ケイオスブレイカーの壁画に並ぶ6つの姿は、かつて六面世界に分かれて暮らしていた人族・魔族・龍族・獣族・海族・天族を思わせる。
魚や獣、翼、龍のような特徴を一つずつ見ると、第8話で突然現れた壁画が、ルーデウスたちの世界より遥か昔の六種族へつながって見えてくる。
現在では同じ世界に暮らす種族が、なぜこれほど違う姿を持つのか――その始まりを感じさせるのが、あの6つの姿になる。
第1章 結論|壁画の6つの姿は、六面世界にいた6種族を表している可能性が高い
魚・獣・翼・龍・人型の姿が、六つの世界と重なって見える
第8話のケイオスブレイカーで登場した巨大な壁画。
どうしても中央付近の白い人物へ目が行く。
でも、少し視線を外してみると気になる。
周囲には、明らかに同じ姿ではない存在が並んでいる。
魚のようなもの。
獣のようなもの。
翼を持つもの。
龍を思わせるもの。
そして人に近い姿も見える。
ここがかなり大きい。
『無職転生』の世界には、太古に六つの世界が存在していた。
人の世界。
魔の世界。
龍の世界。
獣の世界。
海の世界。
天の世界。
それぞれに異なる種族が暮らしていた。
対応するのは、人族、魔族、龍族、獣族、海族、天族。
第8話の壁画に並んだ異なる姿を見ると、この六種族がどうしても重なる。
魚のような姿なら海族。
獣の特徴が強ければ獣族。
大きな翼を持つなら天族。
龍そのものに近い姿なら龍族。
そこへ人型の存在が加われば、人族や魔族まで候補に入る。
うおお、ここまで並ぶと偶然には見えにくい。
一体だけ妙な姿があるのではない。
それぞれ違う生き物の特徴を持った存在が、同じ壁画の中にいる。
現在の世界で見れば別々の種族。
でも太古へ遡れば、それぞれ別の世界に暮らしていた者たちになる。
壁画が六面世界へつながって見えるのは、この並び方があるからだ。
ただし、壁画の一体一体について、
「これは海族」
「これは獣族」
と第8話の中で名前まで明かされたわけではない。
ペルギウスも、壁画の人物を一体ずつ紹介してはいない。
だから六種族だと完全に決めてしまうより、姿の特徴と六面世界が強く重なる、と見る方が自然になる。
それでも六面世界を知ったあとでは、壁画の見え方がかなり変わる。
ただ怪物が並んだ古い絵ではない。
昔、この世界とは別に存在していた種族たち。
その記憶を残したものにも見えてくる。
第8話で突然、世界の歴史が何千年単位で広がった瞬間になる。
現在の世界にいる種族も、昔から同じ場所で暮らしていたわけではない
ここで面白いのが、ルーデウスがこれまで出会ってきた者たち。
魔大陸では、ロキシーと同じミグルド族を見た。
ルイジェルドというスペルド族と長く旅をした。
キシリカのような魔族とも出会った。
第1期だけでも、魔族には驚くほど多くの姿があると分かる。
獣族もいる。
幼い頃のルーデウスに剣を教えたギレーヌ。
大森林ではデドルディア族の村で暮らした。
ラノア魔法大学ではリニアとプルセナと毎日のように顔を合わせる。
耳や尻尾を持つ彼女たちは、今ではルーデウスにとって珍しい存在ですらない。
さらにオルステッドは龍神。
ペルギウスも甲龍王と呼ばれる。
シルヴァリルには翼がある。
現在の世界だけを見ていると、こうした種族が同じ大地に存在することは普通に感じてしまう。
ルーデウス自身も、旅を重ねるほど多種族の存在へ慣れていった。
でも太古は違った。
人族は人の世界。
魔族は魔の世界。
龍族は龍の世界。
獣族は獣の世界。
海族は海の世界。
天族は天の世界。
最初から一つの大地へ集まっていたわけではない。
ここを知ると、第8話の壁画が急に重くなる。
ルーデウスがこれまで会ってきた者たちは、現在では同じ世界にいる。
でも遥か昔まで戻れば、それぞれ別の世界に根を持つ。
見た目が大きく違うのも当然。
文化や言葉が違うのも当然。
そもそもの出発点が別だった。
魔神語。
獣神語。
人間語。
こうした言葉の違いも、ただ国が離れているから生まれたものとは限らない。
六面世界という遥か古い時代まで見ると、それぞれの種族が別々の歴史を持っていたことが見えてくる。
ルーデウスが旅先で覚えてきた言葉まで、古い世界の痕跡に見えてくる。
だから壁画の6つの姿は、単なる背景として流しにくい。
今まで登場した種族。
これから触れる古代龍族。
まだ馴染みの薄い海族や天族。
それらが一枚の壁画の中へ集まっているように見える。
六面世界という巨大な過去を、一枚で見せられたような不気味さがある。
第2章 第8話の壁画をもう一度見る|なぜ「6人」ではなく6種族に見える?
