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【アニメ|とある暗部の少女共棲】絹旗最愛と一方通行は同じ能力?

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『とある暗部の少女共棲』の絹旗最愛と一方通行は、同じ能力ではない。絹旗は窒素、一方通行はベクトル〈力の向き〉を操る。
ただし、絹旗の窒素装甲には、一方通行が反射に使う計算の一部が取り込まれている。
攻撃を防ぐ姿が似ている二人について、共通する自動防御と、守り方・攻め方の違いを確かめていく。

『禁書目録』第1期第14話・第3期第17話、
『とある科学の一方通行』第1話までの
ネタバレあり。

第1章 絹旗最愛と一方通行は、 同じ能力ではない

絹旗と一方通行の能力比較
人物 操るもの 基本の防御
絹旗最愛 空気中の窒素 圧縮した窒素で体を包む
一方通行 ベクトル〈力の向き〉 届く力の向きを変えて反射する

窒素を操る絹旗と、 力の向きを操る一方通行

攻撃を受けたはずなのに、絹旗は平気な顔をしている。
そんな姿に、一方通行の反射を思い出すことがある。
しかも絹旗の過去には、
第一位を再現しようとした実験まで出てくる。
それなら二人は同じ力を使っているのか。
名前の違う能力が、どこでつながっているのか気になる。

先に答えると、
絹旗最愛と一方通行は、
同じ能力ではない
。
絹旗の窒素装甲〈オフェンスアーマー〉は
空気中の窒素を操る。
一方通行〈アクセラレータ〉は、
ベクトルと呼ばれる力の向きを操作する。
攻撃を防ぐ姿が似ていても、
本人が動かしているものから異なっている。

絹旗は、窒素を圧縮して体の周囲へ守りを作る。
金属の鎧を身につける代わりに、
気体を使って自分を包んでいる。
一方通行は、届く力の向きへ手を加え、
反射を働かせる。
二人とも傷を防いでいるものの、
同じ防具を着ているような関係にはなっていない。

たとえば、外から来る攻撃を壁で止めることと、
その攻撃の進む向きを変えることでは、
起きている働きが違う。
窒素装甲と反射を比べるなら、この違いがまず近い。
壁という言葉は説明のためのたとえで、
絹旗が目の前へ建物の壁を出すという話ではない。

また、絹旗はレベル4、
一方通行はレベル5の第一位という区分になる。
ただ、数字が違うから別の能力というだけでもない。
仮にレベルの表示を隠して二人の設定を比べても、
窒素とベクトルという対象の差は残る。
区分より先に、どんな力を使っているかが異なる。

この違いが分かると、
絹旗も一方通行と同じことを全部できるのかという疑問には、
できると決められないことが見えてくる。
第一位が風を動かしたり、
力の向きを変えたりするたびに、
その働きが絹旗へも追加されるわけではない。
窒素装甲には、それ自体の使い方がある。

一方通行は、人物の呼び名としても
能力の名前としても使われる。
一方、絹旗の名前と窒素装甲の名前は分かれている。
そのため、会話の中で一方通行の力という言葉が出ると、
人物ごと同じものを受け継いだようにも聞こえる。
実際に研究で取り込まれたのは、
その人物のすべてではなく、
守りへ使う計算の一部になる。

一方で、まったく無関係な能力が
偶然似て見えただけ、という結論にもならない。
絹旗の自動防御には、
一方通行が反射に使う計算の一部が関わっている。
操るものは異なるのに、
守りを働かせる部分にはつながりがある。
ここが、二人を比べると
少しややこしく感じるところになる。

同じ能力ではないと知っても、
似ていると感じた最初の印象まで
外れになるわけではない。
何かを構えて防いだようには見えないのに、
攻撃が通らない。
その共通点には実験を通じた背景がある。
別の力を使う二人の間に、
ちゃんと似た部分も残っている。

似ているのは、防御が自動で働くところ

絹旗の守りで大きいのは、
本人が気づいていない攻撃にも対応する点。
原作小説では、
死角からの奇襲にも防御が働くと説明されている。
相手を見てから手を上げる動きだけに頼らないため、
外から見ると、
何もしていないのに守れているように感じられる。

一方通行も普段、
力を反射するように能力を設定している。
いつも攻撃が来た方向へ腕を伸ばし、
盾を向けているわけではない。
本人へ触れようとした側に異変が起こる。
そのため、二人の防御を映像の印象だけで比べると、
同じ仕掛けが働いているようにも見える。

共通するのは、攻撃のたびに
普通の盾を構え直す守り方ではないこと。
二人とも、自分の周りに備えを持って戦える。
ただし、備えが何をしているかは異なる。
絹旗は窒素の防御を使い、
一方通行は力の向きを変える。
この違いは、自動で動いている間もなくならない。

