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【クレバテスII】ティゲルとリオンはどうやって顔をコピーした?デスマスクで変装できる仕組み

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ティゲルとリオンが見せた「顔のコピー」は、双子だからできる変身ではなく、クレバテス世界の「デスマスク」を利用した変装と見るのが自然。
学生寮の不審者の顔を使って地下へ潜った場面から、デスマスクの仕組み、ティゲルとリオンの正体、双子と変装の関係まで追う。

  1. 第1章 結論|ティゲルとリオンの顔が変わったのは「デスマスク」を使った変装
    1. 双子だから顔をコピーできるのではなく、別人の顔を利用して潜り込んでいる
    2. 顔を奪う場面は、第3幕から続いていた「学校の秘密」への潜入につながっている
  2. 第2章 ティゲルとリオンは学生寮の不審者からどうやってデスマスクを作った?
    1. 学生寮へ来た侵入者を倒し、その人物の顔を使って逆に敵側へ潜り込む
    2. 地下広場にいたのは学生ではなく、エスリンとボーレートの大物まで集まる「ユニオン」だった
  3. 第3章 クレバテスのデスマスクとは何?普通の仮面とはかなり違う
    1. 死者の顔を残すだけではなく「その人物として動く」ために使われている
    2. 誰かの顔を信用できないという不気味さが「表の世界と裏の世界」につながる
  4. 第4章 ティゲルとリオンは何者?ただの双子の留学生ではなかった
    1. エスリンから来た兄ティゲルと弟リオンは最初からかなり癖の強い双子だった
    2. 第3幕でアリシアと手を組んだ時から、双子は学校の秘密を追う側へ入っていた
  5. 第5章 双子だから同じ顔に変われる?デスマスクはティゲルとリオンだけの力ではない
    1. ティゲルとリオンが双子であることと、デスマスクによる変装は別に考えた方が自然
    2. ローメインとミレアの場面を見ると「顔=本人」という前提そのものが崩れてくる
  6. 第6章 なぜ顔まで変えて地下へ潜る必要があった?ユニオンの正体へつながる
    1. 不審者の顔を使ったからこそ、学校の地下に隠された集会へ近づくことができた
    2. ユニオンが追っていたのは勇者伝承の魔術――デスマスクの潜入が物語の深部まで開いていく
  7. 第7章 デスマスクの変装が怖いのは「誰の顔も信用できなくなる」こと
    1. ティゲルとリオンの潜入だけなら、まだ便利な変装道具として見ることができた
    2. 第7幕「表の世界と裏の世界」は、場所だけでなく登場人物の顔にも重なっている

第1章 結論|ティゲルとリオンの顔が変わったのは「デスマスク」を使った変装

双子だから顔をコピーできるのではなく、別人の顔を利用して潜り込んでいる

ティゲルとリオンが別人そっくりの顔になれたのは、
双子だけが持つ特殊な変身能力を使ったからではない。
第7幕「表の世界と裏の世界」で二人が利用したのは、
不審者から作った「デスマスク」だった。
学生寮へ入り込んできた人物を倒した後、
その顔を利用できる状態にし、本人になりすまして本校舎へ向かっている。

つまり二人が見せた「顔のコピー」は、
自分の肉体そのものを変化させたというより、
他人の顔を被って身元を偽る変装に近い。
しかも普通の仮面を着けた程度には見えないのが、
この場面の不気味なところ。

遠くから何となく似ているだけなら、
警戒の厳しい場所へ潜入するには心許ない。
それでもティゲルとリオンは、
侵入者だった人物の姿を利用して、
そのまま本校舎地下への道を進んでいく。

少なくとも外見を見ただけでは、
簡単に正体を見破られないほどの再現性を持っていると受け取れる。
「デスマスク」という言葉だけを見ると、
死者の顔を型として残す物を想像しやすい。
ところが『クレバテスII』で見せた使い方は、
記念や保存とはまったく違う。

亡くなった、あるいは倒された人物の顔を自分の顔として利用し、
その人物として敵側へ入り込むための道具になっている。
顔が身分証明そのものになる世界だからこそ、
一枚のデスマスクが侵入許可証のような働きをしてしまう。
ティゲルとリオンが学生寮から地下へ向かう流れも、
この異様さを強めている。

二人は最初から「この人物の顔を奪えば面白そうだ」と、
遊んでいたわけではない。
学生寮へ何者かが侵入してきたことで、
その人物が学校の裏側とつながっている可能性が浮かび上がった。
そこで侵入者をただ排除して終わらせず、
その顔そのものを利用して相手の側へ潜り返している。

