PR

【骸骨騎士様II】ダンカ再登場は原作と違う?Web版になかった漫画版の再会

記事内に広告が含まれています。

『骸骨騎士様II』第9話でダンカが虎人族と合流する場面は、原作Web版のタジエント編にはなく、コミカライズ第6巻で追加された再会に近い展開です。
Web版ではダンカとの本格的な再会はもっと後ですが、漫画版では南大陸で再び合流するため、アニメ第9話は漫画版の流れを取り入れたと考えられます。
この変更によって、ダンカ自身の再登場だけでなく、「死の穢れ」「サスケを襲撃者と見抜く証言」「チヨメの不安」まで一つの場面でつながっています。

  1. 第1章 結論|第9話のダンカ再登場はWeb版にはなく、漫画版の流れに近い
    1. アニメ第9話は、Web版そのままではなくコミカライズで追加された再会を採用している
    2. 「アニオリ」ではなく「漫画版を取り入れた」と考える方が近い
  2. 第2章 第9話ではダンカがどこで再登場し、何をつないだのか
    1. プリマスではすでに出発済みだったダンカを、アークたちが後から追う
    2. ダンカを残したことで、チヨメの「サスケを信じたい気持ち」と現実がぶつかりやすくなった
  3. 第3章 Web版ではダンカはタジエント編に同行していない
    1. Web版はダンカと再会しないまま、虎人族と黒巨人の事件へ進む
    2. Web版でダンカと再会するのは、タジエント編よりかなり後になる
  4. 第4章 漫画版ではダンカを途中合流させ、サスケの線を切らずに進めている
    1. コミック第6巻では虎人族の集落へ向かう途中でダンカと再会する
    2. ダンカを残したことで、チヨメの不安とサスケの異変が一つの流れになった
  5. 第5章 ダンカがいることで「サスケ=襲撃者?」が分かりやすくなった
    1. 第8話の双剣使いを、噂ではなく被害者本人の証言として残せる
    2. チヨメには「サスケを信じたい」と「ダンカも疑えない」が同時に残る
  6. 第6章 Web版と漫画版では南大陸編の見せ方が少し違う
    1. Web版はサスケ本人の異変を直接見せ、漫画版はダンカを残して手掛かりを積み重ねる
    2. 後のタジエント編を見ると、ダンカを早く再登場させた差がさらに分かる
  7. 第7章 アニメ第9話は「原作改変」より漫画版の補足を採用した回と見る方が近い
    1. ダンカ再登場は、アニメだけで急に足された場面ではない
    2. ダンカを残したことで「サスケに何が起きた?」へ自然に進めるようになった

第1章 結論|第9話のダンカ再登場はWeb版にはなく、漫画版の流れに近い

アニメ第9話は、Web版そのままではなくコミカライズで追加された再会を採用している

第9話でダンカが再びアークたちの前へ現れた場面は、原作Web版そのままの展開ではない。
Web版では、アークたちが南大陸へ渡った後、プリマスから平原を進み、虎人族や黒巨人ジャミアントの事件へ入っていく。
しかし、その途中でダンカ本人と再合流する流れは入っていない。
ダンカとの再会が描かれるのは、タジエントの事件が進んださらに後。
だからWeb版を読んでいた人ほど、第9話のダンカ再登場に「あれ?」となりやすい。

一方で、コミカライズ第6巻では事情が違う。
アーク、アリアン、チヨメは、謎の双剣使いに襲われ負傷したダンカを見舞うため南大陸へ渡る。
その後、虎人族の集落へ向かう途中でダンカ本人と再会。
さらに黒巨人ジャミアントの襲撃へ巻き込まれていく。
第9話の流れは、この漫画版の人物配置へかなり近い。

つまり、第9話のダンカ再登場は完全なアニメ独自展開というより、
Web版にはなかった再会場面をコミカライズ側が先に追加し、
アニメがその流れを取り入れたと見る方が分かりやすい。
原作から勝手に人物を増やしたというより、
すでに漫画版で作られていた補足を映像側でも使った形になる。

