケ。
別々の話ではない。
アニメでは「死の穢れ」という同じ言葉を使いながら、
視聴者が前の回を思い出せる形へ近づけている。

第1期から見ても、
アニメ版は人物を早めにつなげる傾向がある。
アークだけの旅として進めるより、
アリアン。
チヨメ。
ゴエモン。
ダンカ。
それぞれの目的を同じ事件へ近づける。
第2期のサスケ編も、
その作り方をさらに強くした形に見える。

だから第2期の「アニメと原作の違い」で一番見るべきなのは、
カット数だけではない。
ツボネの回想をどこへ置いたか。
ダンカをどこで戻したか。
死の穢れをどの回からつないだか。
サスケを登場させる前に何を見せたか。
その順番を見ると、
アニメ版が原作をどう組み直しているのかがかなり具体的に分かる。

★第3章 第9話のダンカ再登場はWeb版と違う

ダンカの位置が変わると、サスケへ入る流れも変わる
Web版 アニメ第9話
南大陸へ進む プリマスでダンカを追う
虎人族・ドリフトプス 虎人族・ドリフトプス
黒巨人へ直行 ダンカと再合流
サスケ本人の異変を直接見る ダンカの証言を残したままサスケへ進む

Web版ではダンカと再合流せず、そのまま虎人族と黒巨人の事件へ進む

第9話で分かりやすい変更が、ダンカの再登場になる。
アニメでは、アークたちが南大陸の港町プリマスへ到着した時点で、
ダンカはすでにタジエントへ向けて出発した後。
そこでアークたちは虎人族のドリフトプスを借り、
ダンカを追う形で平原を進んでいく。

しかしWeb版では、この先の流れが少し違う。
アークたちは南大陸へ入り、
虎人族の集落へ向かう。
その途中でドリフトプスへ乗り、
さらに黒巨人ジャミアントの襲撃へ遭遇する。
この段階でダンカ本人と再び合流する場面は入っていない。

Web版「巨人戦」では、
アークたちは疾駆騎竜で平原をかなりの速度で進む。
三十分近く走ってもドリフトプスには余力がある。
その先に見えてくるのが、
虎人族の集落と二体の巨大な黒巨人。
ここではダンカとの再会を挟まず、
そのまま南大陸の異変へ突入している。

そしてさらにタジエントへ近づくと、
サスケ本人が黒巨人の事件へ深く関わっていることが見えてくる。
Web版「タジエントの危機」では、
黒髪と獣耳を持つ少年が赤い瞳を見せ、
命令を受けて屋根の上を移動する。
その少年こそ、
かつて六忍だったサスケ。
アニメ第9話までより、かなり直接的に状態が描かれている。

つまりWeb版では、
ダンカの証言をもう一度挟むより、
現場でサスケ本人を見せる方向が強い。
サスケが普通の状態ではない。
誰かの指示を受けている。
黒巨人の襲撃にも関与している。
そうした異変を、
タジエントへ入ってから一気に見せる流れになる。

アニメはここを変えている。
第8話でダンカが双剣使いに襲われる。
第9話でダンカを追う。
途中で本人と再合流する。
その後にサスケと黒巨人へ近づく。
Web版よりダンカを長く事件の中へ残している。

この差によって、
アニメでは第8話の出来事を忘れにくい。
ダンカが実際に傷を負っている。
双剣使いを見ている。
死の穢れまで感じている。
その本人が次の回にもいることで、
サスケへの疑いが途中で切れずに続く。

Web版はサスケ本人の異変を直接見せ、アニメはダンカを証人として残している

アニメではサスケ再会前に「被害者本人」が残る
武器 ダンカを襲った相手は双剣使い
気配 相手から死の穢れを感じている
人物像 六忍サスケの特徴と重なる
第9話 その証言者が現場近くへ再登場する

Web版とアニメの違いは、
ダンカの出番が一つ増えたというだけではない。
サスケの異変を、
誰の目を通して見せるかが変わっている。
Web版ではチヨメやアークが、
目の前に現れたサスケ本人から異常を確かめていく。

