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【クレバテスII】鏡の中のミレアは本物?二重人格なのか、第9幕で二人に見えた王女の謎

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鏡の中で拘束されていたミレアと、第7幕でローメインの仮面の下から現れたミレアは、単純な「本物と偽物」だけでは片づけにくい関係です。
ミレアが二人に見える現象には、二重人格のような表と裏、ローメインとして活動する側、鏡の中へ閉じ込められた王女本人という複数の要素が重なっています。
第5幕でアリシア自身の姿がもう一人現れた「自分との戦い」まで戻ると、鏡の世界が人間の内側を別の姿として表へ出す場所だと見えてきます。

  1. 第1章 鏡の中で拘束されていたミレアは本物?「二人いる」ように見える状態が第9幕で確定した
    1. 拷問椅子のミレアは、自分を「もうひとりのミレアに鏡へ閉じ込められた側」として語っている
    2. 「ミレアは二重人格?」と感じるのは自然だが、単なる性格の切り替わりより現象が大きい
  2. 第2章 第9幕で何が起きた?同じ拷問部屋へ戻され続けた先で、ミレアは突然現れた
    1. アリシア自身が「本物と偽物」を見分けにくい鏡世界へ入り込んでいる
    2. 第5幕の「もう一人のアリシア」があるため、ミレアだけを単純な偽物とは切れない
  3. 第3章 第7幕のローメインは誰だった?仮面の下からミレアが現れた場面をもう一度見る
    1. ティゲルとリオンが地下へ潜入し、ユニオンの中心でローメインの正体に迫る
    2. 第9幕の拘束ミレアが出たことで、「ローメイン=ミレア」という一度目の答えはそのまま使えなくなる
  4. 第4章 ミレアは二重人格なのか?一つの身体で人格が変わるだけでは説明しにくい
    1. 第5幕ではアリシア自身も「もう一人の自分」と戦っており、鏡世界では人格や姿が外へ出る
    2. 第2期の「表と裏」という流れを見ると、ミレアの二人化は人物の裏側を実体化した現象にも見える
  5. 第5章 第5幕「自分との戦い」はミレア二人化の前例?鏡世界では本人の別の姿が実体を持つ
    1. 小型魔獣になったアリシアの前へ、片目を失う前の「もう一人のアリシア」が現れた
    2. 「昔の自分」と戦ったアリシアに対し、ミレアは「別の自分」に外の立場まで奪われている
  6. 第6章 本物のローメインは別に存在した?ミレアと学長を同一人物と考えると混乱する
    1. 第5幕の時点で公式は「ローメインと、その背後にいるヴォーデイン」と別人物として扱っている
    2. 王女ミレア・裏側のミレア・本来のローメインを分けると、第7幕と第9幕がつながる
  7. 第7章 鏡の迷宮で問われているのは「どちらが本物か」だけではない
    1. 第5幕のアリシア、第7幕のローメイン、第9幕のミレアは「もう一つの自分」が外へ出る流れでつながる
    2. 第9幕で残された最大の疑問は、ミレアがいつ分かれ、どちらがローメインとして動き始めたのか

第1章 鏡の中で拘束されていたミレアは本物?「二人いる」ように見える状態が第9幕で確定した

拷問椅子のミレアは、自分を「もうひとりのミレアに鏡へ閉じ込められた側」として語っている

第9幕「鏡の迷宮」でアリシアが出会った拘束状態のミレアは、
少なくとも本人の認識では「もうひとりのミレア」によって鏡の中へ閉じ込められた側になる。
ここが重要で、単なる変装や顔だけを真似た偽物なら、
わざわざミレア自身が「もうひとりの自分」を相手として語る必要はない。
第9幕では最初から、同じミレアに見える存在が二つある前提で話が進んでいる。

場面を追うとさらに不気味。
アリシアは鏡世界の最深部でクレンとの魔血通信まで遮断され、
拷問部屋から脱出しようとしても、
扉を抜けるたび同じ室内へ戻される。
剣で敵を倒す以前に、空間そのものが信用できない状態へ追い込まれている。

その拷問部屋で、
突然椅子が激しく揺れ始める。
近付いたアリシアが確認すると、
そこへ拘束されていたのがミレアだった。
王女本人の顔を持ち、
会話も成立し、
自分が鏡へ閉じ込められた経緯まで説明する。

しかもミレアは、
自分を閉じ込めた存在を「知らない誰か」ではなく、
もうひとりのミレアとして認識している。
つまり第9幕で視聴者が抱く、
「どっちが本物なのか」
「ミレアは二人いるのか」
という疑問は、見間違いや演出だけではない。

