ホワイト・メイデンは何者なのか。第2期第9話に現れた仮面の女は、なぜ素顔を隠し、声を出さず筆談だけで行動しているのか。第1期から続く人物とのつながりと、その後ベリルとの再会で明らかになる正体まで追っていきます。
※この記事には『片田舎のおっさん、剣聖になるII』アニメ未放送分を含む原作の内容があります。ホワイト・メイデンの正体やロゼのその後、今後の再会に関する展開を知りたくない方はご注意ください。
第1章 ホワイト・メイデンの正体は…
第9話ラストの仮面の女は、第1期でベリルと戦った元弟子ロゼ
第9話「片田舎のおっさん、教都に行く」の最後、
教都ディルマハカへ到着したベリルたちを、
離れた場所から見ていた仮面の女。
白を基調とした装備。
顔の上半分を隠す仮面。
何も言わず、ただベリルへ向けられる視線。
初登場の人物にも見えるが、
その正体は第1期ですでに登場している、
ロゼ・マーブルハートである。
第1期でベリルと再会し、
最後には師弟でありながら、
本気で剣を交えることになった元弟子になる。
名前はホワイト・メイデン。
表向きは、
どこの組織にも属さず単独で仕事を請け負う、
フリーランスの傭兵として動いている。
しかも公式紹介では、
言葉を発することができず、意思疎通は主に筆談。
さらに素顔も隠され、
声優名まで伏せられている。
第9話だけを見れば、
ロゼへつながる情報はかなり少ない。
だから放送直後に、
「仮面の女は誰?」という疑問が出るのも自然になる。
ただ、第1期を見ていると引っかかる。
ベリルには、
スフェンドヤードバニアで騎士になった元弟子がいた。
ロゼ・マーブルハート。
明るく振る舞い、
ベリルへ距離近く接していた女性である。
その一方でロゼは、
王族を巻き込む事件へ深く関わっていた。
第1期終盤では、
ベリルの前に敵として立つ。
師匠と弟子だった二人が、
稽古ではなく本気の剣を向け合う。
そこで一度、二人の関係は大きく壊れる。
だから第9話の最後は重い。
知らない傭兵が、
ベリルを監視している場面ではない。
一度は敵として刃を向けた元弟子が、
今度は名前も顔も声も隠して、
もう一度ベリルの前へ戻ってきた場面になる。
ロゼだと知った瞬間、
第9話ラストの無言の視線まで違って見える。
ベリルを狙っているのか。
助けようとしているのか。
それとも、
まだ正体を見せられない事情があるのか。
しかも原作では、
この女性がロゼであることはさらに明確になる。
ベリル自身が、
ホワイト・メイデンをロゼとして認識している。
つまり、
「ロゼに似ている」という段階ではない。
正体はロゼで確定する。
第9話では、
その答えをまだアニメ視聴者へ見せず、
仮面の女として姿だけを出している。
顔を隠す。
名前を変える。
声も出さない。
それでもベリルの近くへ戻ってくる。
この変化そのものが、第1期後のロゼを表している。
第1期のロゼを覚えている人ほど、
「生きていた」で終わらない。
なぜ傭兵になったのか。
なぜホワイト・メイデンを名乗るのか。
なぜベリルの前へ直接出てこないのか。
そして、なぜ声まで隠しているのか。
第9話の仮面の女は、
ロゼの再登場であると同時に、
第1期で残った師弟関係を、
もう一度動かす存在になっている。
正体が分かったあとにこそ、
仮面の奥にあるロゼの事情が気になってくる。
ホワイト・メイデンという別名を使うほど、ロゼは以前の立場へ戻れない
ロゼが普通に再登場するだけなら、
ここまで正体を隠す必要はない。
ベリルの元弟子として顔を出し、
以前の名前で呼ばれればいい。
しかし実際には、
ホワイト・メイデンという別名を使っている。
さらに仮面を付ける。
筆談だけで意思を伝える。
声も出さない。
騎士団時代の姿とも違う。
ここまで徹底しているのは、
ロゼが以前と同じ立場へ戻れないからになる。
ロゼは、
ただの旅人ではなかった。
スフェンドヤードバニア側で騎士として働き、
教会騎士団の中でも重要な立場にいた人物。
しかも第1期終盤では、
王族を巻き込む暗殺事件へ関わり、
最後にはベリルとも敵対した。
あの事件が終わったからといって、
翌日から何事もなかったように、
以前の騎士へ戻れるわけではない。
ロゼという名前そのものが、
過去の事件と結び付いている。
だから名前を隠す。
顔も隠す。
さらに声まで隠す。
一つだけなら変装で済む。
しかし三つ重なると、
ホワイト・メイデンという存在そのものが、
「ロゼを表へ出さないための姿」になっている。