Web版ではサスケが、
黒巨人をタジエントへ誘導する役として利用された可能性まで出てくる。
さらにアークは、
サスケ本人が自分で街を襲わせたのか、
それとも誰かに使われていたのかを考える。
サスケの状態と黒巨人襲撃が、
かなり早い段階で一つの事件として結び付いている。

アニメ第9話では、
そこへ行く前の段階を厚くしている。
第8話でダンカが襲われる。
相手は双剣使い。
死の穢れがある。
サスケかもしれない。
第9話で本人を追う。
この順番によって、
視聴者もチヨメと同じ疑問を抱いたまま再会へ進める。

第1期から見ても、
チヨメにとって仲間を傷つけられることは非常に重い。
第1期第9話では、
エツアト商会に捕らわれた獣人たちを救出するものの、
助けられなかった者たちを前にする。
そこでチヨメは、
二度と同じ悲劇を繰り返さないと誓っている。
そのチヨメの仲間であるダンカが襲われたとなれば、
簡単に無視できる話ではない。

そこへ兄のように慕っていたサスケが重なる。
だからアニメでは、
ダンカを事件の外へ出さず、
サスケとの再会まで近くに置いた方が、
チヨメの感情も分かりやすくなる。
信じたい相手。
傷つけられた仲間。
二つを同時に抱えることになる。

Web版は、
現場でサスケ本人の異常を強く見せる。
アニメは、
その前にダンカという証人を残して疑いを積み上げる。
同じタジエント編へ向かっていても、
情報を渡す順番がかなり違う。
第9話のダンカ再登場は、
第2期の再構成を確認しやすい場面になっている。

★第4章 漫画版を取り入れると第2期の変更が分かりやすい

第9話のダンカ再登場は「アニメだけの追加」ではない
媒体 南大陸でのダンカ サスケ編への入り方
Web版 途中合流しない サスケ本人の異変へ直接進む
漫画版 虎人族へ向かう途中で再会 ダンカを残して黒巨人へ進む
アニメ 第9話で再登場 第8話の襲撃証言をサスケ再会まで残す

ダンカとの途中合流はコミカライズ第6巻ですでに描かれている

第9話のダンカ再登場を、
Web版だけと比べると「アニメで追加された場面」に見える。
ところがコミカライズ第6巻まで見ると、
この判断は変わる。
漫画版ではアークたちが南大陸へ渡った後、
虎人族の集落へ向かう道中でダンカと再会している。

コミカライズ第6巻の流れでは、
謎の双剣使いとの戦闘で負傷したダンカを見舞うため、
アークたちが海を越えてファブナッハ大王国へ向かう。
異文化の土地を進み、
虎人族の集落へ向かう途中でダンカと合流。
その直後に黒巨人ジャミアントの襲撃へ遭遇する。

この並びはアニメ第9話とかなり近い。
プリマスへ行く。
ダンカは先に出ている。
アークたちが追う。
虎人族やドリフトプスと関わる。
途中でダンカが戻る。
そこから黒巨人の事件へ入る。
細部は違っても、
人物配置は漫画版寄りになっている。

だから第9話は、
Web版から完全に離れたアニメ独自展開ではない。
むしろコミカライズで一度作られた再会を、
アニメでも使った形に近い。
『骸骨騎士様II』の原作との違いを見る時、
漫画版まで確認した方がいい一番分かりやすい例になる。

しかも漫画版でダンカを戻した効果は大きい。
負傷した人物がそのまま消えない。
誰に襲われたのか。
なぜサスケが疑われるのか。
黒巨人の事件とどうつながるのか。
一人の人物を残すだけで、
前後の出来事を連続して見せられる。

Web版では、
アークたちが黒巨人の集落へ到着し、
そこからタジエントへ入り、
サスケ本人と異形の敵を直接見る。
漫画版は、
その前にダンカとの再会を置く。
アニメ第9話もこの形へ寄せることで、
第8話から第9話の流れが途切れにくくなっている。

ここを見ると、
「漫画版との違い」という検索でも面白い。
アニメと原作小説を比べるだけでは、
変更に見える。
でも漫画版を挟むと、
すでに一度再構成された場面だと分かる。
第2期はこの三つを分けて見る方が、
どこが本当のアニメ独自なのか判断しやすい。

