大五郎は後藤店長の飼い犬ではなく、スーパーSの常連客・西園が飼っている大型犬。
西園が留守にする時などに後藤が預かるためスーパー裏にも現れ、佐々木や田山とも自然に顔馴染みになっていく。
第7話で突然現れた犬に見えるが、原作では携帯灰皿探しにも加わるなど、スーパーSの人間関係へ入り込んでいる小さな名脇役になっている。
第1章 結論|大五郎は後藤の犬ではなく、常連客・西園の愛犬
第7話でスーパー裏に現れた大型犬の飼い主は西園
第7話で突然スーパー裏に現れた大きな犬。
後藤のそばにいるため、そのまま見れば後藤店長の飼い犬にも見える。
けれど大五郎の本当の飼い主は後藤ではない。
スーパーSへ通う常連客の西園。
大五郎は、その西園が飼っている大型犬になる。
初登場だけを見ると、かなり謎が多い。
体は大きい。
後藤にはよく懐いている。
スーパーの関係者とも自然に接している。
しかも喫煙所へ連れて来られても、妙に場へ馴染んでいる。
初めて見た視聴者なら「この犬、誰の犬なんだ」と気になって当然の登場になる。
ただ、大五郎はスーパーSとは無関係な犬ではない。
飼い主である西園自身がスーパーSの常連客。
そのため店の人間との接点もある。
後藤も大五郎を知っている。
だから突然知らない犬が裏へ迷い込んできたわけではない。
もともとスーパーSの人間関係の近くにいる犬だった。
うおお、ここが分かると第7話の見え方が変わる。
後藤が普通に大五郎を連れている。
大五郎も後藤のそばで落ち着いている。
周囲も大騒ぎしない。
最初から「知っている犬」として扱われている。
その自然さには、ちゃんとそれまでの付き合いがある。
大五郎は見た目の存在感がかなり強い。
大型犬らしい体格。
ゆったりした動き。
人間の会話の間へ入ってきても妙に目立つ。
それなのに威圧的ではない。
むしろ人懐っこい。
佐々木たちの間へ入っても、空気を壊さない。
しかも鳴き声も独特。
普通に大きく吠え続けるような犬ではなく、低く柔らかい「ばふ」という感じの声を出す。
この一声だけでも妙に存在感がある。
放送中に大五郎へ反応する人が出たのも、この妙な愛嬌が大きい。
ただ画面の端にいる犬では終わっていない。
さらにアニメでは、大五郎の声にも遊びがある。
佐々木を演じる佐藤拓也が、大五郎の声まで担当している。
人間の台詞を話すわけではない。
ほとんど鳴き声。
それでも妙に耳へ残る。
第7話で「大五郎さん」が強く印象へ残った一因になっている。
後藤店長が預かることがあり、そのためスーパーSへ姿を見せる
では、なぜ西園の犬である大五郎を後藤が連れているのか。
ここも初見では分かりにくい。
後藤の犬ではないのに、後藤が世話をしている。
かなり親しそう。
大五郎も警戒していない。
そこには預かりという関係がある。
西園は大五郎を飼っているが、いつでも自分で世話をできるわけではない。
外へ出る時。
長く家を空ける時。
そうした時に後藤へ大五郎を預けることがある。
後藤は一時的に面倒を見る側。
飼い主ではないが、大五郎にとって十分に慣れた相手になる。
だから後藤と一緒にスーパー裏へ来ても不自然ではない。
大五郎からすれば知らない場所ではない。
後藤も扱いに慣れている。
スーパーS側の人間も、その存在を受け入れている。
犬だけ突然別の世界から入ってきたわけではなく、常連客を通して店とつながっている。
この関係は、大五郎が後藤へかなり懐いていることにもつながる。
犬は誰にでも同じ距離で接するわけではない。
何度も会う。
世話をしてもらう。
一緒に過ごす。
そうした時間があるから、後藤のそばでも落ち着いている。
飼い主ではなくても、安心できる人になっている。
うおお、後藤の人物像にも合っている。
スーパーSの店長として周囲をよく見ている。
佐々木や田山のことにも気づく。
店員たちのことも気にかける。
そんな後藤が、常連客から犬まで預かる。
人との付き合いが店の中だけで終わっていないことまで見えてくる。