しかも、この変更はダンカをもう一度出しただけでは終わっていない。
第8話では、ダンカを襲った双剣使いがサスケではないかという疑いが出た。
ダンカ自身は、その相手から「死の穢れ」を感じている。
チヨメにとってサスケは兄のように慕った六忍の一人。
だからダンカが現場へ戻ってくることで、
双剣使い、死の穢れ、サスケという三つの情報を一気につなげられる。

ここが漫画版の再会をアニメへ持ってきた強みになる。
誰かが「ダンカはこう言っていた」と伝聞で説明する必要がない。
実際に襲われた本人がいる。
傷を負った本人がサスケらしい特徴を語れる。
さらに黒巨人の異変にもそのまま巻き込まれる。
第9話の中で、過去の襲撃から現在の危機まで途切れず進められる。

第9話公式でも、アークたちがプリマスへ到着した時点では、
ダンカはすでにタジエントへ向かった後とされている。
だから一度は「追う側」に回る。
その先で本人と合流することで、
第8話から続くダンカの襲撃事件がもう一度現在へ戻ってくる。
この再登場は、サスケ編を分かりやすく進めるためのかなり大きな変更になっている。

「アニオリ」ではなく「漫画版を取り入れた」と考える方が近い

アニメで原作と違う場面が出ると、すぐ「アニオリ」と呼びたくなる。
でも今回のダンカ再登場は少し違う。
Web版にはない。
漫画版にはある。
そしてアニメ第9話も漫画版と同じように、
南大陸でダンカを再登場させて黒巨人の事件へつなげている。

この違いはかなり重要。
Web版だけを基準にすると、
「なぜダンカがここにいるの?」となる。
でもコミック第6巻まで見ると、
虎人族の集落へ向かう道中でダンカと再会する流れはすでに存在している。
アニメだけが急に設定を変えたわけではない。
コミカライズで一度組み直された流れを使っている。

第1期でも、『骸骨騎士様』は原作の出来事をそのまま一対一で並べるだけではなかった。
アークとアリアンの移動。
チヨメやゴエモンとの合流。
エツアト商会への突入。
複数の人物が動く場面では、
映像として分かりやすい順番へまとめられることがある。
第9話のダンカも、その延長として見ると自然になる。

特に今回はサスケの存在が大きい。
第8話で名前が浮かぶ。
第9話で本人らしい姿が近づく。
その間に、実際に襲われたダンカがいる。
誰が襲ったのか。
どんな戦い方だったのか。
何を感じたのか。
その証言者を途中で消さず、事件の近くへ残しておくことで話がつながりやすくなる。

だから第9話のダンカ再登場は、
原作Web版との違いを探すだけでも面白い。
さらに漫画版まで見ると、
「原作改変」というより、
「コミカライズで補われた再会をアニメでも採用した」
という位置づけが見えてくる。
この違いを知ると、第9話の人物配置がかなり分かりやすくなる。

第2章 第9話ではダンカがどこで再登場し、何をつないだのか

プリマスではすでに出発済みだったダンカを、アークたちが後から追う

第9話の始まりでは、アークたちはダンカが療養していると聞いた港町プリマスへ到着する。
目的は、謎の双剣使いに襲われたダンカ本人から話を聞くこと。
特にチヨメは、その襲撃者がサスケではないかと強く気にしている。
ところがプリマスへ着くと、
ダンカはすでにタジエントへ向けて出発した後だった。

そこで一行は、虎人族が使うドリフトプスを借りる。
アークは乗るために力比べまで行い、
主として認めさせる。
アリアンとチヨメも同乗し、
ダンカを追って平原を進む。
第9話前半の軽い場面に見えるが、
目的そのものはずっとダンカとサスケの線を追うことにある。

その先でダンカが再び出てくる。
ここで第8話の情報が一気に現在へ戻る。
ダンカを襲った相手は双剣使い。
サスケも双剣を扱う。
さらに相手には死の穢れがあった。
第5話のアンデッド事件でも出てきた不気味な気配が、
今度はサスケらしい人物へ重なっている。

ダンカ本人がいることで、この情報が強くなる。
チヨメが推測するだけではない。
アークやアリアンが伝聞で聞くだけでもない。
実際に攻撃を受けた人物が、
戦い方と気配の両方を知っている。
第9話でサスケへ近づく前に、
視聴者へもう一度「普通の再会ではない」と知らせる役割になっている。

