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【アニメMAO】御降家の兄弟子・姉弟子一覧|五色堂に呼ばれたのは誰?術と現在の敵味方

【★MAO】
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摩緒の兄弟子・姉弟子は、百火、華紋、白眉、不知火、夏野、真砂、大五。
ただし、御降家の同門全員と、五色堂に呼ばれた五人は同じ範囲ではない。
それぞれの術と摩緒への行動をたどると、かつての仲間が現在は誰と手を組み、誰と争っているかが分かる。

★第1章 御降家の兄弟子・姉弟子は誰なのか

御降家の兄弟子・姉弟子7人|術・立場・CV早見表
人物 術・特徴 現在の位置 CV
百火
ひゃっか
火の術。死亡後に復活する異常な生命力 摩緒側へ協力する場面が増える 下野紘
華紋
かもん
木の術。「朽縄」の名でも活動 摩緒と協力し不知火を追う 豊永利行
白眉
はくび
金の術。鉄仮面を着ける 摩緒を「御降家の怨敵」とみなす 佐藤拓也
不知火
しらぬい
水の術。式神・水の巨人を操る 泰山府君の秘法を狙う 興津和幸
夏野
なつの
土の術。過去を知る姉弟子 摩緒・華紋へ協力 釘宮理恵
真砂
まさご
水の術。聡明な姉弟子 既に死亡。亡骸が現在の事件へ関与 陶山恵実里
大五
だいご
土の術。摩緒が大切に思った兄弟子 九百年前の過去に大きな謎を残す 小西克幸

百火・華紋・白眉・不知火・夏野・真砂・大五を確認する

兄弟子・姉弟子はいつ出てきた?|アニメで存在が見えてくる順番
人物 主な話数 その時に分かること
百火 第8話 摩緒を襲う火の術者として登場。五色堂の過去も語り始める
華紋 第9話 「朽縄」を名乗る木の術者。摩緒の兄弟子と判明
真砂 第12話以降 摩緒が昔の優れた水の術者として思い浮かべる
不知火 第12~15話周辺 水の式神と泰山府君の秘法を巡って摩緒へ接近
白眉 第16話 鉄仮面の男の正体が兄弟子と判明。金の術を使う
夏野 第18話 紗那と大五の過去を知る姉弟子として現れる
大五 第18話で過去が本格化 摩緒が大切に思っていた土の術を使う兄弟子

摩緒が御降家で共に学んだ兄弟子・姉弟子として、
百火、華紋、白眉、不知火、夏野、真砂、大五がいる。
火・木・金・水・土という術の違いを持ち、
大正の摩緒の前に現れる者も、平安時代の記憶に残る者もいる。
「五色堂に五人が呼ばれた」という話だけで、
御降家の同門まで五人に限ってしまうと顔ぶれを見誤る。

最初に強烈な姿を見せるのが、第8話の百火だ。
摩緒と菜花たちの行く手に立ちはだかり、火の陰陽術で襲う。
摩緒と親しげに再会した先輩として登場するわけではない。
一度倒れた後に再び立ち上がる姿まで見せ、
摩緒と同じ時代にいた者が、現在も動いていると示す。
その口から五色堂に集められた弟子の話が出る。

百火が現れる前の摩緒は、菜花が幼い頃に遭った事故と
猫鬼の血のつながりを追い、五行町の異変にも向き合っていた。
第7話には獣姿で幼い菜花を守ろうとし、
現代へ守護の式神を飛ばした後に意識を失う。
その摩緒の前へ九百年前の兄弟子が実際に現れることで、
猫鬼を巡る謎は古い記録の中だけにある話ではなくなる。
今そこで摩緒を攻撃できる相手として迫ってくる。

第9話の華紋は、朽縄という名で姿を現す。
若い娘がさらわれ、貂子が車にはねられた茨木家の一件で、
摩緒たちの前に来た男が木の陰陽術を使う。
単なる依頼を受けた術者だと思っていた相手が、
摩緒の兄弟子だったと分かる瞬間、
大正の事件と平安の御降家が一本につながる。

白眉の姿はさらに物騒だ。
鉄仮面の男として摩緒の前に立ち、第16話で正体が明らかになる。
同じ御降家の兄弟子でありながら、
摩緒を御降家に仇なす者と見て金の術を放つ。
百火も華紋も五色堂に呼ばれたと知った後で、
白眉もそこにいたと告げられるため、五色堂の出来事は
今も同門同士の対立を生んでいると分かる。

水の術を使う不知火は、摩緒を誘い出す式神の一件から輪郭が見えてくる。
診療所に来た母親の訴えを受け、摩緒が少年のもとへ向かうと、
待っていたのは治療を求める患者ではなく水の式神だった。
続いて魚と水で形を作った巨人が現れ、
摩緒の持つ泰山府君の術を求める。
海上の御堂で華紋が再会する相手が、不知火である。

姉弟子の夏野は、第18話で摩緒と菜花の前に現れる。
紗那と大五に関わる過去を語る一方、
華紋と摩緒が海底の社を探る際には力を貸す。
第23話では墓の土を食べる患者を追った摩緒たちの前に姿を見せ、
強い土の術を巡る事件と再び接点を持つ。
同じ土の術を扱う大五も摩緒の兄弟子だが、
夏野と大五を一人の人物として数えることはできない。

真砂も御降家の姉弟子に当たる水の術者だ。
第12話、水の式神に襲われた摩緒は、
かつて御降家にいた優れた水の術者を思い浮かべる。
その人が刺客を送るはずはないという迷いが、
不知火の存在に迫る手掛かりになる。
第19話に明かされる真砂の最期、
第20話に華紋が語る亡骸の行方は、華紋の行動にも直結する。

紗那はここに加えない。
摩緒と深い関わりがあり、第18話に夏野が過去を語る相手だが、
紗那は師匠の娘であって摩緒の姉弟子ではない。
紗那と同じ顔を見せる幽羅子も、同門の一人として数えない。
顔が似ている者、同じ御降家の過去に関わる者、
摩緒と同じ師匠に学んだ者を分けて見ることで、
七人それぞれの関係がようやくはっきりする。

同じ師匠の下で学んでも、現在は味方と敵に分かれている

兄弟子という呼び名だけで百火を味方と決めると、
第8話で摩緒を襲った姿と食い違う。
だが第17話では、白眉との戦いで眠り続ける摩緒に代わり、
診療所へ来る妖たちへの対応を菜花、乙弥と共に担う。
かつて火を向けた相手の診療所に立ち、
摩緒が守ってきた場所を支える。
一度の戦闘だけでは現在の立場は決まらない。

