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【アニメ黄泉のツガイ】与謝野イワンはなぜ銃弾まで斬れる?左右様の腕も断つマガツヒと剣技が強すぎる

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与謝野イワンがデラの銃弾にまで対応できるのは、マガツヒの力だけではなく、イワン自身が人間離れした剣技を持つ達人だから。
そこへ大凶・小凶の鋭い切れ味と空間を入れ替える置換が加わり、左右様のような頑丈なツガイにも傷を与え、遠距離攻撃まで逆利用できる。
第20話の銃撃戦まで追うと、与謝野イワンの強さは「強い刀を持っている」だけではなく、本人の技量とマガツヒが完全に噛み合っていることにあると分かる

  1. 第1章 結論|イワンが銃弾まで斬れるのは、マガツヒだけでなく本人の剣技が異常に高いから
    1. 刀のツガイを持っているだけでは、あの反応速度には届かない
    2. 剣技とマガツヒが一体になっているから、遠距離攻撃まで逆利用できる
  2. 第2章 第20話でデラの銃弾をどうやって弾いたのか
    1. 左右様との近接戦の最中でも、離れた場所から飛ぶ銃撃へ反応している
    2. 弾丸を防いで終わらず、跳ね返した先まで攻撃へ変えている
  3. 第3章 マガツヒとはどんなツガイなのか
    1. 大凶と小凶は、人型ではなく二振りの刀そのものとして戦う
    2. 刀としての切れ味と特殊能力が同時に存在するから隙が少ない
  4. 第4章 小凶の「置換」がイワンをさらに捕まえにくくする
    1. 斬った空間を入れ替えられるため、距離そのものが安全ではなくなる
    2. 第13話の侵入でも分かるように、マガツヒは戦闘以外でも危険なツガイになる
  5. 第5章 左右様の腕まで斬れるマガツヒの切れ味はどれほど異常なのか
    1. 岩のように頑丈な左右様へ刃を通せる時点で、普通の刀とは別物になる
    2. 置換がなくても危険だからこそ、マガツヒの能力まで警戒すると手が足りなくなる
  6. 第6章 大凶と小凶には「置換」以外の力もある
    1. マガツヒは斬って終わる刀ではなく、二振りそれぞれが異なる働きを持つ
    2. 刀が傷ついても終わりではないことが、長期戦での厄介さを増している
  7. 第7章 イワンが強いのは「最強のツガイを持っているから」だけではない
    1. マガツヒの性能を最大まで引き出しているのは、イワン本人の剣士としての技量
    2. 左右様・ユル・デラを同時に相手にして崩れないことが、一番異常なところ

第1章 結論|イワンが銃弾まで斬れるのは、マガツヒだけでなく本人の剣技が異常に高いから

刀のツガイを持っているだけでは、あの反応速度には届かない

与謝野イワンがデラの銃弾にまで対応できるのは、マガツヒが強いからだけではない。
大きいのは、イワン本人が刀を扱う技量を極端なところまで高めていること。
飛んでくる弾丸を目で追い、軌道へ刀を差し込み、弾き返す。
この一連の動きは、強い武器を持っているだけでは成立しない。
使い手自身の反応速度と判断がなければ不可能になる。

第20話では、その異常さがかなり分かりやすい形で出る。
左右様が正面から迫る。
ユルも戦いへ加わる。
さらに離れた位置からデラの銃撃が飛んでくる。
普通なら近距離と遠距離の両方を同時に処理するだけで手いっぱいになる。
それでもイワンは簡単には崩れない。

刀で相手を斬るだけなら、達人と呼べる人物はほかにもいる。
しかしイワンは、攻撃が飛んできてから対応するだけではない。
左右様の動き。
ユルの位置。
デラが撃つ方向。
自分が斬った後に何が起きるか。
戦場全体を読みながら刀を振っている。

そこへマガツヒの存在が重なる。
大凶と小凶は、人の姿で横に立って戦うツガイとは少し違う。
刀そのものとしてイワンの手に収まり、本人の剣技と一体になる。
つまりマガツヒが強ければ自動的に勝てるのではなく、イワンの技量が高いほど性能がそのまま跳ね上がる。
この相性が非常にいい。

左右様との戦いでも同じになる。
左右様はただ大きいだけではない。
頑丈で、近距離の圧力も強い。
普通の刀なら、まともに斬りつけても通らないような相手。
それでもイワンは正面から間合いへ入り、実際に傷を負わせる。
刀の切れ味と本人の腕、その両方が揃っている。