それでも彼女は、
スフェンドヤードバニアから完全に離れていない。
第9話でベリルたちが向かったのは、
教都ディルマハカ。
サラキア王女の輿入れを守るため、
ベリルたちは国境を越え、
宗教国家の中心へ入っていく。
その場所でロゼも再び姿を見せる。
つまり偶然、
旅の途中で出会ったわけではない。
第1期で大きな事件が起きた国へ、
ベリルとロゼの両方が戻ってきている。
そのうえロゼは、
以前の名前ではなく、
ホワイト・メイデンとして動いている。
しかもベリルの前へ、
堂々とは出てこない。
遠くから見る。
仮面を外さない。
声も掛けない。
第1期なら「先生」と呼んでもおかしくない相手を、
今度は黙って見つめている。
この距離の変化が大きい。
ベリルは自分へ剣を教えた師匠。
同時に、
自分を止めた人物でもある。
そしてロゼ自身も、
そのベリルへ本気で刃を向けた。
一度壊れた師弟関係は、
再会しただけでは元通りにならない。
だからホワイト・メイデンという、
別の姿が必要になる。
ロゼだった頃の関係を残しながら、
今の自分として動くための姿になる。
それでも完全に消えたわけではない。
ロゼは生きている。
剣も握っている。
ベリルと同じ教都へ来ている。
第9話の最後に見えた仮面の女は、
「ロゼはまだ物語から降りていない」と知らせる登場でもある。
第2章 ロゼは第1期の最後に死亡していなかった
ベリルとの師弟対決で重傷を負ったが、その場で命を落としたわけではない
ホワイト・メイデンの正体がロゼだと聞いて、
最初に気になるのは、
「ロゼは第1期で死んだのでは?」という点。
それほど第1期終盤の戦いは激しかった。
元弟子と師匠が、
本気で剣を交える場面まで進んでいる。
ロゼは、
ベリルの元弟子でありながら、
王族を狙う事件へ関わった。
そこで止めに入ったのがベリル。
昔の稽古ではない。
今度は相手を止めるため、
互いに本気で刃を向けることになる。
ベリルにとっても簡単ではない。
目の前にいるのは、
自分が剣を教えた弟子。
成長した姿も見ている。
それでも放っておけば、
王族や周囲の人間へ被害が出る。
師匠としての情だけでは止まれない。
ロゼも同じ。
ベリルが強いことは、
誰よりよく分かっている。
自分の剣の原点が、
目の前にいる師匠だからだ。
それでも退かず、
最後までベリルへ刃を向ける。
ここが普通の敵との戦いとは違う。
ロゼは弱くない。
教会騎士として実戦を積み、
防御を得意とする剣士でもある。
ベリルの教えを受けた技術も持っている。
だからこそ、
師弟対決では一つ一つの動きが重く見える。
ベリルには、
ロゼの癖も成長も見えている。
ロゼには、
目の前の男が自分の師匠だという事実がある。
ただ勝つだけでは済まない。
それでも戦わなければならない。
そんな状態で二人の剣がぶつかる。
そして最後は、
ベリルの剣がロゼへ届く。
ロゼは大きな傷を負い、
血を吐くほど追い込まれる。
そのまま倒れるため、
アニメだけを見ると、
ここでロゼの物語が終わったようにも見える。
事件も一区切り。
ベリルもその場を離れる。
だから、
「ロゼは死亡した」と思った人がいても不思議ではない。
第2期第9話で、
突然仮面の女として戻れば、
なおさら生死が気になる。
しかしロゼは死んでいない。
負傷したあと、
ガトガによって治療を受け、
命を取り留めている。
だから第2期で、
ホワイト・メイデンとして再登場できる。
第9話の仮面姿は、
突然の復活ではない。
第1期の最後で生き残ったロゼが、
その後に別の立場を選び、
再び教都へ戻ってきた姿になる。
ここが分かると、
第1期と第2期が一本につながる。
しかも重要なのは、
生きていたことだけではない。
ロゼには、
終わっていない問題が残っている。
王族暗殺へ関わった過去。
ベリルへ剣を向けた事実。
騎士としての立場。
その全部を抱えたまま生き残った。
もし第1期の最後で死んでいたなら、
師弟対決は悲しい結末で終わる。
でもロゼは生き残った。
だから今度は、
その後を生きなければならない。
そこからホワイト・メイデンの物語が始まる。
生き残ったロゼが「元の生活へ戻らなかった」ことが第2期につながる
ロゼが助かったと分かると、
次に気になるのは、
なぜそのまま騎士へ戻らなかったのか。
ここで第1期の事件が、
もう一度大きく効いてくる。
命が助かったことと、以前の立場へ戻れることは別になる。
身体の傷が治っても、
王族暗殺へ関わった過去までは消えない。