大五郎がスーパー裏にいると、いつもの喫煙所も少し違う場所になる。
普段は佐々木と田山が煙草を吸う。
後藤が現れることもある。
そこへ大型犬まで加わる。
喫煙所なのに、妙に生活感が出る。
店の裏側に、いろいろな人間関係が集まってくる。
大五郎自身は、何か難しいことをする犬ではない。
誰かを助けるために突然現れたわけでもない。
まずはただそこにいる。
撫でられる。
鳴く。
人のそばへ寄る。
その普通さが逆にいい。
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』の日常へ、無理なく溶け込んでいる。
そして原作まで見ると、大五郎は一度登場して終わりではない。
佐々木とも少しずつ顔馴染みになる。
後になれば、一緒に何かを探すような場面にも関わる。
第7話ではまだ「かわいい大型犬」という印象が強いが、その先ではスーパーSの人たちとさらに近くなっていく。
だから大五郎は後藤の犬ではない。
飼い主は西園。
後藤は預かる側。
でも何度も世話をしているから、大五郎にとって後藤も安心できる人物。
この関係を知っておくと、第7話であれほど自然にスーパー裏へいることにも納得できる。
第2章 第7話の大五郎をもう一度見る|突然現れた「ばふ」と鳴く大型犬
後藤に連れられてスーパー裏へ現れた大五郎
第7話で大五郎が出てくる場面は、かなり唐突に見える。
それまでスーパー裏といえば佐々木と田山。
そこへ後藤が関わることはあっても、大型犬がいる景色はまだ馴染みがない。
だから画面へ大五郎が入った瞬間、かなり目を奪われる。
何より大きい。
佐々木たちと並ぶと体格がよく分かる。
小型犬を抱えて連れて来たという雰囲気ではない。
しっかり存在感のある大型犬。
それなのに荒々しさは薄い。
落ち着いている。
人へむやみに吠えない。
大きな体と穏やかな雰囲気の差が印象に残る。
後藤との距離も近い。
連れられているだけではなく、すでに慣れている様子。
後藤も大五郎を扱う時に緊張していない。
初めて預かった犬ではないことが伝わる。
この辺りだけ見ても、二人の間にそれなりの付き合いがあると分かる。
そして大五郎が鳴く。
豪快な吠え声というより「ばふ」と聞こえるような独特な声。
これが妙に可愛い。
体格との落差もある。
大型犬なのに、威嚇するような響きではない。
その一声だけで、大五郎の性格まで少し分かる。
うおお、ここで「さん」付けしたくなる感じがある。
ただの犬というより、すでにスーパー裏の常連みたいな顔をしている。
人間たちの中へ入っても落ち着いている。
誰かが撫でても大きく騒がない。
場の中心を奪うわけではないのに、気づくと目で追ってしまう。
第7話で反応されるのも納得できる存在感になる。
大五郎がいることで、後藤の場面も少し柔らかくなる。
店長として出てくる時の後藤は、当然ながら大人の立場。
店を管理する。
周囲を見る。
時には佐々木と田山の様子にも気づく。
でも犬を連れていると、普段とは違う生活の顔が見える。
誰かの犬を預かり、普通に世話をする人でもある。
第7話だけを見れば、大五郎はまだ謎の犬。
でも「後藤が知っている犬」「スーパーSの常連客とつながる犬」と分かると、急に背景が広がる。
スーパー裏には、佐々木と田山だけではなく、店を通じてできた別の関係まで流れ込んでいる。
大五郎は、そのつながりを目に見える形で持ってきた存在になる。
大きな体なのに人懐っこく、佐々木たちの中へすっと入ってくる
大五郎の魅力は、大型犬らしい迫力よりも人懐っこさにある。
初めて見る人なら少し身構える大きさ。
でも実際の大五郎は、かなり穏やか。
人の近くへいても落ち着いている。
撫でられることも嫌がらない。
そのため佐々木たちの会話へ入り込んでも空気が重くならない。
佐々木自身も、大五郎に対して大げさに警戒しない。
最初は突然の大型犬に驚く部分があっても、すぐに普通に接する。
これも大五郎の性格が大きい。
吠えかかる。