だからイワンの強さを「マガツヒという当たりツガイを引いたから」と見ると足りない。
強い刀を持っていても、弾丸へ反応できなければ意味がない。
左右様の懐へ入れなければ意味がない。
置換を使えるとしても、その瞬間を判断できなければ戦況は動かせない。
最後に力を形へするのは、イワン本人になる。

第20話の銃弾を弾く場面は、その関係が一番見えやすい。
マガツヒが勝手に弾を防いだのではない。
イワンが刀を振る。
その刀がマガツヒである。
本人とツガイの境目が戦闘中ほとんど見えないほど、両者が噛み合っている。
そこがイワンの異常な強さになる。

剣技とマガツヒが一体になっているから、遠距離攻撃まで逆利用できる

イワンが厄介なのは、銃弾を防げるところで終わらない。
飛んできた弾を弾く。
その弾がどこへ向かうかまで戦闘へ組み込む。
デラが撃ったはずの攻撃が、そのままユル側への危険へ変わる。
守った瞬間に反撃へ切り替わっている。
ここが単なる防御とは違う。

通常、銃と刀なら距離の差が大きい。
刀は近づかなければ届かない。
銃は離れた場所から狙える。
だから剣士側は、まず弾をかわしながら間合いを詰めなければならない。
ところがイワンは、その不利をほとんど感じさせない。
遠距離から飛んできた弾そのものを利用してしまう。

この戦い方ができると、デラ側も撃てばいいとはならない。
イワンへ向けた弾が弾かれる。
その先にユルがいるかもしれない。
左右様の位置によっては、味方の動きまで制限される。
つまりイワンは一人で、相手の攻撃方法そのものへ制約をかけている。
撃たせないのではなく、撃つことを怖くさせる。

さらにマガツヒには置換がある。
斬ることと、位置を変えること。
この二つが同時に存在するため、相手は刀の軌道だけを見ていればいいわけではない。
どこを斬ったのか。
何と何が入れ替わるのか。
次に何が自分の近くへ来るのか。
そこまで考えなければならない。

イワンはその複雑さを、戦いながら扱っている。
だから近距離では剣士。
少し離れれば置換を使うツガイ使い。
さらに遠距離攻撃を受ければ、それを弾いて利用する。
一つの距離だけ得意な人物ではない。
相手が戦い方を変えても、それに合わせて返してくる。

この柔軟さが、左右様を相手にしても簡単に倒れないところへつながっている。
左右様の力で押し込めばいい。
デラが銃で援護すればいい。
ユルも加われば数で勝てる。
普通ならそう考える。
しかしイワンは、複数方向から来る攻撃をそれぞれ別の方法で処理する。

だから銃弾を斬る場面は、ただ派手な見せ場ではない。
イワンの強さがどこにあるのかを短い時間で示している。
反応速度。
刀の扱い。
戦況を見る力。
マガツヒとの連携。
その全部が同時に働いている。

第2章 第20話でデラの銃弾をどうやって弾いたのか

左右様との近接戦の最中でも、離れた場所から飛ぶ銃撃へ反応している

第20話のイワンは、最初から余裕のある状況で銃弾を待っていたわけではない。
目の前には左右様がいる。
それだけでも普通なら集中力をほとんど奪われる。
巨大で頑丈。
一撃をまともにもらえば危険。
距離を詰められれば、刀一本では押し負けてもおかしくない。

その最中に、デラが銃を使う。
近くの敵へ注意を向けながら、離れた位置から高速で飛んでくる弾丸にも対応しなければならない。
しかも銃弾は、見てからゆっくり刀を合わせられる速さではない。
撃つ瞬間。
銃口の向き。
相手の姿勢。
そうしたものから軌道を先に読む必要がある。

イワンはそこへ刀を合わせる。
飛んできた弾を受ける。
そして弾き飛ばす。
この一連の動きだけでも、本人の反応が人間離れしていることが分かる。
マガツヒに特殊能力があるとしても、刀をそこへ持っていくのはイワン自身。
まず使い手が間に合わなければ何も始まらない。

特に厄介なのが、イワンの視線が一方向へ固定されていないところになる。
左右様だけ見ていれば、デラに撃たれる。
デラだけ警戒すれば、左右様が来る。
ユルの動きも無視できない。
敵が複数いることで、視界の外から攻撃される危険が常にある。
それでも大きく崩れない。