ベリルと戦った事実も残る。
教会騎士団での立場も、
以前と同じではいられない。
だからロゼは、
別の形で生きる必要が出てくる。
そこで現れるのが、
ホワイト・メイデンという新しい姿。
騎士団のロゼではない。
特定の組織へ属さない傭兵。
顔を隠す。
本名を使わない。
声まで表へ出さない。
以前の身分を捨てたように見えるほど、
徹底している。
でも、
剣まで捨てたわけではない。
ロゼはまだ戦う側にいる。
危険な場所へ入り、
必要なら自分の剣を使う。
ここがロゼらしい。
事件を起こしたあと姿を消し、
どこか遠い場所で、
静かに暮らしているわけではない。
危険のある教都へ戻る。
国の問題へ関わる。
ベリルの近くにも現れる。
自分の過去から、
完全に逃げ切った人物ではない。
名前を隠しながらも、
その続きを引き受けようとしている。
ホワイト・メイデンは、
その途中にいるロゼの姿になる。
第9話では、
この事情までは説明されない。
だから視聴者には、
白い仮面の傭兵が突然現れたように見える。
でも第1期まで戻ると、
あの仮面の下にはベリルと戦ったロゼがいる。
しかも、
ただ生存していただけではない。
生き残ったあと、
自分の立場を変え、
ホワイト・メイデンとして再び同じ国へ戻ってきた。
そこまでつながると、
第9話の登場がかなり重く見えてくる。
ベリルとの関係も、
ここから再び動き始める。
師匠と弟子。
敵と味方。
過去に剣を向け合った二人。
どれか一つでは言い切れない関係になっている。
だから再会も、
単純な感動場面にはならない。
ベリルがロゼをどう見るのか。
ロゼがどこまで正体を隠すのか。
第1期で途切れた会話が、
第2期では別の形で続いていく。
ホワイト・メイデンの正体がロゼだと分かれば、
第9話ラストの疑問は一つ解ける。
でも本当に気になるのは、その一歩先になる。
なぜロゼの名前で戻らなかったのか。
なぜ仮面を必要としたのか。
なぜ声まで隠したのか。
その答えを追っていくと、
ホワイト・メイデンが、
正体当てだけのキャラではないことが分かる。
第1期で一度道を外れたロゼが、
第2期でどんな剣を選ぶのか。
そこまで見て初めて、
第9話の仮面の女が何者なのかが見えてくる。
第3章 ロゼはなぜホワイト・メイデンとして戻ったのか
王族暗殺事件へ関わったロゼは、以前と同じ騎士の姿では戻れない
ロゼが第2期でホワイト・メイデンを名乗っているのは、
単に正体を隠して驚かせるためではない。
第1期で起きた事件を考えると、
ロゼ・マーブルハートという名前のまま、
以前と同じ場所へ戻ることが難しくなっている。
その過去が、仮面の姿につながっている。
第1期のロゼは、
スフェンドヤードバニア教会騎士団に属する騎士だった。
ベリルの元弟子であり、
剣の腕も認められている。
明るく接してくる姿だけを見ると、
ベリルとの再会を喜ぶ教え子にも見えていた。
しかし、その裏では王族暗殺事件へ深く関わっていた。
ここが大きい。
ロゼは街で騒ぎを起こした程度ではない。
国の中枢に関わる事件へ入り、
グレン王子を狙う側に立っている。
さらに最後には、
止めに入ったベリルと剣を交えた。
事件が終わっても、その事実だけは残る。
だから命が助かったからといって、
以前の騎士生活へそのまま戻れるわけではない。
教会騎士団へ顔を出す。
ロゼの名を使う。
以前と同じ制服を着る。
何事もなかったように剣を振るう。
そのどれも難しい状態になっている。
そこで現れるのが、
ホワイト・メイデンという別の姿になる。
所属を持たない傭兵。
顔を隠す仮面。
本名を使わない活動。
そして声まで封じたような振る舞い。
ロゼだった頃の情報を、
一つずつ外側から消している。
ただ、ここで完全に逃げてはいない。
ロゼは剣を捨てていない。
スフェンドヤードバニアとも縁を切っていない。
危険な教都へ戻り、
再び国の騒動へ関わろうとしている。
名前だけを消して、
自分まで消えたわけではない。
第9話の最後が印象的なのも、
そのためだ。
ベリルが教都ディルマハカへ入ったあと、
仮面姿のホワイト・メイデンが、
遠くから彼を見つめている。
以前のロゼなら、
「先生」と呼んで近づいてもおかしくない相手である。
でも、今は近づかない。
名前も呼ばない。
仮面も外さない。
自分から正体を見せようともしない。
第1期で親しげに接していた元弟子が、
今度は距離を置いたままベリルを見る。
そこに事件後の変化がそのまま出ている。
ロゼ自身にも、