しかもその直後、黒巨人ジャミアントまで現れる。
ダンカ再登場。
サスケの異変。
死の穢れ。
黒巨人の襲撃。
これらが同じ移動経路の中で続く。
漫画版でダンカを途中合流させたことによって、
別々の事件だった情報が一つの流れへまとまっている。

ダンカを残したことで、チヨメの「サスケを信じたい気持ち」と現実がぶつかりやすくなった

ダンカ再登場が効くのは、設定説明だけではない。
チヨメの感情にも直接関わる。
チヨメにとってサスケは、
幼い頃から兄のように慕っていた人物。
一緒に修業し、
六忍として先を歩いていた存在でもある。
だから「生きているかもしれない」という情報は本来なら嬉しい。

でも、そのサスケらしい人物に襲われたのがダンカ。
しかもダンカは敵ではない。
同じ山野の民側で動き、
チヨメたちとも関わってきた人物になる。
つまりチヨメは、
大切な兄弟子を信じたい気持ちと、
信頼できる仲間が実際に襲われた事実の間に立たされる。

ここにダンカ本人がいると、逃げにくい。
「何かの間違いかもしれない」
「似た別人かもしれない」
そう思いたくても、
目の前には傷を負った証人がいる。
双剣。
サスケらしい動き。
死の穢れ。
一つずつ具体的な証言が増えていく。

第1期でチヨメは、捕らわれた山野の民を救うため何度も危険な場所へ入った。
第8話のエツアト商会襲撃でも、
アークやゴエモンと協力して仲間を救出している。
一族を守ることを優先してきたチヨメにとって、
同族を傷つけた可能性があるサスケをどう見るかは簡単ではない。
だからダンカの存在が、感情面でも重くなる。

Web版では、この場面にダンカが同行しない。
そのためアークたちは別の流れで虎人族や黒巨人の事件へ入っていく。
漫画版とアニメではダンカを近くに置くことで、
サスケの異変を説明する人物と、
チヨメが信じたい人物を同じ物語の線上へ置いている。

結果として、第9話のダンカ再登場は小さな変更に見えてかなり効いている。
原作Web版との違いがある。
漫画版では先に追加されている。
そしてアニメでは、
その追加によって第8話の襲撃から第9話のサスケ再会までが切れずにつながる。
ダンカがいることで、サスケの謎がただの噂ではなく、
目の前で起きている事件として強く見えるようになっている。

第3章 Web版ではダンカはタジエント編に同行していない

Web版はダンカと再会しないまま、虎人族と黒巨人の事件へ進む

Web版の流れを見ると、アニメ第9話との違いはかなり分かりやすい。
アークたちは南大陸へ渡り、プリマスから先へ進む。
その後は平原を越え、虎人族の集落へ入り、黒巨人ジャミアントの襲撃へ巻き込まれる。
しかし、この途中でダンカ本人と合流する場面はない。
アニメ第9話のように、再登場したダンカがそのまま事件の近くへ残る流れにはなっていない。

Web版では、アークたちは虎人族の疾駆騎竜ドリフトプスへ乗り、
百五十人を超える巨人討伐隊と一緒にタジエント方面へ進んでいく。
途中には黒巨人が通った巨大な足跡。
踏み荒らされた畑。
街から逃げてくる住民。
そうした被害を直接見ながら、
アークたちは黒巨人の事件そのものへ近づいていく。

そしてタジエントへ入ると、そこでサスケ本人が姿を見せる。
チヨメは「サスケ兄さん」と声を上げる。
サスケは赤い目を向ける。
以前の兄弟子らしい反応はない。
さらに頭上から黒巨人ジャミアントが落ちてきて、
巨大な石斧をサスケへ振り下ろす。
Web版では、ダンカを間に置かず直接この再会へ進む。

このため、Web版のサスケ編はかなりチヨメ中心に見える。
誰かから説明を受け続けるより、
チヨメ自身が目の前のサスケを見て異変を確かめる。
サスケが刃を向ける。
呼び掛けても止まらない。
黒巨人までサスケを追う。
その一つ一つを、
現場で初めて受け止めていく形になる。