つまり第20話のイワンは、剣の速さだけで戦っているわけではない。
誰がどこにいるのかを把握している。
次に誰が攻撃するのかを読む。
自分がどこへ移動すれば、複数の相手を同時に捌けるのか考える。
その上で刀を使う。
戦闘経験の厚さがそのまま動きに出ている。

銃弾を斬れるという結果だけを見ると、一瞬の超人的な反射に見える。
しかし前後まで見ると、それより広い。
近接戦を続けながら遠距離狙撃まで読む。
だからこそイワンの強さが異様に見える。
一つの技だけなら驚異でも、複数を同時に処理するからさらに格が上がる。

弾丸を防いで終わらず、跳ね返した先まで攻撃へ変えている

イワンの凄さがさらに出るのは、弾丸を受けた後になる。
普通なら、刀で弾けただけでも十分。
致命傷を避けた。
それで成功になる。
ところがイワンは、弾いた弾がそのまま戦場から消えるような処理をしない。
跳ね返った弾まで危険として残る。

そこにユルがいる。
デラの攻撃がイワンへ届かなかっただけなら、次を撃てばいい。
しかし跳弾がユルへ向かえば話は変わる。
味方を守るために撃った弾が、守りたい相手を傷つける可能性を持つ。
デラにとっては非常に嫌な返され方になる。
攻撃した側が次の一発をためらう。

この一瞬で、イワンは防御と牽制を同時にしている。
自分は傷つかない。
相手側へ危険を返す。
次の銃撃まで難しくする。
刀で弾いたという小さな動作が、戦場全体へ影響する。
ここに単純な腕力ではない強さがある。

マガツヒの置換を知っていると、この戦い方がさらに不気味に見える。
イワンはもともと位置関係を崩すことが得意。
目の前にあるものをそのまま受け取らない。
斬ることで空間や対象の関係を変える。
そこへ剣技まで高い。
相手からすれば、自分の攻撃がどこへ行くのか最後まで安心できない。

だからデラの銃は、本来なら大きな優位になるはずなのに完全な安全策にはならない。
距離を取れば安心。
遠くから撃てば刀は届かない。
そんな常識がイワンには通じにくい。
近づいても危険。
離れて撃っても返される。
戦う距離を変えても有利を取り切れない。

左右様が前へ出ていることも、イワンへ圧力をかけるはずだった。
しかしイワンは左右様だけに集中させられない。
周囲を読み続ける。
弾丸へ反応する。
そして再び近接戦へ戻る。
動きが途切れない。
この連続性が、ただの曲芸とは違うところになる。

第20話で銃弾を弾く場面が強烈なのは、刀で弾いた事実だけではない。
左右様と戦いながらそれをやった。
デラの攻撃を防いだだけでなく、味方側へ危険として返した。
そして、その後も戦闘を続けている。
一瞬の奇跡ではなく、イワンの戦い方の一部として成立している。

ここまでを見ると、与謝野イワンが銃弾まで斬れる答えも見えてくる。
マガツヒの性能が高い。
それは確か。
しかし最初に弾道を読み、刀を合わせ、返した後の状況まで利用するのはイワン本人。
刀のツガイと剣士としての技量が完全に噛み合っているからこそ、銃という遠距離武器まで脅威になり切れない。

第3章 マガツヒとはどんなツガイなのか

大凶と小凶は、人型ではなく二振りの刀そのものとして戦う

与謝野イワンの強さを考える時、外せないのがマガツヒになる。
マガツヒは、人の姿をして横に立つタイプのツガイではない。
大凶と小凶という二振りの刀として、イワン自身の手に握られる。
だから戦闘になると、ツガイと契約者が別々に動く感覚がかなり薄い。
イワンが刀を振る動きそのものが、マガツヒの攻撃になる。

この形は、剣士であるイワンと非常に相性がいい。
刀を持つこと自体が特別な動作ではない。
普段から磨いてきた間合いの取り方。
斬り込む速さ。
相手の攻撃を受け流す判断。
そうした技量を、そのままツガイの力へ重ねることができる。

大凶は長い刀として扱われ、小凶はそれより短い刀になる。
二本の性質が違うことで、距離に応じた使い分けもできる。
長い間合いで斬る。
近づかれれば短い方を使う。
さらに特殊能力まで加わる。
ただ強力な武器を一本持っているのとは違う。

