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【転スラ4期】ラミリスはなぜ弱い? 昔の強さと「精霊女王から小さな妖精」になった真相

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ラミリスが弱いのは、最初から戦えない魔王だったからではない。
ラミリスの昔は精霊女王としてギィとミリムの戦いを止めたが、その代償で力と本来の姿を失い、成長と転生を繰り返す小さな妖精へ変わった。
現在は転生後の幼い時期にいる一方、ラミリスの強さは迷宮創造と精霊を導く力に残っており、大人の姿へ成長すれば本来の力も戻っていく。

  1. 第1章 結論|ラミリスが昔より弱いのは力を失い、転生後の成長途中にいるから
    1. 精霊女王だった頃の力を、ミリムの暴走を止めた代償で失った
    2. 現在の小さな妖精は本来の姿ではなく、成長途中のラミリスだった
  2. 第2章 現在のラミリスは本当に弱いのか
    1. 第22話では守護巨像を壊され、リムルにも軽く扱われていた
    2. 戦闘力は低くても、精霊の棲家と迷宮内部では別の強さを持つ
  3. 第3章 昔のラミリスはどれほど強かったのか
    1. 精霊を統べ、勇者へ加護を与える精霊女王だった
    2. ギィとミリムでも終わらせられなかった戦いへ割って入った
  4. 第4章 ラミリスはなぜ精霊女王から妖精へ変わったのか
    1. ガイアを殺されたミリムが暴走し、ギィと七日七晩戦い続けた
    2. 二人の巨大な力を受けながらミリムを鎮め、聖なる力を失った
  5. 第5章 小さな妖精の姿と転生はどうつながっているのか
    1. ラミリスは記憶を受け継いだまま、成長と転生を繰り返している
    2. 現在の子供らしい言動も、幼い肉体へ引かれている部分が大きい
  6. 第6章 現在のラミリスにも残っている本当の強さ
    1. 第62話で見せた迷宮創造は、地下空間そのものを支配する能力だった
    2. ベレッタやトレイニーを配下に置くほど、精霊女王の格は失われていない
  7. 第7章 ラミリスは今後、大人の姿へ戻って強くなるのか
    1. 成長期を迎えれば小さな妖精から本来に近い姿へ変わっていく
    2. 弱くなった魔王ではなく、世界を守った代償を今も背負う魔王だった

第1章 結論|ラミリスが昔より弱いのは力を失い、転生後の成長途中にいるから

精霊女王だった頃の力を、ミリムの暴走を止めた代償で失った

現在のラミリスが弱く見えるのは、
最初から力のない妖精が魔王を名乗っているからではない。
かつては精霊女王として、光や闇を含む精霊を統べ、
世界の均衡にも関わるほど高い力を持っていた。
小さな羽で飛び回る現在の姿こそ、後から変わった姿である。

ラミリスの過去を大きく変えたのは、
ギィと暴走したミリムが激突した古い戦いだった。
二人は世界でも最上位に立つ存在であり、
真正面から戦えば周囲の国だけでなく、
大地そのものへ被害が広がりかねない状態にあった。

ラミリスは二人を倒すためではなく、
暴走したミリムの心を鎮めるため戦いへ入った。
ギィの悪魔としての力と、ミリムの竜に連なる巨大な力。
その両方へ触れながら争いを止めたことで、
精霊女王だったラミリス自身の性質まで変わってしまう。

聖なる存在として精霊を導いていた頃の姿を保てなくなり、
ラミリスは妖精族へ変わって転生を繰り返す存在となった。
ギィやミリムに戦って負け、力を奪われたのではない。
二人の戦いへ自分から入り、世界を守ろうとした結果、
本来の力と姿を失うほどの負担を受けたのである。

そのため、現在のラミリスだけを見て、
昔から戦えない魔王だったと考えると印象が逆になる。
ギィとミリムの間へ入れるだけの力と立場を持ち、
実際に終わらなかった戦いを鎮めた存在だった。
現在の弱さは、その時に払った代償の続きでもある。

