PR

【BLACK TORCH】第7話「3 ON THREE」は誰と誰の3対3?弐郎・一華・零司の対戦カード

記事内に広告が含まれています。

BLACK TORCH第7話「3 ON THREE」の3対3は、弐郎VS鉄輪、一華VS呂蓮、零司VSフードの男の三戦。
鉄輪・呂蓮・鳴子が待つ比良坂町で、なぜこの組み合わせに分かれたのかを第1話からの弐郎・一華・零司の成長までつなげる。
さらに、鳴子がいるのになぜ「3 ON THREE」なのか、零司の相手が第6話から続く人物であることまで追う

  1. ★第1章 結論|「3 ON THREE」の3対3は弐郎VS鉄輪・一華VS呂蓮・零司VSフードの男
    1. 第7話で始まるのは、三人が別々の相手を受け持つ三つの一騎打ち
    2. 鳴子は3対3の外にいるが、比良坂町全体を支配するため戦いの中心から外れてはいない
  2. ★第2章 なぜ三人は別れた?鉄輪が現れた瞬間に弐郎が一人で残る
    1. 比良坂町への突入は最初から一騎打ちの予定ではなく、敵に遮られるたび三人が分かれていく
    2. 弐郎が鉄輪を止める間に一華と零司が奥へ進むことで、三人それぞれの因縁へ戦場が分かれていく
  3. ★第3章 弐郎VS鉄輪|羅睺の力を持つ弐郎と人間を喰って強くなった鬼神
    1. 第1話では守ることしかできなかった弐郎が、第7話では一人で鉄輪を止める
    2. 鉄輪はただ大きいだけではなく、人間を喰った分だけ危険になる
  4. ★第4章 一華VS呂蓮|第6話の妖術対抗訓練がそのまま実戦へつながる
    1. 呂蓮の怖さは腕力ではなく、相手の認識と感情へ入り込んでくること
    2. 第3話頃まで弐郎へ苛立っていた一華が、一人で一つの戦場を任されるまでになる
  5. ★第5章 零司VSフードの男|第6話で向き合った兄・真司が現実の敵として立つ
    1. 零司の前に現れたフードの男は、第6話から続く兄との因縁を現実へ引き戻す
    2. 原作まで見るとフードの男と真司の線がつながり、零司の戦いは兄弟対決へ変わっていく
  6. ★第6章 鳴子はなぜ3対3に入らない?比良坂町そのものを戦場に変えている存在
    1. 鳴子は一人と戦う役ではなく、霧の結界で町全体を封じる側にいる
    2. 「3 ON THREE」の外側に鳴子がいることで、黒の灯火三人は最初から不利な戦いを強いられている
  7. ★第7章 「3 ON THREE」で黒の灯火は初めて三人それぞれの戦いへ進む
    1. 第3話ではぶつかっていた三人が、第7話では離れていても同じ任務を背負う
    2. 三つの対戦カードは、これまで三人が抱えてきたものを一人ずつ試す組み合わせになっている

★第1章 結論|「3 ON THREE」の3対3は弐郎VS鉄輪・一華VS呂蓮・零司VSフードの男

黒の灯火 対戦相手 この戦いでぶつかるもの
弐郎 鉄輪 羅睺と共に人間を守る者と、人間を喰って力へ変える鬼神の正面衝突
一華 呂蓮 第6話で経験した精神への揺さぶりを、本物の妖術戦で越えられるか
零司 フードの男 第6話で向き合った兄・真司につながる過去が現実の戦場へ戻ってくる
鳴子 直接の3対3には入らず、霧の結界で比良坂町全体を敵側の領域にしている

第7話で始まるのは、三人が別々の相手を受け持つ三つの一騎打ち

『BLACK TORCH』第7話「3 ON THREE」で描かれる3対3は、
弐郎VS鉄輪。
一華VS呂蓮。
零司VSフードの男。
この三つの戦いを指している。

比良坂町には、
鉄輪、呂蓮、鳴子、
そしてフードを被った謎の男が待ち構えている。
敵側だけ数えると四人いるため、
「3 ON THREEなのに四人いるのでは?」と引っ掛かりやすい。

ただし鳴子は、
弐郎たち三人と一人ずつ戦う位置には入っていない。
町を覆っている霧のような結界を維持し、
比良坂町そのものを敵側の領域へ変える役目を担っている。
だから直接ぶつかる三組だけを見ると、
確かに「3 ON THREE」になる。

最初に鉄輪の前へ残るのが弐郎。
一華と零司を先へ進ませ、
自分が巨大な鬼神を引き受ける。
ここでまず、
弐郎VS鉄輪という一組目が成立する。

奥へ進んだ一華がぶつかるのは呂蓮。
呂蓮は力任せに殴り合う相手ではなく、
妖術で人間を操り、
相手の認識まで揺さぶる厄介な物ノ怪。
第6話で妖術対抗訓練を受けた直後の一華に、
まさにその力が襲い掛かる。

そして零司の前へ立つのが、
フードを被った謎の男。
第6話では、
幻影空間の中で双子の兄・真司と剣を交えたばかりだった。
そこで過去と向き合った直後に、
今度は現実の比良坂町で因縁を思わせる男が待っている。

