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【100カノ3期】楠莉の薬は何種類ある?第31話「小さくなる薬」までアニメで起きた薬騒動まとめ

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楠莉の薬は、単なる便利アイテムではなく、恋太郎ファミリーの日常を何度もひっくり返してきた。
不老不死を目指した薬から、恋太郎へのキス欲を止められなくする薬、唐音のツンデレを消す薬、そして第31話で凪乃を小さくした薬まで、効き目は毎回かなり極端。
どんな薬が登場し、誰に効き、何が起きたのかを追うと、楠莉が「薬で騒動を起こす彼女」と呼ばれるほどの歴史が見えてくる。

  1. 第1章 結論|楠莉の薬は何種類ある?アニメだけでも騒動を起こした薬はかなり多い
    1. 第31話まででも、身体・感情・性格まで変える薬が次々登場している
    2. 楠莉本人がすでに「薬の失敗で身体が変わった」という最大級の例になっている
  2. 第2章 第1期から強烈だった|恋太郎と楠莉をつないだ薬と「打ち消しの薬」
    1. 楠莉との出会いからすでに、恋太郎は薬の効き目へ身体ごと巻き込まれていた
    2. 第31話では「打ち消せば終わり」が通用せず、楠莉の薬にも別の危険があると分かった
  3. 第3章 第1期最大級の薬騒動|羽香里・唐音・静・凪乃がキスゾンビになった
    1. 「大好きな人とチューしたくてたまらなくなる薬」で4人の理性が一気に飛んだ
    2. 「打ち消しの薬」が間に合ったから戻れた|楠莉の薬には期限と危険度もある
  4. 第4章 楠莉を8歳の姿にした「不老不死の薬」|本人自身が最大級の薬被害者
    1. 楠莉は本当は18歳|失敗した不老不死の薬で身体だけが幼くなった
    2. 薬効が切れると18歳へ戻る|大人楠莉が出るたび「失敗作」の強烈さが分かる
  5. 第5章 第2期では唐音の性格そのものが変化|「ツンデレじゃなくなる薬」が消したもの
    1. 唐音は恋太郎に嫌われるのが怖くなり、自分から薬を飲んだ
    2. 素直になったのに誰も喜び切れない|ツンデレまで含めて唐音だった
  6. 第6章 第31話では凪乃がお手乗りサイズに|「小さくなる薬」は身体だけを変えた
    1. 感情でも性格でもなく、今回は凪乃の身体そのものが縮んだ
    2. 打ち消しの薬があるのに使えない|第31話で初めて目立った「元へ戻す側」の危険
  7. 第7章 楠莉の薬が何度も騒動を起こすのは、効き目が極端なのに薬作りをやめないから
    1. 感情・性格・身体まで変えるから、一つの薬が日常そのものをひっくり返す
    2. 何度失敗しても薬を作り続けるところまで含めて、楠莉という彼女になっている

第1章 結論|楠莉の薬は何種類ある?アニメだけでも騒動を起こした薬はかなり多い

第31話まででも、身体・感情・性格まで変える薬が次々登場している

薬膳楠莉といえば、
『100カノ』の中でも特に騒動を起こしやすい彼女になる。
原因はほとんどの場合、
本人が大好きな薬作り。
しかも作る薬は、
風邪薬や胃薬のような普通のものでは終わらない。

身体の年齢を変える。
恋愛感情を暴走させる。
性格そのものを変える。
身体の大きさまで変えてしまう。
第31話まで見ても、
楠莉の薬は人間そのものへ大きく作用するものが多い。

代表的なのが、
楠莉自身を現在の姿へ変えた「不老不死の薬」。
完全な不老不死にはならず、
失敗作の影響によって、
本来18歳の楠莉は普段8歳ほどの身体になっている。

そこへ、
薬の作用そのものを消す「打ち消しの薬」がある。

楠莉の薬で何かが起きた時、
何度も助けになってきた存在になる。
薬効を消せるため、
一見すると楠莉の騒動に対する万能な切り札にも見える。

しかし第31話では、
その打ち消しの薬さえ簡単には使えなかった。

凪乃が「小さくなる薬」を飲んで、
恋太郎の手のひらへ乗るほど縮んでしまう。
元へ戻すだけなら、
打ち消しの薬を飲ませればよさそうに見える。

ところが小型化した身体には、
薬を重ねた時の負荷が大きい。

そのため、
無理に元へ戻そうとはせず、
薬効が自然に切れるまで待つことになった。

ここまで来ると、
楠莉の薬が単純な便利道具ではないことがよく分かる。

効けば何でも解決するのではない。
効き目が強いからこそ、
別の問題を起こすことがある。
本人の想定を超えて、
恋太郎ファミリー全体が巻き込まれることも珍しくない。

第1期でも、
その危険性はかなり早い段階から出ていた。

羽香里、唐音、静、凪乃が、
「大好きな人とチューがしたくてしたくてたまらなくなる薬」を飲んでしまう。
すると四人は、
普段の性格とは関係なく、
恋太郎へキスすることだけを求める状態になる。

