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【無職転生Ⅲ】ロキシーとは?師匠から第二の妻へ!強さ・年齢・結婚・子供まで解説

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ロキシーは、幼いルーデウスへ魔術を教え、家の外へ連れ出した最初の師匠であり、転移迷宮で再会した後は第二の妻として同じ人生を歩む人物になる。
水王級魔術師としての強さやミグルド族としての年齢だけでなく、なぜルーデウスとの関係が師弟から結婚へ変わり、ララとリリという二人の娘を持つ家族になったのかまで一本につながっていく。
故郷では孤独を抱えたロキシーが、長い旅と再会を経て、最後には師匠・妻・母親という複数の立場を持つようになるところまで見ると、この人物の魅力がはっきり見えてくる。

  1. 第1章 ロキシーとは?ルーデウスの「師匠」から第二の妻になった人物
    1. 魔術を教えただけでなく、ルーデウスを初めて家の外へ連れ出した
    2. 転移迷宮では立場が逆転し、今度は師匠と弟子が互いを救う
  2. 第2章 ロキシーは何歳?ミグルド族なのに少女のように見えるのはなぜ?
    1. アニメでは若い外見と長命種であることが描かれている
    2. 原作ではロキシーの年齢やミグルド族の成長がさらに詳しく分かる
    3. アニメでも描かれた「念話を使えない」という孤独
    4. 原作補足では、冒険者として積み上げた年月まで描かれている
  3. 第3章 ロキシーはどれくらい強い?水王級魔術師としての実力
    1. アニメでは水聖級から水王級へ到達し、ルーデウスが再び教えを請う
    2. ルーデウスより火力は低くても、普通の魔術師としてはかなり上位にいる
  4. 第4章 ロキシーとルーデウスの関係はいつ変わった?師弟から再会まで
    1. ルーデウスにとってはずっと「師匠」だったが、ロキシー側は転移迷宮で変わる
    2. アニメ公式でも「ロキシーは再会時に一目惚れ」と明かされている
  5. 第5章 ロキシーはなぜルーデウスと結婚した?パウロの死から第二の妻になるまで
    1. パウロを失ったルーデウスを、今度はロキシーが外へ連れ戻した
    2. シルフィとノルンの前ですべてを話し、第二の妻として迎えられる
  6. 第6章 ここから原作ネタバレ|ロキシーの子供は誰?ララとリリまで
    1. 原作では長女ララが誕生し、ロキシーは「師匠」から母親にもなる
    2. 原作では次女リリも誕生し、二人の娘を持つ母になる
  7. 第7章 ロキシーは最後どうなる?ルーデウスとの結婚後も「師匠」であり続ける
    1. 妻になっても、ルーデウスにとって最初の「師匠」という位置は変わらない
    2. 孤独を抱えて故郷を出たロキシーが、最後には大きな家族の中で生きる
    3. ルーデウスとの関係は、「助けた側」と「助けられた側」が何度も入れ替わる
    4. ロキシーは「最初に人生を動かした人」であり、最後まで家族として残る

第1章 ロキシーとは?ルーデウスの「師匠」から第二の妻になった人物

魔術を教えただけでなく、ルーデウスを初めて家の外へ連れ出した

ロキシー・ミグルディアは、
ミグルド族出身の魔術師であり、ルーデウス最初の魔術の師匠である。
第1期第2話「師匠」でグレイラット家へ家庭教師として招かれ、
まだ幼いルーデウスへ水魔術を中心に基礎から教え、
その異常な才能を最初に間近で見た人物でもある。

当時のルーデウスは、すでに魔術書を読んで独学を始め、
詠唱を省いて魔術を使う方法まで身につけていた。
ロキシー自身は無詠唱を使えないため、
教えている弟子が自分にはできない方法で魔術を発動する姿を見て、
幼児とは思えない才能を早い段階から認めている。

ただし第2話でロキシーがルーデウスへ与えたものは、
水聖級魔術や魔術師としての知識だけではない。
前世で引きこもっていた記憶を持つルーデウスは、
転生後も家の敷地から外へ出ることに強い恐怖があり、
村へ向かおうとするだけで過去の記憶が蘇っていた。