この三戦は、
単に人数を三人ずつ揃えただけではない。
弐郎には真正面から力をぶつける鉄輪。
一華には精神を揺さぶる呂蓮。
零司には過去そのものへつながる男。
それぞれが今まで積み重ねてきた部分へ刺さる相手になっている。

だから第7話のタイトルを見る時、
「黒の灯火三人VS敵三人」とだけ覚えると少し薄い。
三人が一組になって戦うのではなく、
黒の灯火として訓練してきた三人が、
初めてそれぞれ一人で一つの戦場を背負う回になる。

第3話頃までの弐郎、一華、零司は、
まだ仲間と呼べるほど噛み合っていなかった。
弐郎と一華は何度もぶつかり、
零司も弐郎を簡単には認めない。
羅睺の力を宿した弐郎をどう扱うのかでも、
三人の立場は揃っていなかった。

第4話では、
弐郎と零司が直接ぶつかるところまで行く。
互いに強さを確かめるように戦い、
零司も弐郎をただの危険物として見るだけではなくなる。
その積み重ねがあるから、
第7話で別々に戦っても「黒の灯火」として一つの任務になっている。

鳴子は3対3の外にいるが、比良坂町全体を支配するため戦いの中心から外れてはいない

第7話で少し分かりにくいのが鳴子の位置。
鉄輪。
呂蓮。
鳴子。
フードの男。
公式のあらすじだけでも、
敵側に四人いることが分かる。

それでも題名は「3 ON THREE」。
ここで鳴子を、
四人目の直接対戦者として見ると数が合わなくなる。
鳴子が担当しているのは、
一人を相手に殴り合うことではなく、
町全体を包む結界になる。

比良坂町へ近づくと、
町は不自然な霧に覆われている。
一般人が自由に出入りできる状態ではなく、
内部が外側から切り離されたようになる。
黒の灯火が現場へ入った時点で、
すでに敵側が戦場そのものを作り終えている。

第7話の恐ろしさは、
敵を倒すだけでは済まないところにもある。
町の中では物ノ怪による大量虐殺が起き、
人間を喰らって力を蓄える者までいる。
つまり弐郎たちが戦っている間にも、
普通の住民が危険に晒され続ける。

鉄輪を止める。
呂蓮を止める。
フードの男を突破する。
それだけでも大変なのに、
最後には町を覆う結界そのものへ手を入れなければならない。
鳴子は直接の三戦から外れながら、
三人全員の行動を制限している存在になる。

そのため第7話の「3 ON THREE」は、
完全に公平な三対三ではない。
戦場は最初から敵側が選び、
町全体が結界に覆われ、
住民まで人質に近い状態へ置かれている。
黒の灯火側だけが、
時間にも追われながら戦わなければならない。

それでも弐郎たちは、
三人で一か所へ固まらない。
鉄輪が現れれば弐郎が残る。
一華と零司は先へ進む。
さらに別の敵が現れれば、
そこでまた一人が残る。

この流れによって、
三人の信頼も見えてくる。
第1話の弐郎なら、
羅睺を守ることで精一杯だった。
黒の灯火へ入った直後も、
誰かへ役目を預けて自分だけ残るような関係にはなっていない。

それが第7話では、
自分が一体を止めれば、
残った二人が先へ進んでくれると分かっている。
三人が同じ場所にいなくても、
同じ目的へ向かって動ける。
「3 ON THREE」は、
その変化まで見える題名になっている。

★第2章 なぜ三人は別れた?鉄輪が現れた瞬間に弐郎が一人で残る

「3 ON THREE」が成立するまで
弐郎・一華・零司の三人で比良坂町へ突入
鉄輪が進路を塞ぐ
弐郎が一人で残り、一華と零司を先へ進ませる
呂蓮が一華と零司の前へ現れる
今度は一華が残り、零司をさらに奥へ進ませる
零司の前へフードの男
弐郎VS鉄輪
一華VS呂蓮
零司VSフードの男
三つの一騎打ちが同時に成立

比良坂町への突入は最初から一騎打ちの予定ではなく、敵に遮られるたび三人が分かれていく

弐郎、一華、零司は、
最初からそれぞれ一人で敵を探しに行ったわけではない。
物ノ怪による大量虐殺事件を受け、
黒の灯火として一緒に比良坂町へ入る。
まずは三人で同じ現場へ向かっている。

この時点で任務は、
単純な討伐ではない。
町には一般人が残り、
物ノ怪が人間を喰って力を蓄えている。
さらに町そのものが霧に覆われている。
一刻も早く奥へ進む必要がある。

その進路を最初に塞ぐのが鉄輪。
巨大な身体を持ち、
人間を喰らうことでさらに力を蓄えている。
三人全員で相手をすれば、
その場の戦闘には有利かもしれない。
だがそうすれば、
町の奥へ進む者がいなくなる。

そこで弐郎が残る。
鉄輪を自分が引き受け、
一華と零司を先へ進ませる。
ここが「3 ON THREE」が始まる最初の分岐になる。

弐郎が鉄輪を選ぶ形になったのも、
これまでの戦いを見れば自然。
弐郎は羅睺と融合したことで、
肉体的な強さと物ノ怪の力を使える。
黒の灯火三人の中でも、
正面から巨大な相手へぶつかる役目を担いやすい。