特に分かりやすいのが凪乃だった。

普段なら何でも冷静に判断する。
合理性を最優先する。
感情に振り回されることも少ない。

その凪乃まで、
恋太郎を追いかける側へ回る。

つまり楠莉の薬は、
本人の意志や性格で簡単に抑え込めるものではない。

飲んだ瞬間、
身体や感情へ強く作用する。
だからこそ、
一度薬が暴走すると騒動が大きくなる。

第2期では、
また別の方向へ効果が広がった。

唐音が飲んだのは、
「ツンデレじゃなくなる薬」。

いつもなら恋太郎を好きなのに、
素直に言えない。
嬉しくても怒ったように振る舞う。
照れればすぐ強い言葉が出る。

そんな唐音から、
ツンデレだけを消してしまう。

結果として、
恋太郎への愛情を隠さない、
極端に素直な唐音が現れる。

一見すると、
恋太郎にとっては嬉しい状態にも見える。
しかし時間が経つと、
いつもの唐音との違いが大きくなっていく。

結局、
ツンデレまで含めて唐音だったことが分かる。

楠莉の薬は、
悪い部分だけを都合よく消すようには働かない。

性格の一部を取り除けば、
その人らしさ全体まで変わってしまう。

第31話の「小さくなる薬」は、
そこからさらに身体そのものへ作用した。

恋太郎への感情を変えるわけでもない。
性格を変えるわけでもない。
ただ身体だけが、
極端に小さくなる。

そのため、
凪乃自身の合理主義はそのまま残っている。

お手乗りサイズなのに冷静。
小さな身体でも、
自分でできることは自分でやろうとする。
見た目だけが大きく変わり、
中身はいつもの凪乃。

これまでの薬とは、
また違う面白さが生まれている。

楠莉の薬を追うと、
毎回まったく同じ騒動を起こしているわけではないことも分かる。

身体年齢を変える。
恋愛衝動を強制的に引き出す。
性格を変える。
身体の大きさを変える。

作用する場所が毎回違う。

だから新しい薬が出るたび、
「今度は何が起きるのか」
という怖さと面白さがある。

楠莉本人がすでに「薬の失敗で身体が変わった」という最大級の例になっている

楠莉の薬について語る時、
外せないのが本人の身体になる。

薬で騒動を起こしている本人が、
実は一番長く薬の影響を受け続けている。

楠莉は本来、
高校3年生の18歳。

しかし普段の姿は、
どう見ても小学生ほどの少女になる。

これは変装でも、
特殊能力でもない。

原因は、
楠莉が作った不老不死の薬だった。

不老不死を目指して開発したものの、
完成には至らなかった。
その失敗作を飲んだ結果、
身体だけが幼い姿へ変化してしまった。

楠莉の薬がどれほど強烈なのかは、
本人を見れば最も分かりやすい。

飲んだ後に、
少し眠くなる程度ではない。

身体の年齢そのものを変えてしまう。

しかも、
その状態が日常になっている。

普段は幼い姿で生活し、
薬効が切れれば18歳の姿へ戻る。

初めて大人の楠莉を見た恋太郎たちが、
同一人物とは思えないほど驚くのも当然だった。

外見だけなら、
完全に別人に近い。

幼い楠莉は、
語尾に「なのだ」を付け、
自由奔放に薬を作る。
動きも表情も、
子供らしく見える場面が多い。

しかし18歳の姿へ戻ると、
身長も体格も大きく変わる。

同じ楠莉なのに、
恋太郎との距離感まで違って見える。

この設定そのものが、
薬の効果が単なるギャグでは済まないことを示している。

楠莉自身が、
薬によって人生の見た目まで変えられている。

それでも薬作りをやめない。

ここが楠莉らしい。

自分自身が失敗作の影響を受けている。
恋太郎ファミリーも何度も巻き込んでいる。
それでも、
新しい薬を作ることへの好奇心は消えない。

だから第31話でも、
また新しい騒動が起きる。

凪乃へ小さくなる薬を飲ませる。
お手乗りサイズになってしまう。
打ち消しの薬もすぐには使えない。

過去を知っていると、
「また楠莉の薬か」と思う。

しかし毎回、
まったく同じではない。

今回は、
小さくなった凪乃がどう一日を過ごすのか。
そこへ話が広がっていった。

楠莉の薬は、
騒動の入口になる。

そして飲んだ相手によって、
まったく違う出来事へ変わっていく。

第2章 第1期から強烈だった|恋太郎と楠莉をつないだ薬と「打ち消しの薬」

楠莉との出会いからすでに、恋太郎は薬の効き目へ身体ごと巻き込まれていた

楠莉と恋太郎の関係も、
最初から薬抜きでは語れない。

楠莉が登場した時点で、
彼女の頭の中心にあるのは薬だった。

普通の高校生なら、
部活や勉強、
友人関係へ時間を使う。

楠莉は違う。

何か思いつけば薬を作る。
試したい薬があれば実験する。
その効き目がどれほど危険でも、
好奇心が先に出ることがある。

恋太郎と関わり始めた時も、
薬が二人の間へ入ってくる。

楠莉は、
恋太郎の気持ちを薬で動かそうとする。

しかし恋太郎にとって、
彼女への好意は薬で作られるものではない。

恋太郎は、
100人の運命の人と出会うことになるとしても、
一人一人への気持ちを本気で大切にしている。

だから、
薬で無理やり好きになるという形を受け入れない。

ここが、
恋太郎らしいところになる。

効き目が強い。
身体が反応する。
それでも、
薬だけで自分の気持ちを決めたくない。

楠莉の薬に対して、
身体を張って抵抗する。

そして危険な状態を止めるため、
登場するのが「打ち消しの薬」だった。

楠莉の薬で起きた作用を、
薬によって消す。

後の騒動でも何度も重要になる、
非常に便利な存在になる。

ただし、
この薬があるから何をしても安全というわけではない。

薬を飲ませるまでには、
本人へ近づかなければならない。
暴走している相手なら、