顔を奪う場面は、第3幕から続いていた「学校の秘密」への潜入につながっている

ティゲルとリオンがここまで大胆な行動を取った背景には、
第3幕から続いていた学校への疑念がある。
学生寮の裏へ現れた魔獣の正体がネイサンだった一件を経て、
ネイサンは教室から姿を消し、
やがて学校を去ったとされる。

しかしアリシアは、
それだけで出来事が終わったとは受け取らなかった。
むしろ学校の内部に、
表からは見えない何かが隠されている可能性を、
強く感じていた。

そこでアリシアが一時的に手を組んだのが、
ティゲルとリオンの双子だった。
当初の二人は、エスリンから来た留学生でありながら、
周囲を見下すような態度も目立つ厄介な存在として登場する。
ティゲルは「エスリンの貴公子」を自称するほど自尊心が強く、
兄弟そろって学校内でも騒動を起こしていた。

それだけを見ると、
秘密を追う潜入役として動き始める姿はかなり意外に映る。
ところが学校で不審な出来事が続くにつれ、
双子の別の一面が見えてくる。
危険な場所だから引き返すのではなく、
むしろ怪しい場所ほど自分たちで踏み込んで確かめようとする。

アリシアと完全に信頼し合っているというより、
互いに知りたい物が同じだから行動を共にしている関係に近い。
この少し乾いた協力関係があるから、
第7幕のデスマスク潜入も、
突然始まった奇行には見えない。

第3幕では「学校に何かある」という疑いだったものが、
第7幕では実際に学生寮へ不審者が侵入してくるところまで進む。
学校の外から眺めて秘密を探していた段階ではなく、
秘密を抱えた側から人間が近づいてきたことになる。
ティゲルとリオンにとって、その侵入者は敵であると同時に、
閉ざされていた扉の向こうへ入るための手掛かりでもあった。

そこで二人は相手の顔をデスマスクへ変え、
その人物が持っていた「顔の信用」まで奪ってしまう。
顔をコピーしたことだけを抜き出すと、
便利な変装道具を使った小さな場面にも見える。
しかし実際には、第3幕から続いてきた学校への疑念が、
初めて地下という具体的な場所へつながる転換点になっている。

表では学生たちが学び、
教師が授業を行う神学校。
その真下に、
まったく別の人間たちが集まる場所が存在していた。
デスマスクは、その二つの世界を行き来するための、
「偽りの顔」だった。

だからティゲルとリオンの変装で重要なのは、
顔をどうやって似せたのかだけではない。
誰かの顔さえ手に入れれば、
その人物が所属していた側へ入り込めてしまうという、
この世界の危うさまで見えてくる。
第7幕のタイトル「表の世界と裏の世界」が、二人の顔そのものにも重なって見える場面だった。

第2章 ティゲルとリオンは学生寮の不審者からどうやってデスマスクを作った?

学生寮へ来た侵入者を倒し、その人物の顔を使って逆に敵側へ潜り込む

第7幕でティゲルとリオンの前に現れたのは、
学校生活とは明らかに場違いな不審者だった。
場所も重要で、
二人が偶然町中で怪しい男を見つけたわけではない。
相手の側から学生寮へ侵入してきたため、
学校内部で動いている何者かとつながっている可能性が高くなる。

普通なら侵入者を捕らえたところで一件落着だが、
二人はそこで止まらなかった。
ティゲルとリオンは侵入者の「デスマスク」を作る。
アニメでは、この行動が単なる仮装ではなく、
地下へ潜るための具体的な手段として使われる。

侵入してきた人物と同じ顔になれば、
その人物が普段出入りしていた場所へ近づいても警戒されにくい。
敵を一人倒したことで、
逆に敵側の内部へ入るための身分を手にした形だった。
ここで不気味なのは、
二人がかなり迷いなくデスマスクを利用しているところ。

人の顔を使うという行為そのものが強烈なのに、
ティゲルとリオンはそこで立ち尽くしたり、
恐怖して動けなくなったりはしない。
それより先に「この顔を使えば奥へ行ける」と判断し、
危険な地下へ踏み込んでいく。

普段の尊大さや騒がしさとは別に、
この双子が危険な状況への耐性を持っていることも伝わる。
二人が向かったのは、
本校舎の地下。
学生たちが日常的に利用する教室や廊下とは違い、
そこには表から見えない空間が存在していた。