ただし現段階で、
鏡の中のミレアを単純に「本物」、
外で活動している側を単純に「偽物」と決めるのも早い。
なぜなら第7幕「表の世界と裏の世界」で、
すでにローメインの身体とミレアの顔が結び付く異常な場面が描かれているからになる。

第7幕では、
ティゲルとリオンが学生寮へ侵入した不審者からデスマスクを作り、
その姿へ変装して本校舎地下へ潜入する。
地下広場にはユニオンの構成員だけでなく、
エスリン、ボーレート両国の大物まで集まっていた。

そこで判明したのが、
勇者伝承の魔術完全再現を狙う結社ユニオンと、
その頂点に立つ学長ローメインの関係。
ローメインは広場で演説した後、
「もう正体を隠す必要はない」と不気味に笑い、
自分のデスマスクへ手を掛ける。

仮面がゆっくり剥がされ、
その下から現れた顔はミレア。
第7幕の段階では、
視聴者側も「ローメインの正体はミレアだったのか」と受け取りやすい。
ところが二話後の第9幕で、
今度は鏡の中へ閉じ込められた別のミレアが出てくる。

ここで第7幕の驚きが、
そのまま答えではなくなる。
ローメインとして地下で演説していたミレア。
拷問椅子へ拘束されていたミレア。
少なくともアニメ第9幕まででは、
この二つを同じ一人の人物として簡単には重ねられない。

だからこの記事で押さえたいのは、
「鏡のミレアが本物か」という一点だけではない。
第7幕で一度「正体が分かった」と思わせた後、
第9幕でその正体そのものを再び疑わせていること。
この二段階の見せ方が、
ミレアの謎を一気に大きくしている。

「ミレアは二重人格?」と感じるのは自然だが、単なる性格の切り替わりより現象が大きい

第7幕と第9幕を続けて見ると、
ミレアが二重人格なのではと感じるのは自然。
王女として存在するミレア。
ローメインとしてユニオンを率いる側。
さらに鏡の中で拘束される側まで現れ、
同じ顔を持つ存在が別々の場所で動いているように見えるからになる。

ただし、
一般的な二重人格のように、
一つの身体の中で人格だけが交代していると考えると、
第9幕の場面を説明しにくい。
アリシアの目の前には、
実際に拘束されたミレアが一人存在している。
そのミレア自身が、
もう一人のミレアによって閉じ込められたと語っている。

つまり問題は、
「ミレアの性格が急に変わった」だけではない。
鏡世界では、
同じ人物に見える存在が別々に動き、
一方がもう一方を排除するところまで起きている。
二重人格という検索語に近い不気味さはあるが、
現象としてはさらに外側まで広がっている。

第9幕までのアニメだけで断定するなら、
ミレアには少なくとも「表から見えていた王女」と、
「ローメインの顔の下から現れた側」、
そして「鏡の中へ閉じ込められた側」を考える必要がある。
この三つが完全に別人なのか、
同じミレアから分かれたものなのか。
そこが次に知りたくなる核心になる。

第2章 第9幕で何が起きた?同じ拷問部屋へ戻され続けた先で、ミレアは突然現れた

アリシア自身が「本物と偽物」を見分けにくい鏡世界へ入り込んでいる

第9幕でミレアの登場が怖く見えるのは、
その直前までアリシア自身が、
見えているものを信用できない状況へ追い込まれているからになる。
鏡の中へ入ったアリシアは地の底へ落下し、
幼児姿となって亀裂から脱出。
さらに最下層へ落ちた後、
身体だけは元の成人姿へ戻る。

しかし状況は改善しない。
魔血を通してクレンへ呼び掛けても返答なし。
いつもなら離れた場所からでも届くはずの通信が途切れ、
アリシアは一人で迷宮内部を進むことになる。
ここから「目の前の情報だけで判断しなければならない」状態が始まる。

たどり着いた拷問部屋から出ようとしても、
普通の迷路のようには進めない。
扉を抜けたはずなのに、
また同じ拷問部屋。
方向を変えても、
結局同じ場所へ戻される。
進んだ距離も出口の位置も、
目で確認したものが当てにならない。

その最中、
拷問椅子が突然ガタガタと揺れ始める。
最初から人が座っていると分かっていたわけではない。
閉じ込められた空間の中で、
突然「誰かがいる」ことが判明する。
そこで現れるのがミレアになる。

この登場順がかなり重要。
もし普通の部屋でミレアと再会しただけなら、
アリシアも王女本人として受け止めやすい。
しかし直前まで、
出口すら本物か分からない鏡世界を歩いている。
その場所で「知っている顔」が出てくるため、
すぐ信用できない。

さらに第5幕「自分との戦い」まで戻ると、
アリシアには一度、
同じような経験がある。
水槽から脱出した後、
この世界へ入る直前にも見たカタツムリが再び現れ、
目の前で姿を変えていく。