アニメは漫画版の再構成を使い、人物関係を一本の旅へまとめている

漫画版を取り入れたことで、
第2期では人物同士のつながりが強く見える。
ダンカ。
チヨメ。
サスケ。
虎人族。
黒巨人ジャミアント。
Web版では段階を踏んで現れる情報が、
アニメでは近い話数へ集められている。

特にサスケ周辺は分かりやすい。
第8話でツボネの回想。
チヨメとサスケの過去。
ダンカ襲撃。
双剣使い。
死の穢れ。
第9話でダンカ再登場。
サスケ本人。
黒巨人。
二話の中へかなり多くの関連情報が集められている。

これでも話が散らばらないのは、
人物を早めに同じ場所へ寄せているから。
ダンカを別行動のまま外すより、
一度合流させる。
チヨメの過去を後から説明するより、
サスケ登場前に見せる。
その結果、
サスケ再会へ向かう一本の流れとして見やすくなる。

第1期にも似た作りがある。
第1期第8話では、
アークとゴエモンがエツアト商会を正面から襲撃。
別行動していたアリアンやチヨメたちも合流する。
第9話では、
全員が同じ救出事件の中へ入る。
複数人物の行動を、
一つの大きな事件へ寄せて見せていた。

第2期でもその方向は続いている。
アークだけが事件を追うのではない。
チヨメの個人的な過去。
ダンカの襲撃。
虎人族の問題。
黒巨人の進撃。
それぞれを同じ移動経路へ重ねる。
だから話数が進むほど、
人物がばらばらに動いている感じが減る。

コミカライズ第6巻も、
南大陸へ舞台を移してから、
ダンカとの再会と黒巨人襲撃を近くに置いている。
アニメ第9話は、
その人物配置を利用することで、
Web版より短い時間で関係を見せられる。
漫画版がアニメとの中間にあることがよく分かる。

第2期の原作比較で面白いのは、
こうした「何を削ったか」以外の違い。
誰をその場に置いたか。
どの媒体の再構成を採用したか。
別々だった出来事をどこで合流させたか。
そこを見ると、
アニメ版の変更がかなり具体的に見えてくる。

★第5章 第1期からアニメ版は主要人物を早めに同じ事件へ集める作りだった

第1期第4話ではアーク・アリアン・ダンカ・チヨメを一つの救出事件へ早く集めている

第2期だけではない|第1期から人物を同じ事件へ集めている
第1期第4話 アーク・アリアン・ダンカ・チヨメが奴隷売買事件の周辺へ集まる
第1期第8話 アーク・チヨメ・ゴエモンがエツアト商会へ突入
第1期第9話 別行動していたアリアン側も同じ救出事件へ合流
第2期第9話 ダンカを戻し、チヨメ・サスケ・黒巨人の線へ接続

第2期だけを見ると、ダンカ再登場やサスケ周辺の再構成が急に増えたようにも見える。
しかし第1期から、アニメ版は主要人物を別々に動かし続けるより、
同じ事件へ早めに集めて関係を見せる作りを使っていた。
分かりやすいのが第4話。
ディエントで情報収集していたアリアンとアークは、エルフ戦士ダンカと合流し、そのまま捕らわれた同胞の救出作戦へ入る。

さらに潜入先では、アークへ突然攻撃を仕掛けてくる獣耳忍者の少女が現れる。
それがチヨメだった。
この時点でアーク、アリアン、ダンカ、チヨメという、
後まで重要になる人物が同じ奴隷売買事件の周辺へ集まる。
誰か一人の紹介回を長く続けるのではなく、
共通の敵や救出対象を通して関係を作っていく。

Web版では、人物同士の出会いや情報交換をもう少し段階的に描く場面がある。
たとえばアリアンとダンカはディエントで先行して奴隷商の周辺を探る。
チヨメも別の目的から奴隷売買を追っている。
その後、アークがそれぞれと関係を持ち、
やがてアリアンとチヨメも正式に顔を合わせる。
同じ協力関係へ入るまでに複数の場面を踏んでいる。