それ自体が簡単ではない。

第1期のキスゾンビ騒動では、
その問題が最大まで膨らんだ。

羽香里。
唐音。
静。
凪乃。

恋太郎を好きな四人が、
楠莉の薬を飲んでしまう。

その薬は、
「大好きな人とチューがしたくてしたくてたまらなくなる薬」。

名前だけ聞けば、
どこかふざけた薬にも見える。

ところが実際に効くと、
かなり危険だった。

四人の頭から、
普段の理性が押しのけられる。

恋太郎へキスしたい。

それだけが、
強烈に前へ出てくる。

羽香里は元々、
恋太郎への愛情表現が積極的。
唐音は素直になれないが、
恋太郎を強く好き。
静も普段は控えめだが、
恋太郎への気持ちは本物。

そこへ凪乃まで加わる。

普段なら、
感情を最優先することが最も少ない凪乃まで、
恋太郎を追う。

四人全員が、
同じ目的へ向かって動き出す。

恋太郎からすれば、
普段なら嬉しいはずのキスが、
この時ばかりは危険になる。

薬の作用で行動している以上、
そのまま受け入れるわけにはいかない。

しかも、
薬効を放置しておけばいいわけでもない。

全身へ回り切る前に、
打ち消しの薬を使わなければならない。

恋太郎と楠莉は、
彼女たちから逃げながら、
何とか打ち消しの薬へ辿り着こうとする。

ここで分かるのは、
楠莉の薬が身体だけでなく、
人間の行動そのものを強制的に変えるほど強いことになる。

普段の性格が、
完全に消えたわけではない。

しかし薬による衝動が、
それを上回ってしまう。

だから四人を説得して、
「キスしないで」と言えば終わる話ではない。

薬効そのものを消さなければならない。

この時の経験によって、
打ち消しの薬は楠莉の薬騒動で、
ほとんど最後の切り札のように見えるようになる。

何か飲んだ。
おかしくなった。
なら打ち消せばいい。

ところが第31話では、
その単純な方法が通用しなかった。

ここが過去回とつながる。

第31話では「打ち消せば終わり」が通用せず、楠莉の薬にも別の危険があると分かった

第1期の薬騒動を知っていれば、
第31話で凪乃が小さくなった時も、
まず同じことを考える。

打ち消しの薬を使えばいい。

実際、
楠莉にはその手段がある。

ところが今回は、
凪乃の身体そのものが、
極端に小さくなっている。

恋太郎の手へ乗るほどの大きさ。

その身体へ、
さらに強い作用を持つ薬を飲ませる。

それは、
普段と同じ身体へ薬を使うのとは条件が違う。

身体への負担を考えれば、
危険が大きい。

だから、
打ち消しの薬を持っているのに使わない。

薬効が自然に消えるのを待つ。

第1期では、
薬を早く消さなければ危険だった。

第31話では逆になる。

急いで薬を消そうとする方が、
身体へ負担をかける。

同じ打ち消しの薬でも、
状況によって使える時と使えない時がある。

ここを見ると、
楠莉の薬はかなり厄介になる。

効き目を消す手段があるから、
完全に安全というわけではない。

何を飲んだのか。
身体がどう変化しているのか。
さらに薬を入れて耐えられるのか。

そこまで考えなければならない。

それでも楠莉は、
小さくなった凪乃へ無理に薬を使わなかった。

普段は勢いで新薬を試し、
騒動を起こすことも多い。

しかし凪乃の身体へ危険があると分かれば、
すぐ元へ戻すことより、
安全を優先する。

ここには、
薬好きだけではない楠莉の一面も出ている。

自分の薬が原因で起きた騒動だからこそ、
さらに危険な選択まではしない。

結果として、
凪乃は一日ほど小さな状態で過ごす。

小さな服を用意してもらう。
学校生活を送る。
恋太郎の手のひらへ乗る。
普段とは違う危険にも遭う。

そして時間が経てば、
薬効は自然に切れる。

元の身体へ戻る。

第1期のキスゾンビ騒動と、
第31話の小型化騒動。

どちらも楠莉の薬が原因になる。

しかし解決方法は違った。

一方は、
急いで打ち消しの薬を使わなければならない。

もう一方は、
打ち消しの薬を使わず、
待つことが一番安全だった。

この違いまで見ると、
楠莉の薬が毎回単純な繰り返しではないことが分かる。

薬によって、
起きることも違う。

危険の種類も違う。

終わらせ方まで違う。

だから楠莉が新しい薬を出すたび、
恋太郎ファミリーには、
今までとは別の騒動が起きる。

第31話で凪乃が小さくなった一件も、
突然生まれた新しい型ではない。

第1期から続いてきた、
「楠莉の薬は強烈に効く」という流れの先にある。

そして同時に、
打ち消しの薬さえ使えない場合があることまで見せた。

楠莉の薬は、
作れば便利。
失敗しても打ち消せばいい。

そんな単純なものではない。

効きすぎるからこそ、
飲んだ相手と状況次第で、
まったく違う騒動へ変わってしまう。

それが、
第1期から第31話まで続いている、
楠莉の薬の一番怖くて面白いところになる。

第3章 第1期最大級の薬騒動|羽香里・唐音・静・凪乃がキスゾンビになった

「大好きな人とチューしたくてたまらなくなる薬」で4人の理性が一気に飛んだ

第1期の楠莉回で、
薬の怖さを最も強烈に見せたのが、
恋太郎へキスしたくてたまらなくなる薬だった。
羽香里、唐音、静、凪乃がこれを飲み、
普段とはまるで違う状態へ変わってしまう。

薬が効いた4人に共通するのは、
恋太郎へ近づき、
とにかくキスしようとすること。
性格の違いよりも、
薬による衝動の方が前へ出る。
恋太郎を見つければ一斉に追いかける。

羽香里は元々、
恋太郎への愛情表現がかなり積極的。
唐音も素直にはなれないが、
恋太郎を強く好きなのは同じ。
静は普段なら控えめ。
凪乃は何でも合理的に判断する。