飛びつく。
暴れる。
そんな犬なら喫煙所の空気は一変する。
大五郎はそこまで前へ出ない。
田山とも相性がいい。
田山は動物を前にして妙に構える人物ではない。
普段の強気な態度のまま接する。
大五郎の方も人間の細かな空気を邪魔しない。
だから三人になっても、いつものスーパー裏らしさが残る。
人間二人に犬一匹なのに、妙に自然。
この自然さは、大五郎が作品の中で使いやすい存在にもなっている。
喋らない。
恋愛の事情も知らない。
佐々木が山田をどう思っているかも関係ない。
それでも人間同士の場面へ入ってくる。
その結果、いつもとは違う動きが生まれる。
佐々木も田山も、犬がいる時には少し別の表情を見せる。
うおお、大五郎は人間関係を壊さずに空気を変えられる。
喫煙所へ誰か新しい人物が来れば、佐々木と田山の会話そのものが変わる。
でも犬なら違う。
大五郎がいても二人は普通に話せる。
そのうえ撫でたり、動きを追ったりすることで、場面へ新しい表情が加わる。
アニメでさらに面白いのが鳴き声。
大五郎は人間のように喋るわけではない。
それでも声が入ると、一つ一つの反応が妙に分かりやすい。
「ばふ」と返すだけで、会話へ参加しているように見える。
言葉がないのに返事をしているような空気まで出る。
しかもその声を担当しているのが佐々木役の佐藤拓也。
佐々木と大五郎が同じ声の持ち主だと知ると、さらに聞き直したくなる。
もちろん大五郎は完全に犬の鳴き声。
佐々木の声そのままではない。
それでも同じ回の中で、佐々木と大五郎の両方を演じているというのは面白い小ネタになる。
ただ、大五郎の面白さは声だけではない。
第7話で初めて姿を見せた時点から、スーパーSの周辺には佐々木や田山以外にも生活があると分からせてくれる。
常連客がいる。
その人には犬がいる。
後藤が預かる。
そして犬までスーパー裏へ来る。
店を中心にした人間関係が少し広く見えてくる。
だから大五郎は「急に出てきた大型犬」で終わらない。
誰の犬なのかを追えば西園へつながる。
なぜ後藤といるのかを追えば預かりという関係へつながる。
さらに先では佐々木とも関わる。
第7話の短い登場から、スーパーSの周辺にある日常が少しずつ広がっていく。
第3章 飼い主の西園とは誰?スーパーSへ通う常連客
西園は大五郎を可愛がる、スーパーSと縁の深い常連客
大五郎の飼い主は西園。
第7話だけを見ていると後藤との組み合わせが強く、後藤の愛犬にも見える。
でも本来、大五郎が帰る相手は西園になる。
西園自身がスーパーSへ通う常連客であり、その付き合いから後藤たちとも縁ができている。
大五郎が店の周辺へ自然に現れるのも、このつながりがあるからだ。
西園は、スーパーで買い物をするだけの通りすがりの客ではない。
店側の人間と顔を合わせてきた時間がある。
大五郎のことまで任せられるほど、スーパーS側との距離が近い。
そのため犬を預けるという話も、突然知らない店長へ頼んだものではない。
普段から積み重ねてきた付き合いの先にある。
ここで面白いのが、大五郎を通してスーパーSの外側まで見えてくること。
佐々木と田山だけを追っていると、スーパー裏は二人の喫煙所という印象が強い。
でも実際には常連客がいる。
店員と長く付き合う客もいる。
その客が飼っている犬まで、店の人間と顔馴染みになっている。
うおお、大五郎一匹から人間関係がかなり広がる。
飼い主は西園。
預かるのは後藤。
スーパーへ連れて来れば店員たちとも接する。
そこへ佐々木まで加わる。
犬自身は何も複雑なことを考えていないのに、人と人の間を自然につないでいる。
西園が大五郎を大切にしていることも、この関係を見るうえでは外せない。
旅行などで家を空けるとなれば、犬を誰かへ預けなければならない。
大型犬ならなおさら、誰にでも簡単に頼めるとは限らない。
世話の負担もある。
犬との相性もある。
そこを後藤へ任せられる。
これは後藤へのかなりの信頼でもある。
食事。
散歩。
体調。