不審者の顔で入り込んだ二人が先へ進むほど、
学校に隠されていたものが少しずつ現実の形を取っていく。
第3幕で感じていた「何かがおかしい」という感覚が、
とうとう地下への入口を持った瞬間でもある。
誰かの顔を使わなければ近づけない場所が、
普段通っている学校の足元に隠されていた。

地下広場にいたのは学生ではなく、エスリンとボーレートの大物まで集まる「ユニオン」だった

地下へ潜ったティゲルとリオンの先にあったのは、
数人の怪しい人物が密談している程度の部屋ではない。
広い地下空間には大勢の人間が集まっていた。
さらに、その中にはエスリンとボーレート、
両国に関わる大物まで含まれている。

学校の地下で行われていることが、
一学生の失踪だけでは終わらない規模へ一気に広がる。
ここで二人は、
自分たちより先に別方向から動いていたエディソンとも合流する。
それぞれ違う経路を進んできた人物たちが、
同じ地下へたどり着いていく。

地上では学生として顔を合わせていた者たちが、
地下では学校そのものの裏側を見ることになる。
日常の学園生活と秘密の世界が、
同じ建物の上下に重なって存在していたことが露わになる。
学生寮の侵入者も、
単独で動いていた人物ではなかった。

その背後には、
「ユニオン」と呼ばれる結社が存在していた。
つまりティゲルとリオンが奪った顔は、
ただの怪しい人物の顔ではなく、
ユニオン側へつながる人物の顔だったことになる。

だからこそ、そのデスマスクを被ることが、
地下へ近づくための有効な偽装になった。
ここまで来ると、
「なぜ不審者の顔をわざわざ使ったのか」も見えやすい。
地下にいる者たちが誰でも自由に出入りできる場所なら、
二人が危険なデスマスクまで作る必要はない。

顔を偽る必要があったということ自体、
そこが部外者を簡単には受け入れない閉鎖的な場所だったことを示している。
ティゲルとリオンは、
その境界を正面から突破するのではなく、
敵の顔を使って内側からすり抜けた。

さらに第1幕からの流れを見ると、
『クレバテス』では「見えている姿と本当の姿」が何度も食い違ってきた。
アリシア自身も一度命を失いながらクレバテスによって動く屍となり、
外見だけでは以前と同じ人間に見えても、
その身体は以前とは違う。

クレンもただの赤子ではなく、
クレバテスが人間を知ろうとする旅の中心に置かれている。
そして第2期では、
学校という安全そうな場所まで、
表面だけでは判断できない空間になっている。

ティゲルとリオンのデスマスクは、
そんな世界の中でも特に分かりやすく「顔を信用できない」場面になった。
目の前に知っている人物が立っていても、
その顔が本人のものとは限らない。
逆に、亡くなった人物や倒された人物であっても、
その顔だけが別の人間によって歩き続けることができる。

顔と本人が切り離されることで、
変装は一気に不気味なものへ変わる。
学生寮の侵入者を倒したところで終わっていれば、
ただ一人の敵を排除しただけだった。
しかしティゲルとリオンは、
その人物が持っていた顔を利用し、本校舎地下へ入り、ユニオンの存在へたどり着いた。

敵の顔を被ったことで、
敵が隠していた世界そのものが開いたことになる。
デスマスクは「別人になれる便利な道具」であると同時に、
神学校の地下へ続く扉を開いた異様な鍵でもあった。

第3章 クレバテスのデスマスクとは何?普通の仮面とはかなり違う

死者の顔を残すだけではなく「その人物として動く」ために使われている

「デスマスク」という言葉だけなら、
亡くなった人物の顔を型として残した物を思い浮かべやすい。
しかし『クレバテスII』第7幕で、
ティゲルとリオンが使ったデスマスクは、
ただ顔立ちを記録するための物ではなかった。

二人は学生寮へ侵入してきた不審者からデスマスクを作り、
その顔へ変装した状態で本校舎地下へ潜り込んでいる。
重要なのは「似た顔を作った」だけで終わっていないこと。
実際に相手側の人間として動くために利用され、
潜入を成立させるところまで役立っている。

普通の仮面であれば、
顔の前へ物を一枚被せていることが近くから分かる可能性もある。
ところがティゲルとリオンは、
不審者になりすましたまま地下へ入り、
ユニオンの集まる場所まで進んでいる。

少なくとも、この世界のデスマスクには、
一目見ただけで偽物だと分かる程度の変装を越えた働きがある。
顔立ちを再現するだけなのか、
皮膚の質感まで変化して見えるのか、
声や体格にまで影響するのかは現段階では明かされていない。