卒業試験の日、ロキシーはそんなルーデウスを馬へ乗せ、
半ば強引に家の外へ連れ出して村の外まで進んでいく。
ルーデウスは途中で人々の視線を怖がるが、
自分が以前と同じ姿ではなく、周囲も前世の人々ではないと気づき、
少しずつ外の景色を見る余裕を取り戻していく。

そしてロキシーが見せたのが、
空を黒い雲で覆い、雨と雷を降らせる水聖級魔術「豪雷積層雲」だった。
卒業試験として同じ魔術を求められたルーデウスは成功し、
水聖級魔術師として認められる。
ロキシーはそこで自分の役目を終え、グレイラット家を去っていく。

ルーデウスにとって大きかったのは、
水聖級になったことより「家の外へ出られた」ことだった。
だから成長してからもロキシーをただの家庭教師として扱わず、
魔術を使える場面では何度も「師匠のおかげ」と口にし、
離れている間も特別な存在として敬い続けている。

転移迷宮では立場が逆転し、今度は師匠と弟子が互いを救う

二人が離れた後も、ロキシーは物語から消えない。
フィットア領転移事件が起こると、
エリナリーゼ、タルハンドと共にルーデウスたちを探し始める。
第1期第13話「すれ違い」ではウェンポートまで来ているが、
すぐ近くにいたルーデウスとは会えないまま行き違ってしまう。

第1期第18話「それぞれの旅」では、
捜索の途中で故郷であるミグルド族の村へ戻る。
長く離れていた両親と再会し、
そこでルーデウスが生きていることも知る。
ここはロキシー自身の故郷や家族がアニメで大きく描かれた回でもある。

本格的な再会はさらに後、
第2期のベガリット大陸・転移迷宮まで待つことになる。
迷宮内部で仲間とはぐれ、一人で魔物を退け続けたロキシーは、
魔力も体力も削られ、ついには逃げ場を失い、
死を覚悟するところまで追い込まれていた。

そこへ壁を破るように現れたのがルーデウスだった。
幼い頃にはロキシーがルーデウスを外へ連れ出したが、
第2期では成長した弟子が迷宮の奥から師匠を救い出す。
ロキシーはすぐには目の前の青年がルーデウスだと分からず、
昔の小さな少年との違いに戸惑うほど成長していた。

一方のルーデウスは、姿がほとんど変わらないロキシーを見て、
長い年月を越えて再会した師匠だとすぐ分かる。
第2期第21話では救出後に一度ラパンへ戻り、
昔の話をしながら休息を取るが、
ロキシーだけは以前より少しよそよそしい態度を見せる。

ここから二人の関係は、
「教師と幼い弟子」だけでは収まらなくなっていく。
かつてロキシーがルーデウスの人生を前へ動かし、
転移迷宮ではルーデウスがロキシーの命を救う。
まずこの立場の逆転が、後の結婚へ続く大きな転機になる。

第2章 ロキシーは何歳?ミグルド族なのに少女のように見えるのはなぜ?

アニメでは若い外見と長命種であることが描かれている

ロキシーは青い髪と小柄な体格から、
初登場時には十代前半ほどの少女にも見える。
しかし第1期第2話の時点ですでに、
グレイラット家へ家庭教師として招かれるだけの魔術経験があり、
幼いルーデウスを教える成人した魔術師として登場している。

さらに第1期第18話では、
ロキシーがミグルド族の村へ戻り、両親と再会する。
ここでアニメを見ても分かるのが、
ミグルド族は人族と同じ感覚では年齢を判断できず、
長い年月が経っても外見が大きく変化しにくい種族だという点である。

そのため幼いルーデウスと並んでいた頃は、
「小柄な師匠と幼い弟子」という見た目だったが、
転移迷宮で再会する頃にはルーデウスの方が大きく成長している。
ロキシーは昔とほぼ同じ姿なので、
二人を並べた時の外見上の立場まで逆転して見える。

原作ではロキシーの年齢やミグルド族の成長がさらに詳しく分かる

原作では、ミグルド族の年齢について、
アニメ以上に具体的な情報が補足されている。
十歳前後で成人に近い姿まで成長した後、
長い期間ほとんど外見が変わらない長命種であり、
人族とは成長速度そのものが大きく異なる。