自動という言葉は、
相手の気持ちや次の行動を
すべて知っていることとも別になる。
絹旗は敵が何を考えたかを読むから
防いでいるのではない。
気づいていない攻撃にも
守りが対応する性質を持っている。
状況を考える本人の判断まで、
能力が全部代わっているわけではない。

さらに、守りが自動で反応することと、
どんな攻撃も完全に防げることは一緒ではない。
絹旗の能力には、
対応する仕組みと耐えられる範囲の両方がある。
自動防御を持つと聞くだけで、
相手や攻撃の条件が何でもよくなるわけではない。
そのため戦闘の緊張も残る。

一方通行についても、反射という名前だけで
あらゆる場面の結果が決まるわけではない。
シリーズでは、
その守りへ対抗する相手や状況も出てくる。
強い防御を知っているからこそ、
そこへ届く攻撃がある場面は驚きになる。
二人に共通する自動の備えは、
物語の結末まで保証するものではない。

見えない防御があると分かっていても、
小柄な絹旗が前へ出ると少し心配になる。
その心配の後で、
ちゃんと自分を守る力が働くとほっとする。
一方通行の反射を思い出す感覚も、その安心へ近い。
守り方の細かな違いより先に、
攻撃が届かなかったことへ気持ちが動く。

二人の共通点は、自動で身を守れるところ。
そのうえで、
何を操作して防いでいるのかは違う。
似ているか、違うかのどちらか一つだけではなく、
似た働きを別の能力で実現している。
その関係をたどると、
絹旗の力が第一位とどうつながるのかも、
少しずつはっきりしてくる。

第2章 絹旗の窒素装甲は、 どうやって攻撃を防ぐ?

体の周りを、圧縮した窒素で包む

絹旗の見た目には、大きな盾も分厚い鎧もない。
それなのに盾役を任されると聞くと、
どこに守りがあるのか探したくなる。
窒素装甲は、
服の見た目を頑丈に変える能力ではなく、
体の周りにある窒素を利用する能力。
見えにくいところで防御が成り立っている。

原作では、
全身を圧縮した気体の壁で包むと説明される。
普段の空気へ手を入れれば通り抜けるけれど、
絹旗はそのままの空気を置いているのではない。
窒素を操り、
高い圧力で体の周囲へ備えを作る。
気体なのに装甲と呼ばれるのは、
その使われ方へつながっている。

ここで守られるのは、
基本的には絹旗自身の体になる。
遠く離れた仲間へ同じ防御を
自動で配る能力としては紹介されていない。
盾役として仲間を支える場合にも、
どこへ移動し、誰の前へ立つかが関わる。
本人の位置が、
そのまま守れる状況へ影響してくる。

また、攻撃を受けた後に
傷がすぐ治る仕組みでもない。
窒素装甲は、
そもそも体へ傷を与えさせない側の能力になる。
平気に見える姿だけを見れば、
回復したのかと迷うこともあるけれど、
働いているのは防御。
受けた傷をなかったことにする話とは順番が違う。

防御力の目安として、原作では
至近距離からのショットガンにも
傷つかないほどの耐久性が示される。
ショットガンは散弾銃のこと。
単に殴られ慣れている少女という範囲ではなく、
銃撃にも対抗できる備えがある。
小さな姿からは、
その頑丈さが想像しにくい。

ただ、この説明を、
あらゆる銃器や能力を無条件で止める
という保証へ広げることはできない。
攻撃の条件や相手の仕組みが変われば、
同じ結果になるとは限らない。
強い防御があることは確かでも、
何が来ても安心という一言では、
窒素装甲の働きは言い切れない。

絹旗が窒素を使っている点は、
後の攻撃への応用ともつながる。
守るための気体を扱う力は、
腕力を補う働きにも使われる。
防御だけを別の場所から借りているのではなく、
一つの能力の中で、
身を守ることと接近して戦うことがつながっている。

だから、絹旗の普段着に近い姿が、
そのまま無防備な姿にはならない。
こちらには細い腕や小さな体が見えていても、
攻撃する側が向き合うのは
窒素の守りを持つ能力者。
見た目の心配と実際の頼もしさがずれるところが、
窒素装甲を知った後にも面白く残る。

見えていない攻撃にも対応する自動防御

普通の盾なら、
どちらから攻撃されるかに合わせて構える必要がある。
前を見ているときに後ろを狙われれば、
持ち直すまでに時間が掛かる。
絹旗の窒素装甲は全身を包み、
本人の意識していない攻撃へも対応する。
この性質が、
道具を手に持つ守りとは違っている。

そのため、敵へ近づこうとしているときにも、
守りの働きを使える。
進むことと盾を構えることが
完全に別の動作にならないので、
接近戦へ向かう体を支えやすい。
これは能力の性質から考えられる利点になる。
もちろん、どの戦いでも
同じ動きをするという決まりではない。

自動防御がなければ、
本人が見落とした一撃はそのまま危険になる。
絹旗には、
その見落としを守りの側で補える部分がある。
相手を探す判断や、
戦う相手を決める判断とは別に、
体への備えが動く。
攻撃を見ていないことが、
必ずしも防御を失うことにはつながらない。