ここは「顔をコピーする魔術」と決めてしまうと、
かえって第7幕で描かれたものから離れてしまう。
公式に示されているのは、
ティゲルとリオンが「デスマスクを作り、変装した」というところまで。
だから現時点では、顔そのものを利用する特殊な変装手段として見るのが自然だ。

それでも奇妙なのは、
別人の顔を得るだけで地下への潜入が成立していること。
ユニオン側にとって、
そこへ出入りする人物の「顔」が、
かなり大きな身元確認になっていたことも見えてくる。

名前を聞かれ、
合言葉を何重にも確認され、
特殊な証明書を提示してようやく入れる場所なら、
ティゲルとリオンは顔だけ変えても先へ進めない。
しかし実際には不審者の顔を使うことが、
閉ざされた地下世界へ近づく有効な手段になっていた。

つまりデスマスクが怖いのは、
外見を変えられることだけではない。
その顔の持ち主が築いていた信用や立場まで、
別の人物が一時的に利用できてしまうことにある。
本人が消えても、「本人の顔」だけは働き続けることになる。

誰かの顔を信用できないという不気味さが「表の世界と裏の世界」につながる

第7幕の題名は「表の世界と裏の世界」。
ティゲルとリオンが降りていく本校舎地下は、
その言葉をそのまま形にしたような場所だった。
地上では学生たちが授業を受け、
学校生活を送っている。

ところがその足元には、
エスリンやボーレートに関わる大物まで集まる空間が存在する。
学校の姿だけを見ていれば、
そこまで大きな勢力が動いているとは分からない。
建物そのものが表と裏の二つの顔を持っている。

そこへ入るティゲルとリオン自身も、
本来の顔ではなく別人の顔をつけている。
普段はエスリンから来た双子の留学生。
しかし地下へ降りる時だけは、
学生寮へ侵入してきた人物の姿を借りる。

学校にも表と裏があり、
人間の顔にも本物と偽物がある。
この二つが重なっているから、
デスマスクの場面は単なる変装以上に不気味に映る。
見た目から得られる情報が、一気に信用できなくなるからだ。

それまでのアリシアたちは、
怪しい人物の行動を追えば秘密へ近づけると考えることができた。
しかしデスマスクが普通に利用できるなら、
「怪しい人物を見た」という目撃情報さえ絶対ではなくなる。
そこにいた顔と、中にいる人物が同じとは限らない。

しかもティゲルとリオンが、
それほど特殊な準備をしているようには見えないところも引っかかる。
少なくとも二人は、
デスマスクという手段そのものを知っていた。
怪しい物を偶然拾い、
使い方を試して成功したわけではない。

この点からも、
デスマスクが世界に一つしか存在しない秘宝というより、
一定の知識を持つ者なら利用を考えられる技術や手段である可能性が見えてくる。
ただし誰でも作れるのか、
何らかの魔術が必要なのか、
作れる人物が限定されるのかはまだ分からない。

だからこそ今後、
別の人物が違う顔で現れても不思議ではなくなった。
一度「顔そのものを偽れる」という例を見せられると、
登場人物が名乗っている名前や、
その場にいる人物の正体まで見方が変わってくる。

ティゲルとリオンが不審者の顔をコピーした場面は、
便利な潜入術を披露しただけではない。
『クレバテスII』の世界では、
顔さえ本人を証明してくれない。
そんな危うさを一気に見せた場面でもあった。

第4章 ティゲルとリオンは何者?ただの双子の留学生ではなかった

エスリンから来た兄ティゲルと弟リオンは最初からかなり癖の強い双子だった

ティゲルとリオンは、
神学校ソルセインに通うエスリン出身の留学生。
兄がティゲル・ブルーイエ、
弟がリオン・ブルーイエで、
二人は双子の兄弟として行動している。

兄ティゲルは自らを「エスリンの貴公子」と呼ぶほど、
高いプライドを持つ人物。
他の生徒を見下すような態度もあり、
学校では騒動を起こすこともある。
初めから親しみやすい優等生として登場したわけではない。

弟リオンも大人しい補佐役ではない。
魔術で頂点へ立とうとする野心を持ち、
態度は尊大で好戦的。
兄だけが強引で弟が止めるという双子ではなく、
二人そろって前へ出てくる性格をしている。

だからアリシアたちと出会った頃には、
「また面倒な生徒が現れた」という印象を受けやすい。
神学校へ潜入して間もないアリシアにとっても、
素直に信用して背中を預けられるような相手ではなかった。