簡単に戻れない気持ちがある。
ベリルは自分へ剣を教えた師匠。
同時に、自分を止めた人物でもある。
そしてロゼ自身が、
そのベリルへ本気で刃を向けた。
一度壊れた師弟関係は、
再会しただけでは元通りにならない。
だからホワイト・メイデンという名前には、
ロゼがもう一度動くための余白がある。
以前の騎士でもない。
暗殺事件へ加担した人物としても出ない。
別の立場から剣を握り、
自分が今できることを選ぶ。
その姿で教都へ戻ってきている。
ここを知ると、
第9話の仮面姿がかなり違って見える。
謎の女が現れたのではない。
第1期で大きな過ちを犯し、
ベリルに止められ、
それでも生き残ったロゼが、
自分の過去を背負ったまま戻ってきた。
ホワイト・メイデンは、
ロゼを消した姿ではない。
むしろロゼがもう一度動くために、
一度名前を隠した姿に近い。
だから正体が分かった後も、
「なぜこの姿なのか」が残る。
そこが第2期のロゼを見るうえで重要になる。
傭兵になっても、ロゼはスフェンドヤードバニアを見捨てていない
ロゼがホワイト・メイデンになったと聞くと、
国を捨てて逃げたようにも見える。
騎士団を離れた。
名前を隠した。
仮面まで付けた。
以前の立場とは、
かなり距離がある姿になっている。
しかしロゼの行動を見ると、
スフェンドヤードバニアから逃げ切ろうとしているわけではない。
むしろ反対で、
もう騎士として表へ立てなくなっても、
国の行く先には関わろうとしている。
そのために選んだ立場が、
組織に縛られない傭兵だった。
教会騎士団に戻れば、
過去の立場がついて回る。
王族暗殺事件との関係も消えない。
命令系統にも入る。
誰の側に立つかも、
所属だけで判断されてしまう。
それでは自由に動けない。
傭兵なら違う。
騎士団の名を背負わない。
ロゼという名前も出さない。
必要な場所へ自分で動ける。
教皇派と王権派の争いが続く教都でも、
以前とは別の立場から剣を振るえる。
ロゼにとっては大きな違いになる。
しかも第2期では、
ベリルたちも同じ国へ入ってくる。
サラキア王女の輿入れ。
王族を守る護衛。
教都ディルマハカ。
第1期でロゼが関わった問題と、
再び近い場所へベリルが入っていく。
そこへホワイト・メイデンも現れる。
偶然で片付けるには、
あまりにも過去がつながっている。
第1期では、
ロゼが王族を狙う側へ回った。
第2期では、
そのロゼが別名を使いながら、
王族を巡る騒動の中へ戻ってくる。
立場が大きく変わっている。
ここがロゼのその後として面白い。
失敗したから消える。
ベリルに負けたから終わる。
そういう人物ではなかった。
一度大きく道を踏み外しても、
その後に何をするかが残っている。
ホワイト・メイデンは、
その続きを生きているロゼの姿になる。
第9話では、
まだそこまで事情を説明しない。
まず仮面の女だけを見せる。
ベリルを見つめる。
何も喋らない。
名前も明かさない。
そのため視聴者には、
敵か味方かさえ分からない状態が残る。
でも正体を知れば、
疑問は一段深くなる。
ロゼは何をしに戻ったのか。
ベリルを助けるのか。
グレン王子とはどう関わるのか。
以前の過ちをどう背負うのか。
仮面の女が誰か分かった瞬間から、
今度はロゼの選択が気になってくる。
第4章 ホワイト・メイデンはなぜ仮面を付けている?
顔を隠しているのは、教都で「ロゼ」と知られず動くため
ホワイト・メイデンの特徴として、
まず目に入るのが仮面になる。
白い装備の中でも、
顔の上半分を覆う仮面は目立つ。
第9話で初めて見た人なら、
「なぜ顔を隠しているのか」が最初に気になるはずだ。
正体がロゼだと分かると、
この仮面にも事情が見えてくる。
ロゼは第1期で、
スフェンドヤードバニアの大事件へ関わった人物。
教会騎士団にも所属していた。
顔を知っている人間が、
教都にいても不思議ではない。
そのロゼが素顔のまま歩けば、
見つかる可能性がある。
騎士団関係者。
王族側の人物。
教会側の人間。
過去の事件を知る者。
誰か一人に気付かれれば、
ホワイト・メイデンとしての自由な行動は難しくなる。
だから仮面が必要になる。
目元を隠す。
表情を見せない。
遠くから見ても、
ロゼだと判断されにくくする。
本名を捨てるだけでは足りない部分を、
外見からも隠している。
しかもロゼの場合、
声まで出さない。
顔を隠す。
名前を変える。
筆談を使う。
ここまで重なると、
仮面だけの変装ではないことが分かる。