一方で、絹旗が守れた場面から、
周囲の人間も全員安全と考えることはできない。
体を包む防御が働いていても、
その外にいる仲間へ攻撃が向かえば
別の対応が必要になる。
本人の頑丈さと、誰かを守る行動が重なるには、
絹旗自身が動く場面もある。

ここが盾役という言葉の少し気になるところ。
窒素装甲は自分を守る力なのに、
チームでは仲間を支える役になる。
力を持っているだけで全員が守られるのではなく、
その力を持つ絹旗が前へ出る。
自動の能力があっても、
任される仕事には本人の行動が入っている。

そして、窒素の守りがあるからといって、
絹旗の体が金属へ変わったわけではない。
装甲が支えるところと、
その内側にいる少女は別にある。
あの体へ直接攻撃が届けばどうなるか、
という心配まで、
能力の説明で消えるわけではない。
頼もしさのそばに、危なっかしさも残っている。

この守り方を一方通行へ重ねると、
似ているのは攻撃を自分の手で
一つずつ受けないところと分かる。
ただし、絹旗の周囲で働くのは窒素の防御。
届く力の向きを自由に扱うところまで、
同じではない。
自動という共通点の中でも、
実際に起きることには差がある。

盾役として前へ出る絹旗が、
何かを構え直さずに戦えるのは頼もしい。
それでも、本人がそこへ立ち、
近くの敵と向き合っていることには変わりがない。
窒素装甲を知るほど、
ただ丈夫な少女という印象から、
その守りを使って動く絹旗へ関心が移っていく。

第3章 一方通行の反射は、 窒素の鎧と何が違う?

攻撃を受け止める壁と、 力の向きを変える働き

一方通行へ向けた攻撃が、
仕掛けた側へ返ってしまう。
その姿には、
硬い相手へ殴り掛かったときとは違う怖さがある。
絹旗の窒素装甲が
体の周りで攻撃を防ぐのに対して、
一方通行は力が進む方向を扱う。
本人の皮膚がひたすら丈夫だから平気、
という仕組みではない。

ベクトルを簡単に言い換えると、
力の向きになる。
一方通行はそれを操作して、
自分へ入ってくる力を
反射するように設定している。
届いた攻撃を、
厚い防具で受け止めるだけの守り方とは異なる。
攻撃した側の力そのものへ働きかけられるところが、
反射の特徴になる。

このため、もっと強く殴れば通るのかという発想が、
そのまま解決にはつながらない。
力を増やしても、その向きへ操作が入るなら、
狙い通りに本人へ届くとは限らないから。
絹旗の装甲の強度を考える話と、
一方通行の反射へ攻撃を通す話では、
困る場所が違っている。

絹旗の場合は、
窒素の防御がどんな攻撃へ対応し、
どこまで耐えられるかが問題になる。
一方通行の場合は、
その操作がどう働くかも関わる。
二人とも防御に強く見えても、
硬さを一つの目盛りにして並べれば
すべて分かる関係ではない。
防いでいる最中の働き自体が異なる。

『禁書目録』第1期第14話で、
上条の右拳が届いたときの驚きも、
この守りを前提にしている。
硬い鎧を力任せに壊した場面ではなく、
いつもの反射が頼れない状況へ変わったところに
怖さがある。

また、一方通行の力は
銃弾や拳へだけ向けられるものではない。
公式の設定紹介では、
音、熱、光、電気、風、液体など、
扱う範囲の広さが示されている。
窒素という一つの気体を操る絹旗と比べると、
能力が関わる対象の取り方から違いがある。

ただし、その広い操作のすべてが、
いつも同じ反射の形で画面に現れるわけではない。
本人がどう能力を働かせるかによって、
攻撃や別の用途にもつながる。
反射は一方通行の印象的な守り方であり、
能力を使ってできることのすべてではない。

一方通行の反射が普段から働くことは、
外見の説明にも関わる。
公式の人物紹介では、
紫外線まで反射することが、
白い髪と赤い瞳へつながっている。
戦うときだけ盾を出す姿とは違い、
日常の体の状態にも能力が関係する。
絹旗が窒素を使って作る守りとは、
そんな部分にも差がある。

絹旗も全身を守り、
一方通行も普段から反射を設定する。
そこだけ見ると、
二人とも見えない鎧を着ているように感じる。
それでも、絹旗は窒素を使って守り、
一方通行は力の向きを変えて守る。
同じ見た目の安心感の裏で、
敵が対処しなければならない仕組みは違っている。

一方通行の近くへ攻撃を出すこと自体が怖いのは、
ただ防がれるだけで終わらない場合があるため。
絹旗が攻撃を止める姿に感じる安心とは、
少し違う圧がある。
どちらも本人へ届かないという結果だけでは、
攻撃する側の危なさまでは同じに見えてしまう。

絹旗も攻撃をそのまま返せる?