それでも物語が進むと、
この尊大さが単なる口の悪さだけではないことが見えてくる。
二人とも危険を前にした時に、
他人任せにして後ろへ下がるタイプではない。
むしろ自分たちから怪しい場所へ入り込んでいく。

特にリオンは、
魔術で上を目指すという明確な野心を持っている。
兄ティゲルにも自分たちの出自への強い自負がある。
周囲からどう見られるかよりも、
自分たちの判断で動こうとする強さが双子には共通している。

それが最も分かりやすく出たのが、
学生寮の不審者を利用したデスマスク潜入だった。
自分たちの生活場所へ侵入者が現れたのなら、
安全な場所へ逃げて教師へ知らせる選択もある。
しかし二人は相手の顔を使い、その背後まで追いかける。

この行動を見ると、
第7幕だけ急に別人のように大胆になったわけではない。
ティゲルの高い自尊心も、
リオンの好戦性と野心も、
危険な地下へ自分から踏み込む行動につながっている。
騒がしい双子という第一印象の奥に、かなり強い行動力を持っていた。

第3幕でアリシアと手を組んだ時から、双子は学校の秘密を追う側へ入っていた

ティゲルとリオンが地下へ潜るまでの流れを見るなら、
第3幕「勇者伝承とはじまりの町」は外せない。
この頃、学生寮の裏へ現れた魔獣が、
同じ学校にいたネイサンだったことが分かる。
その後、ネイサンは教室へ姿を見せなくなった。

学校を去ることになったと説明されても、
アリシアはそのまま納得しなかった。
ネイサンが魔獣になった出来事を見れば、
この学校に何か隠されていると感じるのは自然だった。
そこでアリシアは、
利害が一致したティゲルとリオンと手を組む。

ここで重要なのは、
三人が急に仲良しになったわけではないところ。
ティゲルとリオンにはティゲルとリオンの思惑があり、
アリシアにはアリシアの目的がある。
しかし「学校の奥に何かある」という一点で、
向いている方向が同じになった。

それ以前の神学校では、
アリシアは「アリッサ」と名前を変えて潜入していた。
第2幕では五年の生徒として授業へ入り、
杖を使った魔術の実習を受ける。
表面だけなら、学生たちが魔術を学ぶ普通の学校生活が続いていく。

だがネイサンの件を境に、
学校を見る目は大きく変わる。
授業を受けているだけでは分からないものが、
学生寮の裏や人の消え方に現れ始める。
アリシアと双子は、その違和感を追う側へ回った。

そして第7幕になると、
「学校には秘密がある」という段階から、
実際に地下へ降りて秘密の中心へ接近する段階へ進む。
その入口を開いたのが、
学生寮へ侵入してきた不審者と、
その人物から作られたデスマスクだった。

第3幕で手を組む。
学校内部の異常を追う。
第7幕で侵入者を捕らえる。
その顔を使い、
本校舎地下へ入る。

こうして流れを追うと、
ティゲルとリオンのデスマスク変装は、
最新話だけに突然置かれた奇抜な場面ではない。
学校を疑い続けてきた双子が、
ついに表側から裏側へ入り込んだ瞬間だったことが分かる。

しかも地下には、
自分たちの故郷であるエスリンに関わる大物までいた。
二人にとって学校の秘密は、
いつの間にか一つの学園内だけで完結する話ではなくなっている。
ボーレートを含む国家規模の人物まで関わる世界へつながっていた。

尊大で騒がしい双子。
アリシアと衝突してもおかしくない留学生。
そんな第一印象から始まった二人が、
今では学校の地下へ入り、
ユニオンの存在へ触れる位置まで来ている。

ティゲルとリオンを見る時は、
「同じ顔をした双子」という部分だけでは足りない。
危険を察しても止まらず、
敵の顔まで利用して先へ進む行動力がある。
デスマスクの異様な変装が成立したのも、
この二人だからこそ迷わず踏み込めた場面だった。

第5章 双子だから同じ顔に変われる?デスマスクはティゲルとリオンだけの力ではない

ティゲルとリオンが双子であることと、デスマスクによる変装は別に考えた方が自然

ティゲルとリオンが同時に別人へ変装するため、
最初に引っかかりやすいのが「双子だからできるのか」という点。
二人の間に何らかの特殊な共有能力があり、
相手の顔を写し取れるのではないか。
そんな印象を受けても不思議ではない場面になっている。

しかし第7幕で示されている行動を見る限り、
顔を変えた直接の手段として出てくるのは「デスマスク」。
ティゲルとリオン自身が顔を変化させたのではなく、
学生寮へ侵入してきた不審者からデスマスクを作り、
その姿へ変装して地下へ向かっている。