ロゼという人物を連想させる情報を、
一つずつ消している。
第9話ラストでも、
その姿勢は変わらない。
ベリルを見つけても、
すぐ駆け寄らない。
仮面を外さない。
声も掛けない。
ただ離れた位置から見ている。
師匠が目の前に来ても、
正体を守る方を選んでいる。
ここには危険もある。
ベリルなら、
ロゼの剣を知っている。
歩き方も知っている。
弟子として接していた時間も長い。
他人なら仮面で隠せても、
師匠には細かな癖まで見られる。
ホワイト・メイデンとして動くロゼにとって、
ベリルは正体を見抜きやすい相手になる。
それでも教都では、
仮面を外せない。
自分がロゼだと分かれば、
過去の事件まで一緒に戻ってくるからだ。
今のロゼが何をしたいかより先に、
「あの事件のロゼ」と見られてしまう。
その状態では、
自由に動けなくなる。
だから仮面は、
過去を忘れた印ではない。
過去があるから必要になったもの。
ロゼが自分の名を使えない場所で、
それでも剣を握るための装備になっている。
白い仮面だけを見ると謎めいているが、
第1期を知るとかなり現実的な選択でもある。
仮面だけでなく「喋らない」ことまで正体隠しにつながっている
さらに気になるのが、
ホワイト・メイデンが喋らないこと。
公式紹介でも、
言葉を発することができず、
普段のやり取りは主に筆談とされている。
第9話の段階では、
本当に声が出せない女性のように見える。
ところが原作では、
後にホワイト・メイデンが実際に声を出す場面がある。
つまり完全に発声できないわけではない。
その瞬間、
ベリルはそれまで彼女が喋らなかった事情について、
声から身元を知られることを避けていたのだろうと見ている。
ここで仮面と筆談がつながる。
顔だけ隠しても、
声を知る人物がいれば正体が割れる。
特にロゼは、
騎士として活動していた人物。
ベリルだけでなく、
以前の仲間たちにも声を聞かれている。
姿を隠すなら、
声も同時に隠す必要がある。
だから喋らない。
紙や文字で意思を伝える。
声優名まで伏せられているのも、
アニメ視聴者に正体を悟らせない見せ方と重なる。
顔を見ても分からない。
声を聞いても分からない。
名前を調べても分からない。
第9話では、
その三重の隠し方で登場している。
ただしベリル相手には、
それでも完全ではない。
剣を教えた師匠だからだ。
ロゼの動き。
剣の運び。
間合いの取り方。
人と向き合う時の癖。
顔と声を隠しても、
長く見てきた相手には残るものがある。
だからホワイト・メイデンの正体判明は、
仮面を取った瞬間だけが重要なのではない。
ベリルが少しずつ、
その中身をロゼとして見ていくところに面白さがある。
知らない傭兵として扱うには、
あまりにも見覚えのあるものが残っている。
第1期では、
ロゼはベリルへ近い距離で話していた。
冗談も言う。
甘えるような態度も見せる。
師匠と弟子として、
言葉を交わせる関係だった。
それが第2期では、
仮面越しに会い、
筆談を使う関係へ変わっている。
この差が大きい。
声を隠すことは、
単なる変装ではない。
以前なら普通に呼べた「先生」という言葉さえ、
簡単には口にできない状態でもある。
第1期の出来事が、
二人の距離をここまで変えている。
そして、いつまでも隠し続けられるわけではない。
物語が進めば、
ホワイト・メイデンは声を出す。
ベリルとの距離も変わる。
仮面の下にいるロゼが、
少しずつ表へ戻ってくる。
第9話で徹底して隠したからこそ、
その変化が強く見える。
ホワイト・メイデンの仮面は、
「誰だろう」と思わせるためだけのものではない。
ロゼが以前の自分では動けない事情。
教都で正体を知られたくない事情。
それでも国から離れず、
ベリルたちの近くへ戻ってきた事情。
その全部が重なった姿になっている。
第5章 ホワイト・メイデンは本当に喋れないのか
公式では「言葉を発することができない」が、原作では実際に声を出している
ホワイト・メイデンを見て、
正体と同じくらい気になるのが声になる。
公式紹介では、
言葉を発することができず、
コミュニケーションは主に筆談。
第9話でも声は聞かせない。
だから普通に見れば、
喉や声帯に事情があり、
本当に喋れない女性だと考える。
仮面で顔を隠していることも重なり、
過去に大きな傷を負ったのではないか。
そんな見方もできる登場になっている。
ところが原作まで進むと、
ここに大きな変化がある。
ホワイト・メイデンは、
必要な場面では実際に声を発する。