防御が働くときの共通点と違い
比べる点 窒素装甲 一方通行の反射
防御に使うもの 圧縮した窒素 ベクトル操作
自動で働く備え 気づかない攻撃にも対応 普段から反射を設定
攻撃への対応 圧縮した窒素で防ぐ 力の向きを変える
能力の広がり 守りと接近戦へ使う 反射以外にも幅広く応用

そこで気になるのが、
絹旗も銃弾や殴る力を、
そのまま相手へ返せるのかという点。
窒素装甲の説明で確認できるのは、
圧縮した窒素による防御と、力を補う働き。
攻撃へ自由に反射を掛けるという、
一方通行と同じ操作が備わっているとは
説明されていない。

仮に何かが装甲へぶつかって
跳ね返る場面があっても、
それだけでベクトル操作にはならない。
普通の壁や防具でも、
衝突したものが別の方向へ動くことはある。
絹旗が意図した向きへ
あらゆる力を返せるかという問いとは、
別の出来事になる。

自動防御という言葉も、
すべて自動反射と言い換えられるわけではない。
自動は守りが働くときの性質で、
反射はそこで力へ何をするかの話になる。
絹旗の守りが自動だから、
一方通行と同じ処理まで行われるという
つながりにはならない。

原作には、絹旗の防御へ
反射の計算式の一部が組み込まれた
という説明がある。
ここだけを切り取ると、
反射も一緒に使えるように聞こえる。
ただ、実際に説明される成果は、
自動で全身を守る性質へつながっている。
計算の由来と、
完成した能力の働きには距離がある。

絹旗の前で攻撃が止まったとき、
それが窒素へ阻まれたものなら、
本人の守りはきちんと役目を果たしている。
一方通行と同じように相手へ返らなかったから失敗、
という話にはならない。
自分の体へ届かせないという働きは、
反射でなくても十分に強い。

逆に、一方通行の反射で起きたことを、
そのまま窒素装甲にも期待すると、
絹旗の戦い方を見誤りやすい。
絹旗には、守りながら近づき、
自分から相手へ攻撃を届かせる動きがある。
相手が攻撃しただけですべて決着するという前提ではなく、
自分の手で戦う力も持っている。

守りが似ていると思って二人を比べ始めたのに、
返せるかどうかを考えると、
差がぐっと具体的になる。
受け止められるのか、向きを変えられるのか。
その違いは、
絹旗が第一位の別名を持つ人物ではなく、
自分の能力で戦う少女というところへつながる。

絹旗が同じ反射を使えなくても、
目の前の攻撃から無事に戻ってくれればほっとする。
能力を比べる話をしていても、
その気持ちは変わらない。
窒素装甲の防御には、
反射とは別の仕組みと使い道がある。
似た設定を知った後にも、
絹旗へ任される仕事は残っている。

第4章 別の能力なのに、 なぜ一方通行とつながっている?

暗闇の五月計画で取り入れられた思考の一部

能力が違うなら、
二人が研究で結びつくのはどうしてなのか。
絹旗の過去を知ると、この疑問が残る。
暗闇の五月計画は、
第一位の能力再現を目指した実験として紹介される。
原作ではさらに、
一方通行の思考パターンの一部を
別の能力者へ移す計画と説明されている。

対象になったのは、
能力を使うときの頭の働き。
その中には、反射へ使われる計算も含まれる。
一方通行の体を絹旗へ移したのでも、
本人が窒素の守りを貸し続けているのでもない。
研究を通じて取り込まれたものが、
絹旗の能力の中で働いている。

原作の説明は、
その計算を完全な形で移せたとはしていない。
一部を取り込み、
自動で全身を守る性質へつながったというもの。
第一位を再現したいという大きな研究の狙いと、
絹旗の身に残った具体的な成果は、
同じ広さにはなっていない。

ここには、研究対象になった思考の持ち主と、
移植された被験者という関係がある。
二人が師匠と弟子として
一緒に修行したという話ではない。
一方通行から直接戦い方を教わった
絹旗という場面を想像しなくても、
研究を介したつながりが成立している。

そのため、絹旗がいま防御を使うたびに、
一方通行がどこかで操作しているわけでもない。
絹旗自身が窒素装甲を使い、
自分の近くに守りを作る。
計算の由来が別の人物にあっても、
現在その能力で戦っているのは絹旗。
その距離が二人の関係にはある。

研究の成果と聞くと、
第一位に少し近づけたことへ驚く。
ただ、絹旗の側から見れば、
自分の思考へ手を加えられた過去でもある。
便利な守りの共通点をたどった先で、
実験の話へ戻ってしまう。
似ている設定を面白がるだけでは済まないところが、
二人のつながりには付いてくる。

一方で、いまの絹旗には、
施設の中にいた頃だけではない時間もある。
仲間に気を配り、映画を好み、
アイテムで暮らしている。
研究が能力へ影響したことはあっても、
彼女の行動がすべて第一位から
移されたものになるわけではない。