地下で見つかった巨大壁画には、人間だけを描いたとは思えない姿が並んでいた
壁画が登場するまでの流れも気になる。
ルーデウスたちは、ゼニスを元に戻す手掛かりを求めてケイオスブレイカーを訪れる。
目的は壁画探しではない。
ナナホシの紹介でペルギウスへ会い、召喚術について学ぶ。
食事をする。
城の中を歩く。
最初はそんな滞在だった。
そこでクリフとザノバが地下へつながる場所を見つける。
ナナホシも加わり、一行は奥へ入っていく。
ケイオスブレイカー自体が何百年もの時を生きるペルギウスの居城。
その地下にさらに古い場所が残っている。
この時点で、普段の城内とは少し違う空気になる。
そして広い空間で壁画を見つける。
巨大。
古い。
何かの出来事を残したような構図。
ルーデウスもクリフも、ただの装飾としては見ていない。
どこかで似たものを見たような感覚まで残る。
そこへペルギウスも姿を見せる。
うおお、ここで一度「人物の数」を見たくなる。
中央だけを見ると白い存在が気になる。
でも周囲まで見る。
形が違う。
体つきも違う。
魚。
獣。
翼。
龍。
人間とは呼びにくい姿が混じっている。
全員を普通の人間として描いた壁画には見えない。
これが「6人」ではなく「6種族」に見えるところ。
姿そのものが、それぞれ別の生き物を象徴しているように見える。
一人の王と家臣。
一つの軍隊。
同じ民族の集まり。
そういう絵なら、ここまで極端に外見を変える必要はない。
別々の存在を並べたと見る方がしっくりくる。
しかも『無職転生』には、ちょうど六つに分かれた古い世界がある。
魚を思わせる姿と海の世界。
獣を思わせる姿と獣の世界。
翼を持つ姿と天の世界。
龍を思わせる姿と龍の世界。
そこへ人の世界と魔の世界。
数字まで重なる。
ルーデウスが旅で見てきた種族を思い返すと、壁画が急に身近になる
壁画だけを見ていると、知らない怪物の集合にも見える。
でもルーデウスの旅を思い返すと違ってくる。
獣の姿なら、まずギレーヌがいる。
猫に似た耳。
尻尾。
鋭い感覚。
剣士として圧倒的な身体能力を持つ。
幼いルーデウスにとって、獣族はかなり早い段階から身近だった。
大森林では、もっと多くの獣族と接した。
デドルディア族の村。
聖獣。
独自の習慣。
獣神語。
ルーデウスは言葉まで覚えながら、その中で生活する。
ラノア魔法大学へ行けば、今度はリニアとプルセナがいる。
獣族はもう、遠い神話の存在ではない。
魔族ならさらに多い。
ロキシーはミグルド族。
ルイジェルドはスペルド族。
キシリカは魔界大帝。
バーディガーディまで現れる。
全員、同じ「魔族」と呼ばれても姿がまるで違う。
だから壁画に人型の存在がいたとしても、見た目だけで人族と魔族を簡単には分けられない。
うおお、ここが6種族を見る時の難しいところ。
魚なら海族。
翼なら天族。
獣なら獣族。
そこまでは想像しやすい。
でも人族と魔族は、単純な輪郭だけでは分けにくい。
現在の魔族が、必ずしも角や牙を持つ怪物の姿をしているわけではないからだ。
ロキシーを見ても、一見すれば人間の少女に近い。
ルイジェルドなら額の宝石と緑色の髪が特徴。
バーディガーディは全く違う。
魔族という一語の中に、かなり大きな幅がある。
だから壁画の「悪魔らしい姿」を見て、即座に魔族と断定するのも早い。
天族については、シルヴァリルがかなり分かりやすい。
ペルギウスの第一の僕。
仮面をつけ、背中には翼がある。
第8話ではケイオスブレイカーの案内役として、ルーデウスたちのすぐ近くを歩いている。
壁画の翼ある存在を見る時、現在にも天族へつながる姿がいることを思い出せる。
そして龍族。
ルーデウスが最も強烈に記憶しているのはオルステッド。
赤竜の下顎で遭遇し、一度は命を奪われかけた龍神。
第8話ではペルギウスという甲龍王にも会う。
ルーデウスの人生には、すでに龍族へつながる人物が何人も入り込んでいる。
そう考えると、壁画は急に昔話だけではなくなる。
ギレーヌ。
ルイジェルド。
シルヴァリル。
オルステッド。
今までルーデウスが別々の場所で出会ってきた者たち。
その遥かな祖先へ続く種族が、昔は別々の世界にいた。
第8話で並んだ6つの姿が気になるのは、ここ。
知らない存在だけを描いた壁画ではない。
現在の物語にいる種族と少しずつ重なる。
そして六面世界を知ると、バラバラだった姿が一つの古い歴史へ集まって見える。
あの壁画は、ルーデウスたちが暮らす現在より遥か前の世界を覗く入口になっている。
第3章 魚のような姿と獣のような姿|海族・獣族はどんな種族だった?