留守の間に何かあれば対応する必要もある。
犬を預けるというのは、単に荷物を置いていくのとは違う。
西園が後藤を安心して頼れる相手として見ていることが分かる。
大五郎の方も、後藤と初対面ではない。
預けられる経験がある。
だから後藤と一緒でも落ち着いている。
第7話で大型犬が店長のそばにいる光景が妙に自然なのは、こうした時間が先に積み重なっているからになる。
西園とスーパーSの付き合いが、大五郎まで店の仲間のように見せている
スーパーという場所には、毎日いろいろな客が来る。
一度だけ来る人もいる。
顔を覚えられるほど通う人もいる。
さらに長く通えば、店員と挨拶を交わす。
雑談をする。
生活の一部として、その店へ来るようになる。
西園はかなり後者に近い人物になる。
だから大五郎も、単なる「客の犬」という距離では終わらない。
西園が来る。
後藤たちと関わる。
西園が留守の時には後藤が大五郎を預かる。
大五郎もスーパーの人間へ慣れていく。
こうして犬まで店の周辺に馴染んでいく。
第7話で大五郎が登場しても、店側が大騒ぎしないのはそこが大きい。
「どこから来た犬だ」
「なぜここにいる」
という空気ではない。
すでに知っている存在。
後藤が連れているなら納得できる。
そんな空気がある。
佐々木だけは店員ではない。
それでも彼自身、スーパーSへ何度も通ってきた客になる。
山田のレジへ行く。
裏で田山と煙草を吸う。
後藤とも顔を合わせる。
店の内側へ少しずつ入り込んできた。
そこへ大五郎との出会いまで加わる。
うおお、佐々木まで常連側の輪へ入っているように見える。
最初はただ山田の接客に癒やされていた客。
それが田山と知り合う。
後藤とも話す。
大五郎とも関わる。
スーパーSを中心にした人間関係が、佐々木の周囲へ少しずつ増えている。
大五郎はその中でも特殊な存在。
人間の事情を気にしない。
佐々木が山田に憧れていることも知らない。
田山と山田の話にも関係ない。
後藤が二人を面白がっていることも知らない。
ただ人懐っこく近づく。
だから大五郎がいる場面は、スーパーSの人間関係が少し柔らかく見える。
店員。
常連客。
飼い犬。
仕事仲間。
喫煙仲間。
それぞれ立場は違うのに、一匹の犬を中心にすると自然に同じ場面へ入れる。
大五郎がスーパー裏へ来る背景を追うと、そこに西園という飼い主がいる。
さらに後藤との信頼がある。
第7話では突然現れた大型犬に見えても、その後ろにはスーパーSで続いてきた付き合いがある。
だからこそ大五郎は、最初から妙に「ここの犬」らしく見える。
第4章 後藤はなぜ大五郎を連れている?飼い主の代わりに預かっている
西園が家を空ける時、後藤が大五郎の世話を引き受ける
大五郎と後藤を一緒に見ると、どうしても飼い主と愛犬に見える。
後藤は扱いに慣れている。
大五郎も素直についている。
距離が近い。
大型犬を連れて歩く姿にも違和感がない。
だから第7話から見始めた人ほど、後藤の犬だと思いやすい。
でも二人の関係は飼い主と犬ではない。
後藤は大五郎を預かっている。
本当の飼い主である西園が家を空ける時などに、世話を任される。
そのため大五郎が後藤と一緒にスーパーへ来ることがある。
第7話の光景も、その延長にある。
原作では、西園がスーパーSの企画で旅行を当てた際、大五郎を預けられる相手がいないという話から後藤が世話を引き受ける流れがある。
旅行へ行きたい。
でも犬を置いてはいけない。
そこで後藤が頼られる。
大五郎と後藤が一緒にいる背景には、こうした出来事がある。
この話を見ると、後藤の面倒見のよさもよく分かる。
スーパーの店長というだけでも忙しい。
店員をまとめる。
売り場を見る。
問題があれば対応する。
そのうえ常連客の大型犬まで預かる。
簡単に引き受けられることではない。
それでも大五郎は後藤のそばで落ち着いている。
預かられた犬がずっと不安そうにしているわけではない。
後藤に慣れている。
後藤も大五郎の扱いを分かっている。