変化後の姿は、
片目を失う前のアリシア本人。
しかも小さくなっていた現在のアリシアに対し、
等身大のもう一人のアリシアが上から見下ろし、
そのまま容赦なく襲い掛かってくる。
アリシアは戦闘の途中で、
これが自分へ与えられた「試練」だと気付く。

つまり第9幕より前から、
この世界では「自分と同じ姿の別存在」が実際に出現している。
ミレアだけが突然二人になったわけではない。
第5幕ですでにアリシア自身が、
過去の自分に近い姿をした存在と直接戦っている。

だから拘束されたミレアを見た時も、
視聴者側には二つの可能性が残る。
本当に王女本人なのか。
鏡世界が作り出したミレアなのか。
第5幕を覚えているほど、
姿が一致しているだけでは信用できなくなる。

第5幕の「もう一人のアリシア」があるため、ミレアだけを単純な偽物とは切れない

第5幕のアリシアと第9幕のミレアには、
かなり近い部分がある。
どちらも鏡側の世界で、
本人と同じ姿を持つ存在が現れる。
しかも単なる幻として遠くに映るのではなく、
実体を持つように接触してくる。

第5幕では、
もう一人のアリシアが実際に攻撃してくる。
現在の小さなアリシアへ、
片目を失う前の等身大の自分が迫る。
そこでは「昔の自分を見る」だけで終わらず、
戦闘そのものが成立している。

第9幕のミレアも、
鏡の中に映った顔だけではない。
拘束される。
会話する。
アリシアと共に脱出しようとする。
つまり鏡世界が生み出す「もう一人」は、
外見だけの映像ではなく、
行動できる存在として描かれている。

ここまで来ると、
ミレアが二重人格なのかという疑問も少し形を変える。
一人の頭の中だけで二つの人格が交代するのではなく、
この世界では内側にある別の姿や別の側面が、
外へ出て活動できる可能性まで考えられるからになる。

そして第7幕のローメインまで加わる。
デスマスクを剥がした下からミレア。
第9幕では拘束されたミレア。
第5幕ではもう一人のアリシア。
この三つを並べることで、
「顔が同じだから本人」という判断そのものが危険だと分かってくる。

だから第9幕の拷問椅子で、
アリシアが出会ったミレアを考える時、
重要なのは姿ではない。
何を知っているのか。
誰に閉じ込められたのか。
外で活動しているもう一人と、
どんな関係を持っているのか。

第9幕はそこまでを一気に提示し、
答えを残したまま先へ進む。
そのため「鏡の中のミレアは本物?」
「ミレアは二人いる?」
「二重人格なのか?」
という疑問が、
同じ場面からまとめて生まれることになる。

第3章 第7幕のローメインは誰だった?仮面の下からミレアが現れた場面をもう一度見る

ティゲルとリオンが地下へ潜入し、ユニオンの中心でローメインの正体に迫る

第7幕「表の世界と裏の世界」で、
ミレアの謎は一気に大きくなる。
ティゲルとリオンの双子は、
学生寮へ侵入した不審者を捕らえ、
その顔からデスマスクを作って本校舎地下へ潜入する。

地下広場には、
単なる学園関係者だけでなく、
エスリンやボーレート両国に関わる大物まで集まっていた。
そこへ双子を追って潜入していたエディソンも合流し、
地下組織の正体が、
勇者伝承の完全再現を狙う結社「ユニオン」だと判明する。

ここで中心に立つのが、
神学校ソルセインの学長ローメイン。
第5幕「自分との戦い」でも、
ローメインは一般生徒を自分の声で眠らせ、
残った才能ある生徒へ、
クレンが持つトアの書を奪うよう命じている。

つまりローメインは、
第7幕で突然怪しくなった人物ではない。
第5幕の時点ですでに、
北の魔獣王ヴォーデインと結び付き、
勇者伝承復活を進める中心人物として動いていた。
学校の学長という表の顔と、
ユニオンを率いる裏の顔を持っていたことになる。

第7幕では、
その「裏」がさらに剥がされる。
地下広場へ集まった構成員を前に、
ローメインは演説を続ける。
そして正体を隠す必要がなくなったところで、
自ら顔へ手を掛け、
デスマスクを外していく。

その下から現れたのがミレアの顔。
ここで視聴者は一度、
「ローメインの正体はミレアだったのか」と驚かされる。
学長として振る舞っていた人物と、
王女ミレアが一本につながったように見える場面になる。

ただ、
第9幕まで見た後では、
この第7幕の場面の見え方が完全に変わる。
なぜなら鏡の中の拷問部屋に、
別のミレアが拘束されているから。
しかもそのミレアは、
「もうひとりのミレア」に閉じ込められた側として登場する。