ただし、昔のラミリスの強さは、
ギィやミリムと同じように殴り合う強さだけではない。
精霊を従え、力の流れへ働きかけ、
暴走する存在を正常な状態へ近づけることができた。
戦場を壊す力ではなく、崩れた均衡を戻す力が中心だった。

現在の小さな妖精は本来の姿ではなく、成長途中のラミリスだった

精霊女王から妖精族へ変わったラミリスは、
一つの肉体で永遠に生き続ける存在ではなくなった。
成長して力を蓄えた後、新しい幼い肉体へ転生し、
記憶と人格を受け継ぎながら、
再び成長する流れを繰り返している。

アニメで登場するラミリスは、
この転生と成長の周期で見ると、まだ幼い時期にいる。
肉体が小さいだけでなく、蓄えられた魔素も十分ではないため、
現在の姿で昔と同じ力を出すことはできない。
長く生きた知識に、幼い肉体が追いついていない状態である。

第1期第22話「迷宮攻略」で初登場した時も、
魔王を名乗りながら、言動は子供のように落ち着かない。
自分の迷宮へ入ってきたリムルたちを驚かせ、
偉そうに振る舞った直後には感情を表へ出し、
リムルからも強大な魔王らしい緊張感を向けられていなかった。

しかし、精神まで新しい別人になったわけではない。
昔の出来事やギィ、ミリムとの関係を覚えており、
精霊に関する知識や迷宮を作る能力も残している。
失われているのは過去そのものではなく、
現在の幼い肉体で一度に扱える力の大きさである。

守護巨像を失った後に生まれたベレッタも、
ラミリスが力を蓄えるまで守る役目を担っている。
第23話へ追加された短編「救われるラミリス」では、
リムルが魔鋼で人形を作り、そこへ上位悪魔を宿して、
ラミリスを守る魔将人形を誕生させる流れが描かれた。

ベレッタとの契約期間が百年とされたことからも、
ラミリスがすぐ本来の力へ戻れないことが分かる。
現在は護衛へ戦闘を任せながら力を蓄え、
自分は精霊の管理や迷宮の維持を担っている。
小さい姿は完成形ではなく、成長過程の一部分なのである。

第2章 現在のラミリスは本当に弱いのか

第22話では守護巨像を壊され、リムルにも軽く扱われていた

第22話でリムルたちが精霊の棲家へ進むと、
通路の奥から巨大な守護巨像が姿を現す。
全身を魔鋼で造られた魔人形であり、
子供たちを連れたリムルへ容赦なく腕を振り下ろす。
ラミリスが侵入者を試すために動かした番人だった。

守護巨像は人間なら簡単に突破できない相手だが、
リムルはその動きと構造を見切って破壊する。
迷宮の奥から様子を見ていたラミリスにとっては、
自信を持って送り出した護衛を失う結果となった。
ここだけ見れば、魔王側の完全な敗北に近い。

さらにラミリス本人が現れても、
圧倒的な魔素でリムルを動けなくする場面はない。
小さな体で飛び回りながら自分を魔王だと明かし、
驚かせようとするものの、リムルからは疑いの目を向けられる。
ミリムやヴェルドラと会った時の緊張感とは大きく違っていた。

ただし、守護巨像を壊されたことだけで、
ラミリスのすべてが弱いとは決められない。
彼女は迷宮へ入った者を閉じ込めて殺していたのではなく、
侵入者を別の場所へ送り出す仕組みを作っていた。
迷宮全体の動きを決めていたのはラミリス本人である。

第23話「救われる魂」では、
魔素の暴走で寿命を削られている五人の子供を前に、
精霊を宿せば命を救える可能性があると理解している。
精霊を呼び出す場所を提供し、現れた精霊の性質を見分け、
リムルが子供たちを救う過程を支えていた。