第1話では、
弐郎は羅睺を助けようとして命を落とす。
自分より危険な相手がいても、
目の前の存在を放っておけない性格は最初から変わらない。
ただ当時は、
気持ちはあっても力が足りなかった。

羅睺と融合した後は、
その性格へ実際の戦闘力が加わる。
しかし第5話の咬牙戦では、
羅睺の力を持っているだけで何でも勝てるわけではないと突き付けられる。
相手も物ノ怪であり、
経験も能力も違う。
弐郎自身が戦い方を身につけなければならない。

その直後に第6話の妖術対抗訓練が入る。
巨大な黒い物ノ怪に飲み込まれ、
羅睺が封印される以前の過去まで見る。
そこで弐郎は、
自分の中にいる羅睺がただの強力な物ノ怪ではないことまで知る。

そして第7話。
今度は訓練ではなく、
本当に人が死んでいる町へ入る。
目の前には、
人間を喰って強くなった鉄輪。
弐郎が自分で残ることを選ぶため、
それまでの経験が一気に実戦へ変わる。

弐郎が鉄輪を止める間に一華と零司が奥へ進むことで、三人それぞれの因縁へ戦場が分かれていく

鉄輪との戦いが始まった時点では、
残る二人は一華と零司。
二人は弐郎を置いて逃げるのではない。
弐郎が鉄輪を止めている間に、
もっと奥にいる敵へ進まなければならない。

ここに黒の灯火としての役割分担が出る。
一人の強敵へ三人全員が集中すれば、
町の別の場所で被害が続く。
だから一人が一体を受け持ち、
残った者が先へ進む。
救助任務として見ても必要な分かれ方になる。

そして次に一華の前へ現れるのが呂蓮。
呂蓮は鉄輪とは戦い方がまったく違う。
身体の大きさと力で押してくるのではなく、
妖術によって人間を操り、
認識そのものを狂わせる方向から攻めてくる。

ここで第6話の一華が効いてくる。
妖術対抗訓練の中で、
一華は自分の母親に関する記憶を追体験する。
母は元隠密であり、
物ノ怪によって石化された人物。
一華にとって最も痛いところへ触れる訓練だった。

訓練では、
目の前に見えるものへ感情を持っていかれれば、
結界から抜け出せない。
一華は過去を消すのではなく、
その記憶を抱えたまま前へ進む。
その直後に呂蓮という妖術使いが待っている。

だから一華VS呂蓮も、
偶然同じ場所にいた二人が戦うだけではない。
第6話で試されたものを、
第7話では命懸けで使わなければならない。
訓練で抜け出せても、
実戦では自分だけではなく住民まで巻き込まれている。

一華が呂蓮を引き受ければ、
残るのは零司。
そして零司の前へ、
フードを被った男が現れる。
ここで三つ目の一騎打ちが成立する。

零司もまた、
第6話で過去を見せられている。
幻影空間で現れたのは、
双子の兄・真司。
強さを求め、
物ノ怪へ魂を売った兄と剣を交えることになる。

あの訓練で零司が向き合ったのは、
単なる恐怖ではない。
自分とよく似た顔を持ちながら、
別の道を選んだ兄。
零司が現在の強さへ執着する背景にも、
真司の存在が深く残っている。

その直後の比良坂町で、
フードの男が零司の前へ立つ。
だから零司の戦いだけ、
鉄輪や呂蓮と少し空気が違う。
町を救う任務であると同時に、
零司個人の過去まで再び動き始める。

こうして三人は、
一度に「三方向へ分かれよう」と決めたわけではない。
鉄輪が道を塞ぐ。
弐郎が残る。
呂蓮が現れる。
一華が止まる。
最後に零司がフードの男と対峙する。

敵に遮られるたび、
一人ずつ仲間が残っていく。
その結果として、
弐郎VS鉄輪。
一華VS呂蓮。
零司VSフードの男。
三つの戦場が完成する。

第7話の「3 ON THREE」は、
三対三で一斉に殴り合う集団戦ではない。
町を救うために奥へ進み続けた結果、
三人が一人ずつ敵を背負う形になった戦い。
第1話では羅睺一匹を守ろうとしていた弐郎が、
今では仲間へ先を託し、自分一人で町の敵を止めている。
そこまでの変化も、この分かれ方の中に表れている。

★第3章 弐郎VS鉄輪|羅睺の力を持つ弐郎と人間を喰って強くなった鬼神

比べるところ 弐郎 鉄輪
人間との関係 人間でありながら羅睺と共に戦う かつては人間を守ったが、現在は人間を敵視
力の得方 羅睺との融合と訓練を通して力を使いこなす 人間を喰らい、その生命を自らの力へ変える
第7話での立場 住民を守るため鉄輪の前へ残る 住民を犠牲にしながらさらに強くなる
決定的な差 同じく人間と物ノ怪の境界にいながら、弐郎は共存へ、鉄輪は捕食へ進んだ

第1話では守ることしかできなかった弐郎が、第7話では一人で鉄輪を止める

弐郎と鉄輪の対戦は、
第7話「3 ON THREE」の中でも最も力と力が正面からぶつかる組み合わせ。
鉄輪は人間を喰らい、
その生命を自分の力へ変えている。
比良坂町の被害を止めるには、
まずこの怪物をその場へ縫い止めなければならない。