イワンが左右様を相手にしても簡単には押し切られないのも、この使い方が大きい。
左右様は巨体で力が強く、身体そのものも頑丈。
真正面から殴り合えば、人間側が圧倒的に不利になる。
しかしイワンは、自分の身体で受け止めようとはしない。
刀を間へ入れ、斬撃と移動を使いながら相手の力を外していく。

そこへマガツヒの切れ味が乗る。
普通の刀なら、左右様のような頑丈なツガイへ刃を通すこと自体が難しい。
ところがマガツヒなら傷を与えられる。
イワンの技量だけではなく、武器そのものの性能も高い。
使い手と刀の両方が強いから、左右様相手でも戦闘が成立する。

ここが、ユルと左右様の関係とは少し違って見えるところになる。
ユルは左右様へ命じ、左右様自身が前へ出て戦う。
一方のイワンは、自分が前へ出る。
マガツヒを握り、自分の足で間合いへ入り、自分の判断で斬る。
契約者自身が戦闘の中心にいる。

だからイワンを倒すには、ツガイだけを封じれば終わりとも限らない。
本人が剣士として強い。
しかもその剣士が、ツガイそのものを武器として使っている。
契約者とツガイを切り離して考えにくい。
それがマガツヒという組み合わせの厄介さになる。

刀としての切れ味と特殊能力が同時に存在するから隙が少ない

マガツヒが怖いのは、特殊能力だけに頼っていないところになる。
置換を使わなくても斬れる。
刀として普通に強い。
そこへ必要な瞬間だけ特殊能力を重ねられる。
相手からすると、何を警戒すればいいのか一つに絞れない。

目の前へ斬撃が来たなら避ける。
普通ならそれで終わる。
しかしマガツヒの場合、斬ったこと自体が次の仕掛けにつながる可能性がある。
斬撃だけを避けても、位置関係まで変えられる。
だから一度刀が動くと、その後まで見なければならない。

イワンはこの二重性をよく使っている。
まず剣士として圧力をかける。
相手が斬撃へ意識を向ける。
その隙に置換を重ねる。
逆に置換を警戒させれば、普通の斬撃が通りやすくなる。
どちらか一方へ注意を寄せるほど、もう一方が危険になる。

左右様のように力で押す相手にも有効になる。
頑丈だから一撃で倒れない。
しかし位置をずらされれば、思うように攻撃できない。
大きな身体ほど、方向を変えられた時の影響も大きい。
イワンは正面から力比べをせず、相手の優位を崩していく。

デラの銃撃にも同じことが言える。
遠距離だから安全とはならない。
弾丸へ刀で反応できる。
弾いた先まで利用できる。
さらに置換まである。
銃と刀という距離の差を、マガツヒの能力が小さくしてしまう。

つまりマガツヒは、剣士が欲しいものをかなり多く持っている。
近距離で使える。
切れ味が高い。
相手の位置を崩せる。
遠距離攻撃にも対応しやすい。
しかもイワン自身が、その性能を使い切れるだけの技量を持っている。

強いツガイは他にもいる。
しかしマガツヒの場合は、能力の派手さだけではない。
イワンの戦い方にぴたりと合っている。
だから一つ一つの力以上に、実戦で厄介な存在になっている。

第4章 小凶の「置換」がイワンをさらに捕まえにくくする

斬った空間を入れ替えられるため、距離そのものが安全ではなくなる

マガツヒの中でも特に厄介なのが、小凶の置換になる。
名前の通り、二つのものを入れ替える力。
ただ場所を瞬間移動するだけではない。
斬った空間同士をつなぎ、位置関係そのものを変える。
これによってイワンは、普通なら届かない場所まで戦闘へ巻き込める。

その怖さが分かりやすく出るのが、東村へ入り込むまでの流れになる。
村は外から簡単に入れる場所ではない。
ユルが暮らしていた閉ざされた環境で、外部の人間が普通に歩いて侵入するのは難しい。
ところがイワンは、真正面から道を探す必要がない。
置換を使い、別の場所とつなぐことで侵入経路を作ってしまう。

この能力があると、壁や距離の価値が下がる。
逃げたから安全。
離れたから届かない。
建物の中だから守られている。
そうした常識が通じにくい。
イワンが一度必要な場所を斬れば、その向こう側と別の空間を結びつける可能性がある。