魚を思わせる姿は、海の世界に暮らした海族へつながって見える
壁画の中でも、かなり目を引くのが魚を思わせる姿。
人型とは明らかに輪郭が違う。
水中で生きる生物を連想させる形をしている。
現在の『無職転生』では、海族は獣族や魔族ほど頻繁には登場しない。
だからアニメだけを追っていると、最も正体をつかみにくい姿でもある。
でも六面世界まで遡ると、海族はきちんと存在する。
太古には「海の世界」があった。
そこは人族が暮らす大地とは違い、水が支配する世界。
海族は、その環境で生きるための体を持っていた。
鰓。
鰭。
鱗。
魚に近い特徴があるのも不思議ではない。
うおお、ここで壁画の魚らしい姿が急に気になる。
ただ魚を描いたのではないのかもしれない。
海の世界そのものを背負った種族。
六面世界の一角を示す存在。
そう見ると、周囲に並ぶ獣や翼の姿との釣り合いも取れてくる。
一体だけ動物を置いた絵ではなくなる。
現在のルーデウスたちの生活では、海族との接点はまだ薄い。
ルーデウスは魔大陸を歩いた。
大森林にも行った。
獣族の村にも滞在した。
ラノア魔法大学では各地から集まった者たちと暮らしている。
それでも海族は、まだ遠い存在として残っている。
だから壁画で海族らしき姿を見ると、逆に六面世界の大きさが分かる。
ルーデウスが旅した場所だけで世界の全部を見たわけではない。
まだ知らない種族。
まだ知らない歴史。
まだ触れていない土地。
そうしたものが、何千年も前から存在している。
海族は、現在の人の世界へ移ったあとも完全に消えたわけではない。
ただ陸上で生活する人族や魔族とは、生活圏が大きく違う。
水の中を中心に生きるなら、ルーデウスが旅をしていても簡単には会わない。
登場が少ないから存在しないのではなく、暮らす場所が違う。
そこも六種族の広がりを感じさせる。
壁画の魚らしい姿が本当に海族を示しているなら、かなり古い記憶になる。
海の世界が存在していた時代。
現在とは違う六面世界。
その頃の種族を、一つの象徴として残した可能性がある。
第8話でほんの一瞬見える姿が、現在では失われた世界へつながっている。
獣のような姿なら、ギレーヌやリニアたちから現在までつながる
一方で、獣族はかなり身近。
ルーデウスが最初に強烈な印象を持った獣族といえばギレーヌ。
剣王。
屈強な肉体。
獣の耳と尻尾。
幼いルーデウスへ剣術を教え、エリスの護衛も務めた。
獣族が高い身体能力を持つことを、かなり早い時期から見せている。
その後、転移事件によってルーデウスは魔大陸へ飛ばされる。
帰還の旅の途中で大森林へ入る。
そこでデドルディア族の村へ滞在することになる。
ギレーヌと同じ獣族でも、今度は集落そのものを見る。
言葉。
習慣。
聖獣への信仰。
獣族が一人のキャラクターではなく、一つの文化を持つ種族だと分かる。
うおお、ここで壁画の獣らしい姿がかなり身近になる。
耳や牙だけの話ではない。
昔は獣の世界そのものがあった。
森に囲まれた環境。
強い肉体。
鋭い感覚。
現在のデドルディア族に残る特徴が、遥か昔の獣族へ続いているように見える。
ラノア魔法大学へ行けば、さらにリニアとプルセナがいる。
二人とも獣族。
学生として普通に教室へ通う。
ルーデウスと揉める。
敗北する。
その後は微妙な距離の仲間になっていく。
太古の種族が、今では学園生活の中へ普通にいる。
ここが面白い。
六面世界というと、ものすごく遠い神話に聞こえる。
でも獣族は現在にもいる。
ギレーヌがいる。
リニアがいる。
プルセナがいる。
彼女たちの耳や尻尾を見れば、失われた獣の世界の血が今まで残っていることになる。
壁画の一体が獣族を示しているなら、それは滅びた種族を描いたものではない。
世界は失われても、種族は残った。
住む場所を変えた。
他の種族と同じ世界で生きるようになった。
六面世界が壊れたあとも、その歴史は現在へ続いている。
だから魚と獣の姿を並べて見ると差も面白い。