その4人全員が、
同じ方向へ暴走してしまう。

特に凪乃まで変わったことが、
この薬の強さを分かりやすくしている。
普段なら状況を冷静に見る。
感情だけで行動することも少ない。
その凪乃が、
恋太郎へのキスを最優先する。

つまり、
本人の性格では抑え込めない。

ただ気分が高揚する。
少し積極的になる。
そんな程度ではない。
薬によって一つの欲求が、
他の判断より前へ出てしまう。

恋太郎からすれば、
普段なら彼女たちからのキスは嬉しい。
だが薬で動かされている以上、
そのまま受け入れるわけにはいかない。
本人たちの意思ではない状態で、
好きにさせることはできない。

そこで恋太郎は、
逃げる側へ回る。

普段なら恋太郎を巡って、
彼女たち同士が騒ぐことはあっても、
今回は全員の狙いが同じ。
恋太郎一人に向かって、
次々と距離を詰めてくる。

逃げても追ってくる。
隠れても探される。
説得しても、
薬が効いている以上止まりにくい。

ここで必要になるのが、
楠莉の「打ち消しの薬」。

薬によって作られた衝動なら、
薬効そのものを消すしかない。
恋太郎と楠莉は、
4人から逃れながら、
どうにか打ち消しの薬を使おうとする。

しかも、
いつまでも逃げていればいいわけではない。

薬が全身へ回り切れば、
状態が固定される危険もある。
そのため、
時間まで気にしながら動かなければならない。
薬を作った楠莉自身も、
かなり焦る状況になる。

この一件は、
楠莉の薬が「面白い効果を出す道具」ではなく、
本当に人間の行動を変えてしまうものだと見せた騒動だった。

飲み間違えただけでも、
ファミリー全体が巻き込まれる。

しかも、
薬を作った楠莉が、
毎回完全に制御できるわけではない。

そこが怖い。

楠莉は薬の知識が豊富。
新しい物も次々作る。
打ち消しの薬も用意している。

それでも、
想定外の飲み方をされたり、
効き目が強すぎたりすると、
すぐ騒動になる。

第31話で凪乃が小さくなった時も、
根本は同じだった。

楠莉が薬を作る。
誰かへ作用する。
思った以上に生活へ影響が出る。

ただし、
起きることは毎回違う。

第1期では感情の暴走。
第31話では身体の縮小。

楠莉の薬は、
同じ種類の騒動を繰り返しているのではなく、
その都度まったく違う方向から、
恋太郎ファミリーの日常を壊してくる。

「打ち消しの薬」が間に合ったから戻れた|楠莉の薬には期限と危険度もある

キスゾンビ騒動で重要なのは、
4人が暴走したことだけではない。

薬には、
時間の問題があることも分かる。

飲んだから永遠にそのまま。
というわけではない。
だが、
放置しても安心とは限らない。

楠莉の説明では、
薬が全身へ回り切る前に、
打ち消しの薬を使う必要があった。

この条件があるから、
恋太郎たちは急がなければならない。

彼女たちから逃げるだけなら、
時間を稼げるかもしれない。
しかし、
逃げ続けているうちに薬が回り切れば、
別の問題が起きる。

だから逃げながら、
同時に解決へ動く必要がある。

この慌ただしさが、
楠莉の薬騒動らしい。

薬を飲んだ瞬間だけが問題ではない。

何分経ったのか。
どこまで効いているのか。
打ち消しの薬は使えるのか。

そこまで含めて、
毎回対応が変わる。

第31話と比べると、
さらに違いが見える。

キスゾンビ騒動では、
打ち消しの薬を早く使う必要があった。

一方、
小さくなった凪乃には、
打ち消しの薬をすぐ使えなかった。

同じ「楠莉の薬が原因」でも、
正しい対応が正反対になる。

第1期では、
待ってはいけない。

第31話では、
無理に薬を重ねず待つ方が安全。

この差を見ると、
打ち消しの薬が万能ではないことも分かる。

薬効を消せるとしても、
飲ませる相手の身体。
今どんな状態なのか。
別の薬を受け入れられるのか。

そこまで考える必要がある。

楠莉本人も、
薬を作ることには大胆なのに、
危険が見えた場面では、
相手の身体まで考えて判断している。

第31話で凪乃へ無理に打ち消しを使わなかったのも、
その一つになる。

第1期の騒動を知っていると、
「なぜ今回は打ち消さない?」
という疑問が出る。

しかし、
状況が違う。

キスゾンビ化した4人は、
通常の身体のまま。
凪乃は、
身体そのものが極端に縮んでいる。

その違いが、
解決法まで変えた。

楠莉の薬を追う面白さは、
薬の名前だけではない。

誰に効いたのか。

どんな状態になったのか。

時間制限があるのか。

打ち消せるのか。

どう終わったのか。

そこまで見て初めて、
一つの薬騒動が分かる。

第1期のキスゾンビ事件は、
その基本形を一気に見せた話だった。

第4章 楠莉を8歳の姿にした「不老不死の薬」|本人自身が最大級の薬被害者

楠莉は本当は18歳|失敗した不老不死の薬で身体だけが幼くなった

楠莉の薬を振り返るうえで、
他人へ飲ませた薬だけを追うと、
一番大きなものを見落とす。

楠莉自身の身体だ。

普段の楠莉は、
どう見ても小学生ほどの姿をしている。
身長も低い。
表情も幼く、
動きも子供らしく見える。

しかし本当は、
高校3年生の18歳。

恋太郎たちと同じ学校へ通う、
れっきとした高校生になる。

ではなぜ、
8歳ほどの姿になっているのか。

原因は、
楠莉自身が作った