Web版「企みごと1」では、
アークの部屋へアリアンが入ってくると、
そこにはすでにチヨメがいる。
アリアンはダークエルフの特徴を見せ、
チヨメも帽子を取って猫耳を出す。
アークが二人を紹介し、
そこで初めて正式な挨拶を交わす。
人物関係を一つずつ積み上げる場面としてかなり具体的に描かれている。

アニメ第1期では、こうした複数人物の線を救出事件へ寄せる。
第8話になると、
王都でチヨメと再会したアークが獣人族救出へ参加。
筋骨隆々の六忍ゴエモンと組み、
王都最大の奴隷商エツアト商会へ正面突破を仕掛ける。
別行動していたアリアンたちも、続く第9話で合流する。

第9話では、
アークとゴエモンが破壊しながら進む一方、
別ルートのアリアンやチヨメも牢へ到達する。
そこで捕らわれた獣人族を見つけるものの、
すべてを救えたわけではない現実を突き付けられる。
チヨメはその光景を前に、
二度と同じ悲劇を繰り返さないと誓う。
複数人物が別々に動いても、最後は一つの事件へ集める形になっている。

この見せ方が第2期にも続いている。
第8話ではダンカ襲撃。
ツボネの回想。
サスケの過去。
死の穢れ。
第9話ではダンカを追う一行。
虎人族。
黒巨人。
サスケ。
別々に説明できる出来事を、同じ旅の中へ近づけている。

だから第9話でダンカが途中合流するのも、
それだけが特殊な変更とは見えにくい。
第1期からアニメ版は、
重要人物を同じ事件へ集め、
一緒に危機を経験させながら関係を見せてきた。
第2期では、その方法をサスケ編へ使っていると考えると分かりやすい。

原作で別々に動く人物も、アニメでは「アークたちの旅」の中へ入りやすい

第1期第5話では、
ディエントの領主城へアークとアリアンが潜入し、
捕らわれたエルフを救出する。
その働きを認められたアークは、
アリアンからさらに協力を求められる。
そしてララトイアへ入るため、
自分が骸骨姿であることまで明かす。
ここからアークは一時的な傭兵ではなく、アリアンの旅へ深く入っていく。

第6話ではララトイアへ到着し、
アリアンの父ディランや母グレニスとも接触する。
グレニスから力量を試され、
エルフ側の人間関係までアークの旅へ加わる。
第7話では再び人族領へ向かい、
ホーンテッドウルフの首領に不気味なリングが付いていることを発見。
一つの救出事件が、別の陰謀へつながっていく。

第8話ではチヨメと再会。
第9話ではゴエモン、アリアンたちも合流。
こうして見ると、
アニメ第1期は一度登場した主要人物を別の章へ放置せず、
アークの進行ルートへ戻してくることが多い。
人物紹介と事件進行を別々にせず、
旅そのものへ一緒に入れていく。

Web版では、アリアンとチヨメが正式に顔を合わせた後も、
情報収集や目的によって別行動する場面がある。
ライブニッツァでは、
アークとアリアンが街を調べ、
チヨメも別に情報を集めて宿へ戻ってくる。
全員が常に同じ場所へ固まっているわけではない。
それぞれの得意分野を使って事件を追っている。

その差を見ると、
第2期第9話のダンカも理解しやすい。
Web版では、
ダンカをここで同行させなくても話は進む。
アーク、アリアン、チヨメだけで虎人族へ入り、
サスケと黒巨人の異変を直接見ることができる。
それでもアニメはダンカを戻している。

第8話で負傷した人物を、
第9話でも同じ旅へ入れる。
その方が、
「誰がダンカを襲った?」
という前回の疑問を残したままサスケへ進める。
第1期で主要人物を同じ救出事件へ集めた作りと、
かなり近い方向になっている。

だから第2期の原作との違いを見る時は、
場面が削られたかどうかだけでなく、
「誰がアークの近くへ移されたか」も見たい。
ダンカの再登場。
ツボネ回想。
サスケの過去。
こうした追加や移動を見ると、
アニメ版が人物関係を旅の中へ集める傾向がかなり具体的に見えてくる。