また原作でルーデウスがミグルド族の村を訪れた際には、
ロキシーの父ロインの年齢も明かされている。
見た目から人族と同じ年齢感覚では判断できず、
ロキシーが長年ほとんど同じ姿でいることも、
ミグルド族の特徴としてより具体的に描かれている。

そのためロキシーの年齢を考える時は、
アニメで見える少女のような外見だけで判断するとズレが出る。
ルーデウスよりかなり年上であり、
家庭教師になる以前から冒険者として各地を回り、
魔術師として経験を重ねてきた人物である。

アニメでも描かれた「念話を使えない」という孤独

ロキシーを知るうえで、年齢以上に重要なのが、
故郷のミグルド族の中で抱えていた孤独である。
ミグルド族は本来、念話によって意思を交わせる種族だが、
ロキシーにはその能力がなく、
周囲と同じ方法で会話することができなかった。

第1期第18話では、
村の人々が念話で自然に会話している様子と、
その中でロキシーだけが同じ輪へ入れないことが描かれる。
家族や同族が目の前にいるのに会話へ参加できず、
幼い頃から村の中で疎外感を抱えていたことが分かる。

両親のロインとロカリーは、
ロキシーを嫌っていたわけではない。
娘に合わせて声を出して話そうとしていたが、
村全体では念話が普通に使われているため、
ロキシー自身は「自分だけ違う」という感覚を抱え続けた。

そうした環境からロキシーは故郷を離れ、
外の世界で魔術師として生きる道を選んでいく。
第18話で久しぶりに村へ戻った時には、
両親との再会に戸惑いながらも、
長く離れていた家族と改めて向き合っている。

原作補足では、冒険者として積み上げた年月まで描かれている

原作ではロキシーが故郷を出た後、
どのように冒険者として経験を積んだかも詳しく描かれている。
最初から高位の冒険者だったわけではなく、
複数のパーティーを経験しながらランクを上げ、
失敗と実戦を重ねて魔術師として成長していった。

つまりロキシーは、
最初から完成した「天才魔術師」だったわけではない。
故郷では念話を使えず周囲になじめず、
外の世界では冒険者として一から経験を積み、
その先でルーデウスの家庭教師になるところまで進んできた。

少女のような姿のまま旅を続けるロキシーが、
落ち着いて見える時と、不器用に見える時が同居するのも、
長く積んだ経験と故郷で抱えた孤独の両方を持っているからだ。
アニメで描かれた場面と原作の補足を分けて見ると、
ロキシーの年齢以上に、その歩いてきた時間が見えてくる。

第3章 ロキシーはどれくらい強い?水王級魔術師としての実力

アニメでは水聖級から水王級へ到達し、ルーデウスが再び教えを請う

ロキシーの強さは、ルーデウスと比べると見えにくい。
第1期第2話「師匠」の時点では水聖級魔術師であり、
空へ巨大な雲を作り、雷雨を発生させる「豪雷積層雲」を使って、
幼いルーデウスへ水聖級魔術がどれほど大規模なものかを、
実際の空模様そのものを変える形で見せている。

この卒業試験ではルーデウスも同じ魔術を成功させるため、
早い段階で弟子に追いつかれたようにも見える。
しかしロキシーは魔力量だけで戦う人物ではなく、
魔術師として各地を旅してきた経験があり、
詠唱、距離、敵との位置関係を見ながら動ける実戦型の魔術師である。

第2期の転移迷宮編では、その経験がかなり分かりやすい。
迷宮都市ラパンからゼニス救出へ向かったロキシーは、
パウロ、リーリャ、ギース、タルハンドらと長期間迷宮へ入り、
転移魔法陣が複雑に配置された危険な階層を攻略していた。
家庭教師だった頃とは違い、完全に冒険者として戦っている。

第2期第20話「迷宮入り」でルーデウスがラパンへ到着した時、
その場にいるはずのロキシーだけが戻ってきていない。
転移罠によって仲間とはぐれ、迷宮の奥へ一人飛ばされ、
助けを待つだけではなく自分で魔物を倒しながら移動し、
長期間生存していたこと自体が実戦経験の深さを示している。

ただし万能ではない。
一人で戦い続けた結果、魔力も体力も削られ、
第21話「第六階層の魔法陣」へつながる救出場面では、
魔物に囲まれて逃げ道を失い、
ルーデウスが間に合わなければ命を落としていた状況まで追い詰められる。