戦闘中ならさらに厄介になる。
相手が後ろへ下がる。
普通なら距離が開く。
しかし置換で位置を変えられれば、イワンとの間合いは一瞬で崩れる。
逆にイワンが不利な場所へ追い込まれても、別の空間と入れ替えれば逃げられる。
距離を取ること自体が対策になりにくい。

左右様のような強いツガイほど、この能力には振り回されやすい。
腕力では勝てる。
身体も頑丈。
しかし攻撃したい場所へ相手がいなければ意味がない。
イワンは正面から力を受ける必要がなく、位置を変えることで戦いそのものをずらせる。
力の差を、空間の操作で埋められる。

この置換があるから、イワンは自分より大きな相手にも対応できる。
剣技だけなら、いつかは力で押し込まれる可能性がある。
しかし空間まで変えられるなら、押し込まれる前に状況を変えられる。
刀の腕と置換が互いの弱点を補っている。

第13話の侵入でも分かるように、マガツヒは戦闘以外でも危険なツガイになる

マガツヒの強さは、敵を斬る時だけに出るわけではない。
置換を使えば、潜入にも使える。
逃走にも使える。
離れた場所へ近づくこともできる。
だからイワンは、戦う前の段階から相手へ圧力をかけられる。

第13話周辺では、その性質がかなり不気味に見える。
東村という閉ざされた場所へ、普通ではない方法で入り込む。
ユルたちからすれば、守られていたはずの場所へ突然敵が来る。
どこから入ったのか分からない。
入口を守るだけでは防げない。
そこに置換の怖さがある。

イワンは、こうした能力を派手に見せびらかすタイプでもない。
必要な時に使う。
必要な場所だけ斬る。
結果として相手が気づいた時には、もう位置関係が変わっている。
能力の発動自体より、その後に起きることの方が怖い。
戦場で相手が混乱しやすい。

第20話のような乱戦になると、この特性はさらに厄介になる。
左右様。
ユル。
デラ。
複数の相手がそれぞれ違う距離から攻撃する。
本来ならイワン一人を囲めば有利になる。
ところが置換があれば、その包囲自体を崩せる。
敵同士の位置まで利用できる。

デラの銃弾も、ただ遠くから飛んでくる攻撃ではなくなる。
どこへ弾くのか。
どこへ危険を流すのか。
誰がその先にいるのか。
イワンは位置を読むことに慣れている。
だから跳弾まで戦いへ組み込みやすい。

この能力を持つ相手と戦う場合、強さだけでは押し切りにくい。
左右様ほどの力があっても、狙う場所をずらされる。
デラほど遠距離攻撃が得意でも、その距離を安全に使わせてもらえない。
ユルが複数の攻撃を組み合わせても、配置そのものを崩される。
イワンは相手の長所を真正面から受けずに戦える。

だからマガツヒの置換は、単なる便利な移動能力ではない。
イワンの剣技を当てやすくする。
危険な攻撃から逃げる。
相手の位置を崩す。
潜入にも使う。
戦闘の前後まで含めて、イワンの行動範囲そのものを広げている。

銃弾を刀で弾くほどの技量を持つ剣士に、この置換まで加わっている。
近づけば斬られる。
離れても安全ではない。
囲んでも位置を崩される。
与謝野イワンが左右様やデラを相手にしても簡単には捕まらないのは、このマガツヒとの組み合わせが極端に噛み合っているからになる。

第5章 左右様の腕まで斬れるマガツヒの切れ味はどれほど異常なのか

岩のように頑丈な左右様へ刃を通せる時点で、普通の刀とは別物になる

マガツヒの強さを語る時、置換ばかりに目が向きやすい。
しかし実際には、刀そのものの切れ味もかなり異常になる。
相手が人間なら鋭い刀で斬れるのは分かる。
ところがイワンが相手にしているのは、左右様のような頑丈なツガイ。
普通の刃物なら、簡単に傷をつけられる相手ではない。

左右様はユルを守る一対のツガイとして、何度も圧倒的な力を見せてきた。
大きな身体。
強い腕力。
攻撃を受けても簡単には崩れない頑丈さ。
正面からぶつかれば、人間側が一方的に押し潰されてもおかしくない。
それでもイワンは、刀を構えてその懐へ入っていく。