ケンヤには強い光の精霊が応え、
ほかの子供たちにも複数の下位精霊が集まった。
最後のクロエには、通常の召喚とは違う存在が突然現れ、
そのまま彼女の体内へ入っている。
ラミリスだけは異変を感じ、消えた存在の気配を追っていた。

守護巨像を直接戦闘で失った一方、
精霊の知識ではリムルにもできない案内をしている。
ラミリスは前に立って敵を殴る魔王ではなく、
精霊と迷宮を通して相手の運命へ関わる魔王だった。
第22話と第23話には、弱さと特別さの両方が描かれている。

戦闘力は低くても、精霊の棲家と迷宮内部では別の強さを持つ

第39話「ラミリスの報せ」では、
テンペストの会議へ乱入し、危険が迫っていると騒いだ直後、
復活したヴェルドラを見て気絶してしまう。
目覚めた後も漫画へ夢中になり、
古参魔王とは思えない姿で周囲を振り回していた。

それでもラミリスが運んできた情報は、
クレイマンが魔王達の宴を開こうとしているという警告だった。
本人の態度は軽くても、魔王たちの動きを知り、
テンペストまで直接知らせに来ている。
危険を察知する立場と古参魔王とのつながりは残っていた。

続くワルプルギスでは、
ギィやミリムと同じ場所へ当然のように席を持っている。
戦闘力だけで魔王の席を得た新参ではなく、
魔王という集まりが形作られる前から二人を知る存在だからだ。
ギィもラミリスを偽物として追い出そうとはしなかった。

第3期第65話では、ラミリスが精霊の棲家を離れ、
ベレッタやトレイニーと共にテンペストへ移ろうとする。
第66話ではリムルが計画した地下迷宮へ加わり、
ラミリスの能力が入ったことで、
巨大な迷宮建設が一気に現実へ近づいていく。

ラミリスの迷宮創造は、
何もない場所に広大な亜空間を作り、
内部の階層や通路へ手を加えられる能力である。
剣や拳による一対一の戦いでは不利でも、
迷宮内部では空間そのものが彼女の力になる。

現在のラミリスは、八星魔王の中では直接戦闘に向かない。
それでも普通の妖精と同じ弱さではなく、
精霊の棲家では召喚を導き、テンペストでは地下迷宮を作り、
ベレッタやトレイニーという強力な配下まで従えている。
本人の攻撃力だけでは測れない魔王なのである。

小さな姿で慌て、守護巨像を壊され、
ヴェルドラを見ただけで気絶する姿は確かに弱く見える。
しかし、その裏には精霊女王としての知識と、
自分の領域を作り替える迷宮創造が残っている。
ラミリスは力を失ったが、何もできない存在にはなっていない。

※ここから先は、ラミリスとミリムの過去に関するアニメ未放送範囲を含みます。

第3章 昔のラミリスはどれほど強かったのか

精霊を統べ、勇者へ加護を与える精霊女王だった

昔のラミリスは、現在のような小さな妖精ではなく、
精霊女王と呼ばれる聖なる存在だった。
単に多数の精霊を配下へ置いていたのではなく、
精霊と人間の間をつなぎ、勇者となる者を導き、
世界の力が一方へ偏らないよう見守る立場にあった。

勇者は剣術や魔法が優れているだけでは成立しない。
精霊から力を借り、聖なる加護を受けることで、
魔王へ対抗できる存在へ近づいていく。
その精霊との契約を見届け、勇者として認める役目も、
精霊女王だったラミリスが担っていた。

その名残は第22話「迷宮攻略」にも出ている。
ラミリスは、現在は魔王となっているレオンについて、
以前は勇者だったとリムルへ話している。
レオンが光の上位精霊と契約した際に、
勇者として認めて加護を与えたのがラミリスだった。