そして2026年放送の第3期第4話「水王級魔術師」では、
ロキシーがすでに水王級へ到達していることが明確に描かれた。
左手を失った経験から「もう誰も失いたくない」と考えたルーデウスが、
さらに強い魔術を身につけるため、
改めてロキシーへ水王級魔術を教えてほしいと頼み込んでいる。

幼少期には三歳の弟子へ魔術を教えていたロキシーが、
成長したルーデウスから再び「教えてください」と頼まれる。
弟子の火力はすでに自分を大きく超えていても、
魔術師として学べるものが残っているからこそ、
ルーデウスの中でロキシーは今も「師匠」なのである。

ルーデウスより火力は低くても、普通の魔術師としてはかなり上位にいる

ロキシーとルーデウスを比べる時に注意したいのは、
魔術師の階級だけで単純な強さを決められないことだ。
ルーデウスは幼少期から異常な量の魔力を持ち、
詠唱なしで攻撃魔術を連発できるため、
純粋な火力と発動速度ではロキシーを大きく上回っている。

一方のロキシーは無詠唱魔術を使えない。
第1期第2話でも、幼いルーデウスが無詠唱で魔術を使う姿を見て、
自分にはできない技術を弟子が使っていることに驚いていた。
ここだけを見るとルーデウスの方が完全に上だが、
ロキシーには長年積み重ねた冒険者としての判断力がある。

転移迷宮でも、魔術を撃つだけが仕事ではない。
階層の構造を見ながら進み、魔力の残量を考え、
前衛が敵を引きつけている間に後方から魔術を通す。
味方と組んで長期間危険な場所を攻略する能力まで含めると、
単純な一発の威力だけでは測れない強さを持っている。

さらに第3期で水王級になったことで、
幼少期の「水聖級の家庭教師」という位置から一段上へ進んでいる。
ルーデウスが成長している間、ロキシーも止まっていたわけではなく、
旅と実戦を続けながら魔術師として上の段階へ進み、
再び弟子へ教えられる技術を手に入れていた。

つまりロキシーは、世界最強を争う戦闘専門の人物ではない。
オルステッドや七大列強のような別格とは立つ場所が違い、
ルーデウスのような異常な魔力量も持っていない。
それでも水王級という高位の魔術を修め、
危険な迷宮へ入れるだけの経験を持った熟練魔術師である。

原作では、ロキシーが故郷を出た後、
低い冒険者ランクから長い時間をかけて経験を積み、
複数の仲間と組みながら上位冒険者まで進んだ過程も補足される。
アニメで見える落ち着いた戦い方の背景には、
家庭教師になる以前から積み重ねた実戦経験がある。

第4章 ロキシーとルーデウスの関係はいつ変わった?師弟から再会まで

ルーデウスにとってはずっと「師匠」だったが、ロキシー側は転移迷宮で変わる

ロキシーとルーデウスの関係は、
幼少期から恋愛として続いていたわけではない。
第1期第2話で別れた時、ルーデウスにとってロキシーは、
魔術を教え、自分を初めて家の外へ連れ出してくれた、
強い尊敬を抱く「師匠」だった。

その後フィットア領転移事件が起こると、
ロキシーはエリナリーゼ、タルハンドと共に捜索へ動く。
第1期第13話「すれ違い」ではウェンポートまで来ており、
ルーデウスも同じ町にいるのに互いの存在へ気づかず、
再会しそうで再会できない場面が作られている。

第18話「それぞれの旅」ではミグルド族の村へ入り、
ルーデウスがすでに村を訪れていたことを知る。
さらに両親から無事だったことを聞き、
行方そのものはつかめなくても、
弟子が生きて旅を続けていることだけは確認できた。

しかし二人が実際に顔を合わせるまでには、
そこからさらに長い時間がかかる。
ルーデウスは魔大陸から帰還し、北方大地を旅し、
ラノア魔法大学でシルフィと再会して結婚する。
ロキシーもゼニスを探し続け、ベガリット大陸へ向かっていた。

だから転移迷宮で再会した時、
二人が置かれている状況は第2話とは完全に違う。
小さかった弟子は成人した青年になり、すでに妻までいる。
一方のロキシーは長命なミグルド族なので、
ルーデウスの記憶にある姿とほとんど変わっていない。