華紋も初登場時の朽縄という名だけでは測れない。
茨木家からの依頼を受けて姿を見せた後、
不知火の動きを追い、摩緒と共に幽羅子を探す。
海底の社では夏野の力も借りて真相に近づき、
不知火が真砂の最期を語るのを聞く。
第20話、連れ去られた真砂の亡骸を取り返すと誓う姿には、
術者としての対立だけでは語れない私情がある。

夏野は摩緒に過去を伝え、華紋らの行動を助ける。
第24話には、村芝居の一座が来た後に村が消えるという噂を追い、
土砂崩れに埋まった村と妖たちに遭遇する。
逃れた夏野が力を求める相手は華紋だ。
百火、華紋、夏野は常に摩緒と一緒にいるわけではないが、
摩緒たちと手を組む場面から立場を確かめられる。

反対側で動くのが、不知火と白眉である。
不知火は水の式神を使って摩緒を捕らえようとし、
第15話には泰山府君の秘法を渡すよう迫る。
白眉は摩緒を御降家の怨敵と呼び、
金の術で追い詰め、第22話には傀儡の針で操られた摩緒が
菜花、乙弥、百火へ向かう事態にもつながる。
同じ家で術を学んだ過去は、現在の敵意を消していない。

第22話の怖さは、白眉の側が摩緒を倒そうとするだけでなく、
摩緒の力を身近な者へ向けさせる点にある。
双馬に打ち込まれた傀儡の針で摩緒が獣姿となり、
駆けつけた百火たちが襲われる。
かつて摩緒と戦った百火が今度は摩緒を止める側に立ち、
御降家の兄弟子同士の対立が、菜花と乙弥の危機に直結する。

真砂と大五には別の注意が要る。
真砂は大正の街で摩緒と共闘する現役の一人としては描かれず、
華紋と不知火の衝突を動かす過去の当事者だ。
大五も夏野の話に残る兄弟子であり、
第24話までの大正で誰の側に立って戦うかを
百火や白眉と同じ調子で言い切ることはできない。
現在の敵味方は、血筋や術の属性ではなく、
各人が摩緒たちに何をしたかで見えてくる。

★第2章 五色堂に呼ばれた五人と、御降家の同門はどう違うのか

「五色堂の五人」=「兄弟子・姉弟子全員」ではない
確認すること 分かっていること
御降家の同門 百火・華紋・白眉・不知火・夏野・真砂・大五の7人
五色堂 後継者候補として5人の弟子が呼ばれた場所
招集が明確 百火・華紋・白眉
術の五属性 火・木・土・金・水
注意点 夏野と大五は共に土、真砂と不知火は共に水。属性だけで残る二人を決められない
紗那 師匠の娘。御降家にいた重要人物だが「兄弟子・姉弟子」ではない

百火が語った五色堂への招集と後継者選び

五色堂は、御降家にいた全員がいつでも出入りする
稽古場というだけの場所ではない。
九百年前、御降家の後継者候補として五人の弟子が集められた場所だ。
師匠が飼っていた猫鬼がそこで解き放たれ、
御降家は滅びることになる。
大正に生きる摩緒が兄弟子たちと向き合うたび、
あの場で何が起きたのかが再び問題になる。

この出来事を最初に摩緒たちへ持ち出すのが百火だ。
第8話で火の術を振るい、倒れた後も生き返った男は、
九百年前に師匠から五人の弟子が五色堂へ呼ばれたと語る。
読者の目の前にはまず、摩緒と戦った百火がいる。
ただの昔話なら聞き流せても、
実際に五色堂を知る兄弟子が摩緒を襲っている以上、
その記憶は現在の危険と切り離せない。

五人という数が目に留まるのは、
御降家の術にも火・木・土・金・水という違いがあるからだ。
百火は火、華紋は木、白眉は金の術を使う。
しかし術の種類を五つ並べただけで、
その属性を扱う者から一人ずつ招かれたと断定はできない。
夏野と大五は共に土に関わる術者であり、
真砂と不知火には共に水の系統がある。
術の数と弟子の人数を同じものとして扱うと、
ここで既に二人ずつ余ってしまう。

華紋の登場も、百火の話を別の角度から照らす。
第9話、茨木家の事件に朽縄として現れた木の術者が、
摩緒の兄弟子だと判明する。
摩緒のいる診療所から外へ出れば、
かつての同門は別の名と仕事を持って動いている。
五色堂に集まった者たちが一つの集団として
今も揃って行動しているわけではない。
五色堂を共有した者でも、再会の仕方はそれぞれ違う。

第13話の診療所では、百火と華紋が同じ場所にいる。
華紋は、人の寿命を延ばすと称する商売に
不知火が関わっていたと摩緒へ知らせる。
五色堂を知る兄弟子たちが顔を合わせた場でも、
話題は九百年前の招集だけにとどまらない。
別の同門が大正で何をしているのかを探る場になっている。
過去の五人を一つの派閥と見なせないのは、この光景からも分かる。

第16話で現れる白眉は、その違いをもっと鋭く見せる。
鉄仮面の男が摩緒の兄弟子だと判明し、
百火や華紋と同じく五色堂に呼ばれたことも分かる。
百火は後に診療所を助け、華紋は摩緒と調査を進める。
それでも白眉は摩緒を御降家の怨敵とみなし、
金の術を浴びせてくる。
同じ招集を受けた事実と、摩緒への評価は一致しない。

五色堂の話に紗那を重ねる時も、立場を取り違えたくない。
第18話、夏野は紗那と大五の過去を摩緒たちに伝える。
第20話には、紗那の心臓を掴み出した黒い邪気を
夏野が記憶していたと明かされる。
師匠の娘である紗那は、御降家の崩壊に関わる人物だ。
それでも「後継者候補として呼ばれた弟子」の
五人に紗那を足してよいことにはならない。

兄弟子・姉弟子全員を「五色堂の五人」に数えない

五属性に対して弟子は7人――「属性=五色堂の五人」にはならない
属性 使う人物 見分けるポイント
火 百火 火の術を使う兄弟子。五色堂招集も明確
木 華紋 木の術を使い、「朽縄」としても活動
金 白眉 金の術を使う鉄仮面の兄弟子
水 真砂・不知火 同じ水でも二人いる。現在の立場も正反対
土 夏野・大五 同じ土でも二人いる。別人物として数える必要がある
合計 5属性・7人 五色堂の五人を属性だけで決めることはできない

大正の時点で五色堂への招集がはっきり語られるのは、
第8話の百火、第9話以降の華紋、第16話の白眉だ。
三人とも摩緒の兄弟子である一方、
行動を比べると二人は摩緒側にも立ち、
一人は摩緒に襲いかかる。
「同門だったか」「五色堂へ呼ばれたか」
「今は摩緒の敵か」は別々に確かめなければならない。