「不老不死の薬」の失敗作。

不老不死を目指して作ったものの、
思った通りには完成しなかった。
その結果、
身体の年齢が若返る方向へ作用した。

つまり楠莉は、
自分が作った薬を飲んで、
自分自身の身体を変えてしまった。

しかも一時的な小ネタではない。

現在の日常そのものが、
薬の影響下にある。

普段は幼い姿。
薬効が切れれば、
本来の18歳の姿へ戻る。

だから楠莉には、
同じ人物なのに、
見た目が大きく違う二つの姿がある。

恋太郎たちが初めて大人の楠莉を見た時も、
当然ながら驚く。

小さな楠莉しか知らなければ、
目の前にいる長身の女性が、
同一人物だとはすぐ分からない。

しかも姿が変わると、
恋太郎との距離感まで変わって見える。

幼い姿では、
恋太郎よりかなり小さい。
大人の姿では、
同年代の高校生らしい体格になる。

同じ声。
同じ知識。
同じ楠莉。

それなのに外見だけが、
別人のように変わる。

この設定自体が、
楠莉の薬の異常さを示している。

普通の薬なら、
効いても数時間眠る。
熱が下がる。
痛みが減る。

楠莉の薬は違う。

身体年齢を動かす。

人格はそのままで、
肉体だけを大きく変える。

第31話で凪乃が小さくなった薬にも、
どこか似ているところがある。

凪乃も、
性格までは変わらない。

身体の大きさだけが変わる。

楠莉自身の不老不死薬も、
本人の中身を別人へ変えるわけではない。

身体側へ強烈に作用する。

つまり、
第31話の小型化だけが突然出てきたわけではない。

楠莉の薬には以前から、
肉体そのものを変える力があった。

本人の若返りが、
その最大級の例になる。

薬効が切れると18歳へ戻る|大人楠莉が出るたび「失敗作」の強烈さが分かる

楠莉の小さな姿は、
完全に固定されたものではない。

薬の効果が切れれば、
身体は18歳へ戻る。

ここがさらに変わっている。

一度失敗した薬を飲んだ結果、
永遠に8歳の身体になったわけではない。

薬が効いている間は幼い。

切れると大人へ戻る。

また薬を飲めば、
幼い姿になる。

つまり楠莉は、
薬によって身体年齢を行き来している。

第1期のキスゾンビ騒動でも、
この大人の姿が印象的に出てくる。

恋太郎と楠莉が、
追いかけてくる彼女たちから逃げる。

狭い場所へ隠れる。

そこで、
楠莉の薬効が切れる。

それまで小さかった楠莉の身体が、
一気に18歳の姿へ戻る。

ただでさえ狭い場所。

そこへ身体の大きさまで変わる。

恋太郎との距離は、
物理的に一気に近くなる。

この場面だけでも、
不老不死薬の失敗作が、
普段の生活へどれほど大きな影響を与えているか分かる。

楠莉本人は、
現在の状態へかなり慣れている。

普段の小さな姿で動く。
必要なら大人の姿へ戻る。
再び薬を使う。

本人にとっては、
日常の一部に近い。

しかし冷静に考えると、
かなり危険な薬になる。

身体年齢を変える。

しかも完全には狙い通りではない。

不老不死を作るつもりが、
若返る薬になってしまった。

楠莉の薬作りには、
こうした「目的と結果がずれる」怖さもある。

作った本人に知識があっても、
思った通りの結果になるとは限らない。

それでも楠莉は、
薬作りをやめない。

自分自身が失敗作の影響を受けているのに、
次の薬を作る。

恋太郎ファミリーが巻き込まれても、
また新しい薬が出てくる。

ここまで来ると、
楠莉にとって薬作りは、
単なる趣味より深いものになっている。

好奇心。

研究したい気持ち。

できないものを作りたい欲求。

それが止まらない。

だから、
危険な結果が出ても、
薬そのものを嫌いにはならない。

しかも楠莉は、
失敗して終わるだけではない。

打ち消しの薬を作る。

原因を説明する。

危険な時には、
追加の薬を使わない判断もする。

第31話でも、
小さくなった凪乃へ、
無理に打ち消し薬を飲ませなかった。

暴走を起こす側でありながら、
収める側にも回る。

この両方が、
楠莉という人物になる。

不老不死の薬の失敗作は、
その象徴に近い。

自分の身体を幼くしてしまった。

それでも薬を嫌いにならない。

失敗を抱えたまま、
さらに先へ進む。

だから楠莉の薬を追っていくと、
種類の多さだけでなく、
本人の性格まで見えてくる。

薬に振り回される。

それでも薬を作る。

そしてまた誰かが巻き込まれる。

第31話の凪乃まで続く薬騒動は、
楠莉自身が8歳の姿になった時から、
ずっとつながっている。

第5章 第2期では唐音の性格そのものが変化|「ツンデレじゃなくなる薬」が消したもの

唐音は恋太郎に嫌われるのが怖くなり、自分から薬を飲んだ

第2期第23話「失われしツンデレ」では、
楠莉の薬がまた別の方向から、
恋太郎ファミリーを大きく揺らす。
今回飲んだのは唐音。
しかも事故ではなく、
自分の意思で薬へ手を伸ばしている。

唐音は恋太郎が大好きなのに、
素直に好意を出すことができない。
嬉しい時ほど怒ったような言葉が出る。
照れれば否定する。
近づきたいのに、
反射的に突き放してしまう。

そんな自分を、
唐音自身が気にしていた。
ファミリーの彼女たちは、
恋太郎へ素直に愛情を向けることができる。
羽香里なら積極的に近づく。
静も自分なりの方法で、
恋太郎へ気持ちを伝える。