海族は現在の物語では遠い。
獣族はかなり近い。
でも太古では、どちらも同じように一つの世界を持っていた種族。
現在の登場頻度だけでは、六面世界の中での重さは測れない。
第8話の壁画に並ぶ姿は、今どれだけ有名な種族かを示しているのではない。
もっと昔。
六つの世界が存在していた頃。
それぞれが一つの世界を背負っていた時代。
そこまで戻って見ると、魚と獣が同じ大きさで並んでいることにも納得しやすくなる。
第4章 翼を持つ姿と龍の姿|天族・龍族はどこへつながる?
翼を持つ姿は、空に生きた天族を思わせる
壁画の中で、もう一つ分かりやすい特徴が翼。
大きな翼を持つ姿を見ると、天族が候補に浮かぶ。
六面世界には「天の世界」が存在した。
地上を歩く人族とは違い、空へ適応した種族が暮らしていた世界。
その住人が天族になる。
天族の特徴として最も目立つのが翼。
現在の物語でも、その姿を見ることができる。
ケイオスブレイカーでルーデウスたちを案内するシルヴァリル。
ペルギウスの第一の僕。
仮面をつけた姿。
そして背中には、はっきりとした翼がある。
第8話では、そのシルヴァリル自身が壁画の近くにいる。
これがかなり面白い。
壁画に翼を持つ古い姿。
現在を生きる翼持ちのシルヴァリル。
同じ空間に、過去と現在が重なる。
天族という存在が昔話だけではないことが分かる。
うおお、ケイオスブレイカーそのものも空に浮いている。
空中城塞。
地上から簡単には行けない場所。
そこを居城とするペルギウス。
そこに仕える翼持ちのシルヴァリル。
そして地下には、天族らしき姿を含む古い壁画。
空という要素が何重にも重なっている。
太古の天の世界は、現在の地上世界とはまるで違う環境だった。
空に浮かぶ大地。
高い場所での生活。
翼を持つ種族。
今の世界では珍しい身体的特徴も、当時なら生きるために普通のものだった。
獣族の耳や海族の鰭と同じように、環境が体を作っている。
現在だけを見ると、翼を持つ者は特別に見える。
神聖な存在にも見える。
でも六面世界へ戻ると違う。
翼は天の世界で暮らすための特徴。
怪物だからでも、神だからでもない。
一つの世界へ適応した種族の姿になる。
だから壁画の翼ある存在を「神」だと決めるのも早い。
見た目は神々しく見える。
でも『無職転生』には、翼を持つ天族という種族が実際にいる。
白い人物とは別に翼ある姿が描かれているなら、天族を示している可能性はかなり気になる。
そしてシルヴァリルを見ると、古い六面世界が現在まで完全に消えたわけではないと分かる。
世界そのものは失われた。
でも種族は残る。
血も特徴も残る。
何千年という時間を越えて、ケイオスブレイカーを歩いている。
壁画が過去だけで閉じないところが面白い。
龍の姿は、オルステッドやペルギウスよりさらに古い龍の世界へ続く
そして最も大きな線へつながるのが龍族。
『無職転生』で龍という言葉は、すでに何度も出ている。
龍神オルステッド。
甲龍王ペルギウス。
魔龍王ラプラス。
名前だけでも、物語の重要人物が龍へつながっている。
ルーデウスにとって最も忘れられないのはオルステッド。
赤竜の下顎で遭遇した。
ルイジェルドもエリスも恐怖に飲まれる。
何者なのか分からないまま圧倒される。
最後には胸を貫かれ、一度は死の寸前まで追い込まれた。
龍神という名前そのものが、ルーデウスには恐怖と結び付いている。
一方、第8話で対面するのはペルギウス。
こちらも龍王の名を持つ。
空中城塞ケイオスブレイカーの主。
十二の使い魔を従える。
ラプラス戦役を生きた英雄。
オルステッドとは違うが、やはり普通の人間とは大きく離れた存在になる。
うおお、でも壁画が示している龍族は、さらに昔へ続く。
オルステッドやペルギウスが有名だから龍族が始まったわけではない。
太古には龍の世界そのものが存在した。
そこには龍族が暮らしていた。
龍将たちがいた。
そして龍神を中心とする巨大な歴史があった。