不知火は同門の水の術者として名が挙がるが、
摩緒たちの前で先に示すのは招集の回想ではなく、
水の式神を使った誘い出しと泰山府君への執着だ。
摩緒を診療所から離れた場所へ向かわせるため、
少年を診てほしいという話が使われる。
その後に現れる魚と水の巨人、海上の御堂での華紋との再会が、
かつての同門を大正の敵として浮かび上がらせる。

真砂についても、水の術者という一語で
不知火と同じ立場に置くことはできない。
第12話の摩緒は、水の式神を送り込んだ者を考える時、
昔の優れた水の術者がそんなことをするだろうかと迷う。
第19話には不知火の口から真砂の最期が語られ、
第20話には華紋が亡骸を取り戻すと誓う。
同じ水でも、摩緒を狙う者と、
その行方を巡って華紋が苦しむ者がいる。

夏野と大五は土の側で見分けられる。
第18話に現れる夏野は、大五と紗那のことを話し、
摩緒や華紋の魂おろしにも加わる。
第23話、患者が墓土を口にする異様な場面では、
土の術を知る夏野自身が摩緒たちの前に現れる。
大五はその夏野が語る過去にいる別の兄弟子だ。
土を扱う二人を合わせて一人とすれば、
五色堂の人数だけでなく御降家の関係まで崩れる。

後継者候補の五人を知りたい時、
同門の名前を五人だけ選び、空いた席を術の色で埋めるやり方は危うい。
白眉が五色堂を語る第16話までで確かめられる招集者、
真砂の最期や大五の過去が語られる第18話以降の関係、
そして現在の敵味方には、それぞれ異なる手掛かりがある。
百火、華紋、白眉の招集は明確だが、
残る二席を属性だけで名指しする場面はここまでにはない。
七人を先に把握すると、五色堂の謎を
推測の名簿で塗りつぶさずに追える。

★第3章 百火と華紋は現在、摩緒とどう関わっているのか

百火と華紋|摩緒側へ近づいた二人の兄弟子
人物情報 百火 華紋
読み ひゃっか かもん
CV 下野紘 豊永利行
術 火の陰陽術 木の陰陽術
初登場時 第8話で摩緒たちを襲う 第9話で「朽縄」を名乗って登場
特徴的な経歴 戦闘中に一度死亡しても復活 裕福な家の汚れ仕事を請け負う
印象的な行動 第17話、摩緒不在の診療所を菜花・乙弥と支える 不知火を追い、海底の社へ自ら踏み込む
個人的な目的 五色堂の過去を知る当事者 真砂の亡骸を取り戻す
現在 摩緒側へ協力する場面が多い 摩緒と目的を共有する協力者

百火|火の術で摩緒を襲い、後に診療所へ駆けつける

百火の現在の立場は、
「摩緒を襲った兄弟子」という初登場だけでは決まらない。
第8話では火の陰陽術を使い、摩緒たちへ攻撃を仕掛けた。
しかも戦闘中に一度死んだ後、再び生き返っている。
九百年前の同門が大正まで生きていた驚きと、
死んでも終わらない異様さを同時に見せた登場だった。

摩緒にとって百火は、御降家で顔を知っていた相手だ。
だが、久しぶりに会った兄弟子へ昔のように近づけば、
その火をまともに受けることになる。
百火の側も摩緒を見つけて無条件に守ったわけではない。
かつて同じ師匠に学んだ者でさえ、
再会した時にはまず戦わなければならない。
この距離から二人の大正での関係が始まる。

百火が持ち込んだのは火の術だけではない。
第8話で五色堂へ呼ばれた五人の話をしたことで、
摩緒が追う御降家滅亡の夜に新たな手掛かりを与えた。
本人は九百年前を知る当事者であり、
摩緒が知らない出来事を口にできる。
摩緒を襲う力と過去を語る記憶を併せ持つため、
単純に追い払えば済む相手にもならない。

第13話には、百火が華紋と共に摩緒の診療所へ来ている。
そこで華紋が、不知火の延命商売について話す。
第8話のように百火が摩緒の前へ火を放つ場面とは違い、
診療所が同門の動きを確かめる場所になった。
百火と華紋が同席する光景は、
かつての兄弟子が現在も互いの情報を持ち寄れることを示す。

百火の立場が行動として最も明確になるのは第17話だ。
白眉との戦闘で消耗した摩緒が眠り続ける間も、
診療所には治療を求める妖たちが次々に訪れる。
菜花と乙弥だけで対応するのが難しい状況で、
百火は二人と共に診療所を支えた。
火の術で摩緒を襲った兄弟子が、
今度は摩緒の仕事が止まらないように動いている。

ここで百火は、過去を知る証人というだけではなくなる。
摩緒が倒れた時に、その居場所を守る側へ入ったからだ。
菜花も乙弥も百火の昔の同門ではない。
二人と力を合わせた事実を見ると、
百火と摩緒の関係は御降家時代だけで完結していない。
大正で摩緒が築いた生活へ、百火自身が関わり始めている。

第22話では、白眉に操られた摩緒が獣姿で暴走する。
駆けつけた百火、菜花、乙弥へ、
本来なら守る側にいるはずの摩緒が襲いかかる。
この時の百火は摩緒を狙って現れた第8話とは違う。
危険を知りながら菜花たちと同じ場所へ来た。
摩緒との戦闘が再び起きても、
その原因は百火自身の敵意ではなく白眉の術にある。

百火を「最初は敵、今は味方」とだけ言うと、
どの行動によって立場が見えるのかが抜けてしまう。
第8話の火による襲撃、第13話の診療所への訪問、
第17話の留守を支える働き、第22話の救援。
順に追えば、摩緒との衝突を経験した兄弟子が、
摩緒の周囲の人々まで守る側へ移っていると分かる。

華紋|朽縄を名乗る木の術者が、不知火を追う

華紋は第9話、まず「朽縄」という名で現れる。
茨木種彦にさらわれる若い娘や、
車にはねられた貂子を巡って摩緒たちが動く中、
茨木家当主の依頼を受けた男として姿を見せた。
裕福な家の汚れ仕事を請け負い、
木の陰陽術を使う優男の正体が、
摩緒の兄弟子・華紋だと判明する。

百火は摩緒の前に火を放って名乗るように現れたが、
華紋は別の名と依頼を持って事件へ入り込む。
大正での仕事を見てから御降家との関係が分かるため、
摩緒と再会した後も「昔の仲間」の一語には収まらない。
茨木家に雇われた立場、木の術者としての力、
摩緒の兄弟子という過去が一人の中に重なっている。