一度だけ世話をしたというより、安心できる関係ができているように見える。
うおお、大五郎の態度がかなり答えになっている。
犬は言葉で「この人を信頼している」と説明しない。
でも近くにいる。
普通についていく。
落ち着いている。
それだけで、後藤との距離が分かる。
第7話ではその関係が説明より先に姿として見える。
だから「大五郎 後藤」で気になった時は、後藤の愛犬という答えではない。
西園の愛犬。
後藤は預かる人。
ただし何度も世話をするほど近い。
この三者の関係を押さえると、大五郎がスーパー裏へいる場面もすんなりつながる。
後藤は飼い主ではないのに、大五郎から見れば安心できる人になっている
犬を預かる場面で大事なのは、人間同士の信頼だけではない。
大五郎自身が後藤へ慣れていなければ難しい。
大型犬なら力も強い。
散歩へ連れていく。
食事を与える。
生活を一緒にする。
言うことを全く聞かない相手なら、預かる側の負担はかなり大きい。
大五郎を見る限り、後藤との間にそうした不安は薄い。
近くへいる。
連れられて歩く。
スーパーへ来ても落ち着いている。
普段から後藤を知っている犬の反応に見える。
だから視聴者にも、後藤の飼い犬だと錯覚するほど馴染んで見える。
そして後藤も、大五郎を特別扱いしすぎない。
大型犬だからといって慌てない。
過剰に構えない。
一緒にいることがすでに普通になっている。
この自然さが二人の付き合いの長さを感じさせる。
後藤はスーパーSの人間をよく見ている人物でもある。
田山と佐々木の関係にもかなり早い段階から気づいている。
店員の様子も見ている。
仕事では厳しさだけではなく、面倒見のよさも出る。
そこへ大五郎の世話まで加わると、人から頼られる後藤の姿がさらに見えてくる。
うおお、犬を通すと後藤が少し違って見える。
店長として優秀。
周囲から頼られる。
それだけなら職場の評価。
でも常連客から愛犬まで任されるとなると、仕事を越えた信頼になる。
西園にとっても「この人なら大丈夫」と思える相手だったことになる。
大五郎の方も、そんな後藤を経由してスーパーSの人々と接していく。
後藤と一緒に来る。
店員たちに会う。
佐々木にも会う。
人懐っこいからすぐ馴染む。
結果として、大五郎自身にも店の中での顔馴染みが増えていく。
だから後藤は、単に大五郎を一時的に保管する人ではない。
飼い主ではない。
でも世話を任される。
犬からも信頼される。
スーパーへ連れて来ても問題ないほど慣れている。
かなり近い預かり相手になる。
第7話で後藤と大五郎が並ぶと、二人だけで関係が完成しているように見える。
でもその奥には西園がいる。
西園から後藤へ。
後藤からスーパーSへ。
そして大五郎から佐々木たちへ。
一匹の大型犬を追うだけで、スーパーの周辺にある付き合いが次々につながって見えてくる。
第5章 大五郎は佐々木とも顔馴染みになる|ただそこにいるだけでは終わらない
大型犬なのに人懐っこく、佐々木たちの中へ自然に溶け込んでいく
第7話で初めて大五郎を見た時には、後藤が連れてきた大きな犬という印象が強い。
体格がある。
鳴き声も低い。
立っているだけでも目立つ。
それなのに、人間たちの輪へ入った時の空気はかなり穏やか。
大型犬らしい迫力より、妙な愛嬌の方が先に残る。
佐々木に対しても、大五郎は強く警戒する様子を見せない。
佐々木の方も必要以上に怖がらない。
最初から長年の相棒というわけではないが、会えば自然に接することができる。
この距離が少しずつ縮まっていくことで、大五郎は後藤だけの場面に出てくる犬ではなくなっていく。
スーパー裏には、もともと佐々木と田山の時間があった。
煙草を吸う。
仕事の疲れを抜く。
くだらない話をする。
そこへ後藤が加わることもある。
そして大五郎まで現れる。
二人だけだった場所が、少しずつ別の人物や動物まで受け入れる場所へ変わっていく。
大五郎は、人間同士の会話を理解して口を挟むわけではない。