レオンはシズを召喚した冷たい魔王として登場したが、
最初から魔王だった人物ではない。
幼いクロエを捜す途中で精霊の棲家へたどり着き、
精霊の力を得て勇者となった時期がある。
ラミリスはその変化を近くで見ていた存在でもある。

第23話「救われる魂」で、
ケンヤたちへ宿る精霊を見分けられたのも偶然ではない。
ケンヤへ現れた光の上位精霊、
複数の下位精霊が集まったリョウタたちの状態を見ながら、
同化が成功したかどうかを確かめている。

最後にクロエを包み込んだ存在だけは、
通常の精霊召喚とは明らかに違っていた。
巨大な女性の姿がクロエを抱きしめるように重なり、
そのまま体内へ入り込むと、
ラミリスは驚きながら消えた気配を探している。

現在の幼いラミリスでも異常へ気づけたのは、
精霊女王だった頃の知識と感覚が残っているからだ。
精霊がどこから来たのか、どの属性を持つのか、
人間と安全に同化できるのかを見抜く力は、
直接戦闘の強さとは別の形で現在まで続いている。

昔のラミリスを強いと呼ぶ時、
ギィのような圧倒的な魔力や、
ミリムのような破壊力だけを想像すると姿を見誤る。
精霊の力へ働きかけ、勇者を生み、
暴走した力を静められることが精霊女王の強さだった。

ギィとミリムでも終わらせられなかった戦いへ割って入った

昔のラミリスの力が最も表れたのが、
ギィとミリムが激突した古代の戦いである。
二人は現在の八星魔王の中でも別格であり、
当時から世界そのものを壊しかねない力を持っていた。
普通の魔王では近づくことさえ難しい戦場だった。

ただし、ラミリスが二人を力で倒したわけではない。
ギィは暴走したミリムの攻撃を正面から受け止め、
被害が広がらないよう戦い続けていた。
それでもミリムは怒りで理性を失っており、
どれだけ戦っても自分から止まる状態ではなかった。

ギィにできたのは、ミリムの破壊を抑えながら、
世界が滅びる前に体力と力を使わせ続けることだった。
しかし強い攻撃で押さえ込もうとすれば、
ミリムもさらに強い力で返してくる。
二人の力だけでは終わらない戦いになっていた。

そこへ入ったラミリスは、
ギィと同じ方法でミリムを攻撃しなかった。
精霊女王として持っていた聖なる力を使い、
怒りと悲しみに飲まれたミリムへ働きかけ、
失われていた理性を取り戻させたのである。

これは、ギィよりラミリスの戦闘力が高かったという話ではない。
ギィが外側からミリムの攻撃を受け止め、
ラミリスが内側へ残る心を鎮めたことで戦いが終わった。
破壊を止める者と、正気へ戻す者。
二人の働きがそろって初めてミリムを救えた。

現在のラミリスはヴェルドラを見て気絶するが、
昔はギィとミリムが力をぶつけ合う場所へ自分から入っている。
小さな妖精姿との落差が大きいのは、
性格だけが変わったからではない。
当時の体と聖なる力をほとんど失っているからである。

第4章 ラミリスはなぜ精霊女王から妖精へ変わったのか

ガイアを殺されたミリムが暴走し、ギィと七日七晩戦い続けた

ミリムが暴走した始まりには、
父ヴェルダナーヴァから与えられた精霊竜がいる。
後にガイアと呼ばれることになる大切な存在であり、
両親を失ったミリムにとっては、
家族に近い友であり心を支える相手だった。

ところが、ミリムの力を利用しようとした者たちは、
彼女を動かすために精霊竜を殺害する。
動かなくなった友を前にしたミリムは、
悲しみと怒りを制御できなくなり、
精霊竜を奪った超魔導大国へ攻撃を始めた。

国を滅ぼすほどの命を奪ったことで、
ミリムは真なる魔王へ覚醒する。
だが覚醒して目的を果たしても怒りは消えず、
誰が敵なのかを見分けられないまま、
周囲を破壊し続ける狂化暴走へ入ってしまった。