同じ事件でも「人物をどこに置くか」が違う
原作寄り アニメ寄り
必要に応じて別行動

情報収集

後で再合流
主要人物を早めに合流

同じ事件を経験

人間関係も同時に見せる

★第6章 原作ではサスケとタジエントの異変がアニメ第9話より直接的に描かれる

※ここから先は、アニメ第9話より先の原作Web版の内容に触れます。サスケの状態やタジエントで起こる出来事を先に知りたくない方はご注意ください。

サスケの状態は、アニメよりWeb版の方が早く直接示される
アニメ第9話まで Web版先行部分
死の穢れがある 生の息吹がない
双剣使いと一致 赤い瞳・青白い顔・無表情
黒巨人が反応する 誰かの指示を受けている様子まで描かれる
まだ疑問を残す 異変の正体へ早く踏み込む

Web版ではサスケが「普通の生者ではない」とかなり早く明かされる

アニメ第9話まででは、
サスケに死の穢れがあること、
ダンカを襲った双剣使いと特徴が重なること、
黒巨人ジャミアントがサスケへ反応することが大きな手掛かりになる。
まだ「サスケに何が起きたのか」を疑問として残す見せ方が強い。
ところがWeb版では、この先かなり直接的になる。

Web版「邂逅」では、
サスケが人族の兵士へ次々と斬り掛かる。
そこでチヨメが姿を見て、
「サスケ兄さん」と呼ぶ。
しかしサスケは表情の薄い顔を向けるだけ。
直後には六メートル級の黒巨人が落下し、
巨大な石斧をサスケへ振り下ろす。
サスケは攻撃を避け、そのまま屋根へ逃げる。

チヨメもすぐ後を追う。
そしてWeb版「サスケとチヨメ」では、
追跡する相手がどんな状態なのかがはっきり書かれる。
赤い瞳。
青白い顔。
感情のない表情。
兄弟子として一緒に鍛錬し、
妹のように可愛がってくれた昔のサスケとは明らかに違う。

さらに決定的なのが、
サスケにはすでに「生の息吹がない」と示されること。
つまりWeb版では、
視聴者に長く推測させるより、
チヨメが再会した時点で不死者になっていることを明確にする。
第9話までのアニメが「死の穢れ」から異変を感じさせるのに対し、
Web版は本人の状態を直接言葉にする。

ここはアニメとの差としてかなり大きい。
第2期では第5話にアンデッドと死の穢れを先に出す。
第8話でダンカの証言へ使う。
第9話でサスケへ重ねる。
段階を踏んで、
視聴者に「まさか」と考えさせる形になっている。
Web版は、再会後の答えをかなり早く出す。

チヨメにとっても衝撃は強い。
行方不明だった兄弟子。
船旅では土産を渡すことまで考えていた相手。
ようやく見つけたのに、
以前のように名前を呼び返してくれない。
しかも生者ですらない。
再会がそのまま救出の始まりになる。

タジエントでは黒巨人だけでなく骸骨甲冑まで動き、サスケが利用された可能性が浮かぶ

原作Web版のタジエントは、
黒巨人だけが暴れている街ではない。
アークが市街地へ入ると、
大量の骸骨甲冑まで住民や兵士を襲っている。
アーク自身、
すでに百体以上を粉砕したと考えるほど数が多い。
さらに黒巨人も単体なら魔法で倒せるため、
街中を移動しながら双方を相手にしていく。

しかも異常なのは、
骸骨甲冑と黒巨人が同じ側に見えないこと。
骸骨甲冑は住民を襲う一方、
倒れた黒巨人へ群がって止めを刺す場面まである。
アークも行動原理が分からず、
「同じ勢力が用意したなら巨人を攻撃するのは変だ」と考える。
タジエントでは複数の異常が同時に進行している。

そこでアークが考えるのがサスケの役割。
黒巨人によるタジエント襲撃は、
サスケを使って巨人を誘引した可能性が高いのではないか。
ただしサスケ本人が計画したのかには疑問が残る。
行方不明になった後、
なぜ不死者になったのか説明できないからである。