そして実際にマガツヒの刃は左右様へ通る。
ここが大きい。
ただ当てただけではない。
頑丈な身体へ傷を与え、腕まで斬ることができる。
相手が硬いから刀が止まる、という普通の感覚が通用しない。
マガツヒそのものが高い切断力を持っていることになる。

もちろん刀が鋭いだけでは成立しない。
左右様は止まった標的ではない。
動く。
殴る。
守る。
ユルを庇いながら位置も変える。
その中で狙った場所へ刃を通すには、イワン自身の間合いと踏み込みが必要になる。

だから左右様へ傷を与えた場面は、マガツヒだけを褒めれば終わるものではない。
頑丈な相手を斬れる刀。
その刀を当てられる剣士。
二つが揃って初めて成立する。
イワン本人とマガツヒの相性が、ここでもはっきり見える。

もしマガツヒを剣術に慣れていない人物が持っていたとしても、同じ戦い方ができるとは限らない。
切れ味が高くても、左右様の攻撃を避けられなければ終わる。
懐へ入れなければ刃は届かない。
銃弾へ反応できなければ遠距離から倒される。
武器の強さを実際の戦果へ変えているのはイワンの技量になる。

左右様の腕を断てることは、イワンがただ素早いだけではないことも示している。
攻撃を避けて時間を稼ぐだけなら、まだ逃げ上手な剣士で済む。
しかしイワンは相手へ損傷を与えられる。
頑丈なツガイを相手にしても攻撃力が落ちない。
だからユル側も、放っておけばいい相手にはならない。

置換がなくても危険だからこそ、マガツヒの能力まで警戒すると手が足りなくなる

マガツヒが本当に厄介なのは、置換を封じたとしても刀として強いところになる。
特殊能力だけが怖いツガイなら、仕組みを見抜けば対策できる。
しかしマガツヒは違う。
能力を警戒している間にも、普通に斬ってくる。
その斬撃自体が左右様へ通るほど鋭い。

相手からすれば、考えることが多すぎる。
イワン本人の踏み込み。
大凶と小凶の刃。
置換が来る可能性。
左右様へ通る切断力。
そこへ第20話では、銃撃を弾く反応まで加わる。
何か一つへ集中すると、別の攻撃を受ける。

左右様なら力で押し切れるようにも見える。
しかし刃が通るなら、何度も接近戦を続けること自体が危険になる。
腕を振る。
そこへ刀が入る。
掴もうとする。
位置をずらされる。
一度の攻防で済まず、積み重なるほどイワン側にも勝機が出てくる。

ユルにとっても厄介になる。
左右様は最大の守りになる。
その左右様へ確実に傷をつけられるなら、安全地帯が一つ減る。
しかもイワンの狙いは左右様を倒すことだけではない。
左右様を突破し、その奥にいるユルへ届けばいい。
防御役へ刃が通るだけで十分な圧力になる。

デラの銃撃が加わっても簡単には終わらないのは、そのためでもある。
近距離なら左右様。
遠距離ならデラ。
本来はかなり強い挟み撃ちになる。
それでもイワンは、近距離ではマガツヒの切れ味で対抗し、遠距離では弾丸へ刀を合わせる。
戦う距離ごとに武器を変える必要すらない。

一本の刀で近距離。
同じ刀で銃弾へ対応。
さらに置換で距離そのものまで変える。
これだけできれば、相手はイワンへ有利な距離を押しつけにくい。
近くても危険。
遠くても安心できない。
そこがマガツヒの武器としての完成度になる。

左右様の腕を斬った事実は、派手な一撃以上に重い。
最強格の守りへ刃が通る。
その時点で、イワンを単なる技巧派として扱えなくなる。
技術だけではなく、攻撃力まで十分。
マガツヒは特殊能力に頼らなくても、正面から相手を傷つけられる刀になる。

第6章 大凶と小凶には「置換」以外の力もある

マガツヒは斬って終わる刀ではなく、二振りそれぞれが異なる働きを持つ

マガツヒを「置換を使う刀」とだけ覚えると、まだ足りない。
大凶と小凶は二振りで一対。
形が違うだけではなく、それぞれ異なる働きを持っている。
小凶の置換が目立つ一方で、大凶側にも別の力がある。
二本を使い分けられること自体がイワンの大きな強みになる。

小凶は、斬った空間や対象の位置を入れ替える。
これによって侵入。
離脱。
戦闘中の位置変更。
相手の攻撃の利用。
さまざまな場面へ応用できる。
一つの技なのに使い道が極端に広い。