つまり「双子だから顔をコピーできる」というより、
双子の二人が同じ潜入手段としてデスマスクを利用したと見る方が自然。
二人が双子なのは人物として重要な特徴だが、
デスマスクを使える条件そのものが、
双子であることと結び付いている描写は今のところ見当たらない。

さらに第7幕では、
この見方を強めるもう一つの出来事が待っている。
地下広場でユニオンの存在が明らかになり、
その中心に立つ人物の正体へ踏み込んだところで、
再びデスマスクが登場する。

ユニオンの頂点にいるとされる学長ローメイン。
そのローメインが「もう正体を隠す必要はない」という状況になり、
顔にあるデスマスクが剥がされていく。
そしてその下から現れるのは、
ボーレートの王女ミレアの顔だった。

ティゲルとリオンとはまったく別の人物にも、
デスマスクを使った「別人の顔」が存在していたことになる。
これによってデスマスクは、
双子だけが扱える特殊能力という見方からかなり離れる。
少なくとも作中では、別人の顔を纏う手段として複数の人物に関わっている。

ここで一気に怖くなるのが、
デスマスクを見破る方法が簡単には分からないこと。
ティゲルとリオンが地下へ入れたことも、
ローメインの姿が長く通用していたことも、
外見だけでは本物と偽物を区別しにくいことを感じさせる。

顔の輪郭だけを似せる仮面なら、
至近距離で会話をすれば不自然さが出てもおかしくない。
しかし作中では、
顔を偽ること自体が現実的な潜入手段として成立している。
デスマスクという名前以上に、
その実用性の高さの方が異様に見えてくる。

ローメインとミレアの場面を見ると「顔=本人」という前提そのものが崩れてくる

ローメインとミレアをめぐる場面まで進むと、
ティゲルとリオンの変装を見る時の感覚も大きく変わる。
最初は「双子が敵の顔を使って潜入した」という、
かなり大胆な奇襲程度に見えていた。

ところがデスマスクを被っていた人物が他にもいるとなれば、
この世界では「見えている顔」をそのまま信用できない。
敵側だけではなく、
味方に見える人物についても同じことが言える。
顔を知っていることが、本人を知っている証明にならなくなる。

特に学長という立場は重い。
学校にいる生徒から見れば、
日常的にそこに存在していても不自然ではない人物。
その顔をデスマスクで再現できるなら、
学校内部を動き回る際にも大きな利点が生まれる。

ティゲルとリオンが不審者の顔を利用したのも同じ構造。
顔そのものが鍵なのではなく、
その顔に周囲が抱いている「この人物ならここにいて当然」という認識を利用している。
デスマスクは外見を盗むと同時に、
相手が持っていた立場まで借りることができる。

だからティゲルたちが入手したのは、
単なる二枚の仮面ではない。
侵入者が地下で持っていた信用、
見張られても怪しまれにくい身分、
ユニオン側の人間として扱われる可能性まで含んだ「顔」だった。

第3幕から学校への疑いを追っていた双子にとって、
これほど都合の良い手掛かりはない。
敵を問い詰めて地下の場所を聞き出すだけでは、
入口で正体を見破られる危険が残る。
本人の顔を利用できれば、その壁を一つ越えられる。

そしてミレアの件まで含めれば、
デスマスクは潜入する側だけの便利な道具でもない。
秘密を守る側もまた、
別人の姿で表の世界へ紛れ込むために利用できる。
使う側が変われば、
潜入にも偽装にも成り代わりにも使える。

「クレバテス デスマスク」で気になるのは、
どうやって顔を作ったのかだけではない。
その顔を誰が被っているのか。
今まで本人だと思っていた人物は、本当に本人だったのか。
第7幕を境に、そこまで疑える道具になっている。

ティゲルとリオンが双子だったから成立した変装ではなく、
デスマスクという手段そのものが、
『クレバテスII』の裏側で動いていた。
二人の潜入は、
その危険な仕組みを視聴者が最初にはっきり見る入口だった。

第6章 なぜ顔まで変えて地下へ潜る必要があった?ユニオンの正体へつながる

不審者の顔を使ったからこそ、学校の地下に隠された集会へ近づくことができた

ティゲルとリオンがデスマスクまで用意したのは、
単に誰かを驚かせるためではない。
二人が向かおうとしていたのは、
普段の学生が自由に歩き回る校舎ではなく、
本校舎の地下に隠された空間だった。