自動防御が似ているのには背景がある。
それでも、絹旗は絹旗のまま、
別の力を使っている。
つながりを知ることと、
本人をもう一人の一方通行として見ることは一緒ではない。
二人の名前が結びついても、
会話する姿や仲間との距離には、
それぞれの人物が残る。

計算を取り入れても、 能力全体のコピーにはならない

一方通行の能力の中から、
守りを動かす計算の一部が使われた。
その説明と、
あらゆる能力の働きを一式もらったという話の間には、
大きな差がある。
絹旗が窒素を操るという設定が残っていることも、
その差を具体的に示している。

防御へ関わる計算を使えたからといって、
一方通行の風への操作や、
ほかの用途まで自動で付いてくるわけではない。
窒素装甲へ組み込まれた働きは、
その能力で全身を守ることにつながる。
同じ人の考え方を参考にしても、
実現するものまで全部同じにはならない。

また、能力の一部を取り入れることと、
その人物そのものになることも異なる。
絹旗には本人の好みと性格がある。
一方通行の記憶や経験がすべて移り、
同じことを考えて動いているという説明ではない。
窒素装甲を知る話から、
絹旗の人格まで別人扱いすることにはつながらない。

原作では、
極度に興奮したときの口調の変化も記されている。
思考へ関わる研究が
能力の外へ影響しうる点は気になる。
ただ、その一つの記述から、
普段の絹旗の言葉や感情をすべて
第一位の影響へ戻すことはできない。
変化がある部分と、
本人の暮らし全体は同じではない。

むしろ普段の絹旗を知っているほど、
思考の一部を移されたという言葉には身構える。
守りが便利になったから、
それだけでよかったとは言いにくい。
あの落ち着いた少女の内側へ、
他人の都合で何かが加えられた。
その過去があると分かると、
似た防御の印象にも少し重さが増す。

それでも、研究の目標へ絹旗を合わせて見るばかりでは、
窒素装甲の使い方が遠くなる。
第一位と同じことがどこまでできるかより、
実際には窒素を使って何をしているかが、
彼女の戦闘を作っている。
絹旗は研究の到達点を
毎回証明するためにだけ戦っているわけではない。

比べるときに共通するのは、
防御へ使われる計算の一部。
異なるのは操る対象と、
そこからできることの広さになる。
だから、完全なコピーではないという言葉は、
二人のつながりを否定するためのものではない。
つながる場所が限られているという関係になる。

絹旗の前に攻撃が届いても、守りが働く。
その瞬間に第一位を思い出すのは自然でも、
そこで見えているのは窒素装甲の働きになる。
計算の背景を知った後も、
絹旗が自分の体を守り、
仲間と次の行動へ進む姿には、
本人の力としての頼もしさがある。

第5章 攻撃するときも、 二人は同じ戦い方になる?

窒素で力を補い、 接近戦へ持ち込む絹旗

守り方が似ている二人でも、
攻撃するときの姿まで同じにはならない。
絹旗は窒素装甲で身を守りながら、
接近戦を担う能力者として説明される。
遠くの相手へ何でも返して終わらせるのではなく、
自分の攻撃が届く距離で戦うことが、
得意な形になる。

原作では、窒素を操る力が
腕力の補助にも使われるとされている。
体を包む守りだけでなく、
相手へ力を加える側にも働く。
小柄な体の絹旗が前衛を任されるのは、
攻撃へ耐えるためだけではない。
見た目の筋力だけでは測れない力を、
自分から使うこともできる。

この補助は、
体が大きくなる変身とは違う。
絹旗は普段と同じ姿で、
能力による力を発揮する。
素手で戦っているように見えても、
自分の腕の力だけを頼りにしているわけではない。
相手が小柄な少女を押さえ込むつもりで近づいても、
その見積もり通りにはならない。

防御と攻撃へ同じ能力が関わることで、
近づく動作と戦う動作がつながる。
敵の攻撃へ備えながら、
自分の力が届く距離へ進む。
原作の説明でも、
格闘へ状況を持ち込めるかが
勝敗へ関わるとされている。
得意な場面を作れるかというところまで、
絹旗の戦いに含まれている。

このため、窒素装甲が強いほど、
離れた敵にも何でも届くという話にはならない。
自分の近くで発揮する力と、
遠くの相手へ直接手を出す力は異なる。
敵が動けば追い、
仲間の近くへ戻ることもある。
能力の性能だけでなく、
絹旗がどこにいるかが戦い方へ関わる。

また、窒素で力を補えることと、
相手の攻撃を反射して倒すことも別になる。
絹旗が自分から近づいて力を加えているなら、
それは窒素装甲の攻撃への使い方。
相手が出した力をそのまま返している、
という説明へ置き換えると、
本人がしている動きまで違ってしまう。