第12話、摩緒が水の式神に襲われている頃、
華紋は御降家の陰陽師がいるという海上の御堂へ向かう。
そこで再会する相手が不知火だ。
摩緒のそばで事情を聞くだけでなく、
自ら不知火のいる場所まで踏み込んでいる。
華紋が追っているのは、
摩緒を狙う者の正体と、その術者の現在の行動である。

第13話には診療所で、延命を称する商売に
不知火が関わっていたと摩緒へ伝える。
寿命を延ばすという触れ込みは、
寿命を操る泰山府君の秘法を欲しがる不知火とつながる。
華紋は海上の御堂で相手に会い、
街で広がる話も摩緒のもとへ運んでいる。
その情報があるから、摩緒も不知火の動きを
水の式神による一度きりの襲撃としては見られない。

第14話、政財界のサロンに現れた幽羅子を、
華紋は不知火の手先と考えて摩緒と追う。
摩緒がその顔を見て驚くのは、
幽羅子が紗那と瓜二つだからだ。
華紋が調べていた不知火の動きは、
寿命の商売や式神だけで終わらず、
九百年前に死んだ紗那の記憶にまで触れてくる。

第18話には摩緒と華紋が、
海底の社から湧く髪の主を探るため魂おろしを行う。
その先の第19話では夏野の力も借り、
摩緒たちと共に海底の社へ入った。
単独で不知火の御堂へ向かった第12話から、
摩緒と夏野を伴って社へ踏み込む第19話へ。
華紋の調査は、御降家の同門が再び力を合わせる行動に変わる。

だが社で華紋が聞かされるのは、
探していた術者の居場所だけではない。
不知火から真砂の最期を告げられ、
後悔を抱えたまま立ち向かうが、
相手の術で窮地へ追い込まれる。
第20話には、不知火に連れ去られた
真砂の亡骸を取り返すと誓った。
華紋にとって不知火との対立は、
摩緒への協力だけでは説明できない。

第24話、村芝居の一座を追っていた夏野は、
土砂崩れで埋まった村で妖たちに襲われ、
逃れた後に華紋へ力を借りようとする。
夏野が頼る先として華紋を選ぶ点にも、
大正での同門のつながりが表れている。
朽縄として依頼を受ける仕事、
摩緒と進める不知火の追跡、
真砂を巡る個人的な決意。
華紋の立場は、その三つの行動から見えてくる。

★第4章 白眉と不知火はなぜ摩緒と争っているのか

白眉と不知火|同じ敵側でも摩緒を狙う理由は違う
人物情報 白眉 不知火
読み はくび しらぬい
CV 佐藤拓也 興津和幸
術 金の陰陽術 水の術・式神
外見・印象 鉄仮面を着けて現れる 姿を見せる前から式神で摩緒を狙う
摩緒への認識 「御降家の怨敵」 秘法を持つ利用価値のある術者
狙い 摩緒を排除・制御する 寿命を操る泰山府君の秘法
代表エピソード 第16話で金の術を浴びせ、摩緒を獣姿へ追い込む 治療依頼まで利用して摩緒を罠へ誘い出す
別の因縁 五色堂と御降家滅亡への認識 幽羅子・真砂の亡骸・華紋とも深く関わる

白眉|金の術と鉄仮面、摩緒を御降家の敵とみなす立場

白眉は鉄仮面を着けて摩緒の前へ現れ、
第16話で御降家の兄弟子だと明かされる。
百火や華紋と同じく五色堂へ呼ばれた人物であり、
金の陰陽術を使う。
摩緒が知らない外敵と戦っているのではない。
同じ家で術を学び、あの夜の出来事にも関わる者が、
鉄仮面の奥から摩緒を敵視している。

白眉の言い分は、単に摩緒の力が危険だというものではない。
摩緒を御降家の「怨敵」とみなしている。
その認識があるから、かつての弟弟子を前にしても
懐かしさより攻撃が先に立つ。
第16話の戦闘は、現在の陣営争いであると同時に、
御降家が滅んだ九百年前をどう見ているかという
同門同士の衝突でもある。

白眉は金の術で猛攻を仕掛け、
追い詰められた摩緒は獣姿へ変化して暴走する。
摩緒の内にある危険まで表へ引き出されるため、
二人だけの戦闘では済まない。
戦いの後、摩緒は消耗して眠り続ける。
第17話に菜花、乙弥、百火が診療所の妖たちに
対応しなければならなくなるのは、その結果だ。

白眉が摩緒を敵と呼ぶだけなら、
二人の過去を巡る主張として聞く余地もある。
しかし実際には、摩緒が倒れた後の診療所にも
影響が及んでいる。
治療を求めて訪れる妖たちは、
御降家の過去について白眉と争っていない。
それでも摩緒が動けなくなれば、
患者を迎える菜花や乙弥へ負担が移る。

さらに第21話では、傷ついた双馬を摩緒が診療所へ運ぶ。
兄の一馬との戦いを経た双馬は、
その診療所から姿を消した。
続く第22話、双馬が摩緒の背に打ち込むのが、
かがりから渡された傀儡の針である。
助けた相手を診療所へ迎えた摩緒が、
今度はその相手の手で術を仕掛けられる。
白眉の攻撃は、正面から金の術を放つ形だけではない。

針を打たれた摩緒は獣姿となり、
白眉の呪力によって操られる。
そこへ駆けつけた百火、菜花、乙弥へ
摩緒自身が襲いかかった。
白眉が摩緒を倒すのではなく、
摩緒の力を摩緒に近い者たちへ向けさせた場面だ。
第16話に自分で金の術を振るった時よりも、
摩緒の周囲を直接傷つけかねない。

菜花は現代から摩緒のもとへ通い、
乙弥は診療所で働き、百火はその留守を支えた。
白眉の術は、そうした関係を持つ三人に
摩緒を襲わせるのではなく、摩緒から三人を襲わせる。
御降家の怨敵だという白眉の決めつけが、
摩緒を信じて駆けつけた者まで危険にさらしている。
白眉の現在の敵意を測るなら、この行動が重い。

白眉も百火や華紋と同じ五色堂を知る。
それでも百火は診療所を支え、
華紋は摩緒と不知火を追い、白眉は摩緒を操る。
九百年前に同じ場所へ呼ばれた事実は、
現在の目的まで同じにしない。
白眉が何を根拠に摩緒を怨敵と呼ぶのかは
過去の謎として残るが、大正での行動については
摩緒たちと明確に敵対している。