佐々木が山田へ憧れていることも知らない。
田山がその山田本人であることを佐々木が気づいていない事情も関係ない。
ただ人のそばにいる。
撫でられる。
必要なら一緒についていく。
その無関係さが、逆に場面を柔らかくする。
佐々木も大五郎といる時には、田山へ振り回されている時とは少し違う。
犬が相手なら、妙な駆け引きは必要ない。
何を言えば誤解されるか考えなくていい。
山田の話をして墓穴を掘ることもない。
素直に接することができる。
大五郎の前では、佐々木の人の良さがそのまま出やすい。
うおお、犬一匹が入るだけで佐々木まで少し違って見える。
会社では疲れている。
田山の前では戸惑う。
山田の前では緊張する。
でも大五郎には、その全部が必要ない。
だから佐々木の穏やかな部分がそのまま表へ出てくる。
大五郎の方も、そういう佐々木だから馴染みやすい。
無理に触ろうとするわけでもない。
強く命令するわけでもない。
犬だからと特別に騒がない。
自然に同じ場所へいる。
その積み重ねによって、大五郎と佐々木も顔を合わせれば通じる関係になっていく。
後藤だけではなく、スーパーSに関わる人たちの犬のように見えてくる
大五郎の本当の飼い主は西園。
ここは変わらない。
でも登場を重ねていくと、「西園の家にいる犬」という印象だけでは収まらなくなる。
後藤に預けられる。
スーパーSへ来る。
佐々木とも関わる。
少しずつ行動範囲が広がっていく。
だから大五郎は、スーパーS周辺の人々にとって妙な共有感のある存在になる。
所有しているのは西園。
世話をすることがあるのは後藤。
でも会えば周囲の人間も普通に接する。
大五郎自身も、それを当然のように受け入れている。
こういう犬は、日常を描く作品と相性がいい。
事件を起こさなくてもいい。
重大な秘密を持っていなくてもいい。
そこにいるだけで、人間の表情が変わる。
誰が動物へ優しいのか。
誰が扱いに慣れているのか。
普段とは違う部分が自然に出る。
田山も、大五郎の前で普段通りに振る舞える。
佐々木も柔らかくなる。
後藤は世話をする側としての顔を見せる。
西園とは直接同じ場面にいなくても、飼い主としてその存在がつながっている。
大五郎を中心にすると、別々だった人物が一本につながる。
スーパーSは、ただ買い物をする場所ではなくなっている。
佐々木にとっては山田に会える場所。
田山と煙草を吸う場所。
後藤とも顔を合わせる場所。
そして大五郎まで知る場所。
通い続けるうちに、人間関係そのものが増えている。
第1話の佐々木なら、こんな広がりは想像できなかった。
仕事帰りにスーパーへ寄る。
山田の笑顔を見る。
それで一日が少し楽になる。
そこから始まった。
でも田山と知り合ったことで、スーパーの裏側にまで世界が広がった。
大五郎との出会いも、その広がりの一つになる。
大五郎は佐々木と田山の中心人物ではない。
それでも二人の生活圏へ自然に入ってくる。
そして一度顔馴染みになると、後の場面でもちゃんと役割を持つ。
第7話の「大きくて可愛い犬」という印象から、少しずつスーパーSの仲間のような存在へ変わっていく。
第6章 原作では携帯灰皿探しでも活躍|大五郎はただの癒やし犬ではない
山田が失くした携帯灰皿を、佐々木と大五郎が一緒に探す
原作まで進むと、大五郎はさらに印象へ残る場面へ関わる。
山田が携帯灰皿を失くしてしまう。
煙草を吸う田山にとって、普段使っている身近な持ち物。
なくしたままでは困る。
そこで佐々木も、その携帯灰皿を探すことになる。
この場面で一緒に動くのが大五郎。
第7話では後藤と一緒に現れた大型犬だった。
それが今度は、佐々木と行動する。
ただ撫でられるだけではない。
探し物に付き合う。
犬らしい能力まで、人間たちの出来事へ少しだけ入ってくる。
佐々木は誰かに褒めてもらうために探すわけではない。
山田が困っている。
だったら探す。
かなり佐々木らしい行動。
目立つことはしない。
格好いい台詞も言わない。