つまり少なくとも、
まったく発声できない人物ではない。
ここでロゼの正体とつながる。
ロゼ・マーブルハートは、
以前からベリルと普通に会話していた。
第1期でも再会したベリルへ親しげに接し、
師匠と元弟子として言葉を交わしている。
当然、ベリルはロゼの声を知っている。
騎士団の人間も同じ。
教会騎士団副団長だったロゼなら、
一緒に任務へ出た者もいる。
指示を出したこともある。
会話した相手も少なくない。
顔だけ隠しても、
声を出せば気付かれる可能性が残る。
だから筆談になる。
名前をホワイト・メイデンへ変える。
目元を仮面で覆う。
さらに声も聞かせない。
顔、名前、声。
ロゼへつながる三つの手掛かりを、
同時に隠して動いている。
第9話では、
この徹底ぶりがかなり効いている。
最後に姿を見せても、
一言も喋らない。
ベリルを見つめながら、
「先生」とも呼ばない。
第1期のロゼを知る人ほど、
以前との違いが大きく見える。
以前なら距離が近かった。
ベリルを見つければ声を掛ける。
人懐っこく接する。
元弟子であることも隠さない。
それがホワイト・メイデンになると、
声どころか名前まで封じている。
この変化を見ると、
喋らないこと自体が正体隠しの一部だと分かる。
ロゼは声を失ったから、
ホワイト・メイデンになったのではない。
ホワイト・メイデンとして動くために、
ロゼの声を表へ出さない。
その方が第1期からの流れにもつながる。
原作でホワイト・メイデンが声を出した時、
ベリルもそこへ目を向けている。
これまで口を閉ざしていたのは、
声から身元を知られることを避けるためだったのだろう。
ベリルはそんな形で、
彼女の沈黙を受け止めている。
つまり「喋れない」は、
第9話時点では大きな謎。
でも正体がロゼだと分かると、
筆談まで必要だった事情が見えてくる。
仮面だけでは足りない。
ロゼを知る者が多い教都だからこそ、
声まで隠す必要があった。
さらにアニメでは、
ホワイト・メイデンの声優名まで伏せられている。
ロゼの声は第1期から茅野愛衣が担当しているため、
最初から声優名を出してしまえば、
それだけで正体へ近づいてしまう。
第9話では声そのものが、
大きな手掛かりとして残されている。
顔を見せない。
声を聞かせない。
本名も名乗らない。
それでも剣は握る。
その状態でベリルのいる教都へ現れる。
ホワイト・メイデンの沈黙には、
ロゼが過去を隠して動くための事情が詰まっている。
ロゼが声を隠すほど、教都では正体を知られる危険が大きい
では、なぜそこまで隠す必要があるのか。
舞台が教都ディルマハカだからこそ、
この疑問が重要になる。
ここはロゼにとって、
何の縁もない外国の街ではない。
以前、自分が騎士として活動していた国の中心地になる。
ロゼは教会騎士団副団長だった。
第1期ではガトガとともに、
スフェンドヤードバニア側の騎士として登場する。
防御を得意とする剣士で、
大盾とエストックを使い、
ベリルもその技量を認めていた。
無名の兵士ではない。
その人物が、
素顔と声を出して教都を歩けば目立つ。
「あれはロゼではないか」と気付く者が出る。
過去を知る騎士。
教会関係者。
王族側の人間。
誰か一人に見抜かれるだけでも、
自由な行動は難しくなる。
しかもロゼには、
第1期の王族暗殺事件がある。
ただ昔の仲間と会いたくないから、
顔を隠しているわけではない。
自分が誰なのか知られれば、
過去の事件まで一緒に掘り返される。
それだけ重い立場になっている。
だから沈黙まで必要になる。
仮面を付けた状態なら、
見た目だけでは判断しにくい。
ホワイト・メイデンという名前なら、
経歴も別人として扱える。
そこへ筆談まで加えれば、
声から正体へ届く道も塞げる。
それでもベリルには難しい。
ベリルはロゼへ剣を教えた本人。
防御の癖も知っている。
踏み込みも知っている。
相手との距離の取り方も、
弟子だった頃から見ている。
だからロゼが隠したいのは、
ベリル一人ではない。
むしろ教都にいる、
ロゼの過去を知る大勢の人間になる。
ベリルにだけ正体が伝わったとしても、
周囲へ広がらなければ動ける。
そこが仮面と沈黙の大きな役目になる。
第9話で声を出さない姿は、
ただ不気味に見せているのではない。
第1期でロゼが何をしたのか。
その後どんな立場になったのか。
そこまで戻ることで、
「喋らない」という特徴にも筋が通ってくる。
第6章 ベリルはいつホワイト・メイデンがロゼだと気付く?