その中で唐音だけは、
好きなのに好きと言えない。

このままでは、
いつか恋太郎に嫌われるのではないか。
そんな不安が大きくなっていく。

そこで目に入るのが、
楠莉の持っていた
「ツンデレじゃなくなる薬」だった。

名前通り、
飲めばツンデレではなくなる。

唐音からすれば、
自分の悩みだけを綺麗に消してくれる薬にも見える。

恋太郎へ素直になれる。

嬉しい時には嬉しいと言える。

好きなら、
好きだとそのまま伝えられる。

それなら、
恋太郎にももっと愛してもらえるかもしれない。

そう考えて、
唐音は薬を飲んでしまう。

すると本当に、
ツンデレが消える。

いつもの強い言葉が出ない。

恋太郎へ向かって、
素直に好意を見せる。

照れ隠しで怒ることもない。

それまでの唐音を知っている恋太郎たちからすれば、
かなり衝撃的な変化だった。

最初は、
こんな唐音も可愛いと思う。

普段なら絶対に言わないようなことを、
そのまま口にする。

恋太郎へ甘える。

好意を否定しない。

「別にあんたのためじゃないんだから」
という壁がなくなる。

一見すると、
唐音自身が望んだ通りの姿になっている。

しかし時間が経つほど、
恋太郎ファミリーの中に違和感が広がっていく。

確かに素直。

確かに可愛い。

でも、
いつもの唐音ではない。

強い言葉も、
照れ隠しも、
すぐ赤くなるところも、
全部唐音の一部だった。

そこだけを薬で消せば、
性格全体の印象まで変わってしまう。

ここで楠莉の薬は、
第1期とはまた違う怖さを見せる。

キスしたくてたまらなくなる薬は、
欲求を強制的に追加した。

ツンデレじゃなくなる薬は、
元々あった性質を消してしまう。

作用の方向が逆になる。

何かを足す薬。

何かを消す薬。

どちらも、
本人の行動を大きく変える。

楠莉の薬が厄介なのは、
こうした細かな性格まで、
直接触れられるところにある。

単純に眠くなる。

力が強くなる。

そんな分かりやすい変化ではない。

人間の内側へ入ってくる。

だから見た目が同じでも、
周囲からすれば別人のように感じる。

素直になったのに誰も喜び切れない|ツンデレまで含めて唐音だった

唐音が薬を飲んだ目的は、
悪いものではない。

恋太郎に嫌われたくない。

もっと素直になりたい。

好きな人へ、
普通に好きと言いたい。

かなり切実な悩みになる。

だから薬が効いた直後は、
本人にとって成功にも見える。

恋太郎へ優しくできる。

素直に甘えられる。

わざと突き放す必要もない。

ところが、
ファミリー側が次第に寂しさを感じ始める。

唐音らしい勢いがない。

突然怒ることもない。

照れて必死に誤魔化す姿もない。

いつもなら、
恋太郎が少し愛情を示しただけでも、
真っ赤になって反発する。

その反応まで消えてしまった。

そこでようやく、
「ツンデレ」は唐音の欠点だけではなかったと分かる。

強気。

恥ずかしがり屋。

恋太郎を好きすぎる。

でも素直に言えない。

その全部が重なって、
院田唐音という少女になっていた。

薬は、
その一部分だけを取り除いたつもりでも、
周囲から見える唐音全体まで変えてしまった。

恋太郎も、
ただ従順な唐音を求めていたわけではない。

怒られる。

殴られるような勢いでツッコまれる。

でも本心では、
誰より恋太郎を大切にしている。

その唐音を好きになっている。

だから、
素直になれば完璧という話では終わらない。

薬で性格を変えれば、
本人が抱えていた悩みは一時的に消える。

しかし同時に、
それまで積み上げてきた唐音らしさも失われる。

楠莉の薬がここで突きつけたのは、
「直したいところだけを消せばいい」
とは限らないことだった。

人間の性格は、
一部分ずつ独立しているわけではない。

強気だから、
照れる。

照れるから、
素直になれない。

素直になれないからこそ、
たまに出る本音が強く刺さる。

全部がつながっている。

だから恋太郎ファミリーは、
次第に元の唐音へ戻ってほしいと思うようになる。

薬を飲む前の唐音。

すぐ怒る唐音。

でも、
誰かが困っていれば放っておけない唐音。

恋太郎へ素直になれなくても、
愛情そのものは誰にも負けない唐音。

結局、
ファミリーが好きだったのは、
欠点を消した理想形ではなかった。

不器用な部分まで含めた、
いつもの唐音だった。

ここまで見ると、
楠莉の薬は毎回、
ただ笑える騒動を起こしているだけではない。

薬によって、
普段なら変えられない部分まで変わる。

だからこそ、
元の本人に何があったのかが見えてくる。

第23話では、
唐音が抱えていた不安まで表へ出た。

恋太郎に嫌われたくない。

他の彼女たちのように、
もっと素直になりたい。

そんな気持ちがあったから、
薬を飲んだ。

しかし最後に必要だったのは、
唐音を別人へ変えることではなかった。

今の唐音を、
そのまま好きだと伝えてもらうことだった。

楠莉の薬は、
性格を変えることまではできる。

でも、
誰かに愛されるために、
どんな自分でいればいいのかまでは決められない。

そこが、
第1期のキスゾンビ騒動とは違う、
第2期ならではの薬騒動だった。

第6章 第31話では凪乃がお手乗りサイズに|「小さくなる薬」は身体だけを変えた

感情でも性格でもなく、今回は凪乃の身体そのものが縮んだ

第31話「一寸凪乃師と楠莉バニアファミリー」で、
楠莉の薬は再び恋太郎ファミリーへ騒動を起こす。

今回巻き込まれたのは、
栄逢凪乃。