つまりWeb版では、
サスケは単純な襲撃の首謀者として描かれていない。
誰かに利用された可能性が浮かぶ。
死の穢れを持つサスケ。
サスケを追う黒巨人。
街へ現れた骸骨甲冑。
これらを動かした別の存在がいるのではないか。
アーク自身もその方向へ疑いを深めていく。

さらにタジエント中心部では、
黒巨人が逃げる住民を追い、
ヒルク教の教会まで襲撃する。
壁を破壊して内部へ入り、
避難した人々まで危険にさらす。
その一方で骸骨甲冑も各所にいる。
一つの敵を倒せば終わる状況ではない。

この後には、
さらに黒巨人とも骸骨甲冑とも違う巨大な異形まで現れる。
全長十メートル級。
青白い身体。
無数の人の顔と脚を持ち、
黒巨人へ攻撃を仕掛ける。
タジエント編は、
サスケ一人の異変から街全体の異常へ一気に広がっていく。

だからアニメ第9話までとWeb版を比べると、
情報の出し方がかなり違う。
アニメはダンカ、死の穢れ、サスケ、黒巨人と段階的に疑問を積む。
Web版はタジエントへ入ると、
サスケの状態。
黒巨人との関係。
骸骨甲冑。
さらに別の異形。
複数の異常をかなり直接的に見せていく。

第2期がこの先どこまで原作通りに見せ、
どこを漫画版やアニメ向けに組み替えるのか。
第9話までの変更を知っていると、
タジエント編は特に比較しやすい部分になる。

タジエントは「黒巨人だけの襲撃」ではない
サスケ
↓ 追跡・誘導の疑い
黒巨人ジャミアント
大量の骸骨甲冑
さらに別の巨大な異形
一つの敵勢力だけでは説明しにくい異常が、同じ街で同時に起きている

★第7章 第2期の違いを見るなら「何を削ったか」より「どこから拾ったか」が面白い

※この章も、アニメ第9話より先の原作Web版・コミカライズの内容に一部触れます。今後のサスケやタジエント編を先に知りたくない方はご注意ください。

アニメはWeb版を短くしただけではなく、漫画版で補われた流れも取り入れている

『骸骨騎士様II』の原作との違いを見ていくと、
単純な「原作カット集」にはならない。
第9話のダンカ再登場のように、
Web版にはない。
しかしコミカライズには近い。
そしてアニメも、その漫画版寄りの人物配置を使っている場面がある。

だからアニメと原作を比べる時、
Web版だけ見て「改変された」と決めると少しズレる。
元になったWeb版。
刊行時に調整された書籍版。
場面を絵でつなぎ直したコミカライズ。
そこから映像化されたアニメ。
同じ出来事でも、情報を出す位置が少しずつ変わっている。

第9話のダンカが最も分かりやすい。
Web版では、
南大陸へ入ったアークたちはダンカと途中合流せず、
虎人族、黒巨人、タジエントへ進む。
そこでサスケ本人の異常と直接向き合う。
ダンカとの再会は、もっと後まで待つことになる。

一方の漫画版では、
謎の双剣使いに襲われたダンカを見舞うため南大陸へ渡り、
虎人族の集落へ向かう途中で本人と再会。
そのまま黒巨人の事件へ近づいていく。
アニメ第9話も、
プリマスで先行したダンカを追い、
その後再び合流させる。
Web版より漫画版に近い流れになる。

これによって第8話の情報も切れない。
ダンカが襲われる。
双剣使いだった。
死の穢れがあった。
サスケが疑われる。
第9話でダンカ本人が戻る。
そしてサスケと黒巨人へ進む。
アニメでは二話にまたがる疑問が、一つの追跡として続いている。

ツボネの回想も同じ方向。
サスケが登場してから過去を説明するのではなく、
チヨメがなぜそこまでサスケを慕うのかを先に見せる。
兄のような存在。
六忍としての先輩。
修業を共にした相手。
その記憶を視聴者へ渡してから、
現在の異変したサスケを出す。