つまり第7幕の段階では、
「ローメイン=ミレア」で説明できた。
ところが第9幕では、
「では拘束されているミレアは誰なのか」
という新しい問題が発生する。
正体が判明したと思った場面が、
二話後には新しい謎へ変わっている。

ここで大切なのは、
ローメインとミレアの声優まで別に設定されている点。
普段のローメインは佐野史郎、
ミレアは関根明良が演じている。
表面上は別人として存在してきた二人が、
デスマスクを外した瞬間に一つへ重なるため、
第7幕の衝撃が強くなる。

さらにタイトルが、
「表の世界と裏の世界」なのも気になる。
地下へ潜ってユニオンという裏組織へ入る話であると同時に、
ローメインという表の顔の下から、
別の顔が現れる回でもある。

学校の学長。
ユニオンの首領。
デスマスクの下のミレア。
一人の人物に見えていたものが、
一枚ずつ剥がされていく構造になっている。

だから第9幕の「ミレアが二人」という現象も、
突然始まった異変ではない。
第5幕からローメインの裏側が動き、
第7幕でミレアの顔が現れ、
第9幕でさらに別のミレアが見つかる。
過去回を追うほど、
ミレアとローメインの関係が段階的に崩されていることが分かる。

第9幕の拘束ミレアが出たことで、「ローメイン=ミレア」という一度目の答えはそのまま使えなくなる

第7幕だけを見た時点では、
ローメインの正体がミレアだったと考えるのが自然。
仮面を外した。
その下にミレアの顔があった。
画面上の情報だけなら、
かなり直接的な種明かしに見える。

ところが第9幕では、
その理解が通用しなくなる。
鏡世界の拷問椅子で拘束されているミレアが、
自分を閉じ込めた相手として、
もうひとりのミレアを語っているからになる。

ここで少なくとも、
ミレアの顔を持つ存在が一つではないことが分かる。
第7幕で地下広場にいた側。
第9幕で鏡の中に拘束されていた側。
同じ人物が一つの身体を使い分けているだけなら、
同時に別の場所へ存在する状況は説明しにくい。

だから「ミレアは二重人格?」という疑問は、
第7幕まではかなり当てはまりそうに見える。
王女としての人格と、
ローメインとして活動する裏人格。
二つが一人の中にあるように見えるからになる。

しかし第9幕では、
話が一段変わる。
人格だけではなく、
身体まで別々に存在しているように見える。
ここから先は、
単純な性格変化では追い付かない。

第7幕のローメインを理解するには、
第9幕のミレアを一緒に見る必要がある。
逆に第9幕のミレアを理解するには、
第7幕で仮面を外したローメインまで戻る必要がある。
この二つの場面が、
ミレアの正体を考える一番大きな材料になっている。

第4章 ミレアは二重人格なのか?一つの身体で人格が変わるだけでは説明しにくい

第5幕ではアリシア自身も「もう一人の自分」と戦っており、鏡世界では人格や姿が外へ出る

ミレアが二重人格なのではと感じる最大の原因は、
王女として見せていた姿と、
ローメインとして動いていた側の印象が大きく違うこと。
ただし鏡世界で起きている現象を見ると、
一般的な二重人格だけで考えるより、
もう一段特殊な仕組みを疑った方が自然になる。

その証拠になるのが、
第5幕「自分との戦い」。
この回ではアリシア自身が、
自分と同じ姿を持つ存在と直接戦っている。
しかも単なる鏡像ではない。

アリシアは水槽へ閉じ込められた後、
食肉植物へ養分を吸わせて急成長させ、
その巨体で水槽を破壊して脱出する。
そこへ再び現れたのが、
この世界へ入る直前にも目撃していたカタツムリだった。

カタツムリは、
アリシアの目の前で姿を変える。
変化後は、
片目を失う前のアリシアそのもの。
しかも現在の小さなアリシアに対して、
等身大の昔のアリシアが上から見下ろす形になる。

驚いている暇はない。
もう一人のアリシアは、
本人へ容赦なく襲い掛かる。
見た目だけを真似した幻ではなく、
戦闘が成立するほど実体を持った存在として現れる。

戦いの中でアリシアは、
これが自分へ与えられた「試練」だと気付く。
そしてレイたちと同じように、
アリシア自身にも紋が浮かび上がる。
第5幕の時点で、
この世界では「本人と同じ姿の別存在」が現実に動けることが示されていた。

この過去回を踏まえると、
第9幕のミレアも見え方が変わる。
同じ顔を持つ二人がいるからといって、
片方が単なる偽物とは限らない。
鏡側の世界そのものに、
本人の別の姿を切り離して外へ出す性質がある可能性が高くなる。