それでも自分ができることを黙ってやる。
大五郎は、その佐々木に付き合う形になる。
探しているうちに佐々木の服が汚れるほど動く。
そこまでして携帯灰皿を探す。
本人にとっては大げさな善行ではない。
困っているなら手伝う。
その感覚で動いている。
でも外から見ると、かなり人の良さが出ている。
うおお、大五郎がいることで佐々木の優しさまで行動として見える。
人間だけなら、会話で「優しいですね」と語る場面になりやすい。
でも犬と一緒に探し回る。
服まで汚す。
それでもやめない。
佐々木がどういう人物なのか、説明しなくても分かる。
大五郎自身も、その場ではかなり自然。
後藤の犬でもない。
佐々木の犬でもない。
それでも一緒に動く。
誰か一人だけに属する存在ではなく、顔馴染みになった人間の間を普通に行き来する。
そこが大五郎らしいところになる。
第7話で初めて大五郎を見た視聴者にとっては、この先まで知ると印象が変わる。
一度だけ登場する犬ではない。
スーパーSの周辺へ馴染み、佐々木とも関係を持ち、実際の出来事にも関わっていく。
小さな脇役なのに、ちゃんと次の場面へつながっている。
大五郎と探した出来事が、山田に佐々木の優しさを伝えていく
携帯灰皿探しが面白いのは、物が見つかることだけではない。
佐々木がそこまで動いたことが、山田側にも伝わっていく。
自分のために探してくれた。
服まで汚していた。
そこに佐々木の人柄が出る。
大五郎は、その出来事の中へ一緒にいた。
佐々木は山田へ好意を持っている。
だからといって、いつも格好よく振る舞える人物ではない。
レジへ行けば緊張する。
山田の笑顔だけで満足してしまう。
自分の気持ちを直接伝えるような大胆さもない。
むしろ不器用。
その佐々木が、言葉ではなく行動で山田のために動く。
携帯灰皿を探す。
簡単に見つからなくても探す。
大五郎も一緒。
この時の佐々木には、山田へ良く見られようとする計算より、困っている人を助けたい気持ちが先にある。
だから山田側にも届きやすい。
褒めてもらうためにやったのではない。
本人が知らないところでも動いている。
そういう優しさを知ると、佐々木を見る目も少し変わる。
大五郎は直接二人をくっつけるわけではないが、その出来事へ自然に参加している。
うおお、ここまで来ると第7話の大五郎がかなり先までつながっている。
初登場では「ばふ」と鳴く大型犬。
後藤と一緒にいる。
可愛い。
それだけでも十分目立つ。
でも原作では、その犬が佐々木の人柄を見せる場面へまで入ってくる。
大五郎自身は恋愛を進めようとしていない。
当然、佐々木の気持ちも知らない。
山田と田山が同じ人物だという事情も関係ない。
ただ探す。
ただ一緒に歩く。
その無邪気な行動が、結果として人間同士の出来事へつながっていく。
これは大五郎という犬の使われ方としてかなり面白い。
重要人物ではない。
でも完全な背景でもない。
人間たちの横にいて、時々小さな出来事へ参加する。
その結果、普段なら見えにくい人柄を引き出す。
後藤なら面倒見のよさ。
佐々木なら優しさ。
大五郎と関わることで、それぞれ別の顔が見える。
だから第7話で「この犬なんなの?」と気になったなら、その感覚はかなり正しい。
大五郎には飼い主がいる。
後藤との関係がある。
そして佐々木との出来事も増えていく。
ただ可愛いから登場した犬ではなく、スーパーSの人間関係の間を自然に歩いていく存在になっている。
第7章 大五郎がいるとスーパー裏が少し違って見える
佐々木と田山だけの喫煙所に、大五郎まで自然に加わっていく
スーパー裏は、最初こそ佐々木と田山の二人が中心だった。
仕事帰りの佐々木が煙草を吸う。
田山が話しかける。
少しからかう。
佐々木が困る。
その繰り返しで、二人だけの空気ができていった。
でも物語が進むと、そこへ少しずつ別の存在が入ってくる。
後藤が現れる。
スーパーSの人間関係が見える。
そして大五郎までやって来る。