第2期第20話では、ルーデウスがラパンへ到着した直後、
ロキシーだけが迷宮から戻っていないことを知る。
パウロたちが探しても居場所を特定できず、
ルーデウスは迷宮攻略と同時に、
長く会っていなかった師匠の救出へ向かうことになる。

そして迷宮内でロキシーが魔物に囲まれ、
もう逃げ切れないという瞬間にルーデウスが現れる。
幼少期に家の外へ出られなかった自分を救った人物を、
今度は成長したルーデウスが迷宮の奥から救い出す。
二人の立場が最も分かりやすく反転する場面である。

アニメ公式でも「ロキシーは再会時に一目惚れ」と明かされている

ここで面白いのは、
ルーデウスがすぐロキシーだと分かったのに対し、
ロキシーは助けに入った青年を、
最初から幼い頃のルーデウスだとは認識していないことだ。
年月によって姿が大きく変わったためである。

アニメ公式の人物紹介でも、
転移迷宮で現れた人物がルーデウスだと気づかないまま、
ロキシーがその青年へ一目惚れしたことが明かされている。
つまりロキシー側では、
この救出場面から恋愛感情が動き始めている。

第2期第21話「第六階層の魔法陣」では、
救出された一行が回復のため一度ラパンへ戻る。
ルーデウスは久しぶりに会えた師匠との昔話を楽しむが、
ロキシーは以前よりよそよそしく、
ルーデウスの側がその態度を気にする描写も入っている。

ここには二人の認識の差がある。
ルーデウスは目の前にいるロキシーを、
昔と変わらず尊敬する師匠として見ている。
しかしロキシー側では「助けてくれた青年」への感情が生まれ、
昔の小さな弟子を見る感覚だけではなくなっている。

しかもルーデウスにはすでにシルフィという妻がいる。
ラノア魔法大学で再会した幼馴染と結婚し、
ロキシーが再会した時には家庭を持つ男性になっていた。
そのため再会してすぐ二人が恋人になるわけではなく、
ロキシーも自分の感情だけで踏み込める状況ではない。

そして二人の関係をさらに大きく変える出来事が、
この直後のマナタイトヒュドラ戦で起こる。
ゼニス救出には成功するもののパウロが死亡し、
ルーデウス自身も左腕を失い、
第23話「帰ろう」では父を失った現実に耐えられず沈み込む。

その時、幼少期とは別の形で、
もう一度ルーデウスへ手を差し伸べるのがロキシーである。
最初は師匠が弟子を家の外へ連れ出し、
転移迷宮では弟子が師匠の命を救い、
今度は再びロキシーが弟子を支える側へ戻っていく。

原作では、この再会前後のロキシーの心情が、
アニメより細かく描かれている部分もある。
ただし二人の関係が転移迷宮を境に変化したこと自体は、
アニメでも救出、よそよそしい態度、その後の行動まで描かれており、
師弟から次の関係へ進む転機として十分に読み取れる。

第5章 ロキシーはなぜルーデウスと結婚した?パウロの死から第二の妻になるまで

パウロを失ったルーデウスを、今度はロキシーが外へ連れ戻した

ロキシーとルーデウスの関係が決定的に変わるのは、
第2期第22話「親」でマナタイトヒュドラを倒した後である。
ゼニス救出には成功したが、ルーデウスは左腕を失い、
父パウロは息子をかばって致命傷を受け、
戦いが終わった時には二度と帰らない人になっていた。

さらに助け出したゼニスも、以前の母親とは違っていた。
言葉を返さず、表情にも大きな反応がなく、
「母を助ければ家族を取り戻せる」と考えていたルーデウスには、
父の死と母の変化が同時に押し寄せる。
勝ったはずの迷宮攻略が、最も大きな喪失を残して終わった。

第23話「帰ろう」では、宿へ戻ったルーデウスが完全に沈み込む。
食事にも手を付けられず、ベッドから起き上がる気力さえ失い、
前世で両親を亡くした時、自分が葬儀へ向き合わなかった記憶まで蘇る。
今度の人生では父と関係を作れたからこそ、
パウロへ何も返せないまま別れた痛みが以前より重くのしかかる。