第5部「巨人の進撃」でも、
チヨメはサスケを見た瞬間に動揺する。
「どういう事ですか」と問い掛ける。
さらに「その姿は」と続ける。
しかしサスケは答えない。
赤い目を細め、
二本の剣を構えるだけ。
ここではダンカの補足がなくても、サスケの異変が直接伝わってくる。

その直後、集落内にいた五体の黒巨人が一斉に反応する。
虎人族の戦士たちが近くにいるのに、
彼らをほとんど無視する。
そしてサスケが逃げると、
黒巨人たちも同じ方向へ走り出す。
Web版はここで、
サスケと黒巨人の不自然な関係を一気に見せる。

だからWeb版では、
ダンカが途中にいないから情報が少ないというより、
情報の出し方そのものが違う。
チヨメがサスケを見つける。
サスケが敵対する。
黒巨人が追う。
その場で起きた出来事を積み重ねて、
視聴者ではなく読者自身に異変を感じさせる流れになっている。

Web版でダンカと再会するのは、タジエント編よりかなり後になる

さらに大きな違いは、
Web版で「ダンカとの邂逅」という回が出てくる場所。
これはタジエント編の途中ではない。
黒巨人やサスケ、ヒルク教を巡る一連の騒動が進んだ後、
物語が第六部「王国の危機」へ移ってから登場する。
つまりWeb版では、ダンカとの本格的な再会はかなり先になる。

このため、Web版だけを読んでいた人からすると、
アニメ第9話でダンカが普通に一行へ戻ってきたように見えるのはかなり印象が違う。
「ここで再会したっけ?」
「もっと後では?」
そう感じるのは自然。
人物の登場順そのものが変わっているからだ。

ただ、アニメ第9話が完全に原作から離れたわけではない。
サスケが現れる。
チヨメが呼び掛ける。
黒巨人が反応する。
タジエントへ向かう。
こうした大きな流れはWeb版にもある。
違うのは、
そこへダンカを残しているかどうか。
物語の骨格より、
人物配置を変えた形に近い。

この差があることで、
アニメでは第8話とのつながりが強くなる。
第8話でダンカが襲われる。
双剣使いの話が出る。
死の穢れが語られる。
第9話でその本人が再登場する。
そのままサスケへ近づく。
二話続けてダンカを使えるため、
視聴者が情報を忘れにくい。

Web版では、そこをチヨメ自身の反応で埋めている。
サスケの姿。
赤い目。
無表情。
二本の剣。
黒巨人の追跡。
目の前で起きる異変だけで、
「以前のサスケではない」と分からせる。
だからダンカがいなくても、
タジエント編自体は成立している。

アニメ第9話とWeb版の違いを見るなら、
「ダンカがいる・いない」だけで終わらせない方が面白い。
Web版は現場の再会を優先。
アニメは被害者であるダンカも残し、
第8話から情報を直接引き継ぐ。
同じサスケ編でも、
見せ方がかなり違っている。

第4章 漫画版ではダンカを途中合流させ、サスケの線を切らずに進めている

コミック第6巻では虎人族の集落へ向かう途中でダンカと再会する

コミカライズ第6巻は、
アニメ第9話との共通点がかなり多い。
物語の出発点は、
謎の双剣使いとの戦闘で負傷したダンカを見舞うため、
アークたちが南大陸へ渡るところ。
その後、虎人族の集落へ向かう途中で、
ダンカ本人と再び会う。

ここがWeb版との大きな違い。
漫画版では、ダンカをいったん物語の外へ出さない。
襲撃された本人を、
そのままサスケや黒巨人の事件の近くへ置く。
だから第8話で始まった「ダンカを襲った双剣使いは誰なのか」という疑問が、
別の話題へ切れずに続いていく。

ダンカがいると、
サスケを疑う材料も具体的になる。
双剣を使っていた。
高い戦闘能力があった。
さらに死の穢れまで感じた。
チヨメが「サスケかもしれない」と考えるだけではなく、
実際に刃を交えたダンカの経験が残る。
この証言があるまま、
虎人族の集落と黒巨人の事件へ進める。

漫画版第6巻の紹介でも、
ダンカとの再会直後に黒巨人ジャミアントの襲撃へ入る流れが示されている。
つまりダンカ再登場は、
ただ懐かしい人物をもう一度出すためではない。
再会。
黒巨人。
サスケ。
この三つを近い位置へ置くための人物配置になっている。