顔と声を隠しても、剣を教えたベリルにはロゼの面影が残る
ホワイト・メイデンが仮面を付け、
声まで隠しているなら、
次に気になるのはベリルである。
元弟子のロゼが目の前に現れて、
本当に気付かないのか。
第1期から二人を見てきた人なら、
ここはかなり気になるところになる。
普通の知り合いなら、
仮面だけでも十分かもしれない。
顔の上半分が見えない。
名前も違う。
声も聞けない。
服装も騎士団時代とは違う。
別人だと思っても不思議ではない。
でもベリルは違う。
ロゼに剣を教えた師匠。
短い期間とはいえ、
道場で直接向き合っている。
第1期で再会した時にも、
成長したロゼの剣を見ている。
最後には本気で斬り合うところまで行った。
剣士は顔だけで戦わない。
構え。
足運び。
間合い。
盾の置き方。
攻撃へ入る瞬間。
長く剣を見てきたベリルなら、
そうした部分から相手を読む。
ロゼは特に防御が巧い。
大盾を使いながら、
相手の攻撃を受け、
そこからエストックへつなぐ。
第1期でもベリルが認めていた技術で、
ロゼを特徴付ける部分だった。
仮面を付けても、
培った剣技まで別人にはできない。
だからホワイト・メイデンが戦えば、
正体を隠すのはさらに難しくなる。
喋らない。
顔も見えない。
それでも身体は、
ロゼが長年積み上げてきた動きをする。
師匠であるベリルほど、
そこから違和感を拾いやすい。
ここが二人らしい。
正体を知るために、
仮面を無理に剥がす必要はない。
名前を問い詰める必要もない。
ベリルは剣を通して、
何人もの弟子を見てきた。
その人物がどう剣を扱うかは、
顔以上に大きな手掛かりになる。
第1期でもそうだった。
ロゼが敵側へ回っても、
ベリルは目の前の相手を、
ただの刺客として見ることはできなかった。
自分が教えた弟子。
成長した剣士。
そして止めなければならない相手。
全部を知ったうえで剣を振っている。
第2期では立場が逆に近い。
今度はロゼの側が、
自分がロゼだと知られないようにする。
それでもベリルの目の前で、
培ってきた剣を捨てるわけにはいかない。
仮面と師弟関係が、
そこでぶつかることになる。
声を出した瞬間、ホワイト・メイデンとロゼを隔てる壁はさらに薄くなる
原作でさらに大きいのが、
ホワイト・メイデンが声を出す場面。
それまで筆談を続け、
声そのものを隠していた人物が、
必要に迫られて口を開く。
ここで正体を守る壁が、
もう一枚なくなる。
ベリルにとって、
ロゼの声は知らない声ではない。
第1期で再会した時にも聞いている。
昔の道場時代にも、
師匠と弟子として会話している。
剣筋だけでなく、
声まで重なれば正体はさらに明確になる。
だから原作では、
ベリルも彼女をロゼとして見ていく。
ホワイト・メイデンという名前だけを信じて、
最後まで別人だと思い続けるわけではない。
仮面の向こうにいる元弟子を、
ベリル自身が認識するようになる。
ここで急に、
第9話ラストの見え方が変わる。
仮面の傭兵が、
有名な剣士ベリルを観察していたのではない。
ロゼが、
一度は本気で戦った師匠を見ていた。
声を掛けられない状態で、
ベリルの姿を追っていたことになる。
第1期のロゼは、
ベリルへかなり近かった。
久しぶりに会っても親しげに話す。
師匠への尊敬も隠さない。
そのロゼが今度は、
姿を見せても名乗れない。
「先生」と呼ぶことさえ、
自分から正体を晒す行為になる。
この距離が切ない。
ベリルは教都へ来た。
ロゼもそこにいる。
同じ場所にいるのに、
以前のようには会えない。
ホワイト・メイデンという仮面が、
二人の間に一枚入っている。
ただ、その状態はずっと続かない。
戦いが動けば、
ロゼも剣を使わなければならない。
必要なら声も出す。
ベリルと行動が重なれば、
過去の関係も隠し切れなくなる。
少しずつロゼ本人が表へ戻ってくる。
そしてベリルは、
ロゼを単純に拒絶する人物でもない。
第1期で彼女を止めるために剣を振ったが、
元弟子だった事実まで消したわけではない。
だから正体が分かったあと、
二人がどんな言葉を交わすのか。
そこがホワイト・メイデン再登場の大きな見どころになる。
仮面の女は誰なのか。
その答えはロゼ。
でも、この再登場で本当に見たいのは、
正体が判明する瞬間だけではない。
一度剣を向け合った師弟が、
今度はどんな立場で並ぶのか。
第9話の無言の視線は、
その再会へ続く最初の一歩になっている。
第7章 ロゼは最後に仮面を外し、もう一度自分の名前へ戻っていく
ホワイト・メイデンのまま終わらず、ベリルの前でロゼとして立つ
ホワイト・メイデンとして再登場したロゼは、
最後まで仮面の女でいるわけではない。
物語が進むにつれて、
ベリルとの距離も変わり、
隠していた正体も少しずつ表へ出てくる。
その先では、ロゼ自身が仮面を外す場面まである。
第9話の時点では、
ベリルを遠くから見ているだけ。
声も掛けない。
名前も名乗らない。
素顔も見せない。
第1期で親しく接していた元弟子とは思えないほど、
自分から距離を取っている。
でも、ロゼはベリルから逃げ続けるために、