楠莉がうっかり、
「小さくなる薬」を飲ませてしまう。

すると凪乃の身体は、
恋太郎の手のひらへ乗るほど小さくなる。

第1期のキスゾンビ騒動では、
感情へ作用した。

第2期の唐音では、
性格へ作用した。

今回は、
身体そのものへ作用する。

ここまで並べると、
楠莉の薬が毎回かなり違う場所へ効いていることが分かる。

凪乃の場合、
頭の中はいつものまま。

合理的。

冷静。

無駄を嫌う。

何でも効率良く進めたい。

その性格は、
小さくなっても消えない。

だから見た目だけ見ると、
妖精のような可愛さになる。

しかし本人は、
そんな自分へ浮かれない。

花を傘代わりにしても、
見た目より実用性を考える。

授業になれば、
身体が小さくても自分でノートを取りたがる。

恋太郎に全部任せれば楽でも、
自分でできるなら自分でやろうとする。

第23話の唐音とは、
かなり違う。

唐音は薬によって、
普段の性格が変わった。

凪乃は、
身体だけが変わったからこそ、
普段の性格がむしろ強く見える。

楠莉の薬には、
こういう違いもある。

飲めば必ず別人になるわけではない。

何へ作用する薬なのかによって、
本人の見え方まで変わる。

今回の凪乃では、
身体のサイズが変わったことで、
日常そのものが不便になる。

机。

ノート。

移動。

風。

高さ。

普通の身体なら、
問題にもならないものが、
一つずつ危険へ変わる。

それでも凪乃の判断力は失われない。

困れば状況を見る。

できることを探す。

恋太郎の助けが必要なら、
そこは受け入れる。

「小さくなる薬」は、
凪乃の中身を壊さなかった。

だからこそ、
身体が変わっても変わらない凪乃らしさが見えた。

これは、
第1期や第2期の薬とは違う方向の騒動になる。

打ち消しの薬があるのに使えない|第31話で初めて目立った「元へ戻す側」の危険

凪乃が小さくなった時、
最初に考えたくなるのは、
打ち消しの薬になる。

楠莉は以前から、
薬効を消す薬を持っている。

キスゾンビ騒動でも、
それが解決の鍵になった。

だから今回も、
飲ませればすぐ戻るように見える。

しかし、
第31話ではそうならない。

理由は、
今の凪乃の身体。

恋太郎の手に乗るほど、
極端に小さくなっている。

その状態で、
さらに別の薬を飲ませれば、
身体への負荷が大きい。

元に戻すための薬でも、
身体が耐えられなければ危険になる。

だから楠莉は、
すぐには打ち消さない。

自然に薬効が切れるまで待つ。

ここは、
過去の薬騒動と比べるとかなり重要になる。

第1期では、
打ち消しの薬を急いで使う必要があった。

薬効が回り切る前に、
四人を元へ戻さなければならない。

第31話では逆。

急いで戻そうとしない。

待つ。

身体へ余計な負担をかけない。

この違いによって、
楠莉の薬にもう一つの危険が見えてくる。

薬の効き目だけではない。

元へ戻す行為まで、
安全とは限らない。

普通なら、
治す薬。

戻す薬。

打ち消す薬。

そう聞けば、
安全なものに感じる。

しかし楠莉の薬では、
効果そのものが強い。

だから、
相手の身体や状態まで考えなければならない。

凪乃へすぐ打ち消しの薬を使わなかった楠莉は、
自分が騒動の原因になったからといって、
焦ってさらに危険な選択をしなかった。

これは、
普段の天真爛漫な姿とは少し違う。

薬を作る時は大胆。

しかし、
仲間の身体へ危険があると分かれば止まる。

公式でも、
楠莉は様々な薬を開発して騒動を起こす一方、
仲間を大切に思っている人物として紹介されている。

今回も、
その部分は変わらない。

自分の失敗だから、
すぐに何とかしたい。

それでも、
凪乃へ負担が大きいなら待つ。

結果として、
凪乃は小さなまま一日を過ごすことになる。

小さな服を着る。

学校へ行く。

恋太郎の手に乗る。

風に注意する。

高い場所を怖がる。

普段とはまったく違う日常になる。

そして時間が経てば、
薬の効果は自然に切れる。

身体も元へ戻る。

ここまで見ると、
第31話の薬騒動は、
過去回とかなり違う。

キスゾンビの薬は、
早く消さなければならない。

ツンデレじゃなくなる薬は、
本人の性格そのものを変えてしまう。

小さくなる薬は、
時間をかけて自然に切れるまで待った方がいい。

同じ楠莉の薬でも、
何をすれば元へ戻るのかまで違う。

だから、
「楠莉の薬」と一括りにしても、
全部同じではない。

作用する場所。

効いている時間。

危険の大きさ。

打ち消しが使えるか。

元へ戻る方法。

それぞれ違う。

第31話の凪乃は、
その違いをかなり分かりやすく見せた。

楠莉の薬は、
飲んだ瞬間だけ面白いのではない。

その後どうなるのか。

どう戻すのか。

そこまで毎回違う。

だからこそ、
新しい薬が出るたびに、
恋太郎ファミリーには新しい騒動が待っている。

第7章 楠莉の薬が何度も騒動を起こすのは、効き目が極端なのに薬作りをやめないから

感情・性格・身体まで変えるから、一つの薬が日常そのものをひっくり返す

楠莉の薬を第31話まで振り返ると、
共通しているのは効き目の強さになる。
少し気分が変わる。
少し身体が軽くなる。
そんな程度では終わらない。

キスしたくてたまらなくなる薬では、
羽香里、唐音、静、凪乃の行動そのものが変わった。
ツンデレじゃなくなる薬では、
唐音から普段の強気な反応が消えた。
小さくなる薬では、
凪乃の身体そのものがお手乗りサイズまで縮んでいる。