第9話のアニメも、この流れへかなり近い。
プリマスではダンカが出発済み。
アークたちが後を追う。
途中で虎人族のドリフトプスを借りる。
その先でダンカが再び物語へ入る。
そして黒巨人やサスケの問題へつながっていく。
Web版より漫画版の並びに近いことが分かる。

ここで大事なのは、
漫画版がWeb版を否定しているわけではないこと。
大きな出来事は同じ。
南大陸へ行く。
虎人族と出会う。
黒巨人と戦う。
サスケの異変へ近づく。
その途中へダンカを一人加え、
情報の受け渡しを滑らかにした形になる。

だからアニメ第9話のダンカ再登場も、
単なる追加キャラではない。
第8話で負傷した人物を、
第9話でも事件の近くに置く。
サスケを知るチヨメと、
サスケらしい人物に襲われたダンカを同じ場所へ置く。
これだけで、視聴者が状況をかなり追いやすくなる。

ダンカを残したことで、チヨメの不安とサスケの異変が一つの流れになった

漫画版の変更が効くのは、
情報の分かりやすさだけではない。
チヨメの感情にも直接つながる。
チヨメはサスケを兄のように慕っていた。
原作Web版でも、
南大陸へ向かう船の上でサスケへの土産を考えるほど、
再会を楽しみにしていたことが描かれている。

Web版「侵入」では、
アークがその船旅を思い出している。
チヨメはクラーケンの潮干しを、
サスケへの土産として渡すつもりだった。
つまりチヨメの中では、
まだ「会えれば喜んでもらえる兄弟子」の姿が残っていた。
その期待と、
実際に現れた赤い目のサスケとの差が大きい。

漫画版とアニメでは、
そこへダンカまで置く。
チヨメがサスケを信じたい。
でもダンカは実際に襲われている。
しかも双剣使いから死の穢れまで感じている。
チヨメの希望に対して、
現実側の証拠がすぐ近くにある。
この配置によって、
サスケへの不安がより分かりやすくなる。

第1期から見ても、
ダンカはチヨメと同じ山野の民側にいる人物。
チヨメは第1期第8話から第9話で、
エツアト商会に捕らわれた同族を救うため動いた。
救えなかった者を前に、
二度と同じ悲劇を繰り返さないと誓っている。
仲間を傷つけた相手を簡単に無視できる人物ではない。

だからサスケがダンカを襲った可能性は重い。
兄のようなサスケを信じたい。
でも同族のダンカも信じたい。
どちらか一方を簡単に切れない。
その二人をアニメ第9話で同じ線上へ戻したことで、
チヨメの迷いにも具体的な相手が生まれる。

さらに黒巨人まで加わる。
サスケが逃げる。
ジャミアントが追う。
チヨメがその後を追う。
ダンカの証言で始まった疑問が、
今度は目の前の追跡劇になる。
漫画版で追加された再会が、
そのままアニメ第9話の流れを支えている。

だから今回の違いは、
「Web版と漫画版でダンカの登場位置が違う」という小ネタだけではない。
Web版はチヨメが直接サスケの異変へぶつかる。
漫画版とアニメは、
その前にダンカを戻して証言を残す。
同じ事件へ向かいながら、
視聴者へ渡す情報の順番が変えられている。

第5章 ダンカがいることで「サスケ=襲撃者?」が分かりやすくなった

第8話の双剣使いを、噂ではなく被害者本人の証言として残せる

アニメ第9話でダンカを再登場させた効果が大きいのは、
サスケを疑う根拠が途中で薄れないところ。
第8話では、南大陸でダンカが手練れの双剣使いに襲われたことが判明する。
チヨメが気にしたのは、その相手が二本の剣を使うこと。
行方不明になっている六忍・サスケも、双剣を得意としていたからである。

ただ、双剣だけならサスケ本人と決めることはできない。
同じ武器を扱う者が別にいてもおかしくない。
そこで重くなるのが、ダンカが相手から感じた「死の穢れ」。
第5話では、リーザの里の地下で死の穢れを感じた先に、
大量のアンデッドが実際に現れている。
双剣だけでなく、不死者側の異変まで重なっていたことになる。