近づいて戦う少女に守りが付いていると思うと、
オフェンスアーマーという名前にも納得がいく。
オフェンスは攻める側、
アーマーは装甲。
守るだけでは終わらず、
前へ出て戦うためにも使う能力になる。
盾役と聞いたときの、
おとなしく待っている印象からは少し離れる。

小柄な絹旗が敵のそばへ行くと、
守りがあると知っていても目が離せない。
けれど、ただ頑丈さを頼りに
無茶をしているのではなく、
近くで戦う力も備えている。
その使い方が分かると、
心配の中に、
任せられる相手という感覚も増えてくる。

ベクトル操作は、反射だけに限られない

一方通行を反射だけの能力者として考えると、
攻撃してくる相手を
待つしかないようにも見える。
しかし、力の向きを操作する働きは、
攻撃をはね返す以外にも使われる。
自分から周囲へ働きかける用途もあり、
反射が通じない状況で
何もできなくなるという能力ではない。

分かりやすい例が、
『とある魔術の禁書目録』第1期第14話の
上条との戦い。
そこで一方通行は、
風、つまり空気の動きを操って反撃する。
自分へ届いた攻撃を返す形から、
周囲の空気へ働きかける形へ変わる。
守っているだけの印象が、
一気に崩れる場面になる。

さらにその力は、
空気中へプラズマを生み出すところまで進む。
プラズマは、
気体の中の原子などが電気を帯びた状態。
ここでは作品の設定として、
風への操作から強い攻撃へつながっている。
細かな物理の式を知らなくても、
拳を返すだけの範囲を超えていることが伝わる。

絹旗も空気中の窒素を扱うため、
空気に関係するなら
似た攻撃ができるのかと気になる。
ただ、絹旗が窒素を使って体を守ることと、
一方通行が空気の動きへ作用することは、
同じ能力ではない。
扱うものに接点が見えても、
同じ技を使えるという保証にはならない。

一方通行は、風のベクトル操作によって
暴風や飛行へつなげることも、
公式の設定で紹介されている。
一つの対象へ守りを作る絹旗と比べると、
操作の応用先が広い。
体の近くでの防御が似ていても、
攻撃へ使い始めたときに、
できることの違いが見えやすくなる。

また、第14話では、
上条の拳が届いたことへ
一方通行が戸惑う姿もある。
強い能力を持つことと、
普通の殴り合いへ慣れていることは
別に描かれている。
接近戦へ力を生かす絹旗と比べると、
二人の動きを
同じ格闘の腕前として並べることもできない。

さらに、力の操作は
人を傷つける用途だけではない。
公式の設定紹介には、
撃たれた芳川の血流を操作する
救命の働きも挙げられている。
窒素を使った守りとは違い、
液体の動きへ働きかけることもできる。
反射という呼び名から連想する、
攻撃を外へ返す姿だけでは収まらない広さがある。

同じ力の向きを扱う能力が、
風を動かす攻撃と、
人を助ける働きへもつながる。
一方通行の強さを
守りの硬さだけで測れないのは、
こうした応用があるためでもある。
絹旗へ反射の計算が取り込まれたと聞いても、
その救命や風の操作まで
同じように使えるという話にはならない。

だからといって、
絹旗なら一方通行との接近戦に勝てる、
と話を飛ばすことはできない。
あの場面には上条の右手という条件がある。
近接戦の経験だけで、
二人が直接戦った場合の結果は決まらない。
実際に確認できる場面の違いと、
まだ描かれていない対戦は分かれている。

攻撃への応用を見ると、
絹旗は自分の近くへ力を集めて戦い、
一方通行は幅広い力の向きへ手を加える。
その差は、防御の見た目だけでは伝わりにくい。
守りが似ている二人も、
自分から動く場面では、
それぞれ違う能力者としての姿が見えてくる。

第6章 絹旗は 「一方通行の弱い版」と呼べる?

レベル4とレベル5の差だけでは 伝わらないこと

一方通行の計算を取り入れたレベル4と聞くと、
第一位の弱い版なのかと考えたくなる。
研究の背景には、
完全には再現できなかった部分もある。
ただ、絹旗の能力全体へその言葉を当てはめると、
本人が操る窒素と、
そこでできる仕事が見えにくくなる。

実際、原作では反射の計算式を、
そのまま完全な形では
取り込めなかったことが示される。
この点まで、
同じだけ使えると扱うことはできない。
ただし、計算の再現に限りがある話と、
絹旗のあらゆる行動が
第一位の縮小版になる話は、同じではない。

二人の間には、
できることの広さにも大きな差がある。
一方通行のベクトル操作は、
反射だけでなく周囲の力を
さまざまな形で扱える。
絹旗の窒素装甲と同じ能力が、
少し大きな出力で動いているだけではない。
共通する計算の一部から、
能力全体の範囲は分かれている。