ここまで遡ると、ペルギウスですら途中の人物になる。
何百年も生きる英雄。
ラプラスと直接戦った。
古代の知識も持っている。
それでも六面世界がまだ完全だった時代は、さらに遥か昔。
壁画が古く見えるのも当然になる。
龍族は、六面世界の中でも後の物語へ深く食い込んでくる。
初代龍神。
五龍将。
ラプラス。
オルステッド。
ヒトガミとの古い因縁。
ここから先へ進むほど、『無職転生』の歴史はルーデウス一人の人生を超えていく。
第1期では、オルステッドはただ恐ろしく強い人物に見えた。
第3期では、ペルギウスという別の龍族へつながる人物が現れる。
そして壁画では、そのさらに前に龍族の世界があったことを思わせる。
同じ「龍」という言葉でも、少しずつ時間の深さが増していく。
壁画の龍らしき姿が本当に龍族を表しているなら、かなり象徴的。
今の世界にいる龍神や龍王を描いたものではなく。
もっと昔。
六つの世界がまだ存在した頃の龍族。
現在の人物たちへ続く遥かな根を描いた可能性が出てくる。
翼ある姿と龍の姿。
どちらも現在の物語へ残っている。
シルヴァリルという天族。
オルステッドやペルギウスへ続く龍族。
だから第8話の壁画は、失われた世界を描くだけでは終わらない。
現在を生きる者たちの出発点まで映しているように見える。
そして魚、獣、翼、龍。
ここまで四つを見ると、六面世界との重なりはさらに強くなる。
残るのは、人族と魔族を思わせる人型の姿。
ただ、この二つは見た目だけでは最も分けにくい。
六つの姿を読むうえで、最後に残る難しい部分がそこになる。
第5章 人型の姿は人族と魔族?見た目だけでは最も判別しにくい
人族らしい姿があっても、魔族との境目は単純ではない
魚。
獣。
翼。
龍。
ここまでの姿は、かなり特徴が分かりやすい。
でも残る人型の存在になると、一気に難しくなる。
人族と魔族は、外見だけで簡単に分けられないからだ。
人族なら、ルーデウスやシルフィ、エリスたちがいる。
現在の世界では最も身近な種族。
大きな角もない。
翼もない。
獣の耳もない。
壁画に普通の人間へ近い姿があるなら、まず人族を思い浮かべやすい。
でも魔族も、人間から大きく離れた姿ばかりではない。
ロキシーを思い出せば分かる。
青い髪。
幼く見える顔。
ミグルド族特有の特徴はある。
それでも外見だけなら、人族にかなり近い。
うおお、ここが魔族の難しいところ。
ルーデウスが魔大陸へ飛ばされた時、そこには本当に様々な魔族がいた。
額に宝石を持つスペルド族。
小柄なミグルド族。
腕が何本もある者。
巨大な体を持つ者。
「魔族」という言葉一つでは姿をまとめられない。
ルイジェルドも魔族。
ロキシーも魔族。
キシリカも魔族。
バーディガーディも魔族。
四人を横に並べても、同じ種族の仲間とは思えないほど姿が違う。
だから壁画の一体を見て、悪魔っぽいから魔族と決めるのは早い。
第1期の魔大陸編でも、ルーデウスは最初から魔族を正しく知っていたわけではない。
スペルド族には恐ろしい伝説があった。
緑色の髪。
額の宝石。
子供でも知るほど怖がられていた。
でも実際に旅をしたルイジェルドは、単純な怪物ではなかった。
見た目と伝承だけでは、その種族の実像は分からない。
それをルーデウス自身が体験してきた。
だから古い壁画でも同じ。
人型だから人族。
角があるから魔族。
そんな単純な分け方では収まらない可能性がある。
むしろ壁画は、一人一人の正確な容姿を描いた肖像画ではないのかもしれない。
その種族を象徴する姿。
その世界を示す存在。
そう考えれば、多少大きく特徴を誇張していても不思議ではない。
魚や翼も、種族そのものを一目で伝えるための形に見えてくる。
魔族は一つの姿ではなく、魔の世界にいた多種多様な種族の集まり
魔族を見る時に大事なのが、その幅の広さ。
現在では「魔族」と一括りに呼ばれる。
でも中身はかなり多い。
ミグルド族。
スペルド族。
不死魔族。