さらに楠莉自身も、
不老不死の薬の失敗作によって、
普段は幼い身体になっている。

つまり楠莉の薬は、
人間のかなり深いところまで作用する。

感情。

性格。

身体年齢。

身体の大きさ。

薬ごとに触れる場所は違うが、
どれも日常生活へ影響するほど大きい。

だから薬一本で、
恋太郎ファミリー全体が巻き込まれる。

キスゾンビ騒動では、
恋太郎自身が追われる側になった。

唐音の薬では、
ファミリー全員が「いつもの唐音」との違いを感じることになった。

第31話では、
小さくなった凪乃を、
恋太郎たちが一日かけて支えることになる。

薬の作用を受けるのは一人でも、
その後の影響は一人で終わらない。

ここが楠莉の薬の怖さになる。

そして、
楠莉本人も薬が強烈だと分かっている。

打ち消しの薬を用意しているのも、
自分の薬に何が起こるか理解しているからになる。

実際、
過去の騒動では打ち消しの薬が何度も重要になってきた。

しかし第31話では、
その打ち消しさえ使えなかった。

小さくなりすぎた凪乃へ、
さらに薬を飲ませれば負担が大きい。

そこで楠莉は、
すぐ元へ戻すより、
自然に効果が切れるのを待つ方を選ぶ。

この場面を見ると、
楠莉が何も考えずに薬を使っているわけではないことも分かる。

騒動は起こす。

失敗もする。

うっかりも多い。

それでも、
本当に危険だと分かれば止まる。

仲間へ被害が出れば、
どうすれば安全かを考える。

薬が好きなことと、
仲間を大切にしていることは別ではない。

楠莉の中では、
どちらも同時に存在している。

だから、
彼女の薬騒動は毎回どこか憎めない。

迷惑ではある。

危険でもある。

それでも、
誰かを傷つけたいから作っているわけではない。

「こんな薬があったら面白そう」

「できるか試したい」

そんな純粋な好奇心が、
毎回とんでもない方向へ転がっていく。

何度失敗しても薬を作り続けるところまで含めて、楠莉という彼女になっている

普通なら、
自分が作った薬で何度も大騒動が起きれば、
少しは薬作りを控えようと考える。

楠莉の場合は、
そうならない。

自分自身も不老不死の薬の失敗作で、
身体が幼くなった。

恋太郎も薬へ巻き込まれた。

羽香里たちも暴走した。

唐音の性格も変わった。

凪乃まで小さくなった。

それでも、
薬を作ることそのものはやめない。

ここまで来ると、
薬作りは楠莉の生活の一部になる。

何か思いつけば作る。

成功すれば喜ぶ。

失敗すれば、
別の薬でどうにかしようとする。

その繰り返し。

だから楠莉の薬は、
今後も増えていく可能性が高い。

第31話までで、
すでに作用の方向はかなり広い。

恋愛感情へ作用する薬。

性格へ作用する薬。

身体年齢を変える薬。

身体サイズを変える薬。

薬効を消す薬。

同じ薬ばかりを作っているわけではない。

楠莉が考えたことが、
そのまま新しい薬になる。

そして、
その度に恋太郎ファミリーの日常が変わる。

そこが、
楠莉という彼女の特徴になる。

ただし、
何でも薬で解決できるわけではない。

第23話の唐音では、
薬でツンデレを消しても、
本人の悩みが本当に解決したわけではなかった。

素直になれば、
すべてが良くなる。

そう単純ではなかった。

恋太郎たちが求めていたのは、
薬で変わった唐音ではない。

いつもの唐音だった。

第31話の凪乃でも、
薬で小さくなった状態を、
別の薬ですぐ戻せなかった。

薬が問題を起こし、
薬ではすぐ解決できない。

そんな場面も増えている。

楠莉の薬は万能ではない。

できることは多い。

しかし、
強すぎるからこそ危険も大きい。

そして人間の気持ちまで、
思い通りにはできない。

そこが面白い。

楠莉自身は、
薬で何でもできると思いたくなるほどの知識を持っている。

それでも恋太郎ファミリーと過ごす中で、
薬だけではどうにもならないことへ何度も出会う。

唐音の悩み。

恋太郎への気持ち。

仲間との関係。

身体への負担。

そうしたものは、
薬一本だけで綺麗に片づかない。

それでも、
楠莉はまた新しい薬を作る。

それが楠莉だからになる。

第31話で凪乃が小さくなった一件も、
突然生まれた珍事件ではない。

第1期から続いてきた、
楠莉の薬騒動の延長線上にある。

ただし今回も、
過去とまったく同じではない。

新しい薬。

新しい作用。

新しい困り方。

新しい戻り方。

毎回少しずつ違う。

だから楠莉の薬を追うと、
単に「何種類あるか」だけでは終わらない。

誰が飲んだのか。

どう変わったのか。

何が起きたのか。

どう元へ戻ったのか。

そこまで見ることで、
一つ一つの薬が記憶に残る。

そして一番分かるのは、
楠莉にとって薬が単なる発明品ではないことになる。

失敗しても作る。

騒動になっても作る。

自分が薬の影響を受けても作る。

それほど薬が好き。

だから恋太郎ファミリーにとって、
楠莉の新薬は便利なものでもあり、
同時に何が起きるか分からない危険物でもある。

第31話で凪乃を小さくした薬まで見ても、
その関係は変わっていない。

楠莉が薬を作り続ける限り、
また新しい騒動が起きる。

そしてそのたびに、
薬の効き目だけではなく、
飲んだ彼女たちの普段は見えにくい部分まで表へ出てくる。

そこまで含めて、
楠莉の薬は『100カノ』で何度も大事件を起こす存在になっている。

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