弐郎が鉄輪の前へ残る場面は、
第1話から追うとかなり大きい。
最初の弐郎は、
傷ついた黒猫の羅睺を放っておけず、
目の前の危険へ飛び込んだ少年だった。
だがその時は、
守りたい気持ちに力が追いついていない。

自分より圧倒的に強い物ノ怪を前にしても、
弐郎は逃げなかった。
その結果、
羅睺を守ろうとして命を落とし、
羅睺と融合することで再び立ち上がる。
ここから弐郎の戦い方そのものが変わっていく。

羅睺の力を手にした後も、
すぐに完成したわけではない。
力を出せば勝てるほど単純ではなく、
一華や零司との衝突もあり、
黒の灯火の中で自分が何をするべきかも少しずつ覚えていく。

第4話では零司と直接ぶつかり、
自分の力を試すように戦う。
零司から見れば、
羅睺の力を宿した弐郎は危険そのもの。
弐郎から見れば、
自分を最初から敵扱いする零司へ反発がある。
この時点ではまだ、
三人が自然に背中を預けられる関係ではない。

さらに第5話の咬牙戦では、
羅睺の力を持っていても簡単には勝てない現実を突き付けられる。
咬牙は経験も戦闘技術もあり、
ただ腕力で殴れば終わる相手ではない。
弐郎自身が考えて動かなければ、
羅睺の力を持っていても押し切られる。

ここで弐郎は、
「強い力を持っている」と「強く戦える」が別だと知る。
羅睺という存在へ頼るだけでは足りない。
自分が前に立ち、
判断し、
仲間を守る側にならなければならない。

そして第7話。
比良坂町で鉄輪が立ちはだかった時、
弐郎は一華と零司へ先を任せ、
自分が一人で残る。
誰かに命令されて仕方なくではなく、
その場で自分が止める相手を選んでいる。

第1話では一匹の黒猫を守ろうとして倒れた弐郎が、
今度は町の人間を守るため、
巨大な鬼神を一人で受け持つ。
羅睺との出会いから積み重ねてきたものが、
この一戦でかなり分かりやすく出ている。

鉄輪はただ大きいだけではなく、人間を喰った分だけ危険になる

鉄輪の怖さは、
見た目の巨大さだけではない。
比良坂町で起きている虐殺では、
物ノ怪たちが人間を喰い、
その生命を自分たちの力へ変えている。
鉄輪もその中心にいる。

つまり戦闘が長引けば、
住民がさらに犠牲になり、
敵側の力まで増える可能性がある。
弐郎が鉄輪を止めることは、
単に一体の強敵を引き受けることではない。
その場で続いている捕食まで止める役目になる。

しかも鉄輪には、
ただの人喰いの怪物では終わらない過去がある。
かつては人間から贄を受け取りながら、
村を守る鬼神として存在していた。
戦や災害から人間を守る側にいた時期もあった。

ところが、
その関係は人間側の裏切りによって壊れる。
守ってきた相手に排除されようとし、
鉄輪自身も人間へ牙を向ける。
現在の比良坂町では、
守護者だった姿とは正反対に、
普通の人間まで自分の力へ変えている。

だから弐郎と鉄輪は、
単純な善と悪だけでも見切れない。
弐郎は人間でありながら物ノ怪の羅睺と融合し、
羅睺を仲間として扱っている。
鉄輪はかつて人間と共存していたのに、
今は人間を喰う側へ落ちている。

二人とも、
人間と物ノ怪の境界に立っている。
ただ進んだ方向が反対。
弐郎は羅睺と出会ったことで、
人間と物ノ怪が一緒に戦う道へ進んだ。
鉄輪は人間との関係を失い、
人間を敵と見る側へ進んだ。

だから第7話の一戦は、
単に弐郎がどこまで強くなったかを見るだけではない。
羅睺と共に戦う弐郎と、
人間を喰って力へ変える鉄輪。
人間と物ノ怪がどう関わるかという点でも、
かなり対照的な二人がぶつかっている。

弐郎が鉄輪を止めることができれば、
一華と零司は奥へ進める。
住民への捕食も止められる。
黒の灯火三人の戦い全体を支える最初の一戦として、
弐郎VS鉄輪は「3 ON THREE」の入口になっている。

★第4章 一華VS呂蓮|第6話の妖術対抗訓練がそのまま実戦へつながる

一華が呂蓮と戦うまでの流れ
第3話頃|弐郎への警戒
羅睺を宿す弐郎を危険視し、感情より任務を優先する姿勢が強い
第6話|妖術対抗訓練
母親の記憶を突き付けられ、感情を揺さぶられる幻影と向き合う
訓練突破
過去を忘れるのではなく、記憶を抱えたまま妖術から抜け出す
第7話|呂蓮との実戦
今度は住民まで巻き込まれた状態で、本物の妖術使いと対峙

呂蓮の怖さは腕力ではなく、相手の認識と感情へ入り込んでくること

一華が第7話で相手にする呂蓮は、
鉄輪とはまったく戦い方が違う。
巨大な身体で殴り潰すのではなく、
妖術を使い、
人間の認識や行動そのものを狂わせる。

比良坂町では、
呂蓮の力によって人間が自由に動けない状態へ追い込まれている。
自分の意思で逃げることすら難しく、
敵側に都合のいい位置へ誘導される。
その先には、
鉄輪のように人間を喰う物ノ怪もいる。