不知火|水の術と泰山府君の秘法をめぐる動き

不知火の場合、摩緒との対立は
本人が姿を見せる前から始まっている。
第10話、摩緒は襲ってきた式神に呪符を飲ませ、
使い手をおびき出そうとした。
そこへ現れたのは魚と水で構成された巨人だ。
巨人は摩緒に、人の寿命を操る
泰山府君の術を教えるよう迫った。
狙われていたのは摩緒の命だけではなく、その秘法だった。

第11話には、しげるという少年の母親が
息子を診てほしいと診療所を訪れる。
患者がいると聞いた摩緒が向かった先は罠で、
水を操る式神が摩緒を捕らえようとした。
治療の依頼を装って診療所から摩緒を誘い出すため、
相手は摩緒が医者として動くことまで利用している。
水の術の強さだけでは測れない危険がここにある。

第12話、水の式神に襲われた摩緒は、
平安時代の御降家にいた優れた水の術者を思い出す。
しかし、その人物が刺客を送るとは思えず困惑する。
同じ頃、華紋は海上の御堂で不知火と再会した。
摩緒の記憶にある水の術者と、
現実に摩緒を狙う水の術者。
このずれがあるから、同じ属性の真砂まで
不知火の行動と一緒にしてはならない。

不知火の狙いは第13話にも別の形で現れる。
華紋が摩緒へ伝えたのは、
延命を称する商売をしていたのが不知火だという話だ。
第10話に魚と水の巨人が求めたのは、
人の寿命を操る泰山府君の術だった。
街で寿命を延ばすと触れ込みながら、
摩緒からその秘法を得ようとしている。
別々に見えた事件が、不知火の求める術でつながる。

第14話には、不知火の手先と見られる幽羅子が
政財界のサロンへ現れる。
華紋と共に追った摩緒は、
幽羅子が紗那と同じ顔をしているのを見て驚いた。
第15話、不知火は摩緒の前で
泰山府君の秘法を渡せと改めて迫る。
摩緒は秘法を求められただけでなく、
紗那に似た幽羅子が不知火の側にいることにも怒る。

摩緒にとって紗那は九百年前に死んだ師匠の娘だ。
その顔を持つ人物を不知火が連れている以上、
水の術と寿命の話だけで対立は終わらない。
幽羅子がなぜ不知火と行動するのか、
紗那との関係は何なのか。
摩緒が確かめたい相手を、
不知火が自分の側に置いている。
泰山府君を渡せという要求は、
摩緒の過去に関わる疑問と同時に突きつけられる。

第18話、摩緒と華紋は海底の社から湧く髪を追い、
魂おろしによってその主へ迫る。
第19話には夏野の力を借りて社へ入り、
不知火から真砂の最期を聞かされた。
華紋が後悔を抱えて立ち向かっても、
不知火の術は華紋を窮地に追い込む。
不知火が対立する相手は摩緒一人ではない。
かつての同門である華紋にも、
真砂を巡る傷を負わせている。

第20話、華紋は不知火が連れ去った
真砂の亡骸を取り返すと誓う。
摩緒には泰山府君を要求し、
華紋には真砂の最期と亡骸を巡って対峙する。
同じ御降家の過去を持っていても、
不知火が二人と争う理由は一つではない。
摩緒との戦いには秘法と幽羅子が絡み、
華紋との戦いには真砂が絡む。
水の術者という肩書だけでは見えない対立である。

★第5章 夏野と真砂は御降家で何を見てきたのか

夏野と真砂|二人の姉弟子は「現在」と「過去」から事件を動かす
人物情報 夏野 真砂
読み なつの まさご
CV 釘宮理恵 陶山恵実里
術 土の陰陽術 水の陰陽術
人物像 過去を知りながら自分でも事件を追う姉弟子 芯が強く、客観性を持つ聡明な女性
摩緒との関係 九百年前を知る姉弟子。必要な場面で力を貸す 摩緒が「刺客を送るはずがない」と考えるほど信頼した姉弟子
代表エピソード 第19話で海底の社へ向かう摩緒たちを援助 第19話で最期が語られ、第20話で亡骸の行方が問題になる
現在 生存し、自分でも事件を調査 死亡。しかし亡骸が不知火の手にある
今も残る謎 大五・紗那・村消滅など過去との接点 なぜ亡骸が約900年後まで残り、何に使われるのか

夏野|土の術と、紗那や大五の過去を知る姉弟子

夏野は第18話、摩緒と菜花の前に現れる。
摩緒が御降家で学んだ頃を知る姉弟子であり、
土の陰陽術を使う。
この時の夏野が持ってきたのは、
自分の術を見せるための戦いではない。
摩緒にとって大切な兄弟子だった大五と、
師匠の娘・紗那を巡る過去の話だった。

それまで摩緒は、百火、華紋、白眉、不知火と再会し、
かつての同門が大正で別々に動く姿を見てきた。
しかし、御降家で何が起きたかを知るには、
現在の戦闘だけを追っても足りない。
大五が紗那とどう関わっていたのか。
夏野は当時の二人を知る立場から話すため、
摩緒自身の記憶だけでは届かない部分が見えてくる。

夏野が語る大五は、単なる「土の術を使う兄弟子」ではない。
紗那との関係を持ち、御降家の過去をたどるうえで
避けられない人物として現れる。
同じ土の術者でも、夏野は現在の摩緒の前に立ち、
大五はまず彼女の語る九百年前に姿を見せる。
二人の名前を術の属性だけで並べると、
現在と過去で果たす役割の違いが消えてしまう。

夏野は話をして去るだけの人物でもない。
第18話、摩緒と華紋は海底の社から湧く髪の主を探り、
魂おろしを行う。
続く第19話には夏野の力を借りて社へ向かった。
不知火のいる場所へ踏み込むには、
摩緒と華紋だけでなく夏野の力も必要だった。
九百年前のことを語る姉弟子が、
大正の調査にも加わっている。

海底の社で摩緒たちが聞かされるのは、
不知火による真砂の最期の話だ。
夏野が語った大五と紗那の過去に続き、
今度は別の姉弟子・真砂を巡る出来事が浮かぶ。
同じ御降家にいた者たちの名が、
一人ずつ独立した昔話として出てくるのではない。
夏野の協力で社へ入った先に、
華紋と真砂と不知火の関係が待っていた。

第20話、夏野は幽羅子が放った黒い邪気について語る。
それは九百年前、紗那の心臓を掴み出した邪気と
同じものだったという。
夏野は紗那の過去を聞いただけではない。
当時の惨事に関わる異様な気配を記憶し、
大正で幽羅子から放たれたものと結びつけた。
顔が紗那に似ているという外見の一致より、
夏野の記憶はさらに踏み込んだ手掛かりになる。