その他にも様々な特徴を持つ者がいる。
同じ文化や同じ外見でまとまった一種族ではない。
魔大陸そのものも過酷だった。
乾いた大地。
巨大な魔物。
町と町の距離も遠い。
転移直後のルーデウスとエリスは、その環境で生きるだけでも苦労する。
そこを案内してくれたのがルイジェルドだった。
ルーデウスは旅の中で、魔族にも町があると知る。
仕事がある。
家族がいる。
宿屋がある。
商売もする。
子供もいる。
「魔族」という名前から想像する恐ろしい怪物だけではない。
普通に生活する者たちが大勢いる。
うおお、六面世界へ戻ると、この多様さも気になる。
もともと魔族は魔の世界に暮らしていた。
その世界の環境に適応した様々な種族がいた。
だから今の魔族の姿が一種類ではないことにも、かなり納得できる。
人族とは違う進化や文化を持つ者が、同じ魔の世界に集まっていた。
バーディガーディなどは、その極端な例。
巨大な体。
六本の腕。
人族とはまるで違う姿。
でもロキシーは人間に近い。
ルイジェルドはまた別。
魔族という一語の中に、かなり大きな差がある。
だから壁画の人型二体を、人族と魔族へ一対一で当てはめるのは慎重に見たい。
他の四つは特徴が強い。
魚。
獣。
翼。
龍。
でも人族と魔族だけは、形が似ていてもおかしくない。
そこが六つの姿を見る時の一番難しい場所になる。
逆に言えば、この分かりにくさまで含めて六面世界らしい。
人族だけが人型ではない。
魔族も人型を取る。
天族にも人型の部分がある。
獣族も基本は人に近い。
現在の種族は、思った以上に互いの姿が重なっている。
だから壁画は、生物の分類表というより古い世界の象徴に近く見える。
一体一体を現代の種族へ完全一致させるより。
六つの世界。
六つの系統。
その存在をまとめて残したもの。
そう見ると壁画全体の姿がしっくりくる。
第6章 六面世界とは何だった?6種族が今の一つの世界にいる不思議
昔は人・魔・龍・獣・海・天が、それぞれ別の世界で暮らしていた
第8話の壁画を見るうえで、やはり外せないのが六面世界。
今のルーデウスたちは、一つの世界で暮らしている。
人族もいる。
魔族もいる。
獣族もいる。
天族もいる。
だから最初から全部の種族が同じ大地にいたように感じる。
でも、遥か昔は違った。
世界そのものが六つに分かれていた。
人の世界。
魔の世界。
龍の世界。
獣の世界。
海の世界。
天の世界。
それぞれが独立した環境を持っていた。
人の世界には人族。
魔の世界には魔族。
龍の世界には龍族。
獣の世界には獣族。
海の世界には海族。
天の世界には天族。
名前の通り、それぞれの世界に異なる種族が暮らしていた。
うおお、ここを知ると現在の光景がかなり不思議になる。
ラノア魔法大学。
人族のルーデウス。
エルフのシルフィ。
獣族のリニアとプルセナ。
魔族のバーディガーディ。
様々な種族が同じ校内を歩いている。
現在なら普通に見える。
でも六面世界の頃なら、そもそも暮らす世界が違う。
同じ教室へ集まることなどない。
出会うことすら簡単ではない。
ルーデウスたちの日常そのものが、遥か昔にはあり得なかった光景になる。
第1期の旅もそう。
人族のルーデウスとエリス。
魔族のルイジェルド。
三人が一つのパーティーを組む。
魔大陸から人族の土地を目指す。
現在では冒険の一場面。
でも太古の六面世界から見れば、別世界の種族が一緒に歩いていることになる。
ルーデウスは知らないうちに、六面世界の名残の中を旅してきた。
魔族と歩いた。
獣族の村で暮らした。
龍神に殺されかけた。
天族に城を案内された。
現在の人生のあちこちに、六つの世界の末裔が出てくる。
だから壁画の6つの姿が六種族を表しているなら、ルーデウスの旅ともきれいにつながる。
ただ昔の種族を紹介しているのではない。
今まで会ってきた者たちの、もっと古い出発点。
その姿がケイオスブレイカーの地下へ残っていることになる。