一方で、レベル4とレベル5の区分そのものを、
無関係な表示として片づけることもできない。
絹旗は大能力者、
一方通行は七人しかいない超能力者の一人。
区分の差は存在している。
そのうえで、数字だけでは
窒素の防御とベクトル操作の違いまでは
説明しきれない。

さらに、一方通行の第一位という順位は、
単に戦闘の勝ち数で付けた順番ではない。
公式の設定では、
応用や利用の価値から生まれる利益が
基準とされている。
もちろん本人の戦闘能力も高い。
ただ、第一位という呼び名と、
あらゆる条件での勝敗が同じ話にはならない。

レベルの区分と、レベル5の中の順位。
その二つを知ると、
絹旗を数字だけで一列へ押し込む見方には
収まらない部分が出てくる。
どちらも能力評価に関わる一方、
今回比べたいのは、
似た守りをどう使っているかという話。
本人ができることを、
具体的に比べる余地が残る。

また、研究の参考になった人物が強いからといって、
絹旗がその人物と対決して
役立つことを証明する必要はない。
アイテムで求められるのは、
目の前の仕事で使える守り。
第一位へ勝てるかという架空の試合とは別に、
絹旗を必要とする場面がある。

第一位と同じ広さの能力を持たないことは、
絹旗の仕事が小さいことと同じではない。
敵の近くへ出て、仲間と一緒に動き、
自分の守りを使う。
その場面へ戻ると、
第一位の何割かという数字では表せない頼もしさがある。
比べた後にも、
絹旗へ任される役は残っている。

第一位と同じことができなくても、 盾役を任される

絹旗がアイテムへ加わる場面では、
最強の能力者を探して連れてきた
という話になっていない。
麦野たちが欲しがっていたのは、
足りない防御を担う仲間。
アニメ第2話の紹介でも、
盾役として絹旗を選ぶ経緯が示される。
比較の相手より、
まずチームに必要な働きがある。

麦野はレベル5で、
大きな攻撃力を持つ。
それでも、絹旗の防御を必要とする。
強い攻撃のあるチームへ、
別の守りが加わることには使い道がある。
絹旗が麦野と同じ火力を出せないことも、
第一位と同じ反射を使わないことも、
それだけで加入の価値を消すものではない。

滝壺は追跡を担い、
フレンダは爆発物や罠を得意とする。
その中で、窒素をまとって
近くの敵と戦える絹旗が前へ出る。
四人の働きが違うから、
盾役が必要になる。
もし同じ能力だけをそろえる話なら、
こうした役割の分かれ方も違ってくる。

守る対象が自分だけなら、
仲間へどう役立つのかという疑問もある。
窒素装甲を持つ絹旗がどこへ立ち、
誰の近くで戦うかによって、
味方が行動できる状況へつながる。
能力の守る範囲と、
チームの中での役割は同じ言葉ではなく、
絹旗が動くことで結びついている。

『禁書目録Ⅲ』の人物紹介では、
絹旗は前衛を務めることが多く、
任務への信頼も高いとされている。
前衛は、敵に近い場所で戦う役。
別働隊を任されることもあるため、
全員のそばで立ち止まっている盾
というだけではない。
本人の行動を含めて仕事が任されている。

こうした信頼は、
防御の厚さを測る数値だけでは表しにくい。
自分を守れることに加えて、
その力を使い、
必要な場所で仕事を進められるかが関わる。
仲間が頼っているのは窒素の塊だけではなく、
能力を使って動く絹旗自身。
その分、盾役という呼び方にも人の顔が見えてくる。

もちろん、頼られるから
何でも一人で引き受けられるわけではない。
攻撃する仲間や、
相手を見つける仲間の働きも必要になる。
絹旗に一方通行と同じ能力がないことだけを
不足と見るより、
違う力を持つ四人の中で何をしているかの方が、
普段の仕事へ近い。

小さい絹旗が前へ出る姿には、
どうしても少し心配がある。
それでも、仲間が盾役として任せていると分かると、
その心配に信頼も重なる。
第一位の代わりを探している場面ではなく、
絹旗が来てくれたことに役目がある。
その頼もしさは、
能力比較の後にも薄くならない。

第7章 似た守りを持つ二人でも、 頼もしさは違う

一人で攻撃をはね返す姿と、 仲間の前に出る姿

一方通行の反射を見ていると、
攻撃した側が困るほどの強さに圧倒される。
本人が大きな盾を持たなくても、
近づくこと自体へ怖さがある。
一方、絹旗の姿には、
小さな少女が仲間の前へ出てくれるという安心がある。
似た自動防御でも、
場面の中で先に感じる頼もしさには差がある。

ただ、一方通行がいつも
自分一人のためだけに力を使うわけではない。
『とある科学の一方通行』では、
入院する彼のそばにラストオーダーがいる。
彼女は回復を喜び、
記念のパーティを考える。
攻撃をはね返す強い能力者にも、
世話を焼く相手と、日常のやり取りがある。