第8話のチヨメは、この情報を聞いて素直に喜べない。
サスケは兄のように慕っていた相手。
長く消息が分からなかっただけに、
手掛かりが出れば本来なら会いたい気持ちが先に立つ。
ところが、その人物が仲間のダンカを襲い、
しかも死の穢れまでまとっていたとなれば話が変わる。

第9話でダンカ本人をもう一度出すと、この不安をそのまま持ち越せる。
プリマスへ行ったのに会えなかった。
アークたちはドリフトプスを借りて追う。
その先で本人と合流する。
第8話で襲われた人物が、
第9話でもサスケを追う流れの中へ残ることになる。

ここがWeb版との大きな差。
Web版では、チヨメが実際のサスケを見た時の姿や反応から異変を受け止めていく。
アニメでは、その前にダンカの存在を置ける。
「双剣使いだった」
「死の穢れがあった」
という前回の情報を、視聴者の記憶へもう一度戻してからサスケ本人へ進める。

そのため第9話でサスケが姿を見せた時、
ただ「行方不明だった兄弟子が出てきた」だけでは見えない。
ダンカを襲った可能性がある。
以前のサスケと同じ状態ではないかもしれない。
さらに黒巨人ジャミアントまでサスケへ反応する。
再登場した瞬間から、複数の異変が重なって見える。

ダンカ自身が現場近くにいることも大きい。
もしダンカが第8話限りで外れていたら、
サスケの疑いはチヨメの記憶と伝聞だけで進む。
でも被害者本人が戻ることで、
「本当にサスケだったのか」という疑問が現在の事件として残る。
第9話の再登場は、サスケ編を前回から切らさない役目を持っている。

チヨメには「サスケを信じたい」と「ダンカも疑えない」が同時に残る

ダンカを残したことで、チヨメの立場もかなり苦しくなる。
サスケは兄のような存在。
ダンカも同じ山野の民側で動いてきた仲間。
どちらかを簡単に嘘つきだと考えることはできない。
だから「サスケではないでほしい」という気持ちだけでは済まなくなる。

第1期から、チヨメは同族を救うことを最優先にしてきた。
第8話のエツアト商会襲撃でも、
捕らえられた山野の民を助けるためアークやゴエモンと共闘する。
救えなかった者たちを前にした第9話では、
同じ悲劇を繰り返さない方向へ強く動いていた。
仲間を傷つける相手を放置できる人物ではない。

そのチヨメの前で、
今度は兄のように慕うサスケが仲間を襲った可能性が出る。
しかも証言者であるダンカが目の前にいる。
昔のサスケを信じたい。
でもダンカが受けた傷も無視できない。
この二つが同じ場面に存在することで、
チヨメの迷いがかなり具体的になる。

第9話で実際にサスケへ近づくと、その不安はさらに強くなる。
チヨメが知っている双剣を使う。
姿もサスケ本人に見える。
それでも以前のような反応がない。
死の穢れまである。
第8話でダンカから始まった疑問が、
第9話では本人の姿によって現実へ変わっていく。

だから漫画版で追加され、アニメにも入ったダンカ再登場は、
単なる出番の増加ではない。
第8話の襲撃事件。
チヨメのサスケへの思い。
第9話の死の穢れ。
その後の黒巨人ジャミアント。
別々に見えそうな情報を、ダンカ一人がつなぐ役になっている。

第6章 Web版と漫画版では南大陸編の見せ方が少し違う

※ここから先は、アニメ第9話より先の原作Web版・コミカライズの内容に一部触れます。今後のサスケやタジエントの展開を先に知りたくない方はご注意ください。

Web版はサスケ本人の異変を直接見せ、漫画版はダンカを残して手掛かりを積み重ねる

Web版と漫画版を比べると、
南大陸編で起きる大きな出来事そのものは共通している。
アークたちが南大陸へ渡る。
虎人族と関わる。
黒巨人ジャミアントが現れる。
タジエントへ進み、サスケの異変へ近づく。
違うのは、その途中に誰を置くかになる。