そこで世界の調停を担っていたギィが動く。
ギィならミリムを簡単に倒せると思われやすいが、
相手は星王竜ヴェルダナーヴァの力を受け継いだ竜魔人である。
しかもミリムは怒りに任せて力を放ち続け、
受けた攻撃をさらに大きな力へ変えて返してくる。

ギィとミリムの戦いは、
一日や一晩で決着せず、七日七晩続いた。
ギィが力を抑えずに攻撃すれば、
ミリムを止める前に世界へ深い傷を残してしまう。
倒すことより被害を抑えることが優先された戦いだった。

二人が激突した土地は力の余波を受け、
生命が暮らしにくいほど荒れた場所へ変わった。
ミリムを止められる力を持つギィでさえ、
彼女の怒りそのものを消すことはできない。
戦いを続けるだけでは終わらない段階へ入っていた。

ラミリスが姿を現したのは、
ギィがミリムの攻撃を引き受けている最中だった。
暴走したミリムへ近づくことは、
ギィとミリム両方の力へ身をさらすことでもある。
それでも精霊女王として戦場へ踏み込んだのである。

二人の巨大な力を受けながらミリムを鎮め、聖なる力を失った

ラミリスはギィとミリムの間へ入り、
精霊女王の力でミリムの怒りを中和していく。
失った友を忘れさせたのではなく、
悲しみに覆われていた心へ理性を戻し、
自分で力を止められる状態まで導いた。

しかし、その作業を安全な場所から行えたわけではない。
周囲にはギィが放つ悪魔の力と、
ミリムからあふれる竜の強大な妖気が満ちていた。
ラミリスはその両方を大量に浴びながら、
ミリムが正気へ戻るまで力を使い続けている。

聖なる精霊女王にとって、
悪魔と竜からあふれる力を体内へ受け続ける負担は大きかった。
ミリムの暴走を止めることには成功したが、
戦いが終わった時にはラミリス自身の性質が変わり、
以前の清らかな姿を保てなくなっていた。

こうしてラミリスは精霊女王から堕落し、
小さな妖精として転生を繰り返す存在になった。
自分の欲望で禁じられた力へ手を出したのでも、
魔王になりたくて聖なる立場を捨てたのでもない。
ミリムと世界を救った代償として変わったのである。

この変化は、ラミリスだけで終わらなかった。
当時彼女に仕えていたトレイニーたちも影響を受け、
主であるラミリスとはぐれてしまう。
ジュラの大森林をさまよったトレイニーたちは、
後にヴェルドラの保護を受けて森の管理者となった。

第2期第41話「会戦前夜」で、
トレイニーがラミリスの同行者としてワルプルギスへ向かったのは、
失われていた主従が長い時間を越えて戻った場面でもある。
トレイニーは精霊樹の人形へ移り、
ラミリスのそばで行動できる体を手に入れている。

ギィが現在もラミリスへ目を配り、
ワルプルギスでベレッタの忠誠まで確かめた背景にも、
古代の戦いで助けられた過去がある。
戦闘では頼りなく見えるラミリスを、
ギィが古参魔王として認め続けるのはこのためである。

現在のラミリスが小さく弱い姿なのは、
かつて力が足りずに敗れた証しではない。
ギィとミリムの戦いへ割って入り、
ミリムを正気へ戻した代わりに本来の姿を失った。
精霊女王から妖精への変化は、世界を守った傷跡なのである。

第5章 小さな妖精の姿と転生はどうつながっているのか

ラミリスは記憶を受け継いだまま、成長と転生を繰り返している

現在のラミリスは、精霊女王だった本人の子孫ではない。
昔の記憶と人格を保ったまま、
幼い肉体へ生まれ変わった同一人物である。
新しい命として最初からやり直す転生ではなく、
成長と幼体化を周期的に繰り返す存在となっている。