だから呂蓮を止めない限り、
町の被害は増え続ける。
一華が戦う相手は、
一体の物ノ怪でありながら、
多くの人間を同時に利用できる存在になる。

そしてこの相手と一華がぶつかる直前、
第6話では妖術対抗訓練が描かれている。
ここが第7話につながる大きな流れ。
一華は訓練の中で、
単なる幻を見るのではなく、
自分にとって最も重い過去を突き付けられる。

一華の母は、
かつて隠密として戦っていた人物。
物ノ怪との戦いの中で石化し、
一華にとって長く残る傷になっている。
強くなろうとする現在の一華にも、
母の存在は深く影を落としている。

妖術対抗訓練では、
その感情へ直接触れられる。
見たくないもの。
戻りたい場所。
失った相手。
相手がこちらの心を読んだように、
最も揺れる場面を突き付けてくる。

力で殴れば抜け出せる訓練ではない。
「目の前に見えているものが本物なのか」
「自分の感情に飲まれていないか」
そこを見極めなければ、
いつまでも妖術の中へ閉じ込められる。

一華はそこで、
母の記憶を消すのではなく、
抱えたまま前へ進む。
忘れたから勝つのではない。
苦しい記憶が残っていても、
それに支配されないところまで進む。

その直後に第7話で呂蓮。
配置としてかなり厳しい。
訓練で一度突破したものを、
今度は住民の命が懸かった現実の場で試される。
失敗すれば、
自分だけでなく周囲の人間まで巻き込まれる。

第3話頃まで弐郎へ苛立っていた一華が、一人で一つの戦場を任されるまでになる

一華の変化を見るなら、
弐郎との関係も外せない。
黒の灯火へ関わり始めた頃、
一華は弐郎にかなり厳しい。
羅睺を宿していることへの警戒もあり、
感情のまま動く弐郎へ苛立つ場面も多い。

弐郎は弐郎で、
一華の言い方へ反発する。
二人は同じ方向を見ていても、
考え方がかなり違う。
最初から自然に息の合う仲間ではなかった。

それでも、
実戦を重ねる中で互いの動きが見えてくる。
弐郎が無茶をすることも分かる。
同時に、
目の前で誰かが苦しんでいれば放っておけないことも分かる。
一華も弐郎を単純な危険人物としてだけ見なくなっていく。

だから第7話で、
弐郎が鉄輪の前へ残った時、
一華はそこで無理に三人で戦おうとはしない。
弐郎へ鉄輪を任せ、
零司と一緒に先へ進む。
相手を信用しなければできない動きになる。

そして呂蓮が現れれば、
今度は一華が止まる。
自分がこの相手を引き受ければ、
零司がさらに奥へ進める。
弐郎がやったことを、
今度は一華が同じように担う。

ここで「3 ON THREE」が三つに分かれる。
最初の弐郎だけが仲間を守るのではない。
一華もまた、
自分の相手を受け持ち、
残った一人へ先を託す。

第6話の訓練では、
一華自身の過去と向き合った。
第7話では、
その経験を町の人間を救うために使う。
自分自身の傷を乗り越える場面から、
他人の命を守る実戦へ段階が上がっている。

呂蓮が相手だからこそ、
その変化も見えやすい。
鉄輪のような敵なら、
一華の強さを単純な戦闘能力で測れる。
だが呂蓮は、
心の揺れや判断の遅れを狙ってくる。

一華は、
母のことを忘れたわけではない。
過去が消えたわけでもない。
それでも今、
比良坂町で助けを待つ人間がいる。
そこへ意識を戻せるかどうかが重要になる。

第7話の一華VS呂蓮は、
第6話の訓練をただ繰り返す戦いではない。
訓練で得たものを、
本物の敵へ向けて使う最初の場。
そして一華が黒の灯火の一人として、
一つの戦場を自分だけで背負う回にもなっている。

★第5章 零司VSフードの男|第6話で向き合った兄・真司が現実の敵として立つ

兄弟の違い 零司 真司
立場 公儀隠密局・黒の灯火として物ノ怪を討つ 物ノ怪側へ近づき、零司とは別の道へ進む
強さへの向き合い方 剣を磨き、人間側に立ったまま強さを求める 人間の側を踏み外してでも強さを求める
第6話 幻影の真司と向き合い、自分の過去を直視 零司を最も揺さぶる存在として現れる
第7話 フードの男との対峙によって、訓練だった兄弟の因縁が現実の戦場へ移る

零司の前に現れたフードの男は、第6話から続く兄との因縁を現実へ引き戻す

第7話「3 ON THREE」で、
三つの戦いの中でも空気が大きく違うのが零司の対戦。
弐郎の相手は人間を喰う鉄輪。
一華の相手は妖術を操る呂蓮。
そして零司の前には、
フードを深く被った謎の男が立ちはだかる。

第7話だけを見ると、
この男が何者なのかはすぐには掴みにくい。
鉄輪や呂蓮のように、
最初から物ノ怪として分かりやすく姿を見せるわけではない。
人間に近い姿で、
しかも顔を隠したまま零司を待ち受けている。

ただ、
第6話「Turn Up」から続けて見ると、
零司の前にこの男が配置されていることはかなり重い。
第6話の妖術対抗訓練で、
零司が向き合わされたのは双子の兄・桐原真司だった。