Web版では、ダンカを途中合流させずにサスケ本人へ進む。
タジエントでは、黒装束の猫人族の少年が屋根を走る。
赤い瞳。
青白い顔。
感情の薄い表情。
チヨメが追い掛けて名前を呼んでも、
昔の兄弟子が戻ったような反応はない。

さらにWeb版では、
サスケがすでに普通の生者ではないことまでかなり明確に描かれる。
チヨメが知っていた兄弟子の姿は残っている。
六忍として鍛えた身軽さもある。
それでも生の息吹がない。
外見と戦闘能力だけが昔に近いぶん、
現在のサスケとの落差が強く出る。

一方の漫画版は、その前段階を厚くしている。
ダンカを再登場させる。
襲撃を受けた人物を事件の近くへ戻す。
そのうえで黒巨人の襲撃へ進む。
サスケ本人を見る前から、
「何かおかしい」という材料を一つずつ積み重ねられる。

アニメ第9話が漫画版へ近いのも、この部分。
第8話でダンカ襲撃を出す。
第9話で本人を追う。
途中で再合流させる。
そしてサスケ、死の穢れ、ジャミアントへ進む。
一話前の情報を捨てず、
そのまま次の事件へ持っていける構成になっている。

後のタジエント編を見ると、ダンカを早く再登場させた差がさらに分かる

原作Web版では、この先サスケの状態がかなり重い形で明らかになる。
サスケは自分の意思で普通に行動しているだけではない。
黒巨人ジャミアントがタジエントへ来た流れにも、
サスケ自身の異変が深く関わっている。
さらに街では骸骨甲冑まで動き、
単なる巨人襲撃では済まない状況へ広がっていく。

Web版では、この異常をアークやチヨメが現場で一つずつ見る。
サスケを追う。
黒巨人が動く。
街へ入る。
別の不死者まで現れる。
そこで初めて、
「誰かが複数の存在を利用しているのではないか」という疑いへ進んでいく。

漫画版とアニメは、その入口にダンカを残した。
だからサスケが現れる前から、
すでに「襲われた人物がいる」という具体的な被害が見えている。
双剣使い。
死の穢れ。
ダンカの負傷。
そこから本人らしいサスケへつながるため、
敵側の異常が少し早く見え始める。

この違いは、どちらが詳しいという話ではない。
Web版は、チヨメがサスケ本人と向き合う場面へ強く寄せる。
漫画版は、そこへ行くまでにダンカという証人を残す。
アニメ第9話は後者へ近い。
同じ南大陸編でも、疑問を出す順番が違っている。

だから第9話のダンカ再登場を見て、
「原作と違う」と感じたのは間違いではない。
Web版とは確かに違う。
ただしアニメ独自に突然追加したわけでもない。
コミカライズ第6巻ですでに使われていた再会を取り込み、
第8話から続くサスケの疑いを第9話へそのまま運んでいる。

この違いを知ると、
ダンカ再登場はかなり意図のある変更に見える。
人物を一人増やしたのではない。
ダンカを残すことで、
襲撃された事実とサスケの異変を離さない。
漫画版で加えられた補足を使い、
アニメでも第8話と第9話を一本につないでいる。

第7章 アニメ第9話は「原作改変」より漫画版の補足を採用した回と見る方が近い

※この章は、アニメ第9話より先の原作Web版・コミカライズの内容に一部触れます。今後のサスケやタジエント編を先に知りたくない方はご注意ください。

ダンカ再登場は、アニメだけで急に足された場面ではない

第9話のダンカ再登場を見て、
Web版を読んでいた人が違和感を持つのは自然。
Web版では、この時点でダンカは一行へ合流していない。
アークたちはそのまま虎人族、黒巨人ジャミアント、タジエントへ進んでいく。
だからWeb版だけを基準にすると、
「ここでダンカが戻ってくるのは原作と違う」と見える。

でも漫画版まで含めると、話は変わる。
コミカライズ第6巻では、
アークたちが南大陸へ渡った後、
虎人族の集落へ向かう途中でダンカ本人と再会する。
そのまま黒巨人の異変へ近づいていく。
第9話の流れは、この漫画版へかなり近い。