大凶側には、精気を移すような働きがある。
単純に敵を斬るためだけの刀ではない。
生命力に近いものへ触れられるため、戦闘以外でも特殊な使い方ができる。
小凶が空間へ干渉するなら、大凶は生き物そのものへ触れる。
二本で扱う領域がかなり違う。

この二つをイワンが持つことで、マガツヒはただの武器から大きく外れていく。
敵が来れば斬る。
逃げれば追う。
離れれば置換する。
必要なら精気へ干渉する。
状況によって使う刀を変えることができる。
戦場で選択肢が減りにくい。

しかも刀型だから、能力を使わない瞬間も無駄にならない。
手に持っているだけで普通に斬れる。
能力の発動を待つ必要がない。
近づかれればそのまま剣技へ移れる。
特殊能力と通常攻撃の間に大きな隙がない。
ここが人型のツガイとは違う怖さになる。

イワンはその二本を、自分の身体の延長のように扱う。
どちらを抜くか。
どの間合いで使うか。
能力を出すか、普通に斬るか。
その判断を戦闘の中で高速に切り替える。
だから相手からすると、次に何が来るのか読みにくい。

第20話のように複数人から攻められても崩れにくいのは、この手札の多さもある。
左右様には切断力。
デラには反応速度。
位置を崩したい時には置換。
ただ強い一撃を繰り返すのではなく、相手ごとに違う返し方ができる。
イワンが長い乱戦へ対応できる土台になっている。

刀が傷ついても終わりではないことが、長期戦での厄介さを増している

普通の剣士なら、刀を折られることは大きな弱点になる。
どれだけ腕がよくても、武器を失えば戦い方が変わる。
まして左右様のような怪力を相手にすれば、刀そのものが耐えられない可能性もある。
しかしマガツヒは普通の金属製の武器ではない。
あくまでツガイになる。

だから刀の姿をしていても、単純に刃を壊せば終わりとは限らない。
傷つくことはある。
折れることもある。
それでも普通の刀のように永久に使えなくなるとは違う。
ツガイとしての性質があるため、再び形を取り戻せる。
武器破壊だけでイワンを完全に無力化するのは難しい。

これは長期戦になるほど大きい。
左右様が力で刀を弾く。
刃を損傷させる。
そこで普通の剣士なら攻撃手段が減る。
しかしイワンには大凶と小凶があり、さらにツガイとして回復する余地もある。
一度武器を潰しただけでは安心できない。

ただし何でも無制限というわけではない。
マガツヒの特殊な力を使えば、イワン本人にも負担がかかる。
精気に関わる力も、好きなだけ使い続けられるものではない。
置換も状況を読まなければ最大限には生かせない。
強力だからこそ、使い手の判断が重要になる。

ここでも結局、イワン本人の技量へ戻ってくる。
能力が多いだけなら、使いこなせず混乱することもある。
しかしイワンは、どの力をどこで使うかを選べる。
刀として斬る。
置換する。
別の働きを使う。
その切り替えが早いから、マガツヒの性能が戦闘で死なない。

第20話のイワンが異常に見えるのも、この積み重ねがあるからになる。
銃弾へ反応できる剣技。
左右様へ刃が通る切断力。
位置を変える置換。
大凶と小凶の使い分け。
どれか一つではなく、全部を同じ人物が持っている。

だからマガツヒは、単純に「強力なツガイ」という言葉だけでは足りない。
契約者であるイワン自身が戦い、二振りを直接扱う。
そのため能力と本人の技量が毎回同時に出てくる。
マガツヒが強いのか。
イワンが強いのか。
実際には、その二つを切り離せないところこそ一番厄介になる。

第7章 イワンが強いのは「最強のツガイを持っているから」だけではない

マガツヒの性能を最大まで引き出しているのは、イワン本人の剣士としての技量

与謝野イワンの戦いを追うと、最後に残るのは「ツガイが強いから勝てる」という単純な話ではない。
確かにマガツヒは強力。
大凶と小凶という二振り。
高い切断力。
置換をはじめとした特殊な働き。
武器として見ても、かなり恵まれたツガイになる。

しかし、それを実戦で使っているのはイワン本人。
飛んでくる銃弾へ反応する。
左右様の間合いへ入る。
相手の攻撃を見て、刀を差し込む。
置換を使う瞬間を選ぶ。
この部分までは、マガツヒが勝手にやってくれるわけではない。