そこでルーデウスの部屋へ入ってくるのがロキシーだった。
幼少期の第2話では、外へ出られないルーデウスを馬へ乗せ、
恐怖の残る家の外まで連れ出したのがロキシーだった。
転移迷宮では反対にルーデウスが師匠の命を救い、
今度は再びロキシーが動けなくなった弟子へ手を差し伸べる。

ロキシーはパウロを失った悲しみを消そうとはしない。
ゼニスが生きていること、ノルンやアイシャが待っていること、
そしてラノアにはシルフィと生まれてくる子供がいることを伝え、
ルーデウスにはまだ帰る場所と家族が残っていると示す。
父の死だけで人生まで終わらせないよう、残されたものへ目を向けさせる。

ここで二人は男女として深い関係を持つことになる。
ただしアニメでも、単純に「迷宮で助けられて恋をしたから結ばれた」だけではない。
ロキシー側では救出時からルーデウスへの感情が動き始めていたが、
決定的だったのは、目の前で再び人生を止めかけている弟子を見て、
自分が支えようとしたことだった。

シルフィとノルンの前ですべてを話し、第二の妻として迎えられる

第2期第24話「嗣ぐ」でルーデウスは半年ぶりにラノアへ帰宅する。
そこには出発時にはまだ妊娠中だったシルフィと、
すでに生まれていた娘ルーシー、ノルン、アイシャたちが待っていた。
ゼニスを連れて帰ることはできたが、
パウロの姿だけがないという帰還になった。

ルーデウスは家族の前で転移迷宮の出来事を隠さず話す。
マナタイトヒュドラとの戦い、パウロの死、ゼニスの現在の状態、
そして自分が失意の中でロキシーに支えられたことまで伝える。
さらにロキシーを第二の妻として迎えたいと口にするため、
当然ながら家族全員が同じ反応をするわけではない。

特に強く反発したのがノルンだった。
ミリス教では一夫一婦が基本であり、何よりノルンにとっては、
父パウロを失った直後に兄が別の女性を連れて帰ってきた形にも見える。
すでにシルフィという妻がいるのに許されるのかと怒り、
ロキシーに対しても厳しい言葉を向ける。

一方で最後に答えを出すのはシルフィだった。
夫が父を失い、母も以前の状態では戻らず、
遠いベガリット大陸で精神的に崩れていたことを聞いた上で、
その時ルーデウスを支えてくれたロキシーを受け入れる。
ロキシー自身もシルフィを押しのけようとはせず、家族の中へ入っていく。

第3期第3話「帰ってきた日常」では、
ロキシーはすでにルーデウスの第二の妻として同じ家で暮らしている。
ラノア魔法大学では教壇に立つことになり、
ルーデウスも周囲へロキシーを自分の妻として紹介する。
家庭教師だった女性と、その元教え子が夫婦として大学へ通う形になった。

それでもルーデウスの中から「師匠」という感覚は消えない。
結婚したからロキシーが昔の師匠ではなくなったのではなく、
魔術と外の世界を教えた特別な人物が、そのまま妻にもなった。
この二つの関係が重なっていることが、
ロキシーと他の妻との大きな違いになっている。

第6章 ここから原作ネタバレ|ロキシーの子供は誰?ララとリリまで

ここからはアニメ第3期より先の原作内容に触れる。
ロキシーとルーデウスの間に生まれる子供、
結婚後のグレイラット家での生活まで含むため、
アニメだけで先を追いたい場合は、
次の第7章まで読み飛ばしてほしい。

原作では長女ララが誕生し、ロキシーは「師匠」から母親にもなる

原作では結婚後、ロキシーはルーデウスとの子供を身ごもる。
生まれた最初の子供は女の子で、名前はララ・グレイラット。
出産にはアイシャたち家族も立ち会い、
シルフィも生まれた赤ん坊を見ながら、
目元はロキシー、口元はルーデウスに似ていると話している。

ララにはロキシーと同じ青い髪が現れる。
ルーデウスは素直に綺麗だと喜ぶが、
ロキシーとシルフィは少し複雑な表情を見せる。
シルフィ自身が緑色の髪を理由に幼少期いじめられた経験があり、
人族と違う髪色を持つ子供がどう見られるかを知っていたからだ。

ただしラノア魔法都市は多種族が集まる土地でもあり、
ルーデウスは娘の髪色そのものを否定することはない。
ミグルド族であるロキシーの特徴が、
次の世代である娘へそのまま受け継がれたことで、
ロキシーも家庭教師だった頃とは全く違う立場へ進んでいく。