そこへつながる手掛かりを運んできたのが、
学生寮へ自ら侵入してきた不審者。
その人物がわざわざ双子のいる場所まで現れたことで、
学校の秘密を探っていた二人にとって、
相手側へ近づくための道筋が初めて具体的に見えてくる。

ただ後を追うだけなら、
途中で見張りに止められる可能性がある。
侵入者を捕らえて情報だけ聞き出しても、
見知らぬ学生二人が地下へ現れれば警戒される。
そこで利用したのが、
相手自身の顔だった。

ティゲルとリオンは、
本来なら自分たちを狙ってきた敵を逆に利用する。
学生寮へ来た人物のデスマスクを作り、
その人物になりすまして本校舎地下へ侵入。
追われる側から、一気に追う側へ立場を反転させている。

地下へ降りた先にあったのは、
人がほとんどいない秘密の通路だけではない。
広場には大勢の人間が集まり、
さらにエスリンとボーレートの両国に関わる大物まで姿を見せていた。
学校内部だけの小さな陰謀では済まない光景だった。

ティゲルとリオンはエスリンから来た留学生。
その二人が潜り込んだ学校の地下で、
自分たちの国に関わる大物まで目にする。
学校で起きていた不可解な出来事が、
二人の故郷を含む大きな動きへつながっていることになる。

そこでは、
双子の後を追って地下へ潜入していたエディソンとも合流する。
それぞれ別に動いていた人物たちが、
同じ場所へ引き寄せられていくことで、
これまで点のように散らばっていた異変がつながり始める。

そして不審者たちの背後にあった名前が「ユニオン」。
ティゲルとリオンが顔を奪った人物も、
一人で勝手に学生寮へ来たわけではない。
その背後には、
学校の地下で動く結社が存在していた。

ユニオンが追っていたのは勇者伝承の魔術――デスマスクの潜入が物語の深部まで開いていく

ユニオンの存在だけでも十分に異様だが、
さらに踏み込むと、
彼らが集まっている目的も学校生活から大きく外れている。
ユニオンが追っているのは、
勇者伝承のお伽話に登場する魔術の完全再現。

ここで第2期序盤から出てきた、
神学校と勇者伝承をめぐる出来事が再び前へ出てくる。
アリシアたちは学校で魔術を学びながら、
ネイサンの変貌や失踪を経験し、
学校には表から見えない何かがあると疑ってきた。

その疑いの先にいたのが、
単なる違法な研究者ではなくユニオンだった。
さらにその頂点に学長ローメインがいるとなれば、
学校そのものを見る目まで変わる。
秘密を探る生徒と、それを隠す外部勢力という単純な構図ではない。

生徒たちが日常を送っている場所の中心に、
裏側へつながる人物がいる。
学校へやって来た各国の人物も、
誰がどこまでユニオンと結び付いているのか分からない。
第7幕の地下広場は、
それまで安全圏に見えていた神学校の姿を大きく崩す場所になっている。

だからデスマスクは、
地下へ入るためだけの便利な小道具では終わらない。
ティゲルとリオンがあの顔を手に入れなければ、
二人はユニオンが集まる場所へ、
ここまで深く入り込めなかった可能性が高い。

顔を一つ奪う。
その人物になりすます。
本校舎地下へ入る。
大勢が集まる広場へ到達する。
そこでユニオンと各国の大物の存在を知る。

小さな変装から始まった出来事が、
学校全体を覆う秘密へ一気につながっている。
「クレバテス 変装」と検索して気になる場面だが、
本当に大きいのは変装そのものより、
その顔を使ったことで何を見てしまったのかという部分にある。

そして同じ頃、
アリシアもまた別方向から「表の世界と裏の世界」へ近づいていく。
ガルトから表と裏の世界について聞き、
さらに深い場所へ向かおうとする。
地上と地下だけではなく、
作品世界そのものにも表から見えない領域が存在している。

ティゲルとリオンは偽物の顔で地下へ。
アリシアは表から見えない世界の深層へ。
別々に動いている人物たちが、
同じ「裏側」へ近づいているところが第7幕の大きな転換になっている。

そこへユニオンの魔術研究と、
ローメインをめぐるデスマスクまで重なる。
顔が偽物。
学校の姿も表面だけ。
勇者伝承も、単なる昔話として終わらない。

ティゲルとリオンが不審者の顔をコピーした場面は、
一瞬の奇抜な変装で終わる出来事ではなかった。
そのデスマスクを被って一歩地下へ入ったことで、
学校に隠されていたユニオン、
各国の大物、
勇者伝承の魔術へと一気につながっていく。