教都へ戻ってきたわけではない。
戦いが進めば、
ホワイト・メイデンとして剣を振るい、
ベリルたちとも行動が重なっていく。
そこで少しずつ、
仮面の下にいるロゼ本人が見えてくる。
特に大きいのが、
グレン王子との関係になる。
第1期では、
ロゼは王族暗殺へ関わる側にいた。
王子を守る人物ではなく、
結果として王族へ刃を向ける側へ立ってしまった。
ここは彼女の過去の中でもかなり重い部分になる。
ところが第2期では、
その立場が変わっていく。
ベリルはロゼへ、
グレン王子を守る役目を託す。
以前は王子を危険へ巻き込んだロゼが、
今度は王子を守る側へ回る。
同じ人物なのに、
第1期と第2期で剣を向ける方向が変わる。
ここがロゼの再登場で一番大きい。
生きていた。
仮面を付けていた。
正体はロゼだった。
それだけで終わらない。
第1期で間違えた選択に対して、
第2期では別の行動を選んでいる。
ベリルも、
そんなロゼをただ責め続けるわけではない。
第1期では、
師匠としてロゼを止めるために剣を振った。
でも第2期では、
今のロゼが何をしようとしているのかを見る。
過去だけを見て、
もう信用できないと切り捨てる人物ではない。
だからグレン王子を託す場面には重みがある。
ロゼなら守れる。
剣士として信頼できる。
そして、今度は正しい方向へ剣を使える。
ベリルがそう見ているからこそ、
元弟子へ重要な役目を任せることができる。
ロゼの側にとっても、
これは大きな変化になる。
王族へ刃を向けた過去は消えない。
ベリルと戦った事実も消えない。
でも、その後に何をするかは選べる。
ホワイト・メイデンという姿で動きながら、
自分の剣の使い方を選び直していく。
そして物語が進むと、
ロゼはベリルの前で仮面を外す。
それまで隠していた顔を、
自分から見せる。
ホワイト・メイデンではなく、
ロゼ・マーブルハートとして、
もう一度師匠の前へ立つ。
第9話であれだけ徹底して隠していたからこそ、
この変化が効いてくる。
仮面を付ける。
声を隠す。
名前も使わない。
そこから最後には、
自分で仮面を外すところまで進む。
つまり仮面が外れることは、
正体がバレたというだけではない。
ロゼが、
自分の過去から完全に隠れ続ける必要がなくなったことにもつながる。
ベリルの前で、
もう一度ロゼとして立てるところまで戻ってくる。
第1期で王子を狙ったロゼが、今度は王子を守る側へ回る
ロゼのその後を見るうえで、
一番分かりやすい変化が、
王族との距離になる。
第1期では、
ロゼは暗殺事件へ関わり、
グレン王子を危険へ巻き込んだ。
その結果、
ベリルとも本気で戦うことになった。
だから第2期で、
ロゼがグレン王子を守る側へ回ることには、
かなり大きな差がある。
昨日まで敵だった人物が、
急に味方になるという軽い話ではない。
自分が一度間違えた場所へ戻り、
今度は反対の選択をする流れになっている。
ロゼは、
自分の過去を消してもらったわけではない。
事件そのものがなかったことにもならない。
ベリルに負けたから、
全部許されたわけでもない。
そこを簡単に飛ばさないから、
ホワイト・メイデンとしての再出発が必要になる。
まず名前を隠す。
仮面を付ける。
傭兵として動く。
その状態で、
もう一度国の問題へ関わる。
そして自分の剣を、
今度は守るために使う。
ロゼは行動で少しずつ立場を変えていく。
ベリルとの師弟関係も同じ。
第1期の最後で、
二人が剣を交えたからといって、
それまでの時間が消えるわけではない。
ベリルにとってロゼは、
敵になった瞬間だけの人物ではない。
自分が剣を教え、
成長を見てきた元弟子でもある。
ロゼも、
ベリルを完全な敵として憎んでいるわけではない。
むしろ第9話で、
遠くからベリルを見つめる姿を見ると、
今も強く意識していることが分かる。
声を掛けない。
近づかない。
それでも見ている。
この距離感が二人の今を表している。
そこから、
少しずつ同じ方向を見るようになる。
剣を向け合った師弟が、
今度は同じ相手へ剣を向ける。
ベリルがロゼへ役目を任せる。
ロゼもそれを受ける。
第1期で壊れた関係が、
元通りではない形でつながり直していく。
だからホワイト・メイデンの正体を知るだけなら、
答えはロゼで終わる。
でも物語として面白いのは、
その先になる。
ロゼはなぜ戻ったのか。
なぜ仮面を付けたのか。
なぜ喋らなかったのか。
そして、何を守る人物へ変わるのか。
第9話の仮面の女は、
新キャラではない。
第1期でベリルと戦い、
重傷を負い、
それでも生き残った元弟子。
そのロゼが、
一度名前を隠してから、
もう一度自分の剣を選び直す姿になる。
最後には、
ホワイト・メイデンだけが残るわけではない。
ロゼ・マーブルハートという名前も戻ってくる。
仮面を付けて始まった再登場が、
仮面を外すところまで進む。
第9話の無言の視線は、
そこへつながる最初の場面だった。


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