幼い妖精の姿で生まれたラミリスは、
時間をかけて魔素を蓄えながら成長していく。
やがて現在より大きな体となり、
精霊女王だった頃に近い成人姿へ達すれば、
扱える力も現在とは比べものにならないほど増えていく。

ところが、その姿を永遠に保つことはできない。
成長が限界へ達すると、再び幼い肉体へ転生し、
魔素が少ない状態から力を蓄え直すことになる。
強い成人期と弱い幼年期が別々に存在するため、
同じラミリスでも時期によって戦闘力が大きく変わる。

現在の小さな姿は、
ラミリスが最も弱く見えやすい時期に当たる。
守護巨像を失っただけで困り果て、
自分より強いベレッタへ護衛を任せているのも、
成長途中の肉体では危険へ対処しきれないからである。

ただし、転生のたびに記憶を失うわけではない。
レオンが勇者だった頃を知り、
ギィやミリムとは古くからの知人として接し、
魔王達の宴が現在の形になる前の出来事まで覚えている。
見た目と実際に生きた年月が一致していない。

第22話でレオンを「レオンちゃん」と呼べたのも、
現在の魔王レオンしか知らない人物ではないからだ。
上位精霊と契約したレオンを勇者として認め、
その後、魔王へ変わっていった姿まで見てきた。
小さな妖精の中には、古代から続く記憶が残っている。

第39話でヴェルドラを見て気絶した後も、
目を覚ませば魔王達の宴について語ることができた。
誰が開催を発議し、魔王たちが何を話し合うのか。
古い決まりを知っているからこそ、
リムルへ危険を知らせる役を果たせたのである。

昔の力を失っても、
精霊女王として蓄えた知識まで消えたわけではない。
現在のラミリスは、長い記憶を持ちながら、
力だけを幼い状態から育て直している。
弱さは転生後の一時期であり、永遠に固定された姿ではない。

現在の子供らしい言動も、幼い肉体へ引かれている部分が大きい

ラミリスが古代から生きていると聞くと、
ギィのように落ち着いた人物を想像しやすい。
しかし実際には自慢話を始め、
少し疑われただけで声を荒らげ、
興味を持った物へすぐ飛びついてしまう。

第22話では精霊女王と魔王の肩書を並べ、
リムルたちへ自分の偉大さを伝えようとした。
それでも守護巨像を壊された件では余裕を失い、
代わりの護衛が必要だと騒いでいる。
知識は古くても、感情の動きは幼い妖精そのものだった。

第39話ではテンペストの危機を知らせに来たのに、
復活したヴェルドラを見た瞬間に意識を失う。
その後は会議より漫画へ関心を奪われ、
ヴェルドラと一緒に夢中になってしまった。
緊急事態と遊びの切り替えまで極端である。

第61話「各国と招待状」でも、
ラミリスがテンペストへ移りたいと考えた入口は、
美食、温泉、娯楽がそろった暮らしへの憧れだった。
自分の領地で退屈するより、
楽しそうなテンペストへ住み着こうと勝手に引越しを進めている。

この落ち着きのなさは、
何千年も生きた経験が消えたからではない。
転生後の幼い肉体に精神が引かれ、
感情や好奇心が表へ出やすくなっている。
成人期へ近づけば、言動にも現在とは違う落ち着きが戻っていく。

それでも、本当に大切な場面では判断を外していない。
五人の子供を救う精霊召喚へ協力し、
クロエへ宿った存在の異常を見抜き、
クレイマンが開くワルプルギスをリムルへ伝えた。
普段の騒がしさと、精霊女王の判断力は同居している。

ラミリスの子供らしい言動は、
昔の精霊女王が完全に消えた証しではない。
現在の肉体に合わせて感情が強く表れているだけで、
知識、記憶、精霊への感覚は失われていない。
この落差が、弱そうに見える姿をさらに強めている。