第5幕のアリシアは、
片目を失う前の自分。
つまり現在とは少し違う姿で現れた。
第9幕のミレアも、
王女としての側と、
ローメインとして活動する側に分かれているように見える。

ここで共通するのは、
「本人の中にあったものが別の形で表へ出る」こと。
過去の姿。
別の立場。
別の意志。
それらが鏡世界では、
本人から切り離されて動ける可能性がある。

だからミレアの二重人格説は、
完全に外れているとは言い切れない。
二つの側面が存在するという点では近い。
ただし第9幕で起きているのは、
頭の中だけの人格交代ではなく、
二つの存在が別々に行動できる状態にまで広がっている。

第2期の「表と裏」という流れを見ると、ミレアの二人化は人物の裏側を実体化した現象にも見える

第2期では、
人物や場所の「表」と「裏」が何度も出てくる。
第1幕でクレンとアリシアが神学校ソルセインへ入り、
表向きは普通の学生生活が始まる。
アリシアは「アリッサ」と名を変え、
五年生として魔術実習まで受ける。

しかし学校の内部では、
勇者伝承復活を狙うユニオンが動いている。
第5幕でローメインが一般生徒を眠らせ、
才能ある生徒だけへトアの書奪取を命令。
第7幕では地下広場へ各国の大物まで集まり、
学校そのものが別の顔を持っていたと分かる。

つまりソルセイン自体が、
表面では神学校。
地下ではユニオンの活動拠点。
一つの場所に二つの顔を持っている。

その中心人物だったローメインも同じ。
表では学長。
地下ではユニオンを率いる人物。
さらに仮面の下にはミレア。
一枚剥がすたび、
別の顔が出てくる。

そして鏡世界では、
アリシア自身まで別の姿を見せられる。
第5幕では片目を失う前のアリシア。
第9幕では二人に見えるミレア。
「表と裏」が場所だけでなく、
人物の身体まで広がっている。

ここまで積み重なると、
ミレアの二人化を単純な精神状態だけで片付けるのは難しい。
王女としてのミレア。
ローメインの顔の下から現れたミレア。
鏡へ閉じ込められたミレア。
それぞれが別の場所で別の行動を取っている。

だから第4章での結論は、
「二重人格ではない」と切ることではない。
視聴者からは二重人格に見える。
ただし作中現象としては、
人格だけでなく姿や身体まで分離している可能性があり、
もっと特殊だと考えた方が第5幕から第9幕までを説明しやすい。

そしてこの違いが、
次に「どちらのミレアが本物なのか」という疑問へつながる。
もし一方が完全な偽物なら話は簡単。
しかし鏡世界が本人の一部を外へ出しているなら、
二人ともミレアに由来する可能性まで残る。

第9幕が不気味なのは、
片方を倒せば正解という形に見えないこと。
第5幕でアリシアが自分自身と戦った時と同じように、
ミレアの中にある何かが、
別の存在として外へ出ている可能性がある。

だから「ミレアは二重人格?」という検索から入っても、
最後に知りたくなるのは人格診断ではない。
誰が王女としてのミレアなのか。
ローメインとして動いていた側は何者なのか。
鏡世界が二人をどう分けたのか。
その三つが、
第9幕以降の本当の焦点になっている。

第5章 第5幕「自分との戦い」はミレア二人化の前例?鏡世界では本人の別の姿が実体を持つ

小型魔獣になったアリシアの前へ、片目を失う前の「もう一人のアリシア」が現れた

第9幕でミレアが二人に見えた現象を考える時、
最も重要な過去回が第5幕「自分との戦い」になる。
この回ではアリシア自身が、
自分と同じ顔を持つ別の存在と直接対峙している。
しかも鏡へ映った幻影ではなく、
攻撃を受ければ戦闘になるほど実体を持った相手だった。

第5幕では、
クレンがトアの書を狙うローメインたちへ対抗し、
学園内に巨大な影の塔を出現させる。
一方ローメインは一般生徒を眠らせ、
残った素質ある生徒へトアの書奪取を命令。
神学校全体が、
最上位魔術「紋」を巡る試練の場へ変わっていく。

その中でアリシア自身も、
トアの書によって小さな魔獣の姿になり、
次々と異常な試練へ放り込まれる。
原作コミックス第7巻の紹介でも、
小さな魔獣となったアリシアへ
「絶体絶命の試練」が連続すると明記されている。

水槽へ閉じ込められた場面では、
力任せに割ることもできず、
周囲の植物を利用して脱出。
その後、
鏡世界へ入る前にも見ていたカタツムリが再び姿を現し、
アリシアの目の前で人型へ変化していく。

現れた姿は、
現在の隻眼のアリシアではない。
勇者時代、
まだ片目を失う前のアリシア。
しかも小型魔獣となっている現在の本人に対して、
人間サイズの過去のアリシアが真正面から襲い掛かる。