つまりアニメが、
何もないところからダンカを追加したわけではない。
Web版で省かれていた再会を、
コミカライズ側が先に補っている。
アニメは、その漫画版の人物配置を採用した。
「完全なアニメオリジナル」より、
「漫画版で追加された流れを映像へ持ち込んだ」と見る方が合っている。

この違いは、原作比較記事としてかなり重要。
Web版。
コミカライズ。
アニメ。
三つを一列に並べると、
同じ南大陸編でも人物の動かし方が少しずつ違う。
大きな事件は同じでも、
誰がその場にいるかで情報の伝わり方が変わる。

第9話では特にダンカの存在が効いている。
第8話で双剣使いに襲われた本人。
サスケを疑う切っ掛けになった人物。
死の穢れを感じた証人。
そのダンカを第9話でも残すことで、
前回の事件がそのまま現在へ続いているように見える。

もしWeb版通りにダンカが外れたままだったら、
第9話はチヨメがサスケ本人へ近づく流れが中心になる。
実際、Web版ではそれで成立している。
でもアニメは、
第8話でダンカの襲撃をかなり印象的に扱った。
だから次の第9話でも本人を残した方が、
視聴者には話を追いやすい。

ここを見ると、
アニメ第9話のダンカ再登場は、
単なるサービスではない。
サスケ編へ入るための情報を、
前回から切らさずつなぐ役になっている。
Web版との差はある。
でも漫画版という中間の形が先に存在する。
この三段階で見ると、変更の位置づけがかなり分かりやすくなる。

ダンカを残したことで「サスケに何が起きた?」へ自然に進めるようになった

第9話で一番大きいのは、
ダンカ自身の再登場より、
その再登場がサスケへどうつながるか。
第8話では、
ダンカを襲った双剣使いがサスケではないかと疑われる。
第9話では、
そのダンカを追う形で一行が南大陸を進む。
さらに本人と合流し、
その先で本当にサスケらしい人物が姿を見せる。

この順番なら、
視聴者の中で情報が切れにくい。
ダンカが襲われた。
双剣使いだった。
死の穢れがあった。
サスケが疑われた。
そして本人らしい姿が出る。
第8話と第9話が、
一つの追跡としてつながって見える。

チヨメの感情も同じ。
兄のように慕ったサスケを信じたい。
でもダンカは実際に傷を負っている。
しかも死の穢れという普通ではない要素まである。
そのダンカが目の前にいる状態でサスケを見るから、
「会えてよかった」だけでは済まない。
再会した瞬間から疑いと不安が残る。

第1期からチヨメは、
同族が理不尽に扱われる状況へ何度も飛び込んできた。
捕らえられた山野の民を助ける。
ゴエモンやアークと共闘する。
助けられなかった者にも向き合う。
そんなチヨメにとって、
同族のダンカが襲われた事実は軽くない。
サスケが相手かもしれないからといって、
なかったことにはできない。

そのうえ第9話では黒巨人ジャミアントまで現れる。
サスケが逃げる。
黒巨人が追う。
チヨメがサスケを追う。
アークたちも事件へ巻き込まれる。
ダンカの襲撃から始まった疑問が、
街全体の異変へ広がっていく。
ここまで来ると、再登場したダンカも一つの入口だったと分かる。

Web版は、
サスケ本人の異変を直接見せる力が強い。
漫画版とアニメは、
そこへ行く前にダンカを置き、
証言と被害を残したまま進める。
どちらもサスケの異変へ向かう。
ただ、読者と視聴者へ情報を渡す順番が違う。

だから第9話のダンカ再登場を、
単純に「原作と違う場面」とだけ見るのは少しもったいない。
Web版にはない。
漫画版にはある。
アニメは漫画版に近い。
その違いを知ると、
ダンカをここで再登場させたことで第8話と第9話が強くつながったことまで見えてくる。

最終的に分かるのは、
アニメ第9話がWeb版をそのまま映像化した回ではないということ。
一方で、完全なアニメ独自展開でもない。
コミカライズで加えられた再会を取り入れ、
ダンカ、サスケ、死の穢れ、黒巨人の流れを一本につないでいる。
「ダンカってここにいたっけ?」という小さな違和感を追うと、
アニメが漫画版から何を拾ったのかまで見えてくる。

コメント

タイトルとURLをコピーしました