つまり第2期では、
原作にあった情報をただ削っているわけではない。
後に出る情報を前へ移す。
漫画版で加えられた人物配置を使う。
離れていた出来事を近づける。
そのうえで一話の中に収まるようつないでいる。
この見方をすると、アニメと原作の違いがかなり立体的に見えてくる。

「カットされたか」だけでなく、この4点を見ると差が見つかりやすい
登場順 原作より早く出た人物はいないか
合流時期 別行動だった人物が早く合流していないか
回想の位置 後で分かる過去が前倒しされていないか
採用元 Web版ではなく漫画版から拾った場面ではないか

第10話以降も「登場順・合流時期・回想の位置」を見ると差が見つけやすい

第9話までで見えている傾向を考えると、
今後の原作比較でも注目したいところはかなりはっきりしている。
まずサスケの状態を、
アニメがいつまで伏せるのか。
Web版では再会後、
生者ではないことがかなり直接的に示される。
アニメは第9話まで「死の穢れ」という手掛かりを先に出している。

次に黒巨人ジャミアント。
Web版では、
サスケが動くと黒巨人も追う。
そこからアークが、
サスケを使って巨人をタジエントへ誘導した可能性を考える。
さらに街には骸骨甲冑まで大量に現れ、
単純な魔獣襲撃ではないことが分かる。

もしアニメが第9話までと同じ作りを続けるなら、
これらを一度に全部出すとは限らない。
ダンカ。
サスケ。
黒巨人。
死の穢れ。
それぞれを話数ごとに少しずつつなぎ、
視聴者が追いやすい順番へ置く可能性がある。
第2期前半ですでに、その見せ方を何度も使っている。

第1期でも似ていた。
第4話ではアーク、アリアン、ダンカ、チヨメを奴隷売買事件へ近づける。
第8話ではチヨメとゴエモンが再登場し、
アークと一緒にエツアト商会へ突入。
第9話では別行動していたアリアン側まで合流する。
人物を一度に紹介するのではなく、同じ事件の中で再び交差させている。

第2期では、その方法がさらに細かくなっている。
サスケを出す前に過去を見せる。
ダンカを途中で戻す。
第5話で出した死の穢れを第8話、第9話へ再利用する。
以前の回で見た情報が、
別の人物へつながっていく。
単話ごとではなく、数話単位で仕掛けをつなぐ形になっている。

だから「骸骨騎士様 アニメ 原作 違い」を知りたい時、
変更された台詞やカット場面だけを見るより、
人物がいつ出たかを見る方が面白い。
誰が早く再登場したか。
誰との再会が前倒しされたか。
原作では後だった回想がどこへ移ったか。
漫画版で追加された場面がアニメにも残ったか。
こうした差が、第2期ではかなり重要になる。

そしてこの比較は、第2期終了後にも残る。
第10話。
第11話。
最終話。
話数が進むたびに、
Web版・書籍版・漫画版・アニメの差を追加できる。
「2期は原作何巻まで?」だけなら放送終了後に答えが固定される。
しかし「どこが変わった?」は、
各話を見返す時にも使える。

最終的に分かるのは、
『骸骨騎士様II』が一つの原作だけを機械的に映像化している作品ではないということ。
Web版の大きな流れを残しながら、
書籍化やコミカライズで補われた人物配置も使う。
さらにアニメでは、
主要人物を早めに同じ事件へ集めて見せる。
第2期の違いは、その積み重ねの中にある。

第9話の「ダンカってここで再登場したっけ?」という小さな違和感から追っていくと、
サスケの見せ方。
チヨメの回想。
死の穢れ。
黒巨人。
第1期から続く人物の合流方法。
そこまで一本につながってくる。
第2期のアニメと原作の違いは、
カットされた場面の数より、物語をどうつなぎ直したかを見る方がずっと面白い。

第2期の違いは「削除」より「つなぎ直し」に注目すると見えやすい
原作の出来事
漫画版で人物配置・再会・流れを補足
アニメで登場順・回想・合流時期を再配置
アークたちの旅と各人物の事件が一本につながって見える

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