ここが第9幕のミレアへつながる。
鏡世界では、
本人の姿を写すだけでは終わらない。
過去の姿。
本人の中に残る像。
別の状態の自分。
そうしたものが身体を持ち、
本人とは別に行動できる。

第5幕のアリシアは、
自分と同じ顔だから味方だとは判断しない。
攻撃されれば応戦し、
相手の動きを観察しながら、
この戦い自体が自分へ課された試練だと気付いていく。
最後にはアリシア自身にも「紋」が現れるため、
もう一人の自分との戦闘は単なる幻覚では済まされない。

そして第9幕では、
今度はミレアが同じ構図へ入る。
鏡の中へ拘束されたミレア本人がいて、
その外側ではもう一人のミレアが活動している。
第5幕のアリシアを知っていれば、
「同じ顔が二人いる=片方が変装した偽物」とは考えにくくなる。

違いもある。
第5幕のもう一人のアリシアは、
本人へ戦いを挑む試練として現れた。
第9幕のミレアは、
片方がもう片方を鏡の中へ閉じ込め、
外側の立場まで奪っているように見える。
同じ「もう一人」でも、
ミレアの方が人物関係へ深く食い込んでいる。

だから鏡の中のミレアを、
単なるコピーと決めるのは早い。
第5幕では過去のアリシアが実体化した。
第9幕ではミレアの別側面が、
本人と別の行動を取れる状態になっている。
鏡世界には、
人間を一つの姿だけで扱わない性質があると見えてくる。

「昔の自分」と戦ったアリシアに対し、ミレアは「別の自分」に外の立場まで奪われている

第5幕と第9幕を並べると、
アリシアとミレアの違いもかなり見えやすい。
アリシアの場合、
もう一人の自分は試練の相手。
現在の自分が過去の自分へ勝つことで、
先へ進む構造になっていた。

ところがミレアの場合、
もう一人の自分は鏡の中だけに留まらない。
第7幕ではローメインの仮面の下からミレアの顔が現れ、
ユニオンを率いる側として外の世界で活動している。
つまり別側面が、
本人の人生へ入り込んでいる。

鏡の中で拘束されたミレアから見れば、
状況はさらに深刻。
自分が閉じ込められている間に、
もう一人はローメインとして行動し、
神学校。
ユニオン。
勇者伝承復活。
ヴォーデイン。
そうした大きな計画の中心へ立っている。

アリシアの試練は、
目の前のもう一人を突破すれば次へ進めた。
ミレアの場合は、
外の世界ですでに別の自分が積み上げた行動が残っている。
だから二人を再び一つにすれば全部元通り、
とも簡単には言えない。

「ミレアは二重人格なのか」という疑問が強くなるのもここ。
一つの身体で表情が変わるだけなら、
人格交代として考えられる。
しかし第5幕から鏡世界の性質を見ると、
内側にある別の姿そのものが外へ出て、
独立して行動できる可能性が出てくる。

第5幕のもう一人のアリシアは、
第9幕のミレアを理解するための小さな前例。
あの戦闘を覚えていると、
第9幕で「二人いる」こと自体には、
すでに作品内の下地があったと分かる。

第6章 本物のローメインは別に存在した?ミレアと学長を同一人物と考えると混乱する

第5幕の時点で公式は「ローメインと、その背後にいるヴォーデイン」と別人物として扱っている

ここから先で混乱しやすいのが、
「ローメインの正体がミレアなら、
最初からローメインという人物はいなかったのか」という疑問。
第7幕の仮面剥離だけを見ると、
そう受け取ってしまいやすい。

しかし第2期序盤から、
ローメインはソルセイン学長として独立した人物扱いをされている。
第5幕の公式あらすじでも、
「ソルセインの学長ローメイン」と、
その背後にいる北の魔獣王ヴォーデインが
勇者伝承復活を目論んでいると紹介されている。

つまり少なくとも物語の表面では、
エルロー・ローメインという学長が存在し、
神学校を運営し、
ミレアとは別人として認識されていた。
公式キャストでも、
ミレアは関根明良、
ローメインは佐野史郎と別々に置かれている。

第1幕でクレンとアリシアがソルセインへ入学した時も、
学校そのものには長い歴史と運営体制がある。
クレンはルナの魔術教育開始まで約二年間、
アリシアと共に神学校へ通うことになり、
その学校の最高責任者としてローメインがいる。

だから第7幕でミレアの顔が現れたからといって、
「ローメインという老人は最初から架空だった」
と即断すると、
それまでの人物関係が不自然になる。

原作側まで含めると、
ここはさらに明確になる。
本来のエルロー・ローメインは実在した人物で、
ミレアが幼い頃から関わっていた教育者。
現在外でローメインとして活動している存在と、
本来の学長本人は分けて考える必要がある。

