PR

【転スラ4期】ディアブロはなぜ召喚前からリムルを知っていた? シズの仮面を見て「仕える」と決めた瞬間

記事内に広告が含まれています。

ディアブロは、ファルムス軍との戦いで召喚されて初めてリムルを知ったわけではない。
原初の黒ノワールだった頃、シズとの戦いで自分でも壊せなかった抗魔の仮面へ興味を持ち、その行方を追う中でリムルを見つけていた。
シズの仮面、精霊召喚でベレッタに先を越された第23話、そして第35話の悪魔召喚まで追うと、ディアブロがいつからリムルを知り、なぜ自分から召喚されに来たのかまで一本につながる。

  1. 第1章 結論|ディアブロは召喚前からリムルを知っていた
    1. 初対面はファルムス戦の悪魔召喚でも、ディアブロ側は以前から観察していた
    2. ディアブロが追っていた入口は「シズの仮面」|召喚が出会いではなく接触の完成だった
  2. 第2章 第1期24話「黒と仮面」|ディアブロとシズは召喚前から出会っていた
    1. フィルトウッド王国でシズと原初の黒ノワールが激突する
    2. ノワールですら仮面を理解できない|ここからシズの先にいるリムルへ視線が移る
  3. 第3章 シズを追っていたらリムルへ辿り着いた|仮面が割れた瞬間が決定打
    1. 第1期第6話から始まるリムルとシズの接点を、ノワールは外側から見ていた
    2. 自分でも壊せなかった仮面に異変|「あの御方」へ視線が変わる
  4. 第4章 なぜ仮面一つでそこまでリムルへ執着した?ディアブロが追うのは「世界の真理」
    1. 原初の黒は強敵を求めるだけの戦闘狂ではない
    2. 仮面の時間的な異常とリムルが一本につながる|「答えを持つ者」ではなく「答えを生む者」だった
  5. 第5章 第23話でなぜディアブロは悔しがった?ベレッタに召喚を先越しされた
    1. 精霊の棲家でリムルが悪魔を召喚|呼ばれたのはノワールではなくベレッタ
    2. 第23話の悔しさこそ「召喚前から知っていた」最大の証拠になる
  6. 第6章 第35話でなぜ原初の黒が召喚された?リムルが狙って呼んだわけではない
    1. リムルはラーゼン捕縛のため咄嗟に悪魔召喚を使った
    2. ディアブロ側が待っていたから異常な大物が出てきた|召喚は偶然ではなく到着点
  7. 第7章 ディアブロはいつからリムルへ忠誠を誓っていた?召喚が始まりではなく答え合わせだった
    1. シズ、仮面、リムル、ベレッタ、ファルムス召喚まで一本につながる
    2. ディアブロが欲しかったのは「強い主人」だけではない|世界の真理へ近づく存在を選んだ

第1章 結論|ディアブロは召喚前からリムルを知っていた

初対面はファルムス戦の悪魔召喚でも、ディアブロ側は以前から観察していた

『転生したらスライムだった件』で、
ディアブロはなぜ召喚される前から
リムルのことを知っていたのか。
結論から言えば、
リムルがファルムス軍との戦いで
初めてディアブロを知った時点より前から、
ディアブロ側は一方的にリムルを見ていた。

リムルにとっての初対面は、
魔王進化直前の悪魔召喚になる。
ファルムス軍を壊滅させた後、
逃げたラーゼンを捕らえるため、
リムルは悪魔召喚を使う。
そこで現れたのが、
後にディアブロと名付けられる原初の黒だった。

ただし、この場面だけを見ると妙な点が残る。
召喚された悪魔は、
初めて会う主人候補を見る態度ではない。
リムルの力や存在そのものへ、
最初から異常なほど強い関心を向けている。
しかも召喚されたこと自体を、
長く待っていた機会のように受け取る。

その背景を遡ると、
接点はリムル本人ではなくシズへ戻る。
第1期第24話「外伝:黒と仮面」は、
リムルが転生する以前の物語。
爆炎の支配者と呼ばれていたシズが、
フィルトウッド王国で悪魔討伐の依頼を受け、
そこで原初の黒ノワールと遭遇する。

この時点のノワールは、
まだ「ディアブロ」という名を持たない。
圧倒的な力を持つ古き悪魔で、
人間社会へ出てきても、
普通の冒険者なら相手にならない存在だった。
シズとの戦闘でも、
単純な力量ではノワール側が大きく上回っている。

それでも戦いの途中で、
ノワールは予想外のものに触れる。
シズが身につけていた抗魔の仮面だ。
シズ本人の強さだけでは説明できない現象が起き、
ノワールの腕が吹き飛ぶほどの反作用を受ける。
そこで彼の興味は、
人間の英雄シズ以上に仮面そのものへ向く。

この仮面が普通ではないと感じた時点で、
後のリムルへつながる道が始まっている。
ノワールは強者を見て喜ぶだけの悪魔ではない。
自分の理解を超える現象、
世界の法則から外れたものへ強く惹かれる。
だから「壊せない」「説明できない」という事実が、
むしろ執着を深くする。

その後、
シズの人生を追うように観察を続けたことで、
ノワールはリムルの存在へ辿り着く。
シズの最期が近づき、
イフリート暴走を経て、
リムルとシズが深く関わる場面まで見ていた。
つまりファルムス戦の召喚以前に、
リムルはすでに観察対象になっていた。

ここで大事なのは、
「強いスライムだから目を付けた」だけではないこと。
リムルはシズと出会い、
仮面を受け継ぎ、
その仮面に関わる流れそのものを動かした。
ノワールにとっては、
以前から追っていた謎の中心へ
突然現れた存在に見えた。

だから悪魔召喚の場面では、
リムルだけが初対面だった。
ディアブロ側から見れば、
ようやく直接会えた相手だったことになる。

ディアブロが追っていた入口は「シズの仮面」|召喚が出会いではなく接触の完成だった

ディアブロの忠誠を理解する時、
召喚された瞬間だけを見ると、
いきなり心酔したように見える。
しかし第24話から追うと、
その前に長い観察期間がある。

最初に特別視したのは、
シズそのものより抗魔の仮面。
原初の黒ほどの存在でも、
自分の理解だけでは処理できなかった。
そのため仮面の出所と、
なぜあれほど異常な力を持つのかが
長い時間をかけて追う対象になる。

やがてシズは、
リムルと出会う。
第1期第6話では、
同じ日本から来た召喚者として
リムルとシズの関係が始まる。
シズにとってリムルは、
自分の過去を話せる相手であり、
最後には姿や想いまで託す相手になる。

ノワールから見ると、
ここで仮面の所有者だけでなく、
その周囲の因果まで変化していく。
以前のシズが持っていた仮面が、
リムルへ渡る。
さらに仮面には、
ノワール自身が触れた時とは違う異変が起きる。

自分でも壊せなかったものが、
ある特定の流れの中で変化する。
この事実は、
長い年月を生きた原初の悪魔ほど
無視しにくい。
単純な耐久力の問題ではなく、
時間や因果そのものが
仮面へ関係している可能性が出るからだ。

ここでリムルは、
単なる次の所有者ではなくなる。
仮面の謎を動かした存在。
シズの運命を受け継いだ存在。
そしてノワールが求める
「世界の真理」へ近づく鍵として
見られるようになる。

だから後にディアブロとなった彼は、
リムルから命令されて仕えるのではない。
召喚される前の段階で、
自分から近づく価値がある相手だと判断していた。
召喚契約が忠誠の始まりではなく、
長く続いた興味が直接接触へ変わった瞬間になる。

この認識を持って第1期を見返すと、
ディアブロの登場は突然ではない。
第24話のシズと仮面が起点になり、
そこからリムル観察へつながり、
後の悪魔召喚へ到達する。
時系列で見ると、
召喚前から知っていたこと自体が
伏線として成立している。

第2章 第1期24話「黒と仮面」|ディアブロとシズは召喚前から出会っていた

フィルトウッド王国でシズと原初の黒ノワールが激突する

第24話「外伝:黒と仮面」は、
リムル転生前を描く重要な過去回。
シズは爆炎の支配者として知られ、
緊急依頼を受けて
フィルトウッド王国へ向かう。

城にはシズだけでなく、
腕利きの冒険者が多数集められている。
依頼内容は、
復活した正体不明の悪魔の討伐。
すでに十人以上の実力者が倒され、
普通の魔物討伐とは
明らかに危険度が違っていた。

だが依頼そのものにも裏がある。
シズは表向きの説明だけでは分からない事情へ入り込み、
そこで「黒」と名乗る悪魔と対峙する。
この黒こそ、
後のディアブロにつながるノワールになる。

当時のシズも弱くない。
イフリートの力を操り、
人間側では伝説級の英雄として名を残す。
それでもノワールは、
彼女を見て怯むような存在ではない。
戦闘開始後も余裕を崩さず、
シズの攻撃を受けながら力量を測っていく。

だからこそ、
仮面に触れた瞬間の異変が大きい。
ノワールがシズを仕留めようとした時、
抗魔の仮面が介在する。
すると、シズを圧倒していた側のノワールが
逆に腕を失うほどの反作用を受ける。

ここでノワールは、
目の前の人間だけを見なくなる。
もしシズ自身の力で起きたなら、
戦闘能力として分析すればいい。
しかし実際には、
仮面という物体に
自分でも説明できない何かがある。

そのため戦いの意味が変わる。
討伐対象と戦うだけだったシズに対し、
ノワール側では仮面を追う理由が生まれる。
「なぜ自分へ通じたのか」
「誰が作ったのか」
「何の法則で守られているのか」。
その疑問が、後の執着の出発点になる。

第24話が重要なのは、
ディアブロの過去を見せるだけではない。
リムルと出会う何十年も前から、
彼が同じ仮面に接触していたこと。
そしてその謎を解けないまま
時間だけが過ぎたことを示している。

この一件がなければ、
後にリムルを見ても、
「珍しいスライム」で終わった可能性がある。
しかしリムルの周囲には、
ノワールが以前から追っていた仮面がある。
だから初めから見る目が違った。

ノワールですら仮面を理解できない|ここからシズの先にいるリムルへ視線が移る

ノワールの異常さは、
強い相手へ執着するだけでは説明できない。
原初の悪魔として長く生き、
人間側の強者を何度も見てきた。
単にシズが強いというだけなら、
何十年も追うほどの対象にはなりにくい。

仮面だけは別だった。
自分の力を受けても壊れず、
逆に触れた側へ反作用を返す。
しかも後から見ると、
この仮面は普通の時間の流れでは
説明しにくい来歴を持っている。

アニメ第24話の時点では、
その全容まで説明されない。
ただノワール自身が、
仮面を「理解できないもの」として
強く認識したことは分かる。
ここを深掘りしすぎず、
後の時間に関わる伏線として残す方がいい。

そしてシズの最期が近づく頃、
ノワールは再び彼女を観察する。
そこで目に入るのがリムル。
シズと同じ日本に関係し、
彼女を受け入れ、
仮面まで受け継ぐ存在になる。

リムルはこの時、
ディアブロを知っているわけではない。
一方のノワールは、
シズを通してリムルを見る。
この一方通行の認知が、
後の「初対面なのに知っている」違和感を生む。

さらに重要なのは、
リムルが単純に仮面を持っただけではないこと。
シズの姿を得て、
その意志や因縁まで引き継ぐ。
以前ノワールが興味を持ったものが、
次々とリムルの周囲へ集まっていく。

だからノワールの関心も、
仮面だけからリムル本人へ移っていく。
仮面の謎を追えば、
その中心にリムルがいる。
リムルを見れば、
仮面だけでは説明できない異常な因果が見える。

この段階で、
ディアブロが後に語る
「世界の真理」へ近づく感覚が形を持ち始める。
リムルは単に強い。
それだけではない。
自分が長年理解できなかった現象を、
自然に周囲へ集める存在として映る。

さらに第24話では、
ノワールが最初からシズだけを狙って
現れたわけではない点も重要になる。
彼は別件の依頼によって現世へ出ており、
フィルトウッド王国で起きていた事件の中で、
結果的にシズと交差した。

つまり二人の出会い自体は偶然に近い。
それでも仮面だけは、
ノワールにとって無視できない異物になった。
長く生きた原初の悪魔が、
自分の知識だけでは答えを出せない。
この「偶然の遭遇が長期観察へ変わる」流れが、
後のリムルへの執着を強くしている。

またシズは、
この一戦だけで消える人物ではない。
その後も英雄として各地を渡り、
最後にはジュラの大森林へ辿り着く。
ノワールが仮面を追うなら、
所有者であるシズの人生も
自然に観察対象として残り続ける。

だからリムルを見つけた時も、
全く新しい存在を突然発見したのではない。
何十年も追ってきた一本の線の先へ、
予想外のスライムが現れた。
この感覚の方が、
召喚前からリムルへ強く惹かれた流れを説明しやすい。

ここまで追うと、
ファルムス戦で悪魔召喚された時の態度も分かりやすい。
ディアブロにとって、
あの場はリムルを初めて知った瞬間ではない。
シズの時代から続けてきた観察が、
ようやく直接対面へ変わった場面になる。

だから召喚直後から、
異常な忠誠心に見える。
リムル側では出会ったばかり。
ディアブロ側では、
すでに長い前段がある。

第24話「黒と仮面」は、
ディアブロの過去回であると同時に、
後の主従関係が始まるより前の
最初の伏線だったのである。

第3章 シズを追っていたらリムルへ辿り着いた|仮面が割れた瞬間が決定打

第1期第6話から始まるリムルとシズの接点を、ノワールは外側から見ていた

ディアブロが召喚前からリムルを知っていた流れを追うなら、
第1期第6話のシズとの出会いまで戻る必要がある。
リムルはジュラの大森林で、
カバル、エレン、ギドと行動する仮面の女性シズに出会う。
このシズこそ、占いで示された「運命の人」だった。

シズはリムルと同じ日本から来た召喚者。
リムルは思念伝達を使い、
現代日本の街並みや風景をシズへ見せる。
異世界で長く生きてきたシズにとって、
失われた故郷を再び見る時間になる。

ここで二人の関係は、
ただの旅人同士から一段深くなる。
リムルはシズの過去を聞き、
シズは自分を受け止める相手として
リムルへ少しずつ心を開いていく。

一方、ノワール側から見ると、
シズは以前から気になる存在だった。
フィルトウッド王国で戦った時、
自分でも理解できなかった抗魔の仮面を持っていたからだ。
その仮面を追えば、
当然シズのその後も視界へ入る。

だからリムルとの出会いも、
完全な偶然として見過ごしにくい。
かつて自分の腕を失わせた異常な仮面。
その所有者が、
今度は見慣れないスライムと深く関わり始める。

しかもリムルは、
ただシズと会話するだけでは終わらない。
シズの中に封じられたイフリートが暴走すると、
その炎へ真正面から対応する。
そして最後には、
シズ本人の願いを受け入れるところまで踏み込む。

この流れは、
ノワールにとって重要になる。
以前のシズは、
仮面を身につけて自分と戦った一人の人間だった。
だがリムルと出会った後、
その仮面とシズの運命が
別の存在へ受け渡され始める。

リムルはシズを捕食し、
その姿を受け継ぐ。
さらに抗魔の仮面も受け取る。
つまりノワールが長く追っていた要素が、
一気にリムルへ集中する。

ここで見るべきなのは、
リムルが強かったから注目されたのではないこと。
もちろん実力も異常だが、
ノワールが気にしたのは
「なぜこのスライムが、あの仮面の流れへ入り込んだのか」。

フィルトウッド王国で出会った謎が、
何十年も経って別の形で動き始める。
しかもその中心にいるのが、
魔物でありながら人間の記憶を持つリムル。
原初の悪魔から見ても、
十分に観察する価値がある対象だった。

第6話から第8話までのシズ編は、
リムル側から見れば「運命の人」との出会い。
しかしディアブロ側から見直すと、
長く追っていた仮面の行き先が
リムルへ移る過程にも見える。

だからファルムス戦の召喚より前から、
ノワールはリムルを知ることになる。
直接話していなくても、
シズと仮面を通して認識はすでに始まっていた。

自分でも壊せなかった仮面に異変|「あの御方」へ視線が変わる

ディアブロがリムルを特別視する決定打は、
仮面そのものの異常さにある。
ノワールは第24話で、
シズとの戦闘中に仮面へ触れ、
自分の腕を吹き飛ばされるほどの反作用を受けた。

原初の黒ほどの存在にとって、
これは簡単に忘れられる出来事ではない。
強い相手に傷を負わされたのではなく、
一見ただの仮面に、
自分の常識が通用しなかったからだ。

そのため彼は、
仮面を単なる魔道具として見ない。
何か別の法則が働いている。
少なくとも、
通常の素材や魔力だけでは説明できないと考える。

そこへリムルが現れる。
シズと出会い、
彼女の最期を受け止め、
その仮面を受け継ぐ。
ここまでなら、
新しい所有者が現れたというだけでも済む。

だがリムルの周囲では、
仮面にさらに異常な動きが起こる。
同じ仮面が、
時間の流れだけでは説明しにくい形で受け渡されていく。
クロエとの関係まで入ると、
単なる「シズの遺品」では収まらなくなる。

アニメ初見では、
仮面はシズからリムルへ受け継がれた象徴に見える。
しかし後の展開を知ると、
その来歴自体が通常の時間順序から外れている。
ノワールが興味を持ったのも、
まさにそこへつながる異常だった。

もちろん第1期の段階で、
時間の全貌まで説明されるわけではない。
だからこの記事でも、
未来の出来事を細部まで先に明かす必要はない。
重要なのは、
ノワールが「自分でも解けないもの」を見つけたこと。

そしてその謎の中心へ、
リムルが自然に入ってきたことになる。

この瞬間から、
観察対象は仮面だけでは足りなくなる。
仮面を持つシズ。
それを受け継ぐリムル。
さらにリムルの周囲で起こる異常。
全部を見る必要が出てくる。

だからノワールは、
リムルをただの強者として見る段階を越える。
後にディアブロの公式紹介で示される、
「世界の真理へ導いてくれるはず」という期待へ近づく。

自分が何千年生きても分からない現象。
その現象の中心に、
一人のスライムがいる。
しかも本人は、
その異常さを自覚せず次々と因果を動かしていく。

ディアブロにとっては、
これ以上なく興味深い存在になる。
だから召喚される前から知っていた。
そして知っていただけではなく、
すでに「近くで見たい相手」へ変わっていた。

第4章 なぜ仮面一つでそこまでリムルへ執着した?ディアブロが追うのは「世界の真理」

原初の黒は強敵を求めるだけの戦闘狂ではない

ディアブロの行動を
「強いリムルに惚れ込んだから」で終わらせると、
召喚前から観察していた部分が薄くなる。
彼が見ているのは、
単純な戦闘力だけではない。

ディアブロは、
世界に七柱しかいない原初の悪魔の一柱。
長大な時間を生き、
普通の人間や魔物では届かない領域にいる。
強い敵を見るたび興奮するだけなら、
もっと以前から仕える相手を選んでいてもおかしくない。

それでも誰かの配下にはならず、
長く自分の興味だけで動いていた。
その原初の黒が、
リムルには自分から近づこうとする。
ここに大きな差がある。

公式でもディアブロは、
リムルなら自分を
「世界の真理」へ導いてくれると期待している。
この一言を見ると、
彼が求めているものが
単なる強さではないと分かる。

強いだけなら、
ヴェルドラのような天災級の存在もいる。
古い魔王もいる。
原初の悪魔同士にも、
長い歴史と強大な力がある。

それでもディアブロが
リムルだけを特別視したのは、
リムルの周囲で
説明しにくい現象が連続するからだ。

シズの仮面。
時間の流れ。
魔物でありながら異世界人の魂を持つ存在。
ヴェルドラとの関係。
次々と進化する能力。
そして本人が意図しないところでも、
世界の大きな流れを変えていく。

ディアブロにとって面白いのは、
リムルが一つの完成された強者だからではない。
見ている間にも、
新しい現象が増えていくことにある。

第24話で仮面を理解できなかった時、
ノワールには答えがない。
だが後にリムルを見つけると、
その答えへ近づける可能性が生まれる。

だからすぐ倒して終わりではない。
近くで観察したい。
何が起きるのか見届けたい。
その発想が、
後の異常な忠誠へつながっていく。

しかもディアブロは、
リムルへ仕えた後も
単純な命令待ちの部下にはならない。
リムルが次に何を成すのかを楽しみ、
その結果を大きく評価する。
召喚前から持っていた探究心が、
主従関係になっても消えていない。

だからディアブロの忠誠は、
敗北したから従うという悪魔的な契約とは違う。
自分から価値を見つけ、
自分から側へ行きたがった。
その最初の入口に、
シズの仮面があった。

仮面の時間的な異常とリムルが一本につながる|「答えを持つ者」ではなく「答えを生む者」だった

抗魔の仮面が重要なのは、
強力な防具だからではない。
後から物語を追うほど、
この仮面が時間の流れと深く結び付いていると分かる。

第1期では、
シズが持っていた仮面を
リムルが受け継ぐ。
その後、
子供たちを救う過程で
クロエとの関係も生まれる。

初見では、
「シズの形見を次へ渡した」ように見える。
ところが後の時間軸まで見ると、
誰が最初に持っていたのかという問い自体が
簡単ではなくなる。

ノワールはその全貌を
第24話の時点で知っていたわけではない。
むしろ分からないから追った。
自分ほど長く生きた存在でも、
仮面の異常を説明できなかった。

そこへリムルが現れ、
仮面の因果へ深く入り込む。
これがディアブロの好奇心を
一段上へ押し上げる。

リムル本人が、
仮面の秘密を最初から知っていたわけではない。
それでも彼の選択を追うと、
シズ、クロエ、精霊、悪魔、
さらに後の大きな時間の流れまで
一本につながっていく。

ディアブロから見れば、
リムルは答えを説明してくれる教師ではない。
本人が動くたび、
新しい答えの材料が生まれる存在になる。

これが「世界の真理へ導く」という期待と相性がいい。
教えてもらうのではなく、
側で見ていれば
世界の仕組みそのものが露出していく。

だからディアブロは、
召喚される前から待てた。
すぐに接触して
無理に従わせる必要もない。
リムルがどこまで進むのかを観察し、
自分が呼ばれる機会を待つ。

この姿勢が、
次の第23話へつながる。
リムルがラミリスの迷宮で
悪魔を召喚する機会を作った時、
ノワールにとっては
待っていた入口が一度開いたことになる。

ところが実際に呼ばれたのは、
自分ではなくベレッタ。
ここでノワールが悔しがる描写が入る。
まだ正式に会っていない相手なのに、
「自分が呼ばれたかった」と反応する。

この場面こそ、
召喚前から知っていたことを
視聴者が後から確認できる重要な証拠になる。

第24話で仮面へ興味を持ち、
シズを追う中でリムルを知り、
リムルの周囲で続く異常を観察する。
そして第23話では、
自分が直接近づける機会を逃して悔しがる。

時系列でつなぐと、
ファルムス戦の召喚が突然ではないことが分かる。

ディアブロが欲しかったのは、
ただ強い主人ではない。
自分が長く追っても解けなかったものを、
次々と動かしてしまう存在。

リムルは「世界の真理を知っている者」ではなく、
ディアブロの目には
「世界の真理へ近づく現象を起こし続ける者」に見えた。

だから召喚前から知っていた。
だからベレッタに先を越されて悔しがった。
そしてファルムス戦で
ようやく召喚された時には、
すでに忠誠へ傾く土台が出来上がっていたのである。

第5章 第23話でなぜディアブロは悔しがった?ベレッタに召喚を先越しされた

精霊の棲家でリムルが悪魔を召喚|呼ばれたのはノワールではなくベレッタ

第1期第23話「救われる魂」では、
リムルが子供たちを救うため、
ラミリスが管理する精霊の棲家へ入る。
シズの教え子たちは、
身体の中に膨大な魔素を抱え、
そのままでは長く生きられない状態だった。

リムルは、
上位精霊を宿らせることで
魔素を安定させようと考える。
ゲイル、アリス、ケンヤ、リョウタが順に挑み、
最後にクロエの番が来る。
ここでは子供たちを救うことが本筋だが、
同じ場所で後のディアブロにつながる重要な出来事も起きる。

リムルはラミリスのゴーレムを壊してしまい、
代わりを作ることになる。
そこで用意した魔鋼製の人形へ、
悪魔を召喚して宿らせる。
呼び出された悪魔は、
その人形を依代に受肉し、
後にベレッタと名付けられる。

この場面だけなら、
単なる便利な戦力の追加に見える。
だが後からディアブロ側を見ると、
意味が変わる。

ノワールはすでに、
シズの仮面を追う中で
リムルの存在へ気付いていた。
しかもリムルを
自分が理解できなかった現象へ近づく存在として
強く意識し始めている。

その相手が、
自分の目の前で悪魔を召喚する。
ノワールからすれば、
待っていた入口が突然開いたようなもの。
自分が呼ばれる絶好の機会に見えたはずだ。

ところが実際に応じたのは別の悪魔。
ベレッタが先にリムルのもとへ行く。
しかも名を与えられ、
ラミリスへ仕える存在として
リムルと直接つながる立場まで得る。

だからノワールが悔しがる。
まだリムルと正式に会っていないのに、
「先を越された」と感じている。
この反応があることで、
ファルムス戦以前からリムルを知っていたことが
視覚的にも分かりやすくなる。

ここで大事なのは、
単なる嫉妬ではないこと。
ノワールが欲しかったのは、
悪魔として名前をもらうことだけではない。
自分が追っていた異常の中心へ、
直接近づける立場だった。

ベレッタは、
その席へ先に座ったように見えた。
だからこそ悔しい。

しかもベレッタは、
召喚された後に
リムルの命令を受けるだけでは終わらない。
ラミリスへ仕えるよう託され、
自分なりの忠誠を形にしていく。
ノワールから見れば、
リムルがどんな相手を選び、
どう扱うのかを観察する材料まで増えた。

第23話は、
ディアブロが直接登場する本編ではない。
それでも後の展開を知って見直すと、
「なぜ自分ではなかったのか」と
召喚機会を逃した悔しさが見える。

召喚前から知っていた。
しかも知っていただけではなく、
自分が近づく機会まで待っていた。
この二段階目の伏線が、
ベレッタ召喚の場面に仕込まれている。

第23話の悔しさこそ「召喚前から知っていた」最大の証拠になる

もしノワールが、
ファルムス戦で初めてリムルを知ったのなら、
第23話で召喚を逃したことへ
悔しがる必要はない。
存在すら知らない相手に呼ばれなかっただけだからだ。

ところが実際には、
別の悪魔が呼ばれたことへ反応する。
これはノワールの中で、
「自分が呼ばれたい相手」が
すでに決まっていたことを示す。

しかもリムル側は、
ノワールを狙っていない。
悪魔召喚という術を使い、
必要な依代へ適した存在を呼んだだけ。
つまり関係を求めているのは、
この時点では一方的にノワール側になる。

この非対称が面白い。
リムルはディアブロを知らない。
ディアブロはリムルを知っている。
リムルは特別な相手を呼ぶつもりがない。
ディアブロは特別な相手に呼ばれたいと待っている。

だから第23話は、
後の主従関係を先に裏側から見せた回とも言える。

さらにベレッタの存在は、
ディアブロへ別の刺激も与える。
悪魔がリムルに召喚され、
名を与えられ、
その後も強い存在として残る。
つまりリムルが悪魔へ与える影響を、
ノワールは先に外側から見ることができる。

名前を与える行為が、
魔物にとってどれほど大きいか。
リムルの名付けが、
通常では考えられない進化を引き起こすこと。
それまでのゴブリン、牙狼族、鬼人たちを見ても、
リムルの異常性は十分に分かる。

そこへ悪魔まで加わる。
ノワールにとって、
観察対象としての価値は
むしろ増していく。

そして第23話の時点で呼ばれなかったからこそ、
次の召喚機会を待つ。
無理に現れて契約を迫るのではなく、
リムル自身が悪魔を必要とする瞬間まで待つ。
ここにもディアブロらしさが出る。

自分から押しかければ、
近づくこと自体はできたかもしれない。
それでも召喚という形にこだわる。
相手から必要とされ、
自分が役に立てる形で側へ入る方が、
リムルの観察にも忠誠にも適していたからだ。

第23話の悔しさは、
一瞬の小ネタではない。
シズの仮面から始まった関心が、
「この相手に呼ばれたい」という願望へ
変わっていた証拠になる。

そしてその願望が、
第35話でようやく叶う。

第6章 第35話でなぜ原初の黒が召喚された?リムルが狙って呼んだわけではない

リムルはラーゼン捕縛のため咄嗟に悪魔召喚を使った

第35話「魔王誕生」では、
リムルがファルムス王国軍を相手に
一人で大規模な殲滅を行う。
目的は復讐だけではない。
シオンたちを蘇生させるため、
真なる魔王へ進化するのに必要な魂を集めることだった。

「神之怒」で軍勢を薙ぎ払い、
必要な魂を確保した直後、
リムルにはハーベストフェスティバルが始まる。
魔王への進化に伴う強烈な睡魔が来て、
意識を保つこと自体が難しくなる。

しかし敵側には、
まだ逃げた者がいる。
ラーゼンはその一人。
リムル自身が追えば確実でも、
進化の睡魔でもう動き続けられない。

そこで咄嗟に選んだのが、
悪魔召喚だった。

ここで重要なのは、
リムルが「原初の黒を呼ぼう」と
狙って術を使ったわけではないこと。
ディアブロという名も知らない。
第24話のシズとノワールの過去も、
この時点ではリムル本人の知識ではない。

必要だったのは、
逃亡した敵を捕らえられる戦力。
だから悪魔を召喚した。
それだけのはずだった。

ところが現れた存在は、
普通の悪魔召喚で期待する範囲を大きく超える。
原初の黒ノワール。
世界に七柱しかいない原初の悪魔の一人が、
自らリムルの前へ姿を現す。

しかもノワールは、
召喚されたことに戸惑わない。
むしろ待っていた機会を得たように、
命令を受け入れる。

さらに第35話では、
ノワールだけでなく二体の上位悪魔も従えて現れる。
呼ばれた一体が偶然強かったというより、
ノワール自身が主導して
リムルの召喚へ応じたことが伝わる布陣になる。

しかもラーゼン捕縛後、
仕事を終えれば消えるのではなく、
そのままリムルの近くへ残ろうとする。
ここでも目的が報酬ではなく、
リムル本人の観察と奉仕にあることが見える。

この温度差が、
第23話までの伏線を知ると分かりやすい。
リムル側では咄嗟の一手。
ノワール側では長く待った接触機会。
同じ召喚でも、
両者にとって重さがまるで違う。

リムルは、
ラーゼンを捕らえろという
実務的な仕事を任せる。
ノワールにとっては、
その最初の命令自体が
自分の価値を示せる好機になる。

だから仕事も徹底している。
ラーゼンたちへ追いつき、
実力差を見せつけ、
逃亡を許さない。
相手から見れば、
なぜこんな怪物が突然現れたのか分からない。

ラーゼンは、
高度な魔術を扱う熟練者。
それでもノワール相手では、
自分の常識が通用しない。
攻撃や術を見せても、
格の違いだけが露出していく。

ここで視聴者にも、
リムルが偶然とんでもない存在を
呼び出してしまったことが分かる。
だがディアブロ側から見れば、
偶然呼ばれたのではない。
自分が入りたかった召喚へ、
ようやく応じられたことになる。

ディアブロ側が待っていたから異常な大物が出てきた|召喚は偶然ではなく到着点

第35話の悪魔召喚が印象的なのは、
召喚者であるリムルより、
召喚された側の方が
この出会いを待っていたことにある。

普通なら、
召喚者が必要な使い魔を呼ぶ。
呼ばれた側は、
契約や対価に応じて働く。
主導権は召喚者側にある。

しかしディアブロの場合、
そこへ至るまでの順序が逆に近い。
シズの仮面へ興味を持つ。
シズを追う中でリムルを知る。
リムルの周囲の異常を観察する。
第23話で召喚機会をベレッタに取られる。
そして第35話でようやく自分が呼ばれる。

だからノワールにとって、
ファルムス戦の召喚は
始まりというより到着点になる。

さらにリムルは、
召喚後もノワールの正体を知らない。
仕事を終えた悪魔へ対し、
非常に有能な存在だとは感じても、
原初の黒という途方もない格までは把握していない。

それでもノワールは、
報酬として過剰なものを要求しない。
むしろリムルの側へ残る機会そのものを求める。
この時点で、
一般的な悪魔の契約関係とは違う。

後にリムルから
「ディアブロ」という名を与えられると、
その関係はさらに決定的になる。
名前を得たことで受肉と進化を果たし、
正式にリムル配下へ入る。

ただし忠誠の始まりを
名付けだけへ置くと足りない。
名付けは関係を確定させた出来事。
その前段には、
召喚前から続いた観察と期待がある。

だからディアブロは、
名をもらったから突然心酔したのではない。
すでに価値を見抜き、
仕える相手として選び、
ようやく側へ入れた後に
名前まで与えられた。

この順序があるから、
忠誠心も最初から極端に見える。

さらに後のディアブロは、
自分一人が仕えるだけでは終わらない。
テスタロッサ、ウルティマ、カレラという
別の原初までテンペストへ勧誘する。
それほどリムルの価値を確信していく。

公式でも、
テスタロッサは
ディアブロが心酔したリムルの存在を確かめるため
魔国連邦へ参加したとされる。
つまりディアブロの評価は、
後に他の原初を動かすほど強くなる。

その出発点は、
ファルムス戦で命令を受けた時ではない。
もっと前。
シズの仮面を見て、
その謎の先へリムルが現れた時から始まっている。

第23話では呼ばれなかった。
第35話でようやく呼ばれた。
だから召喚された瞬間のディアブロは、
初対面なのに妙に馴染んで見える。

リムルから見れば、
偶然呼び出した規格外の悪魔。
ディアブロから見れば、
何度も観察し、
一度は召喚機会を逃し、
ようやく直接仕えられるようになった相手。

この認識差こそ、
「なぜ召喚前からリムルを知っていた?」
という疑問を解く最大の鍵になる。

第7章 ディアブロはいつからリムルへ忠誠を誓っていた?召喚が始まりではなく答え合わせだった

シズ、仮面、リムル、ベレッタ、ファルムス召喚まで一本につながる

ディアブロとリムルの関係を最後まで追うと、
忠誠の始点を第35話の悪魔召喚だけに置くと足りない。
リムル側では、あの召喚が初対面。
しかしディアブロ側では、
もっと前から長い観察が続いていた。

最初の入口はシズ。
第24話「黒と仮面」で、
原初の黒ノワールはシズと戦い、
抗魔の仮面へ異常な反作用を受ける。
圧倒的な力を持つ自分でも、
その仮面だけは簡単に理解できなかった。

そこで興味は終わらない。
シズの人生を追う中で、
やがてリムルが現れる。
第1期第6話以降、
リムルはシズと出会い、
彼女の過去を受け止め、
最後には姿と仮面まで引き継ぐ。

ここでノワールの視線は、
仮面だけからリムル本人へ移る。
自分が理解できなかったものの周囲で、
次々と因果が動き始める。
しかも中心にいるのは、
一見すれば小さなスライムだった。

さらに第23話では、
リムルが悪魔召喚を使う。
ノワールにとっては、
待ち続けた接触機会に見えたはず。
ところが実際に呼ばれたのはベレッタ。
自分ではなかったことへ、
露骨に悔しさを見せる。

この反応が、
召喚前からリムルを特別視していたことを強く示す。
まだ会話すらしていない。
それでも「自分が呼ばれたかった」と考えている。
単に存在を知っていただけではなく、
すでに側へ行く価値があると判断していた。

そして第35話。
ファルムス軍を殲滅したリムルは、
魔王進化による睡魔に襲われる。
逃亡したラーゼンを捕らえるため、
咄嗟に悪魔召喚を使う。
ここでようやくノワールの番が来る。

リムルは、
原初の黒を狙って呼んでいない。
ディアブロという名も知らない。
それでも現れた側は、
待っていた機会を得たように命令を受ける。

だからこの召喚は、
二人にとって同じ「初対面」ではない。
リムルにとっては始まり。
ノワールにとっては、
長く続いた観察の答え合わせになる。

シズ。
仮面。
リムル。
ベレッタ。
ファルムス戦。

この順番で見直すと、
ディアブロの忠誠が突然ではないことが分かる。
第35話で急に心酔したのではなく、
その前から「この存在は特別だ」と
何度も確信を深めていた。

ディアブロが欲しかったのは「強い主人」だけではない|世界の真理へ近づく存在を選んだ

もしディアブロが、
単純に強い主人を求めていただけなら、
リムルでなければならない必然性は弱い。
世界には古い魔王がいる。
竜種もいる。
原初の悪魔同士にも、
常識外の強者が存在する。

それでもノワールは、
リムルへ自分から近づこうとした。
ここに、
戦闘力以外の価値がある。

ディアブロが見ていたのは、
リムルの周囲で起こる異常そのもの。
シズの仮面。
普通では説明できない時間の流れ。
魔物でありながら異世界人の魂を持つ存在。
ヴェルドラとの関係。
名付けによる進化。
次々と広がる因果。

しかもリムル本人は、
それらを大げさに誇示しない。
自分の判断で動き、
結果として世界の前提を次々に変えていく。
ディアブロから見れば、
そこが最も興味深い。

答えを知っているから仕えたのではない。
答えが生まれる場所だから仕えた。
近くにいれば、
自分でも見たことのない現象が起きる。
それが「世界の真理」へ近づく道に見えた。

そして第35話以降、
リムルから名を与えられて「ディアブロ」となった後も、
この見方はさらに強まっていく。
名付けで力を得たから忠誠したのではなく、
以前から選んでいた相手に
正式な名まで与えられたことで関係が完成した。

ここでも順序は、
恩を受けたから従うのではない。
従いたい相手から名を授かった。
だから召喚後の忠誠も、
単なる契約関係に収まらない。

命令を遂行するだけでなく、
リムルの価値を自分なりに理解し、
その可能性を誰より高く見積もる。

後には、
他の原初までテンペストへ連れてくる。
テスタロッサ。
ウルティマ。
カレラ。
自分だけが仕えるのではなく、
リムルという存在を
同格の原初へまで見せようとする。

これは、
主人の強さを自慢したいだけでは説明しにくい。
ディアブロ自身が、
リムルの側にいるほど
世界の見え方が変わると確信しているからだ。

しかも彼は、
リムルが完璧だから仕えているわけでもない。
時に抜けた判断をし、
自分の規格外さへ気付かず、
周囲を驚かせる。
それでも結果として、
古い秩序を次々と動かしていく。

ディアブロにとって、
その予測不能さまで価値になる。
完成された王へ従うのではない。
これから何を起こすか分からない存在の側へ付き、
変化の瞬間を最前列で見続けたい。

だから
「ディアブロはなぜ召喚前からリムルを知っていた?」
という問いの答えは、
単にシズを監視していたからでは終わらない。

シズの仮面を通じて、
リムルという異常な存在へ辿り着いた。
そして観察を続けるほど、
仮面以上にリムル本人へ興味が移った。

第23話でベレッタに先を越され、
第35話でようやく召喚される。
そこでディアブロは、
初めて主人を見つけたのではない。
すでに選んでいた相手のもとへ、
ようやく正式に入れた。

だから忠誠心が、
最初から異常なほど深く見える。

召喚が忠誠の始まりではない。
召喚は、
ディアブロが長く追い続けた答えを
自分の目で確かめるための入口だったのである。

転生したらスライムだった件まとめ

『転生したらスライムだった件』の記事を、第4期の各話感想・放送情報・ロッゾ一族・西方諸国・地下迷宮・魔王・テンペストの仲間・キャラクター解説に分けてまとめています。
リムル、マサユキ、ヒナタ、マリアベル、グランベル、ミリム、ディアブロ、ヴェルドラなど、気になる記事はこちらから探せます。

▶【転生したらスライムだった件】記事一覧ページはこちら

▶ 転スラの記事一覧ページを見る

コメント

タイトルとURLをコピーしました