第6章 現在のラミリスにも残っている本当の強さ

第62話で見せた迷宮創造は、地下空間そのものを支配する能力だった

第61話でラミリスの引越しと能力を知ったリムルは、
闘技場の地下へ巨大な迷宮を造る計画を思いつく。
普通に地下を掘れば、百階層もの空間を用意するだけで、
膨大な年月と人員が必要になる。
しかしラミリスの迷宮創造なら、その常識を飛び越えられた。

第62話「迷宮と暴風竜」では、
ラミリスの力によって地下迷宮が百階層まで作られている。
単に深い穴を掘った建物ではなく、
各階層が特殊な空間として成立し、
管理者側で内部の構造へ手を加えられる迷宮だった。

リムルはクロベエたちに宝箱を作らせ、
ベレッタやトレイニーと罠の配置を考える。
階層を進むほど敵と仕掛けが強くなり、
冒険者は宝を求めて何度も挑戦する。
ラミリスの力が、国を潤す娯楽施設へ変わったのである。

さらに迷宮内部では、
契約した者の魂と肉体を守る仕組みまで利用できる。
一度だけ使用できる復活の腕輪を装着していれば、
迷宮で命を落としても指定された場所へ戻れる。
実験ではベレッタが実際に復活できることを確かめていた。

通常の戦場では一度の判断ミスが死につながるが、
ラミリスの迷宮なら実戦に近い訓練を繰り返せる。
リムルの配下は危険な魔物と戦い、
敗北すれば弱点を確かめて再挑戦できる。
攻撃力ではなく、軍全体を育てる能力になっている。

ただし、ラミリスだけで何でも作れるわけではない。
迷宮の空間や階層は用意できても、
火山、氷雪地帯、暴風域などを自然に生み出すのは難しい。
そこでミリムが龍族を連れてくる案を出し、
各階層へ異なる環境と守護者を置く計画へ発展していく。

最下層にはヴェルドラが待ち受け、
放出される膨大な魔素は魔鉱石を育てる力にもなる。
リムルの発想、ラミリスの空間、
ミリムが集める魔物、ヴェルドラの魔素。
四人の力を迷宮内で結び付けた中心がラミリスだった。

ベレッタやトレイニーを配下に置くほど、精霊女王の格は失われていない

現在のラミリス本人は直接戦闘に向かないが、
周囲には彼女を守る強力な存在が集まっている。
最初の護衛となったベレッタは、
リムルが造った魔鋼の人形へ上位悪魔が宿り、
名付けを受けて誕生した魔将人形である。

リムルが真なる魔王へ進化した際には、
ベレッタも祝福を受けて聖魔人形へ進化した。
聖と魔の二つの性質を併せ持ち、
クレイマン配下との戦いへ加わろうとするほどの実力を持つ。
その強者が、ラミリスの護衛を自分の役目として選んでいる。

第46話のワルプルギスでは、
ベレッタが結界内の戦いへ参加しようとした際、
ギィが誰へ忠誠を捧げるのかを確かめた。
リムルへの恩を持ちながらも、
ベレッタはラミリスへ仕える道を選んでいる。

トレイニーもまた、
遠い昔に仕えていた精霊女王のもとへ戻った。
第41話では霊樹人形妖精の体を得たことで、
ジュラの大森林から離れて行動できるようになり、
ラミリスの随行者としてワルプルギスへ向かっている。

第62話の地下迷宮には、
ベレッタとトレイニーだけでなくヴェルドラまで加わった。
ヴェルドラは配下ではないものの、
百階層の守護者として迷宮へ身を置き、
ラミリスの空間を世界屈指の危険地帯へ変えている。

ラミリス自身が前線へ出なくても、
迷宮へ入った敵は罠、魔物、階層守護者を突破し、
最後にはヴェルドラと向き合わなければならない。
管理者であるラミリスへ近づく前に、
並の軍勢なら戦う力を失う構造が完成している。