五つの世界が失われたあと、異なる種族が人の世界へ集まっていった
六面世界が今と大きく違うのは、六つすべてがそのまま残っているわけではないこと。
太古に起きた巨大な出来事によって、世界は次々と失われていく。
そして生き残った者たちが、残された世界へ流れ込んでいく。
その先に現在の多種族世界がある。
だから今の世界には、出自の違う種族がいる。
人族。
魔族。
獣族。
天族。
海族。
龍族へ連なる者。
かつて別々の世界にいた存在が、現在では一つの世界に暮らしている。
うおお、これで第1期からの風景が全部違って見える。
魔大陸がある。
中央大陸がある。
大森林がある。
国ごとに文化が違う。
言葉も違う。
でも、その違いは国境だけではない。
もっと古いところで、世界そのものが違っていた。
ルーデウスが複数の言語を覚えたことも思い出したい。
幼い頃から魔神語を学ぶ。
転移後には、それが生き残るために役立つ。
獣神語も使える。
知識として覚えた言葉が、実際の旅で人とのつながりを作った。
言葉の違いも、種族ごとの長い歴史を感じさせる。
獣族の村では、ルーデウスが獣神語を理解できることで交流が変わる。
魔大陸では魔神語が使えることで、生存の難しさが大きく下がる。
ただの技能として覚えた言語が、それぞれの種族の世界へ入る鍵になる。
六面世界の名残が、現在では言葉としても残っているように見える。
世界は滅びても、全部が消えるわけではない。
種族が残る。
言葉が残る。
文化が残る。
身体的な特徴も残る。
現在の世界には、失われた五つの世界の痕跡が今も生きている。
その中でケイオスブレイカーの壁画だけは、さらに古い姿を残している。
今の世界で混ざり合った後ではない。
六つの系統がまだはっきり分かれていた頃。
魚。
獣。
翼。
龍。
人型。
それぞれが別の世界を背負っていた頃を思わせる。
だから壁画を見ると、『無職転生』の世界が一気に広がる。
ルーデウスが暮らす大陸だけではない。
魔大陸だけでもない。
現在の地図には残っていない世界まで、歴史の中には存在していた。
第8話で出た一枚の壁画が、世界そのものの成り立ちへ続いていく。
そしてここまで六種族を見てくると、最後に気になる。
なぜ六つの姿が一枚の壁画へ集められているのか。
なぜケイオスブレイカーに残っているのか。
ただ六種族を並べただけなのか。
それとも、六面世界に起きた何かまで描こうとしているのか。
その疑問が、壁画全体をさらに不気味にしていく。
第7章 6つの姿を描いた壁画を見ると、『無職転生』の世界が急に広く見える
今まで別々に登場した種族が、太古では六つの世界に分かれていた
第8話の壁画を見ていると、最初は奇妙な姿が並んでいるようにしか見えない。
魚。
獣。
翼。
龍。
人型。
でも六面世界を知ると、その一つ一つが急に別の重さを持ち始める。
今までルーデウスは、旅の中で色々な種族と出会ってきた。
魔族のルイジェルド。
獣族のギレーヌ。
リニアとプルセナ。
天族のシルヴァリル。
龍族へつながるオルステッドやペルギウス。
それぞれ別の場所で、別の人物として登場している。
うおお、でも太古まで戻ると全部がつながる。
ルイジェルドたちの先には魔の世界がある。
ギレーヌたちの先には獣の世界がある。
シルヴァリルの先には天の世界。
オルステッドたちの先には龍の世界。
現在では同じ世界にいる者たちが、昔は別の世界にいた。
ここがかなり大きい。
第1期でルーデウスが魔大陸へ飛ばされた時。
あそこは遠い外国のように感じた。
言葉も違う。
魔物も違う。
暮らす者の姿も違う。
でもさらに昔へ遡れば、単なる地域差では済まない歴史がある。
大森林も同じ。
獣族の村。
独自の言葉。
独自の習慣。
聖獣。
現在では一つの土地として存在している。
でも、その背後には獣の世界というもっと古い根がある。
今の文化だけを見ても分からない深さが残っている。
キツ…。