顔を変えたことで、
見えていなかった世界が見えるようになった。
第7幕のデスマスクは、
まさに「表の世界」から「裏の世界」へ入るための顔だった。

第7章 デスマスクの変装が怖いのは「誰の顔も信用できなくなる」こと

ティゲルとリオンの潜入だけなら、まだ便利な変装道具として見ることができた

ティゲルとリオンがデスマスクを使った時点では、
その異様さはあっても、
敵地へ忍び込むための特殊な変装方法として受け取ることもできた。
学生寮へ侵入してきた不審者を倒し、
その人物の顔を利用して本校舎地下へ潜り込む。

本人なら警戒されない場所へ、
本人の顔をした別人が入っていく。
ティゲルとリオンにとっては、
学校の秘密へ近づくための切り札だった。
敵の顔を奪い、敵の側へ潜り返すという大胆な行動でもある。

しかし地下へ入った後、
デスマスクという物の怖さは一段大きくなる。
そこに集まっていたのは、
学生寮へ入り込んできた不審者と同程度の末端だけではない。
エスリン、ボーレート両国に関わる大物まで姿を見せていた。

さらに彼らの背後には、
勇者伝承に登場する魔術の完全再現を目指す「ユニオン」がある。
そしてその中心にいたのが、
神学校の学長ローメインだった。
学校を導く側にいるはずの人物が、
地下ではまったく別の顔を見せる。

ところが、その「ローメイン」という顔さえ本物ではなかった。
演説を終えたローメインは、
もう正体を隠す必要がないかのようにデスマスクを剥がしていく。
その下から現れたのは、
ボーレートの王女ミレアの顔だった。

ここまで来ると、
ティゲルとリオンがやった変装だけを特別視できなくなる。
敵から奪った顔を一時的に使うこともできれば、
別人の顔を長く自分の姿として利用することもできる。
デスマスクは「顔を似せる物」ではなく、
人間の正体そのものを隠せる危険な手段として見えてくる。

第7幕「表の世界と裏の世界」は、場所だけでなく登場人物の顔にも重なっている

第7幕で強く残るのは、
学校の地下に秘密の空間があったことだけではない。
地上では神学校。
地下ではユニオン。
同じ場所の中に、
まったく異なる二つの世界が重なっていた。

そしてティゲルとリオンも、
地上ではいつもの双子の留学生でありながら、
地下へ入る時には別人の顔をつけている。
ローメインもまた、
皆が知る学長の顔の下にミレアの顔を隠していた。
場所だけではなく、人間にも表と裏が存在している。

だからデスマスクが一度登場した後は、
「この顔を知っているから本人だ」と簡単には言えなくなる。
目の前にローメインがいればローメイン。
見覚えのある侵入者が歩いていれば本人。
そんな当たり前の判断が通じない。

顔は普通なら、
人を見分けるための最も分かりやすい印になる。
声や服装が違っても、
顔を見れば誰なのか判断できる。
しかしデスマスクが存在する『クレバテスII』では、
その最後の確認手段まで偽物にできてしまう。

それは今後、
誰かが突然別の行動を取った時にも影を落とす。
本当に本人が変わったのか。
最初から別人だったのか。
途中からデスマスクで入れ替わったのか。
一度この仕組みを知ると、人物の見え方そのものが変わってくる。

同じ頃、アリシアもガルトから、
表と裏という二つの世界について聞かされている。
そして彼女は、
さらに深い場所へ進むため赤い光が漏れる亀裂へ飛び込んでいく。
ティゲルたちとは別の場所で、アリシアもまた表から裏へ踏み込んでいる。

ティゲルとリオンは、
他人の顔を被ることで学校の地下へ入った。
ローメインは、
他人の顔を被ることで正体を隠していた。
アリシアは、
表から見えない世界そのものへ進んでいく。

三つの出来事に共通しているのは、
「目に見えているものだけがすべてではない」ということ。
神学校も、
ローメインも、
侵入者の顔も、
表面だけを見れば本当の姿にはたどり着けない。

だからティゲルとリオンのデスマスクは、
一瞬だけ目を引く奇妙な変装では終わらない。
誰かの顔を完全に信用することができないという、
第2期の世界を一段不穏にする存在になっている。

「クレバテス デスマスク」「クレバテス 顔」と気になって辿っていくと、
最後に残るのは変装方法そのものより、
顔と本人が一致しない世界の怖さ。
ティゲルとリオンが奪った二つの顔は、
学校の地下だけでなく、
物語の「表」と「裏」を開く入口になっていた。

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