ラストオーダーが喜んでいるのは、
能力の順位が上がったことではなく、
一方通行の包帯が取れたこと。
強い反射を知っていても、
本人が回復したと分かればうれしい。
その近くにいる相手の反応を見ていると、
第一位という肩書の前に、
けがを心配される人がいる。
能力の比較とは別に、
そのやり取りにもほっとする。

同作第1話では、
その病院へ一方通行を狙う襲撃が起こる。
穏やかな時間のそばへ、
能力者を狙う危険が入り込む。
強い反射を持つことと、
周囲の人間を何も考えず安全にできることは一緒ではない。
守る力を使う人物の近くにも、
守られたい暮らしがある。

絹旗の場合は、
麦野、滝壺、フレンダと動く
チームの中で防御が求められる。
相手へ近づく人、追跡する人、
罠を使う人がいる中で、
自分の力を使って前へ出る。
一人で広い範囲を動かす第一位と比べたとき、
仲間の動きとつながる
窒素装甲の役割が見えやすい。

その一方で、絹旗も
誰かの指示通りに固い盾になるだけの少女ではない。
『禁書目録Ⅲ』第17話では、
兵器が投入された状況から
浜面が狙われていると察し、彼らを逃がす。
守りの強さだけではなく、
何が起きているかを考える本人の判断が、
仲間を助ける動きへつながっている。

この場面は、
絹旗の強さを一方通行の反射と
比べる話だけではこぼれてしまう。
どれだけ攻撃を防げるかに加えて、
誰が狙われているかを考え、
逃げる方へ動かすこともできる。
自分が全部受け止める以外の方法で、
相手を守る。
窒素装甲の持ち主には、そんな役割もある。

二人を比べるとき、
能力の設定は違いを教えてくれる。
その後で実際の場面へ戻ると、
誰のそばでその力を使っているかも気になってくる。
同じ自動の守りでも、
それだけで性格や人との関わりまで同じにはならない。
強い力の近くに、
それぞれ別の相手がいる。

だから、片方の方が
守る気持ちが強いという勝負にもならない。
描かれる場面も、そばにいる人も違う。
確かめられる行動を見れば、
一方通行には彼の関係があり、
絹旗にはアイテムで担う仕事がある。
似ている能力の話から始めても、
最後には別々の人物へ戻ってくる。

絹旗には、窒素装甲で担う役割がある

一方通行の反射を先に知っていると、
絹旗の自動防御にも同じことを期待したくなる。
何も構えず攻撃を防ぐ姿は、
それほど印象が近い。
それでも、窒素装甲には、
窒素を体の周りへまとい、
力を補って近づいて戦うという、
自分の仕組みと使い道がある。

同じ能力ではないという答えは、
二人のつながりを切るものではない。
暗闇の五月計画で取り入れられた計算の一部が、
自動防御へ関わっている。
その過去があるため、
似ていると感じる場所にも根拠がある。
ただし、そのつながりだけで、
絹旗が第一位の全部を引き継ぐわけではない。

能力比較の中で、
第一位にはできるのに
絹旗にはできないことを並べ始めると、
どうしても不足の話が増える。
しかし、実際にアイテムが求めたのは、
目の前の戦いで役立つ盾役。
窒素装甲の絹旗が必要とされる場面には、
第一位の全能力をそろえることとは
別の切実さがある。

また、盾役として必要とされることと、
普段の絹旗が何でも平気なことも異なる。
気配りができ、
寂しがり屋な面もある少女が、
自分の力で前へ出る。
守りが自動だから、
その内側の本人まで何も感じないわけではない。
普段の会話を知るほど、
戦う姿にも心配が残る。

窒素装甲が働いていても、
絹旗には仲間と過ごす時間がある。
映画の趣味も、服の好みも、
研究で取り込まれた計算だけでは説明されない。
一方通行と同じ能力なのかという疑問へ答えた後にも、
絹旗の好きなものまで第一位へ結びつけず、
そのまま残っている。

一方通行の能力にも、
反射以外の広い働きがある。
風への操作が攻撃へつながる場面は、
守りの強さだけでは見えなかった力を伝える。
絹旗の接近戦と並べると、
二人がそれぞれ別の方向へ
能力を使っていると分かる。
防げるという一言だけでは、
攻める姿まで同じにはならない。

二人が同じ力ではなくても、
絹旗の守りを見て第一位を思い出す感覚は残る。
その似たところに驚きつつ、
実際には窒素で守っていると知ると、
見え方が少し変わる。
誰かとそっくりな技ではなく、
自分の体の近くに力をまとって動く少女。
その姿にも、ちゃんと頼れるところがある。

小柄な絹旗が無事に仲間のそばへ戻ると、
やはりほっとする。
同じ反射を使えたか、
第一位とどちらが上かより、
その場では元気でいてくれたことが先に来る。
窒素装甲には絹旗の仕事があり、
一方通行には別の力と使い道がある。
似た守りを知った後も、
二人の姿はそれぞれ違って残る。

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