ルーデウス自身は、六面世界の歴史を知るために旅をしてきたわけではない。
家へ帰りたい。
家族を探したい。
学校へ行く。
結婚する。
子供を守る。
ずっと自分の人生を生きている。
それでも歩いた先で、古い世界の名残へ何度も触れている。
魔族。
獣族。
龍族。
天族。
本人が知らないうちに、六面世界の断片を一つずつ見ていたことになる。
第8話の壁画は、それらを一枚の絵として思い出させる。
だから壁画の6つの姿は、単なる新しい謎ではない。
これまでの旅を別の角度から見直す入口になる。
「あの人物も、この人物も、昔は別の世界につながっていた」
そう考えると、過去シーズンの場面まで一気に広がって見えてくる。
壁画はヒトガミだけでなく、失われた六面世界そのものへ続く入口に見える
壁画を見ると、どうしても白い人物へ目が行く。
ヒトガミを思わせる。
ペルギウスも嫌っている。
古代龍族との関係も気になる。
でも6つの姿へ注目すると、別の見え方が出てくる。
この壁画が伝えているのは、一人の人物だけではないのかもしれない。
もっと大きい。
六つの世界。
六つの種族。
それぞれが存在していた太古の時代。
現在とは違う世界そのものが描かれているように見える。
うおお、ここで壁画のスケールが変わる。
一人の正体を探す絵ではなくなる。
世界がどう分かれていたのか。
なぜ種族が違うのか。
どうして現在は一つの世界に集まっているのか。
そうしたところまでつながってくる。
今の世界では、人族と魔族が同じ町にいる。
獣族もいる。
天族もいる。
昔なら交わらなかった者たちが、同じ空の下で暮らしている。
ラノア魔法大学のような場所では、それが特に分かりやすい。
多種族が同じ場所に集まること自体が、長い歴史の結果になる。
しかも、六つの世界は同じ形ではなかった。
海の世界なら水中。
天の世界なら空。
獣の世界なら獣族に合った環境。
龍の世界には龍族。
それぞれ違う場所で、違う種族が暮らしていた。
壁画の姿が大きく違うのも、その背景を知ると納得しやすい。
キツ…。
世界が違えば、体も違う。
文化も違う。
言葉も違う。
考え方も違う。
現在の多種族世界は、そうした違いを全部抱えたまま続いている。
ルーデウスが旅先で苦労したことも、その歴史の延長にある。
だから6つの姿は、ただの飾りでは終わらない。
魚のような姿。
獣のような姿。
翼を持つ姿。
龍のような姿。
人型の存在。
その一つ一つが、失われた世界の記憶を背負っているように見える。
そして現在。
その世界そのものは残っていない。
でも種族は残った。
血も残った。
言葉も残った。
文化も残った。
ルーデウスの周りには、その末裔たちが普通に生きている。
ここが壁画の一番面白いところ。
昔の出来事を描いているのに、現在と切れていない。
今いるキャラクターたちへそのままつながる。
だから六面世界を知ったあとに第8話を見直すと、壁画の6つの姿が急に他人ではなくなる。
ルイジェルド。
ギレーヌ。
リニア。
プルセナ。
シルヴァリル。
オルステッド。
ペルギウス。
これまでルーデウスが出会ってきた者たちの遥かな根が、あの一枚へ集まっているように見える。
第8話の壁画は、ヒトガミらしき存在だけを見ると一つの謎。
でも6つの姿まで見ると、六面世界そのものへ続く入口になる。
そしてその先には、現在の多種族世界がどう生まれたのかという、もっと大きな歴史が広がっている。
無職転生Ⅲまとめ
『無職転生Ⅲ』の記事を、第3期の放送範囲・ナナホシと転移事件・ペルギウスと空中城塞・未来ルーデウス・オルステッド・魔導鎧・エリスとの再会・ルーデウスの家族などに分けてまとめています。
ルーデウス、エリス、シルフィ、ロキシー、ナナホシ、ペルギウス、オルステッド、ゼニス、アリエル、クリフ、エリナリーゼなど、気になる人物や物語の謎はこちらから探せます。
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