零司と真司は、
同じ顔を持つ双子でありながら、
選んだ道が大きく分かれている。
零司は公儀隠密局へ入り、
物ノ怪を討つ側に立った。
一方の真司は、
強さを求める中で物ノ怪側へ近づいていく。

第6話で現れる真司は、
ただ昔を懐かしむ兄ではない。
零司の中に残っている怒りや後悔、
そして兄へ向けた複雑な感情そのものを刺激してくる。
零司にとって最も冷静さを失いやすい相手と言っていい。

剣を抜けば、
零司は強い。
黒の灯火へ加わった時から、
弐郎へも遠慮なく斬りかかり、
羅睺の力を宿す弐郎を真正面から試している。
技量そのものには強い自信がある。

だが真司が相手になると、
単純な剣技だけでは済まない。
相手は自分と同じ家で育ち、
同じ顔を持ち、
しかも自分とは違う道を選んだ兄。
剣を振るうたび、
零司自身の過去まで一緒に引き出される。

第6話では、
それでも零司は幻影の中で兄と向き合った。
過去をなかったことにはできない。
兄への怒りも消えない。
それでも、
今の自分がどちら側に立つのかを選び直す。

その直後に第7話。
比良坂町という本物の戦場で、
フードの男が零司の前へ現れる。
訓練で過去と向き合った直後に、
今度は現実側から同じ因縁が迫ってくる形になる。

ここが、
弐郎VS鉄輪や一華VS呂蓮との大きな違い。
零司の戦いだけは、
比良坂町を救う任務と、
自分自身の家族の問題が完全に重なっている。

原作まで見るとフードの男と真司の線がつながり、零司の戦いは兄弟対決へ変わっていく

アニメ第7話では、
公式あらすじでも「フードを被った謎の男」とされている。
だからアニメだけを追っている段階では、
まずは正体不明の人物として見ることになる。
だが原作まで進むと、
この男と桐原真司の線がつながっていく。

真司は、
零司にとってただの敵ではない。
幼い頃から身近にいた双子の兄。
同じように剣を学びながら、
強さへ向かう姿勢が少しずつ違っていった相手になる。

零司は、
強くなろうとすること自体を否定しているわけではない。
自分自身も鍛え続け、
弐郎との決闘でも迷いなく剣を抜く。
だが真司が選んだのは、
人間側の道を踏み外してでも力を求める方向だった。

この違いが、
兄弟の間を決定的に分ける。
零司にとって真司は、
憧れだけで見ることも、
完全な他人として斬ることもできない。
だからこそ、
フードの男が目の前に立った瞬間から、
戦いの重さが一段変わる。

第4話で弐郎と戦った零司は、
相手を試す立場だった。
羅睺と融合した弐郎が、
本当に黒の灯火へ置ける存在なのか。
自分の剣で確かめるようにぶつかっている。

だが第7話では逆。
試されるのは零司自身になる。
兄との過去を抱えたまま、
任務を優先できるのか。
感情に引っ張られず、
黒の灯火の一員として前へ進めるのか。

しかも、
零司が止まれば鳴子へ近づけない。
鳴子が結界を維持する限り、
比良坂町は霧の内側へ閉じ込められたまま。
つまり兄弟の問題だけに集中することも許されない。

過去と任務が同時に襲ってくる。
そこが零司戦の厳しさになる。
真司を前にした零司は、
弟としてだけではなく、
黒の灯火の一員として剣を振るわなければならない。

第6話で見た兄は、
妖術による幻影だった。
第7話で目の前に立つ男は、
攻撃を受ければ本当に傷を負い、
こちらを倒しに来る現実の敵。
同じ「兄との対峙」でも、
緊張感はまったく違う。

そしてこの戦いによって、
第7話の「3 ON THREE」は単なる強敵三連戦ではなくなる。
弐郎には人間と物ノ怪の境界。
一華には母の過去と妖術。
零司には双子の兄。
三人それぞれが、
自分の奥にあるものまで敵から突き付けられている。

★第6章 鳴子はなぜ3対3に入らない?比良坂町そのものを戦場に変えている存在

鳴子が担当するのは「一人との戦闘」ではなく町全体
鳴子が霧の結界を張る
比良坂町全体が外部から切り離される
住民の避難・援軍・通信が難しくなる
鉄輪・呂蓮・フードの男が有利な状況で戦える
鳴子は3対3の一人ではない
しかし三つの戦いすべてへ影響する「戦場を支配する側」

鳴子は一人と戦う役ではなく、霧の結界で町全体を封じる側にいる

第7話の敵側を見ると、
鉄輪。
呂蓮。
鳴子。
そしてフードの男。
四人が確認できる。

それなのにタイトルは、
「3 ON THREE」。
ここで数が合わないように見えるのは、
鳴子まで一騎打ちの相手として数えてしまうからになる。

鳴子の役目は、
弐郎、一華、零司の誰か一人と正面から戦うことではない。
比良坂町を覆っている霧のような結界。
これを維持し、
町そのものを外の世界から切り離す側にいる。

つまり鳴子は、
戦場の中にいる一選手というより、
戦場そのものを握っている存在に近い。
弐郎たちが鉄輪や呂蓮と戦っている間も、
結界が残っている限り、
比良坂町は敵側に有利な空間のままになる。