さらに原作では、ララが普通の子供ではないことも見えてくる。
獣族の聖獣レオが幼いララへ特別になつき、
ヒトガミにとって将来脅威となる存在へつながる可能性が示される。
地下室事件でヒトガミがロキシーを狙った背景にも、
彼女自身だけでなく、その先に生まれる子孫が深く関係している。

つまりロキシーがルーデウスと結婚することは、
二人が家族になるだけで物語上の役割を終えない。
二人の間に生まれた子供が未来へつながり、
ルーデウスとヒトガミの争いより先の時代にまで、
グレイラット家の血筋が影響していくことになる。

原作では次女リリも誕生し、二人の娘を持つ母になる

ロキシーとルーデウスの間には、
ララだけでなくもう一人の娘が生まれる。
その子がリリ・グレイラットであり、
原作後日談ではロキシーとエリスがそれぞれ出産し、
ロキシーの娘がリリと名付けられたことも描かれている。

これでロキシーは二人の娘を持つ母親になる。
ルーデウスにはシルフィ、ロキシー、エリスという三人の妻がおり、
三人との間に合計六人の子供が生まれるため、
ロキシーだけが別の家庭を持つのではなく、
大きなグレイラット家の中で子供たちを育てていく。

結婚後もロキシーは魔術師としての道を捨てない。
ルーデウスの妻として家へ入っただけの人物ではなく、
魔術を教える立場を続けながら、子供を育て、
シルフィやエリスとも同じ家庭を支える。
「師匠」「妻」「母親」という三つの立場が重なっていく。

ここでも第1期第2話との違いは大きい。
あの頃のロキシーは仕事を終えれば一人で次の土地へ向かい、
ルーデウスも旅立つ師匠を見送るしかなかった。
それが長い年月を経た後には同じ家へ帰り、
二人の娘を持つ家族として日常を過ごすようになる。

ロキシーの物語を結婚だけで見ると、
「ルーデウスの第二の妻になった」で終わってしまう。
しかしララとリリまで見ると、孤独を抱えて故郷を出たロキシーが、
自分とは違う種族も含む大きな家族の中で、
今度は子供を育てる側になったことまでつながって見えてくる。

第7章 ロキシーは最後どうなる?ルーデウスとの結婚後も「師匠」であり続ける

妻になっても、ルーデウスにとって最初の「師匠」という位置は変わらない

ロキシーは第二の妻になった後も、
ルーデウスの中で「昔の家庭教師」へ格下げされることはない。
第1期第2話で魔術を教え、豪雷積層雲を見せ、
外へ出ることを怖がっていた幼いルーデウスを馬へ乗せて連れ出した人物として、
最後まで特別な「師匠」であり続ける。

この関係は結婚後にもはっきり残る。
第3期ではルーデウス自身がさらに上位の魔術を求める中で、
改めてロキシーへ教えを請う場面が描かれている。
弟子の方が魔力量も火力も大きくなった後でさえ、
ロキシーにはまだ「教えられるもの」が残っているのである。

それは単純な戦闘力の上下ではない。
ルーデウスは無詠唱魔術や膨大な魔力を持つ一方、
ロキシーは長い冒険者経験と、詠唱魔術を積み重ねた実戦感覚を持っている。
自分にはない部分を持つ人物として見続けているからこそ、
夫婦になっても敬意が消えない。

一方のロキシーも、結婚したことで立場を変えすぎない。
ルーデウスを夫として支えながら、必要な時には魔術師として意見を出し、
大学では教える側にも立ち、家庭では二人の娘を育てる。
「妻になったから守られるだけの人物」ではなく、
自分の仕事と技術を持ったまま家族の中に残る。

孤独を抱えて故郷を出たロキシーが、最後には大きな家族の中で生きる

ロキシーの人生を振り返ると、
最初から人とのつながりに恵まれていた人物ではない。
ミグルド族なのに念話を使えず、
同族の会話へ自然に入れないまま故郷で孤独を抱え、
やがて自分の居場所を求めるように村を出ている。

その後は冒険者として各地を歩き、
魔術を磨き、グレイラット家で家庭教師となる。
フィットア領転移事件後には再び各地を巡り、
ルーデウスやゼニスたちを探す側へ回り、
ベガリット大陸の転移迷宮まで足を運ぶ。

一人で旅をする時間が長かった人物が、
最後にはシルフィ、エリス、ルーデウスと同じ家族の中で暮らす。
さらにララとリリという二人の娘を持ち、
今度は自分が子供を見守る立場になる。
若い頃のロキシーから見ると、かなり大きな変化である。

しかもグレイラット家は、
ロキシーが育ったミグルド族の村とはまったく違う形の家族になる。
人族、ミグルド族、長耳族の血が入り、
考え方も育った場所も違う人々が一つの家で暮らしている。
昔は「自分だけ違う」と感じていたロキシーが、違いを含んだ家庭の中へ入っている。

そのためロキシーの到達点は、
単にルーデウスと結婚して幸せになったというだけではない。
故郷では周囲と同じように会話できなかった人物が、
外の世界で魔術を覚え、人と関係を作り、
最後には自分の家族を持つところまで進んだことにある。

ルーデウスとの関係は、「助けた側」と「助けられた側」が何度も入れ替わる

ロキシーとルーデウスの関係には、
最初から最後まで一方だけが支える形が続かない。
第1期第2話ではロキシーがルーデウスを外へ連れ出し、
前世から残っていた恐怖を越えるきっかけを作った。
ここでは完全に師匠が弟子を助ける側だった。

ところが第2期の転移迷宮では、
ロキシーが一人で魔物に囲まれ、死を覚悟する場面で、
成長したルーデウスが壁を破って救出へ入る。
幼い頃とは逆に、
今度は弟子が師匠の命を救う側へ回った。

さらにパウロ死亡後には、
再びロキシーが動けなくなったルーデウスを支える。
食事も取れず、ベッドから起き上がれない状態の彼へ、
まだ残っている家族や帰る場所を思い出させ、
もう一度前へ向かせる役目を果たした。

この三つの場面を見ると、
二人の関係が単なる師弟や恋愛だけでは説明しにくいことが分かる。
人生の節目ごとに片方が倒れ、
そのたびにもう片方が手を伸ばしている。
結婚は、その積み重ねの先にある関係なのである。

だからロキシーが第二の妻になった後も、
ルーデウスが彼女を「師匠」として見る感覚は自然に残る。
尊敬、恩、恋愛、家族という複数の感情が重なっており、
どれか一つだけで説明すると、
二人の関係の長さが見えにくくなる。

ロキシーは「最初に人生を動かした人」であり、最後まで家族として残る

ルーデウスの人生には、
シルフィやエリスをはじめ多くの重要人物がいる。
その中でロキシーだけが持つ役割は、
ルーデウスがまだ幼く、何も始まっていない時期に、
最初に世界を広げた人物だという点にある。

魔術を教えた。
水聖級という次の目標を見せた。
家の外へ連れ出した。
そして成長後には転移迷宮で再会し、
今度は結婚して同じ家族の中へ入った。

原作ではその先も、
ロキシーはルーデウスの生涯を支える家族として残る。
二人の娘ララとリリを育て、
グレイラット家の一員として長い時間を過ごし、
若い頃とは比べものにならないほど大きな人間関係を持つようになる。

つまりロキシーという人物は、
「年齢のわりに見た目が若い魔術師」でも、
「ルーデウスの第二の妻」だけでもない。
魔術師、師匠、冒険者、妻、母親という立場を重ねながら、
長い時間をかけて居場所を作っていった人物である。

そしてルーデウスにとっては、
魔術の強さや結婚という関係より前に、
人生を最初に外へ動かしてくれた存在だった。
だから最後まで「妻」であると同時に「師匠」でもある。
そこがロキシーという人物の一番大きな特徴になる。

無職転生Ⅲまとめ

『無職転生Ⅲ』の記事を、第3期の放送範囲・ナナホシと転移事件・ペルギウスと空中城塞・未来ルーデウス・オルステッド・魔導鎧・エリスとの再会・ルーデウスの家族などに分けてまとめています。
ルーデウス、エリス、シルフィ、ロキシー、ナナホシ、ペルギウス、オルステッド、ゼニス、アリエル、クリフ、エリナリーゼなど、気になる人物や物語の謎はこちらから探せます。

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