この前提を置くと、
第7幕の仮面剥離も分かりやすい。
老人ローメインが突然ミレアへ変身したのではない。
すでに別の存在がローメインの外見を使い、
学長という立場へ入り込んでいたと見る方が自然になる。

しかも第7幕では、
ティゲルとリオン自身がデスマスクを使って地下へ潜入している。
侵入者の顔から仮面を作り、
別人としてユニオン内部へ入る。
その同じ回で、
ローメイン本人もデスマスクを外す。

つまり視聴者には直前から、
「顔は本人確認にならない」
という状況を見せている。
ティゲルとリオンが他人の姿を使えるなら、
ローメインの顔をしている者も、
本物の学長とは限らない。

ここを押さえると、
「ミレア=ローメイン」という表現も少し注意が必要になる。
正確には、
ミレア側の存在がローメインの姿と立場を利用していた、
と考えた方が第9幕までの情報と衝突しにくい。

王女ミレア・裏側のミレア・本来のローメインを分けると、第7幕と第9幕がつながる

第9幕時点で、
視聴者が分けて考えたい存在は三つある。
まず、
王女として生きてきたミレア。
次に、
ローメインの姿を利用してユニオンを動かしていた側。
そして、
本来の学長エルロー・ローメイン。

この三者を全部、
「ローメインの正体はミレア」
の一言へ押し込むと分かりにくくなる。
第7幕ではそれで驚けるが、
第9幕で鏡の中のミレアが現れた瞬間、
関係を分け直す必要が出る。

鏡の中で拘束されていたミレアは、
もう一人の自分に閉じ込められたと語る。
一方、
外側のミレアはローメインの姿を使い、
ユニオンの中心で活動している。
この二人は、
少なくとも現在の立場が完全に違う。

さらに本物のローメインまで存在していたなら、
外側のミレアは、
自分のもう一つの人格を表へ出しただけでは終わらない。
他人の名前。
他人の顔。
他人の社会的立場。
そこまで利用して長期間活動していたことになる。

第5幕でローメインは、
一般生徒を眠らせ、
選ばれた生徒だけにトアの書を奪わせる。
背後にはヴォーデイン。
第7幕では地下ユニオンを統率。
この行動量を見ると、
外側のミレアは一時的に現れた幻ではない。

長期間判断する。
命令する。
計画を進める。
他国の有力者まで集める。
つまり独立した意思を持つ人物として、
社会の中で継続的に活動している。

だから「二重人格」という言葉が、
完全に外れているわけではない。
同じミレアから分かれた別側面という点では近い。
しかし第9幕までを見る限り、
普通の人格交代よりはるかに大規模な分離が起きている。

一方は鏡の中へ拘束。
もう一方は外の世界でローメインとして活動。
しかもそのために、
本来別人だった学長の外見まで利用する。

ここまで理解すると、
第9幕で本当に怖いのは
「ミレアが二人いた」ことだけではなくなる。
外へ出た側はいつから活動していたのか。
本来のローメインはいつ姿を消したのか。
王女ミレアはいつ鏡へ閉じ込められたのか。

第7幕で一度見えた「ローメインの正体」は、
第9幕ではさらに過去へ遡る謎へ変わる。
そしてミレアの本物・偽物を判断するには、
鏡だけでなく、
ローメインという人物がどこで入れ替わったのかまで見る必要が出てくる。

第7章 鏡の迷宮で問われているのは「どちらが本物か」だけではない

第5幕のアリシア、第7幕のローメイン、第9幕のミレアは「もう一つの自分」が外へ出る流れでつながる

第9幕でミレアが二人に見えた場面を、
「本物と偽物の見分け」にだけ絞ると、
少し物足りない。
第2期ではそれ以前から、
本人の別の姿や別の立場が、
外へ現れる場面を段階的に重ねている。

第5幕では、
小型魔獣となったアリシアの前へ、
片目を失う前のアリシアが実体を伴って現れた。
現在の本人と昔の本人が、
同じ場所で向き合い、
しかもそのまま戦闘まで始まる。
鏡世界が「本人そっくりの幻」を見せるだけではないことは、
この時点ですでに描かれている。

第7幕では、
今度はローメインという別人の顔の下からミレアが現れる。
しかも単なる変装ではなく、
ユニオンを率い、
各国の有力者を集め、
勇者伝承復活へ向けて具体的に動いていた側になる。
外見だけでなく、
社会的な立場まで別人として生きている。

そして第9幕。
鏡の中の拷問椅子には、
もう一人のミレアによって閉じ込められたと語る王女本人がいる。
つまり第5幕から第9幕へ進むほど、
「もう一人」が持つ力は大きくなっている。