第20話のデラとの攻防が分かりやすい。
銃弾を刀で弾ける刃があっても、イワンが間に合わなければ撃ち抜かれる。
左右様を斬れる切れ味があっても、懐へ入れなければ意味がない。
置換が強力でも、どこを入れ替えれば有利になるか判断できなければ生かせない。
強い能力ほど、使い手の技量がそのまま差になる。

イワンは、その条件を全部満たしている。
刀を持った時の動きが自然。
攻撃を受けてから慌てるのではなく、相手が動く前から次を読んでいる。
一人だけを見て戦わない。
左右様を警戒しながら、ユルとデラの位置まで意識している。
だから複数人に囲まれても戦闘が崩れにくい。

特に左右様との戦いは、イワン本人の強さをよく見せている。
左右様は力でも耐久力でも人間を大きく上回る。
真正面から受ければ不利。
それでもイワンは、力比べをしない。
刃を通す場所を選び、相手が力を出し切る前に位置を変える。
剣士としての技術で、身体能力の差を埋めている。

そこへマガツヒが加わることで、イワンの剣技が普通の剣術ではなくなる。
斬れば終わりではない。
その斬撃が置換へつながることもある。
武器そのものがツガイだから、刀と能力を持ち替える必要もない。
攻撃から能力へ。
能力から再び斬撃へ。
流れを切らずに動ける。

だからイワンとマガツヒは、主従というより一つの戦闘体系に近い。
イワンが前へ出る。
マガツヒがその手にある。
どちらか片方だけを見ても、あの強さには届かない。
本人とツガイが噛み合っているからこそ、与謝野イワンは異常に厄介な相手になっている。

左右様・ユル・デラを同時に相手にして崩れないことが、一番異常なところ

一対一で強い人物はいる。
特殊能力だけなら強力なツガイもいる。
しかしイワンの怖さは、戦う相手が増えても対応力が極端に落ちないところになる。
第20話では、それがかなりはっきり出ている。
近距離と遠距離を同時に相手にしている。

正面には左右様。
左右様の奥にはユル。
さらに離れた位置からデラの銃撃。
攻撃してくる方向が一つではない。
普通なら、どこか一方向へ意識を向けた瞬間に別の攻撃を受ける。
囲まれる側としては非常に不利な状況になる。

それでもイワンは戦い続ける。
左右様の攻撃へ対応する。
デラが撃てば弾丸へ反応する。
ユルへ危険を返すことまで考える。
一つの攻撃を防いだ後に立ち止まらない。
次の相手へすぐ意識を移す。
ここに戦闘経験の差が出る。

マガツヒの置換も、その乱戦と相性がいい。
敵が多いほど、位置関係も増える。
誰がどこにいるか。
どの攻撃がどこへ飛ぶか。
何と何を入れ替えれば相手側が困るか。
普通なら情報が増えて不利になるところを、イワンは逆に利用できる。

だからデラの銃弾も、ただの援護射撃にはならない。
左右様が前へ出れば、イワンの動きを止められるはず。
そこへデラが撃てば仕留めやすいはず。
しかし弾を返されれば、ユルを巻き込む危険が生まれる。
人数が多いことが、そのまま味方側の弱点になる瞬間もある。

左右様を傷つけられる攻撃力。
デラの弾丸へ反応できる速さ。
置換で戦場を崩せる能力。
そして複数の相手を同時に見る判断力。
これが全部一人へ集まっている。
第20話でイワンが異様に強く見えたのは、この総合力が一気に表へ出たからになる。

だから「与謝野イワンはなぜ銃弾まで斬れるのか」という疑問の答えは、マガツヒの切れ味だけでは終わらない。
イワン自身が銃撃へ対応できる剣士であり、その剣技を強力な刀型ツガイへそのまま乗せている。
さらに置換によって、距離や位置まで自分に有利な形へ変えていく。
銃弾を弾いた一瞬は、その完成度が見えた場面になる。

マガツヒが強い。
それは間違いない。
しかし本当に怖いのは、そのマガツヒを与謝野イワンが持っていること。
左右様を斬り、遠距離の銃撃まで受け流し、乱戦でも崩れない。
刀のツガイと剣士がここまで噛み合った時、イワンは単なる強敵ではなく、近づいても離れても厄介な相手になる。


黄泉のツガイ

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