喫煙所だった場所が、二人だけの閉じた空間ではなくなっていく。
大五郎は、その中でもかなり特殊。
人間ではない。
誰かの恋愛へ口を挟まない。
事情も知らない。
ただ大きな体でそこにいる。
それだけなのに、場の空気をかなり柔らかくする。
佐々木も田山も、大五郎がいる時には少し違う顔になる。
犬を撫でる。
動きを見る。
鳴き声へ反応する。
普段なら二人の会話へ意識が集まるところで、大五郎が一つ間に入る。
そのため距離が近くても、どこかのんびりした空気になる。
うおお、大型犬一匹でスーパー裏が急に生活の場みたいに見える。
煙草だけなら、大人二人の休憩場所。
でも犬がいると少し違う。
後藤が世話をする。
佐々木が接する。
田山も普通に受け入れる。
店の裏側に、仕事とは別の日常が流れているように見えてくる。
大五郎自身も、誰か一人だけと結び付いていない。
飼い主は西園。
後藤が預かる。
佐々木とも顔馴染みになる。
スーパーSの周辺へ来れば、いろいろな人と接する。
そのため一匹の犬なのに、人間関係の間をかなり自由に動ける。
第7話で突然現れた時には、
「この大きな犬は誰の犬なんだ」
という疑問が先に出る。
でも関係を知っていくと、大五郎がスーパー裏へいること自体が自然に見えてくる。
西園と後藤の付き合いがある。
後藤が世話をする。
そこから佐々木たちともつながる。
登場にはちゃんと日常の続きがある。
「ばふ」と鳴く大五郎は、スーパーSの人間関係をつなぐ小さな存在
大五郎は、物語の中心に立つ犬ではない。
何か大きな秘密を持っているわけでもない。
特別な能力があるわけでもない。
佐々木と田山の関係を全部理解して動くわけでもない。
それでも登場すると、不思議と人と人のつながりが見えやすくなる。
まず西園。
大五郎の本当の飼い主。
そこから後藤へつながる。
西園が留守にする時などには、後藤が世話をする。
それだけでも、常連客と店長の間にかなり深い信頼があると分かる。
次に佐々木。
大五郎と会う。
少しずつ馴染む。
原作では一緒に携帯灰皿を探すところまで進む。
そこで佐々木の優しさが行動として見える。
犬と一緒にいるだけなのに、佐々木の人物像まで浮かび上がる。
そして田山。
大五郎がいても普段の調子を崩さない。
犬が一匹増えたことで、佐々木との時間が壊れるわけでもない。
むしろスーパー裏の日常へ新しい顔が加わる。
大五郎自身が、その場所へ馴染んでいく。
うおお、これが大五郎の面白いところ。
誰かを強引につなげない。
何かを決定的に変えない。
でも近くにいるだけで、西園、後藤、佐々木、田山の関係が一つの場所へ集まってくる。
犬だからこそできる入り方になる。
大五郎の「ばふ」という鳴き声も、その立ち位置によく合っている。
人間のように説明しない。
何か言いたげに鳴く。
それだけで場面へ参加する。
アニメではその声まで妙に存在感があり、第7話だけでも大五郎を覚えやすくしている。
だから大五郎は、後藤の犬ではない。
飼い主は西園。
後藤は預かる相手。
そしてスーパーSへ来るうちに、佐々木たちとも自然に関わるようになる。
この関係が分かれば、第7話で後藤の横にいた大型犬の正体もすっきり見えてくる。
ただし大五郎の魅力は、飼い主が判明して終わりではない。
誰の犬かを入口にすると、その先にスーパーSの人間関係がある。
西園が後藤を信頼していること。
後藤が面倒見のいい人物であること。
佐々木が犬にも自然に優しいこと。
一匹を追うだけで、それぞれの人柄まで見えてくる。
第7話では、まだ大五郎は新しく現れた大型犬。
それでも「大五郎さん」と呼びたくなる妙な貫禄と愛嬌がある。
そしてこの先を知るほど、ただそこにいるだけの犬ではなくなっていく。
スーパーSの人たちの間を歩きながら、何気ない日常を少しだけつないでくれる。
大五郎は、そんな小さな名脇役になっている。


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