第5幕のもう一人のアリシアは、
本人へ与えられた試練として現れた。
第7幕のミレア側は、
ローメインの顔と立場を使って外の世界へ入り込む。
第9幕では、
ついに本来のミレアを鏡へ閉じ込め、
自分の方が外側に残っているように見える。

この積み重ねがあるため、
ミレアを単純な二重人格として終わらせると足りない。
一つの身体で人格が切り替わるだけなら、
別々の場所で同時に存在するような描写は出にくい。
『クレバテスII』で描かれているのは、
人格や過去の姿が、
実体を伴う別存在として外へ出る現象に近い。

だから「鏡の中のミレアは本物?」への答えも、
片方だけを本物、
もう片方を完全な偽物として切るより慎重に見た方がいい。
鏡の中のミレアが王女本人としての記憶や自覚を持っていても、
外側のミレアまで完全な無関係とは限らない。

第5幕のもう一人のアリシアが、
本人と無関係な他人ではなかったのと同じ。
片目を失う前の姿。
勇者だった頃の身体。
現在のアリシアにつながる要素を持った存在だった。
鏡世界は、
本人から何かを写し取り、
外へ出しているように見える。

ミレアも同様なら、
外側のミレアは単なるコピーではなく、
元のミレアに含まれていた別の側面を持つ可能性がある。
そのため二人とも、
ある部分では「ミレア」である可能性が残る。

ここが、
第9幕の謎を一番面白くしている。
どちらか一方を倒せば終わる話ではない。
二人がどう分かれたのか。
何が外へ出たのか。
何が鏡の中に残ったのか。
そこを見ないと本当の答えには届かない。

第9幕で残された最大の疑問は、ミレアがいつ分かれ、どちらがローメインとして動き始めたのか

第9幕まで見た段階で、
次に気になるのは「二人いる」という事実そのものより、
いつ二人へ分かれたのかになる。
ここが分かれば、
第5幕以前のミレア。
第7幕のローメイン。
第9幕の拘束ミレア。
この三つの時間関係がつながる。

もし分離が神学校へ来る前から起きていたなら、
王女として見ていたミレアの中にも、
すでに別側面が存在していたことになる。
逆にソルセインへ来た後、
鏡世界へ接触したことで分離したなら、
学校地下やユニオンの活動そのものが関係している可能性が強くなる。

さらに重要なのが、
本来のローメインとの入れ替わり。
外側のミレアがローメインの姿を使っていたなら、
いつから学長として活動していたのか。
本物のローメインはその時どうなったのか。
この時間差が、
ミレアの謎とユニオンの謎を結び付ける。

第5幕では、
ローメインが一般生徒を眠らせ、
選ばれた生徒へトアの書奪取を命令している。
第7幕では、
ユニオン地下広場で堂々と演説し、
正体を隠す必要がなくなった段階で仮面を外す。
つまり外側のミレアは、
少なくとも一時的な幻ではなく、
複数話にわたって計画を進めていた。

一方、
第9幕の鏡の中のミレアは、
自分が外の世界から切り離された側として描かれる。
もしこちらが王女本人なら、
外側ではその間ずっと、
別のミレアが本人の立場へ入り込めていたことになる。

だから次に見るべきなのは、
顔ではない。
記憶。
行動。
人間関係。
ローメインとの接点。
ヴォーデインとの関係。
どちらが何を知っているかによって、
本来のミレアへ近い側が見えてくる。

第2期は、
最初から「表」と「裏」を何度も反転させてきた。
神学校も表では教育施設、
地下ではユニオンの拠点。
ローメインも表では学長、
仮面の下ではミレア。
そして第9幕では、
そのミレア自体がさらに二つへ割れて見える。

つまり最後まで残るのは、
「顔が同じなら誰が本物か」という単純な問題ではない。
どちらが王女として生きてきた記憶を持つのか。
どちらがローメインとして活動していたのか。
どちらが鏡世界から生まれたのか。
その順番を追うことが、
ミレアの正体へ近づく一番確かな道になる。

第9幕の拘束ミレアは、
ただ驚かせるための二人目ではない。
第5幕から続いてきた「もう一人の自分」、
第7幕で明かされた「仮面の下のミレア」、
そして鏡の迷宮という場所の性質を、
一つに結び付ける存在になっている。

だから「ミレアは二重人格なのか」という疑問から入っても、
最終的に知りたくなるのは、
人格が二つあるかどうかだけではない。
いつ分かれたのか。
何が分かれたのか。
誰が外側へ残ったのか。

そこまで見えて初めて、
第9幕で二人に見えた王女の謎が、
ローメインや鏡の迷宮まで含めた大きな一本の話としてつながってくる。

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