現在のラミリスの強さは、
一人で敵を殴り倒す数値だけでは測れない。
迷宮という絶対的な領域を作り、
強い配下と守護者を置き、命を守る仕組みまで動かす。
本拠地へ入った者を空間全体で迎え撃つ魔王なのである。

精霊女王だった頃の力を失っても、
精霊から慕われ、古参魔王から認められる立場は残った。
ベレッタ、トレイニー、ヴェルドラが集まった地下迷宮は、
小さな妖精が作った遊び場ではない。
現在のラミリスだから築けた、難攻不落の領域である。

第7章 ラミリスは今後、大人の姿へ戻って強くなるのか

成長期を迎えれば小さな妖精から本来に近い姿へ変わっていく

結論から言えば、ラミリスは現在の姿のままではない。
転生後の幼い肉体で魔素を蓄え、
成長期を迎えれば体も大きくなり、
現在よりはるかに強い成人姿へ近づいていく。
小さな妖精姿は一時的な成長段階である。

ただし、大人になれば精霊女王だった頃へ、
何もかも完全に戻るという話ではない。
ギィとミリムの戦いを止めた際に受けた変化は残っており、
現在のラミリスは精霊女王から妖精族へ堕落した後、
成長と転生を繰り返す存在となっている。

そのため、大人姿は転生周期の成熟形であり、
堕落する前の聖なる精霊女王と全く同じ状態ではない。
それでも幼い肉体に制限されていた魔素量が増え、
精霊や迷宮へ働きかける力も強くなるため、
現在とは比べられない実力を出せるようになる。

アニメ第4期第96話までのラミリスは、
まだ羽の生えた小さな妖精姿で行動している。
成人姿へ変わる時期や過程は、
アニメ本編では詳しく描かれていない。
すぐ次の戦いで突然成長するとは限らないので注意したい。

それでも、大人姿が後から追加された別形態ではなく、
ラミリスが元から持つ成長の流れであることは確かだ。
昔の強さと現在の弱さが食い違って見えるのは、
同じ人物の異なる成長段階を比べているからである。
今の姿だけでラミリスの限界は決められない。

弱くなった魔王ではなく、世界を守った代償を今も背負う魔王だった

第22話で初めて登場したラミリスは、
守護巨像をリムルに破壊され、
魔王を名乗っても信じてもらえない存在だった。
小さな姿と子供らしい態度だけを見れば、
昔は強かったという話さえ疑いたくなる。

しかし第23話では五人の子供を救う精霊召喚を導き、
クロエへ宿った正体不明の存在にも気づいている。
第39話ではクレイマンが開くワルプルギスを知らせ、
第46話以降はギィやミリムと同じ古参魔王として、
魔王たちの中に自分の席を持っていた。

第61話から第62話では、
迷宮創造によって百階層の地下迷宮を生み出した。
復活の腕輪、階層移動、罠、守護者を組み合わせ、
ヴェルドラまで最下層へ迎え入れたことで、
本人へ近づくことさえ難しい領域が完成している。

ラミリスは、ギィやミリムのように、
一撃で国を滅ぼす姿を見せる魔王ではない。
精霊を導き、暴走した心を鎮め、
仲間が力を発揮できる場所を作ることで、
一人の戦闘力を超えた強さを生み出している。

現在の弱さも、本人の失敗から生まれたものではなかった。
ガイアを失って暴走したミリムを救うため、
ギィとミリムの力が渦巻く戦場へ入り、
世界が壊れる前に争いを止めた結果、
精霊女王の姿と力を失ったのである。

だからラミリスは、昔より弱くなっただけの魔王ではない。
世界を守った時の傷を抱えながら転生を繰り返し、
現在も精霊と迷宮を通して多くの命を守っている。
小さな妖精になった姿そのものが、
かつて精霊女王として戦った証しなのである。

転生したらスライムだった件まとめ

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