紗那の死に関わる邪気を知る夏野と、
幽羅子を目の前にして驚いた摩緒では、
確かめられるものが違う。
摩緒には紗那と同じ顔が見える。
夏野には、あの時の黒い邪気が分かる。
二人の見聞を合わせて初めて、
幽羅子を「紗那に似た女性」とだけ呼べない事情が
大正の事件から浮かび上がる。

夏野は第23話にも、摩緒たちの前へ現れる。
食事を取らず、夜ごと病院を抜け出す患者を尾行すると、
その患者は墓の土を食べ、吐き出していた。
摩緒が強い呪いと土の術に驚いたところへ来たのが夏野だ。
土が関わる異変だからといって、
同じ土の術者である大五の仕業とは決められない。
まず現場に現れた夏野が何を知るかが重要になる。

第24話には、村芝居の一座が来た後に村が消えるという
噂を夏野自身が追っている。
土砂崩れに埋まった村を発見するが、
そこで謎の妖たちに襲われ、逃れた後に華紋を頼ろうとした。
摩緒から求められた時だけ動くのではない。
自分で異変の現場へ行き、危険に遭えば
華紋へ協力を求める行動力を持つ姉弟子である。

夏野の輪郭は、第18話の過去話だけでは完成しない。
大五と紗那を知り、第20話には紗那を襲った邪気を語り、
第23話では墓土の患者の前に現れる。
第24話には村の消滅を調べて妖と遭遇した。
九百年前の証言を持ちながら、
大正でも土の術に関わる事件を追っている。
摩緒にとって夏野は、過去を教える人であると同時に、
現在の危険な場所へ共に入れる姉弟子なのだ。

真砂|水の術を使った姉弟子と、華紋が追う亡骸

真砂は、摩緒の前へ現れて名乗る形では登場しない。
御降家で水の術を使っていた姉弟子であり、
第12話には摩緒の記憶の中から存在が浮かぶ。
水の式神に襲われた摩緒は、
昔の御降家にいた優れた水の術者を思い出す。
だが、その人物が自分へ刺客を送るとは考えにくい。
その迷いが、不知火を探る道につながった。

摩緒が水の術を見てすぐ真砂を敵と決めないのは、
かつて知っていた真砂の姿があるからだ。
第11話の式神は、少年の診察を求める話を使い、
摩緒を診療所から誘い出して捕らえようとした。
摩緒の記憶に残る真砂と、
目の前で卑劣な罠を仕掛ける水の術。
二つが重ならないこと自体が、
水の術者を見分けるための手掛かりになっている。

真砂の名が重くなるのは第19話だ。
夏野の力を借り、摩緒たちが海底の社へ入ると、
不知火から真砂の最期を聞かされる。
華紋はその話を受けて後悔を抱きながらも戦うが、
不知火の術で窮地へ追い込まれた。
真砂はその場で摩緒たちと戦う姉弟子ではない。
だが、彼女に起きたことが華紋を動かしている。

不知火と真砂は共に水の術に関わる。
それでも、第19話で一方は真砂の最期を語る者、
もう一方はその最期を語られる者として現れる。
術の系統が同じだから同じ目的で動いた、
という見方はここでは通用しない。
真砂を知る華紋が不知火に立ち向かう姿からも、
同門の水の術者二人を分けて見る必要が分かる。

第20話、華紋は不知火が連れ去った
真砂の亡骸を取り返すと誓う。
真砂の死を知って悲しむだけなら、
過去の出来事として立ち止まることもできた。
しかし亡骸が不知火の手にある以上、
真砂を巡る問題は大正の現在も続いている。
華紋が不知火を追う個人的な理由が、
その誓いによってはっきりする。

摩緒にとって真砂は、
水の式神を見た時に思い出す姉弟子だ。
華紋にとっては、不知火から亡骸を
取り戻そうとするほど大切な相手である。
二人の記憶を同じ説明に押し込めると、
摩緒が真砂を疑い切れなかった第12話と、
華紋が不知火へ向かう第19・20話の違いが見えない。
真砂の存在は、それぞれの行動に別の形で残っている。

真砂を現在の敵味方へ無理に振り分ける必要はない。
大正で摩緒を襲う水の術者は不知火であり、
真砂はその不知火が語る最期と、
華紋が取り戻そうとする亡骸によって描かれる。
「水の術を使った姉弟子」という人物情報に加え、
摩緒が覚えている姿、華紋に残した思い、
不知火に奪われた亡骸を追うことが、
真砂という人物を知る手掛かりになる。

★第6章 大五はどんな兄弟子だったのか

大五|摩緒が大切に思った土の兄弟子
名前 大五(だいご)
CV 小西克幸
立場 御降家で摩緒と共に学んだ兄弟子
術 土の陰陽術
摩緒との関係 摩緒にとって大切な兄弟子
紗那との関係 九百年前に深く関わった人物として夏野が過去を語る
アニメでの描かれ方 第18話、夏野の証言を通して本格的に存在が浮かぶ
現在の敵味方 百火や白眉のように単純には分類できない
大五と紗那を混同しない:
大五=御降家の弟子・摩緒の兄弟子・土の術者
紗那=御降家師匠の娘・弟子ではない・900年前に謎の死を遂げた人物

大五|土の術と紗那との関係、夏野が語った過去

大五は御降家で土の術を使った、
摩緒の兄弟子である。
第18話に夏野が摩緒と菜花へ語るのは、
この大五と紗那を巡る九百年前の出来事だ。
百火のように火を放って登場したわけでも、
白眉のように鉄仮面で摩緒へ襲いかかったわけでもない。
まず夏野の証言を通して、その存在が前へ出てくる。

大五を考える時、摩緒との関係を
「同じ師匠から術を習った」で終わらせると薄い。
摩緒にとって大五は大切な兄弟子であり、
御降家にいた頃を思い返すうえで欠かせない人だ。
大正で敵対する白眉や不知火と同じ
「兄弟子」という呼び名でも、
摩緒の中に残った関係の深さは同じではない。

夏野が大五について語る場面には紗那がいる。
紗那は御降家の師匠の娘であり、
弟子たちと同じ場所で九百年前を生きていた。
大五と紗那の関係を知る夏野が話すことで、
御降家の過去は後継者を選ぶ五色堂の話だけでなくなる。
あの家にいた人同士が、誰を大切にしていたか。
その結びつきも、滅亡後に残る問題となる。

紗那は九百年前に謎の死を遂げた。
第14話、摩緒は彼女と瓜二つの幽羅子を見て驚く。
第15話には、幽羅子が不知火の手先であることへ
怒りを向けている。
紗那の顔が大正に現れた驚きに、
第18話で夏野が語る大五との過去が重なる。
大五を知ることは、紗那を巡る当時の人間関係を
摩緒の記憶の外から確かめることでもある。