町へ入った瞬間から、
黒の灯火側には制限が掛かる。
外と自由につながれない。
住民をすぐ逃がすことも難しい。
敵の位置も完全には分からない。
その状態で複数の物ノ怪と戦わなければならない。

さらに、
鳴子側は侵入者を察知しやすい。
弐郎たちが結界へ入れば、
敵に存在を知られる可能性が高い。
つまり黒の灯火が奇襲する側ではなく、
最初から待ち構えられている側になる。

この差は大きい。
普通なら、
隠密局である弐郎たちが敵を探し、
相手の隙を突く形も考えられる。
しかし比良坂町では、
敵が町一つを先に押さえている。

だから弐郎たちは、
入った時点から後手に回る。
住民を救わなければならない。
鉄輪を止めなければならない。
呂蓮の妖術にも対処する。
そのさらに奥に鳴子がいる。

直接戦っていないから、
鳴子の危険度が低いわけではない。
むしろ鳴子がいることで、
鉄輪と呂蓮が存分に動ける。
町全体を閉じ込めた上で、
その中に人間と物ノ怪を入れているからになる。

「3 ON THREE」の外側に鳴子がいることで、黒の灯火三人は最初から不利な戦いを強いられている

第7話を三対三だけで見ると、
人数が揃った公平な対決のようにも見える。
弐郎に鉄輪。
一華に呂蓮。
零司にフードの男。
三人対三人で確かに数は合う。

だが実際の状況は、
まったく公平ではない。
敵側には鳴子の結界がある。
さらに町には一般人が残され、
物ノ怪たちはその人間を喰って力を蓄えようとしている。

黒の灯火側には、
倒さなければならない敵だけでなく、
守らなければならない人間がいる。
一方の敵側は、
その人間を戦力へ変えることまでできる。
時間が経つほど、
弐郎たちにとって悪い方向へ進みやすい。

そこへ鳴子の結界。
逃げ道まで自由ではない。
町の外から簡単に増援を入れることもできず、
内部で三人が別々に戦うことになる。
「3 ON THREE」という言葉より、
実際の戦況はかなり厳しい。

それでも三人は、
一か所へ固まって戦えない。
鉄輪を放置すれば、
さらに人間が喰われる。
呂蓮を放置すれば、
操られる人間が増える。
フードの男を突破しなければ、
鳴子へ近づけない。

だから一人ずつ残る。
弐郎が鉄輪を止める。
一華が呂蓮を引き受ける。
零司がフードの男へ向かう。
三つの戦いを同時に進めなければ、
町全体を救えない。

そして最終的には、
鳴子へたどり着く必要がある。
三対三で勝てば即終了ではない。
三つの直接対決のさらに奥に、
町を覆う結界の問題が残っている。

ここで第1話からの規模の変化も見える。
最初の弐郎が守ろうとしたのは、
森で傷ついていた一匹の黒猫だった。
そこから羅睺を巡る争いへ巻き込まれ、
隠密局へ入り、
黒の灯火の仲間ができる。

第7話では、
守る対象が町一つへ広がっている。
しかも敵も一体ではない。
物ノ怪同士が役割を分担し、
結界、妖術、捕食、直接戦闘を組み合わせてくる。

黒の灯火も、
それに対して三人が役割を分ける。
第3話頃までなら、
弐郎と一華は口論し、
零司は弐郎そのものを警戒していた。
今は離れた場所で戦っていても、
残りの二人が前へ進むことを信じている。

「3 ON THREE」は、
三人対三人という人数だけを示した言葉ではない。
三人がそれぞれ一つの戦場を持ち、
互いに離れていても同じ任務を進める段階へ来たことが分かる。

そして鳴子は、
その三対三に入っていないから脇役なのではない。
三つの戦いが行われる比良坂町そのものを封じ、
全員の行動へ影響を与えている。
鳴子が外側にいるからこそ、
第7話の三対三は最初から敵側に傾いた状態で始まっている。

★第7章 「3 ON THREE」で黒の灯火は初めて三人それぞれの戦いへ進む

段階 三人の状態 変化
第1話 弐郎が一人で羅睺を守ろうとする まだ黒の灯火という仲間はいない
第3~4話 弐郎・一華・零司が衝突 互いを警戒し、弐郎と零司は剣まで交える
第5話 咬牙を相手に共闘 一人では越えにくい相手へ仲間として戦い始める
第6話 三人が別々の過去と向き合う 戦闘力だけでなく精神面まで試される
第7話 三人がそれぞれ一人で敵を受け持つ 離れていても互いを信じ、同じ任務を進められるチームへ

第3話ではぶつかっていた三人が、第7話では離れていても同じ任務を背負う

第7話「3 ON THREE」が大きいのは、
三つの対戦カードが成立したことだけではない。
弐郎、一華、零司の三人が、
同じ場所に固まらなくても戦える関係まで進んだこと。
そこまでの積み重ねが一気に出る回になる。

第3話頃までの三人は、
まだ完全な仲間ではなかった。
弐郎は羅睺を宿した特殊な存在。
一華はその危険性を強く警戒し、
零司も簡単に信用しようとはしない。

特に弐郎と一華は、
考え方も戦い方も違う。
弐郎は目の前で困っている相手を放っておけず、
危険でも先に身体が動く。
一華は任務と状況を見て動くため、
無茶をする弐郎へ何度も苛立つ。