第20話、夏野はさらに、
紗那の心臓を掴み出した黒い邪気について語る。
幽羅子から感じた邪気がそれと同じだという証言は、
紗那の死を九百年前の出来事として閉じさせない。
大五と紗那の過去を聞いた後で、
紗那を襲った力まで現在に現れたと分かる。
大五に関わる話も、古い思い出だけでは
片付けられなくなる。

一方で、大五と夏野を
「土の術を使う同じ立場の二人」として
一括りにすることはできない。
夏野は第19話に海底の社へ向かう摩緒たちを助け、
第23話には墓土を食べる患者の前に現れた。
大五についてアニメでまず示されるのは、
九百年前に紗那と関わった兄弟子としての姿だ。
現在の事件における描かれ方が異なる。

第23話の患者が墓土を食べていたからといって、
土の術者・大五がその場で術を使ったと
決めつけることもできない。
摩緒たちの前に現れたのは夏野であり、
彼女は第24話にも村の消滅を追って動いている。
土の異変が起きるたびに大五の名を当てはめれば、
目の前で行動している夏野の役割まで見失う。

大五は、敵か味方かの欄を埋めるために
名前だけ置く人物ではない。
摩緒が大切に思った兄弟子であり、
夏野が紗那との過去を語る相手である。
白眉が摩緒を怨敵と呼ぶ現在を見た後だからこそ、
御降家の兄弟子には摩緒を攻撃する者ばかりが
いたわけではないと、大五の存在から分かる。

紗那は師匠の娘であり、兄弟子・姉弟子には数えない

大五・紗那・幽羅子は同じ立場ではない
人物 御降家での立場 摩緒との関係
大五 御降家の弟子 摩緒の兄弟子。土の術を使い、摩緒が大切に思っていた人物
紗那 師匠の娘 摩緒と深い関係を持つが、姉弟子ではない
幽羅子 御降家の同門には数えない 紗那と瓜二つの顔を持ち、摩緒の過去へ強く関わる
混同しやすい理由 三人とも約900年前の摩緒と深くつながり、現在の事件にも名前や姿が残っている
一覧記事での扱い 兄弟子・姉弟子一覧に入るのは大五だけ

大五の話をすると紗那の名は外せない。
しかし紗那を御降家の姉弟子として
人数へ加えるのは違う。
紗那は摩緒たちの師匠の娘であり、
大五や夏野のように、
摩緒の兄弟子・姉弟子として紹介される人物ではない。
同じ屋敷の過去に関わることと、
同門の弟子であることは別である。

第18話に夏野が大五と紗那を共に語るため、
二人を同じ「弟子」の欄へ入れたくなるかもしれない。
だが、夏野が二人の過去を知っていることは、
紗那の立場を変えない。
大五は土の術を使った摩緒の兄弟子。
紗那は師匠の娘。
二人の関係を考えるにも、
それぞれが御降家でどこにいたかを先に押さえたい。

摩緒が第14話に幽羅子の顔を見て驚いたのも、
かつての「姉弟子」を見つけたからではない。
九百年前に死んだ紗那と、
目の前の幽羅子が瓜二つだったからだ。
第15話には幽羅子が不知火と行動することを
摩緒が問いただす。
紗那の姿が現在の敵の近くにある衝撃は、
紗那と摩緒の関係を正しく見てこそ伝わる。

真砂との違いも明確だ。
真砂は御降家で水の術を使った姉弟子で、
第12話に摩緒が水の式神を見て思い出す。
紗那は師匠の娘であり、
第20話に夏野が語る心臓の事件の当事者だ。
どちらも過去の御降家にいた女性だが、
摩緒に対する立場も、
大正の事件へ残した手掛かりも異なる。

紗那と同じ顔の幽羅子についても、
姉弟子の人数へ足すことはできない。
幽羅子は不知火と行動を共にし、
政財界のサロンにも姿を見せる。
夏野は彼女から放たれた黒い邪気に、
紗那が襲われた九百年前の気配を見いだした。
似た顔と同じ邪気は重大な手掛かりだが、
幽羅子が御降家の弟子だった証拠にはならない。

大五と紗那を分けて見ることは、
二人の結びつきを弱めるためではない。
兄弟子だった大五が、
師匠の娘だった紗那とどう関わり、
その紗那に何が起きたのかを追うためだ。
同じ御降家にいた全員を兄弟子・姉弟子へ
押し込めてしまうと、夏野が第18話に語った
二人の過去の輪郭まで曖昧になる。

御降家の弟子として数える大五と夏野。
弟子ではないが、摩緒や大五の過去に深く関わる紗那。
紗那と同じ顔を持ち、不知火の側にいる幽羅子。
四人をそれぞれの立場で見ると、
夏野の証言、第14・15話の摩緒の驚き、
第20話の黒い邪気が別々の手掛かりになる。
大五を知るには、その中心にいた紗那を
姉弟子と取り違えずに追う必要がある。

★第7章 いま摩緒の側にいるのは誰で、敵対しているのは誰か

御降家の7人は現在どう分かれた?|摩緒との関係
人物 現在の位置 判断できる具体的な行動
百火 摩緒側 摩緒不在の診療所を菜花・乙弥と支える
華紋 摩緒側 不知火を追い、摩緒へ情報を渡し海底の社にも同行
夏野 摩緒側 過去を証言し、魂おろしや海底の社の調査を助ける
白眉 敵対 摩緒を怨敵と呼び、金の術や傀儡の針で追い込む
不知火 敵対 泰山府君の秘法を要求し、幽羅子・真砂の亡骸も抱える
真砂 死亡・未解決 亡骸を不知火が持ち去り、華紋が取り戻そうとしている
大五 過去・未解決 夏野が紗那との九百年前の関係を語る

百火・華紋・夏野が摩緒たちと行動を重ねた場面

大正での御降家の同門を見渡すと、
百火、華紋、夏野は摩緒と接点を持ちながら動いている。
ただし三人は、常に診療所で摩緒の指示を待つ仲間ではない。
百火は一度摩緒を襲い、華紋は朽縄として別の仕事を持ち、
夏野も自分で事件を追う。
現在の立場は肩書ではなく、
摩緒たちが危機に遭った時の行動から見えてくる。

百火の場合、第8話の襲撃だけを見れば敵に見える。
火の術を摩緒へ向け、一度死んだ後も生き返った。
ところが第17話、白眉との戦いで摩緒が眠り続けると、
治療を求めて診療所へ来る妖たちに、
菜花、乙弥と共に対応する。
摩緒本人がいない場所で、
摩緒の仕事を守るために動いたことが大きい。

第22話には、傀儡の針で操られた摩緒のもとへ、
百火が菜花、乙弥と一緒に駆けつける。
獣姿の摩緒から襲われる危険があっても、
三人はその場を離れなかった。
最初に摩緒と戦った兄弟子が、
今度は摩緒を助けようとする側にいる。
百火の変化は、昔の同門だから味方だという
推測ではなく、この二つの場面で確かめられる。

華紋には別の動き方がある。
第9話には朽縄を名乗り、茨木家からの依頼で現れた。
その後は海上の御堂へ向かって不知火と再会し、
第13話には延命商売の情報を摩緒へ伝える。
第14話には幽羅子を摩緒と追い、
第18・19話には海底の社の調査へ共に踏み込んだ。
華紋は外で得た情報を運び、自分でも敵の場所へ向かう。

ただし華紋が不知火を追うのは、
摩緒を助けるためだけではない。
第19話に真砂の最期を聞かされ、
第20話には連れ去られた亡骸を取り返すと誓う。
摩緒と華紋の向かう先が重なっていても、
華紋には華紋自身の失ったものがある。
この個人的な痛みまで見れば、
単に摩緒の協力者という紹介では足りない。

夏野は第18話、摩緒へ大五と紗那の過去を語った。
第19話には海底の社へ向かう摩緒たちに力を貸し、
第20話には紗那の心臓を奪った邪気について証言する。
過去を知る姉弟子が、現在の調査にも参加している。
第23話に墓土を食べる患者の前へ現れる姿からも、
夏野の知識が古い記憶だけに限られないと分かる。

第24話では夏野自身が、
村芝居の一座の後に村が消える噂を追っていた。
土砂崩れに埋まった村で妖たちに襲われると、
逃れた後に華紋の力を借りようとする。
摩緒の診療所を中心に集まるだけでなく、
夏野と華紋の間にも協力の道がある。
御降家の同門は、大正で別々の場所を調べながら
必要な時に互いを頼っている。

百火は診療所と菜花たちを支え、
華紋は不知火を追いながら摩緒へ情報を渡し、
夏野は九百年前の記憶と土の術を現在の事件へつなぐ。
三人が摩緒の側にいると判断できる根拠はそれぞれ違う。
同じ「味方」の一語で終わらせず、
誰がどの場面で何をしたかを見ると、
大正での関係がはっきりする。

白眉・不知火との対立と、真砂・大五に残る未解決の出来事

白眉と不知火は、摩緒と争う同門である。
だが二人の狙いまで同じではない。
白眉は摩緒を御降家の怨敵と呼び、
第16話に金の術で襲いかかった。
不知火は水の式神を使い、
第15話には寿命を操る泰山府君の秘法を要求する。
どちらも敵対しているが、
摩緒へ突きつけるものが異なる。

白眉の敵意が周囲へ及んだのが第22話だ。
かがりから渡された傀儡の針を双馬が摩緒へ打ち込み、
白眉に操られた摩緒が百火、菜花、乙弥を襲う。
白眉は摩緒を御降家の敵と決めつけるだけでなく、
摩緒と共にいる者たちを
摩緒自身の力で傷つけかねない状況を作った。
現在の行動から見ても、
摩緒たちと同じ側には置けない。

不知火の水の術も、
単に強い攻撃を仕掛けるだけではない。
第11話には少年の診察を求める話で摩緒を誘い出し、
第13話には延命を称する商売への関与が明かされる。
幽羅子を伴って現れ、
第19話には真砂の最期を華紋たちへ語った。
摩緒の秘法を欲しがる動きと、
華紋が真砂の亡骸を追う問題が
不知火の周囲で重なっている。

ここで真砂を、不知火と同じ水の術者だから
敵だと数えることはできない。
第12話、摩緒は水の式神を見て
かつての優れた水の術者を思い出しながらも、
その人が刺客を送るとは思えなかった。
後に明かされるのは真砂の最期と、
不知火に連れ去られた亡骸を
華紋が取り返そうとしている事実である。

真砂は大正で摩緒に水の術を放つ相手ではない。
一方で、死んだ人として話を閉じることもできない。
亡骸が不知火の手にあるため、
華紋は今もそれを追っている。
真砂自身が現在のどの陣営で戦うかという問いより、
彼女に起きたことが
生きている同門をどう動かしているかが重要だ。

大五についても、
百火や白眉と同じように
現在の敵味方を決めるのは早い。
夏野は第18話に、大五と紗那の過去を摩緒へ語った。
大五は摩緒にとって大切な兄弟子であり、
紗那との関係を持つ土の術者だ。
しかし、大正での姿を夏野の現在の行動と
重ねて扱うことはできない。

第23話の墓土を食べる患者や、
第24話の土砂崩れに埋まった村を見ても、
土の術が関わるというだけで
大五をその場の敵と決める根拠にはならない。
現場に現れ、調査しているのは夏野だ。
同じ土の術を使う二人だからこそ、
確認された夏野の行動と、
大五を巡る九百年前の話は分けて追う必要がある。

御降家の兄弟子・姉弟子には、
摩緒の診療所を守る百火、
情報を持って不知火を追う華紋、
過去を証言し事件の現場へ行く夏野がいる。
摩緒を怨敵として操る白眉と、
秘法を求め真砂の亡骸を持つ不知火もいる。
そして真砂と大五には、
現在の敵味方という言葉だけでは収まらない
九百年前からの出来事が残されている。

五色堂に呼ばれたかどうか、
同じ属性の術を使うかどうかだけで、
七人の立場は決まらない。
百火が誰を助けたか。
華紋が誰を追い、夏野が何を見たか。
白眉と不知火が摩緒たちへ何をしたか。
真砂と大五の過去が誰の現在を動かしているか。
一人ずつ行動を追って初めて、
御降家の同門が大正でどう分かれたかが見える。

第25話には、女学校で呪詛事件を起こした
宝生かがりが白眉の仲間だと明かされる。
かがりは菜花を襲い、さらに幽羅子のもとへ連れ去った。
白眉との対立は摩緒本人だけにとどまらず、
菜花を直接狙う段階へ進んでいる。
第26話には幽羅子が菜花へ御降家での過去を語るが、
それによって幽羅子を摩緒の姉弟子に数えるわけではない。

MAOまとめ

『MAO』の考察・キャラ解説・猫鬼の呪い・五色堂・アニメ感想記事をまとめています。
摩緒、菜花、猫鬼、百火、華紋、不知火、白眉、玄武、乙弥など記事一覧はこちら。

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