零司もまた、
弐郎とは簡単に噛み合わない。
第4話では直接剣を交え、
羅睺の力を持つ弐郎がどこまで戦えるのかを確かめる。
この時点では、
仲間というより互いを測っている段階に近い。

それが第5話の咬牙戦で変わっていく。
一人では押し切れない相手を前にし、
弐郎と零司が同じ敵へ向かう。
互いの強さや癖を知り、
ただ反発するだけではない関係へ進む。

第6話では、
さらに三人それぞれが自分の内側と向き合う。
弐郎は羅睺の過去へ触れ、
一華は母親の記憶を突き付けられ、
零司は双子の兄・真司と対峙する。
戦闘技術だけではなく、
心の弱い部分まで試される回になる。

その次が第7話。
今度は訓練ではなく、
実際に住民が襲われている比良坂町へ入る。
三人が同じ場所で助け合うだけではなく、
一人ずつ敵を受け持つ必要が出てくる。

鉄輪が現れれば弐郎が残る。
呂蓮が現れれば一華が残る。
零司はさらに奥へ進み、
フードの男と向き合う。
こうして三人の戦場が完全に分かれる。

ここで重要なのは、
誰かが一人になっても戦いが崩れないこと。
弐郎は一華と零司が先へ進むと信じる。
一華も弐郎へ戻らず、自分の相手を受け持つ。
零司も二人を待たず、
目の前の敵へ剣を向ける。

三人が同じ場所にいないからこそ、
信頼が見える。
常に横にいて助けることだけが仲間ではない。
それぞれが自分の役目を果たし、
残った者が次へ進む。
第7話ではその形へ変わっている。

三つの対戦カードは、これまで三人が抱えてきたものを一人ずつ試す組み合わせになっている

「3 ON THREE」の三戦を見ると、
単に強い敵を三人へ割り振っただけではないことも分かる。
それぞれの相手が、
これまで弐郎、一華、零司が向き合ってきたものと深くつながっている。

弐郎の相手は鉄輪。
人間を喰って力を蓄え、
かつては人間を守る側でもあった鬼神。
人間と物ノ怪の境界にいるという点で、
羅睺と融合した弐郎と強く重なる。

ただし二人の進んだ方向は反対。
弐郎は物ノ怪の羅睺と共に戦い、
人間を守ろうとしている。
鉄輪は人間との関係を失い、
今では人間を喰って自分の力へ変える。
同じ境界に立ちながら、
選んだ道がまったく違う。

一華の相手は呂蓮。
妖術を使い、
人間の行動や認識へ入り込む物ノ怪。
第6話で一華は、
母親の記憶を通して精神を揺さぶられたばかり。
その直後に、
本物の妖術使いとの実戦が待っている。

零司の相手は、
フードを被った男。
第6話では、
幻影の中で双子の兄・真司と向き合った。
過去を越えたつもりでも、
第7話では現実の戦場へ再び兄の影が戻ってくる。

つまり三人とも、
ただ敵を倒せばいいわけではない。
弐郎には人間と物ノ怪の共存。
一華には過去の傷と精神への干渉。
零司には兄との因縁。
それぞれ違うものを抱えたまま戦う。

だから第7話の題名は、
人数だけを示して終わらない。
「三人対三人」であると同時に、
三人が一人ずつ自分の戦いを始める回でもある。

第1話の弐郎は、
羅睺を守ろうとして一人で飛び込んだ。
だがその時は、
仲間も組織もなかった。
自分の気持ちだけで危険へ向かい、
結果として命を落とす。

第7話の弐郎は違う。
自分が鉄輪を引き受ければ、
一華と零司が先へ進む。
自分一人で全部を終わらせようとはしない。
仲間へ任せるという選択ができる。

一華も零司も同じ。
三人が一緒に強くなったから、
常に三人で敵を囲むわけではない。
むしろ一人ずつ離れても、
それぞれが役目を果たせるところまで来た。

そしてその先には鳴子がいる。
三つの戦いを抜けても、
比良坂町を覆う結界は終わっていない。
つまり「3 ON THREE」は、
比良坂町攻略の途中にある大きな分岐点でもある。

三人がそれぞれの相手を越えなければ、
町の中心へ進めない。
誰か一人でも止まれば、
住民の救出も、
鳴子の結界解除も遠のく。
一騎打ちなのに、
三つの戦いは完全につながっている。

第7話「3 ON THREE」は、
弐郎VS鉄輪、
一華VS呂蓮、
零司VSフードの男という三つの対戦を示す題名。
ただ、その奥にあるのは、
黒の灯火三人が初めて一人ずつ戦場を背負う瞬間になる。

第1話では一匹の黒猫を守ろうとしていた弐郎。
第3話では衝突していた一華。
第4話では弐郎へ剣を向けていた零司。
その三人が第7話では、
離れた場所で同じ町を救おうとしている。

だから「3 ON THREE」は、
ただの三対三ではない。
三人がようやく一つのチームとして成立したからこそ、
一人ずつ戦えるようになった回。
比良坂町で始まった三つの一騎打ちは、
黒の灯火が次の段階へ進んだことを最も分かりやすく見せている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました