御陵は、第2期特報で姿を見せた西ノ村陣営のリーダー格で、ユルとアサが持つ「封」と「解」を狙って動く人物。
表向きは中華料理店「西家」を営む寡黙な店主だが、原作では与謝野イワン、醍醐、椥辻らを束ね、ツガイ「天と地」で影森家へ単独襲撃を仕掛けるほど危険な実力者として描かれる。
第2期では「新しい敵」ではなく、第1期終盤のアキオ逃亡、粘菌、西ノ村、両親失踪の線をまとめてユルとアサへ迫る中心人物として見ると分かりやすい。
第1章 御陵とは何者?西ノ村陣営を率いる第2期の重要人物
御陵は西ノ村側の実働員ではなく、複数の人間を動かす中心人物
御陵は、第2期から本格的に登場する西ノ村陣営の中心人物である。
イワンのように前線へ出て相手を挑発しながら斬り込む人物とは違い、
西側に属する複数の人間とツガイをまとめ、必要な役割を割り振る位置にいる。
第1期で見えていた敵の背後に、さらに大きな指揮系統が存在したと分かる人物でもある。
第1期では、与謝野イワンが最も強烈な敵として描かれた。
東村へ入り込み、祈祷師や村人を巻き込みながら暴れ、
大小の刀を操るツガイで左右様と正面衝突。
さらに刀からミネとナギサの血の臭いまで見つかり、
ユルの家族探しそのものへ踏み込んでいる。
しかし御陵が出ると、イワン一人だけを見ていても全体は分からなくなる。
西ノ村側には、正面戦闘を担当する者だけでなく、
監視、潜入、破壊、口封じを担う者まで存在する。
一人の強敵ではなく、役割を分けた勢力として動いていることが、
第2期以降は明確になっていく。
その中心にいるのが御陵である。
原作では御陵の周囲に西ノ村側の人物が集まり、
今後どこを狙い、誰を動かすかが話し合われる。
自分だけが命令を受けて動く立場ではなく、
周囲の行動を決める側として自然に置かれている。
だから御陵は「西ノ村の強い男」だけではない。
第1期で別々に見えていたイワン、アキオ、粘菌、西側の人間たちを、
一つの陣営として見直すための人物になる。
ユルとアサが戦う相手の規模を、
個人から組織へ変える存在なのである。
表向きは中華料理店「西家」の店主だが、自ら前線へ出れば影森家を崩すほど強い
御陵には、戦闘組織の指揮官とは思えない日常の顔もある。
表向きは町中で中華料理店「西家」を営み、
厨房へ立ち、商店街の人間とも普通に付き合っている。
左顔面へ大きな紋様を持ち、無愛想で近寄り難い風貌だが、
日常生活では地域の中へ溶け込んでいる。
この普通さが、むしろ御陵の不気味さを強くする。
普段は店主として料理を作り、
必要になれば西ノ村側の人間を動かし、
自分が出ると決めれば影森家へ直接乗り込む。
戦場だけに存在する敵ではなく、
日常と戦闘を完全に切り替えている人物である。
しかも御陵は、指示だけ出して安全な場所へ残る人物ではない。
原作後半では、自身のツガイ「天と地」を使って影森家へ襲撃を仕掛ける。
第1期で多数のツガイを操り、新郷グループすら押さえ込んだ影森ゴンゾウが、
御陵の攻撃を前に追い込まれるほど、本人の実戦能力も高い。
ここが第1期のイワンとの大きな違いになる。
イワンは「目の前で強い敵」として怖かった。
御陵は、自分でも戦えるうえに、
別の場所では西ノ村全体を動かせる。
前線能力と指揮能力が同じ人物へ集まっているのである。
さらに御陵が狙う中心には、ユルとアサがいる。
二人が持つ「封」と「解」は、
第1期から影森家、東村、イワンらが意識してきた特殊な力。
第2期では西ノ村側も、その価値を把握したうえで双子へ近づいてくる。
そのため御陵の登場は、
単に敵キャラクターが一人増える話ではない。
第1期でユルとアサを狙っていた者たちの背後に、
西ノ村という組織があり、
さらにその中心に御陵がいることが見えてくる。
第2期で御陵を見る時は、
戦闘力だけを追うより、
誰へ何を命じ、
どの場面で自分が出て、
何を双子から奪おうとしているかを見る方が重要になる。
そこに西ノ村の本当の危険さが表れるからである。
第2章 御陵はいつ登場する?第1期最終話の裏ですでに西ノ村は動いていた
第23話のアキオ騒動と粘菌爆発は、西ノ村登場へ直接つながっている
御陵本人がアニメ第1期で大きく前へ出るわけではない。
しかし西ノ村側の工作は、
最終話より前から具体的に動いている。
その入口として重要なのが、
第23話「情と理」で起きたアキオとヤマノカミを巡る騒動である。
ナツキは、親のいない者同士で兄弟になり、
家族までできたと思っていたアキオへ、
なぜ影森家と兄弟たちを裏切ったのか問い詰める。
ところがアキオは弁明を重ねるより、
自分のツガイであるヤマノカミを案じる。
ここで既に、影森家内部の問題だけではない違和感が出ている。
その頃、影森屋敷の庭では、
山風の本尊が謎の粘菌へ侵されている。
うさちゃんが異変に気付いた直後、
本尊はその場で爆発。
うさちゃんは辛うじて耐えるが、
今度は谷風の本尊が消えていることに気付き、
屋敷の者たちへ危険を知らせに走る。
この場面は、西ノ村の戦い方を先に見せている。
正面玄関から大人数で襲撃するのではなく、
相手側のツガイへ異物を潜り込ませる。
発覚したら爆破し、
情報と証拠ごと消そうとする。
第1期で見せてきたツガイ戦とは、明らかに性質が違う。
しかも標的になったのは、
敵側のツガイではなくアキオのヤマノカミだった。
アキオが西側へつながる人物であっても、
捕まって情報を吐く危険が出れば処分対象になる。
ここから西側が、
仲間だから無条件に守る集団ではないことまで見えてくる。
この爆発と混乱の中で、
アキオは影森屋敷から逃げていく。
第24話へ入ると、
庭師まで殺して屋敷を離れ、
実の母親を名乗る女と合流。
その周囲には、東村と敵対する「西」の者たちが存在していた。
つまり御陵登場前の段階で、
西ノ村側はすでに影森家内部へ干渉している。
アキオを使い、
ヤマノカミへ粘菌を潜ませ、
危険になれば口封じまで行う。
第2期で御陵が姿を見せた時、
その工作の中心がようやく人物として見えてくるのである。
第24話「東村と西ノ村」は御陵が出る直前まで舞台を作って終わっている
第1期最終話の題名は、
そのまま「東村と西ノ村」。
ここで物語は、
ユルとアサを狙う一人一人の敵から、
村同士の長い対立へ視野を広げる。
アキオは影森屋敷を逃亡し、
実母を名乗る女のもとへ辿り着く。
そこには西側の人物たちがいて、
アキオの裏切りが個人の事情ではなく、
より大きな勢力とつながっていたことが分かる。
さらにヤマノカミを破壊した粘菌について、
うさちゃんは西の方出身のツガイだと語る。
第23話で突然爆発した異物が、
ここで初めて西側へ接続される。
過去回の異変が、最終話で勢力名を持つのである。
同じ頃、段野家ではユルがまだ床に伏している。
高熱の中で見ているのは、
幼少期に山賊から命を狙われた記憶。
東村と西ノ村の争いが表へ出る一方で、
ユル自身の東村時代まで同時に掘り返され始める。
影森屋敷ではアサが、
殺しとは無縁だった庭師の死を前に自責を抱える。
アキオの逃亡という結果だけではなく、
その裏切りによって命を失った人物まで残る。
双子の周囲で争いが広がり、
関係のない者まで巻き込まれる現実が強くなる。
この第24話が重要なのは、
西ノ村の名前を出したからだけではない。
第23話の粘菌爆発。
アキオの裏切り。
実母との合流。
ユルの幼少期。
アサの自責。
それぞれ別の線を、東西の対立へ近づけて終わっている。
原作では、この流れの直後に西ノ村側の人物たちがより明確に姿を見せ、
御陵が中心人物として配置される。
だから第2期で御陵が登場しても、
突然追加された新しい黒幕という形にはならない。
第1期の終盤で、
部下に相当する人間。
工作用のツガイ。
西側へ帰るアキオ。
東村と対立する勢力。
必要な材料はすでに画面へ出ている。
御陵は、
その散らばった材料へ名前と顔を与える人物である。
第1期では「西から何かが来ている」としか見えなかったものが、
第2期では「誰が西側を動かしているのか」へ変わる。
その瞬間、
イワンもアキオも粘菌も、
単独の事件では見られなくなる。
御陵の登場によって、
第1期終盤そのものが西ノ村編の前半だったと分かってくるのである。
第3章 御陵はなぜユルとアサを狙う?狙いは二人に宿る「封」と「解」
御陵が欲しいのは双子の身柄ではなく、ユルとアサに宿る特殊な力
御陵がユルとアサを狙う中心には、
二人が持つ「封」と「解」がある。
第1期ではアサの「解」が先に発現し、
ユルの「封」はまだ完全に目覚めていない。
西ノ村にとって双子は、単なる東村出身の子供ではなく、
古くから追い続けてきた特殊な力の保持者なのである。
アサについては第7話「アサと『解』」で、
ユルが知らなかった過去が一気に明かされた。
両親と東村を脱出したあと追手に襲われ、
右目を失い、一度本当に命を落としている。
その死の境を越えたところで「解」が発現し、
ユルの記憶にある幼い妹とは別の人生を歩き始めた。
この「解」は、
単純に敵を吹き飛ばす攻撃能力ではない。
主とツガイの契約、
結ばれているもの同士の関係へ干渉し、
本来なら簡単には切れない結び付きを解いてしまう。
ツガイを戦力として扱う者からすれば、
正面戦闘以上に厄介な能力になる。
だからアサは、
幼い少女だから狙われているのではない。
強力なツガイを従えているからでもない。
相手が長年築いてきた契約そのものへ手を入れられる
「解」の保持者だから価値を付けられている。
一方のユルには「封」がある。
第8話「疑念と確信」では、
アサが死を経て「解」を得たように、
ユルも一度死ねば「封」を得る可能性が語られた。
ユル本人にとっては、
突然自分の死が能力発現の条件として提示された形になる。
ここでユルが、
影森家へ簡単に身を預けなかったことも重要である。
ゴンゾウから守る側へ来るよう誘われても、
自分を殺せば力が出ると知っている者たちへ
命ごと任せるような判断はしなかった。
東村で秘密を隠され続けた経験が、警戒心へ直結している。
第1期では、
東村側にも双子の力を利用しようとする者がいた。
影森家も二人を保護しながら、
「封」と「解」が特別な力であることを把握している。
そこへ第2期から西ノ村が本格参入し、
双子を巡る争いが一段複雑になる。
御陵が危険なのは、
ユルやアサへ個人的な恨みを抱いているからではない。
必要な能力を持つ存在として、
冷静に価値を計算しているところにある。
怒りで突進する相手なら行動を読みやすいが、
御陵は目的に必要な手段を選んで動く。
さらに西ノ村は、
アキオすら危険になれば切り捨てる。
山風と谷風へ粘菌を仕込み、
捕縛されて情報が漏れる状況になれば、
ツガイごと爆破して口封じへ動く。
その陣営がユルとアサだけを特別扱いするとは考えにくい。
だから御陵が双子を狙う展開では、
「連れ去られたら危険」というだけでは足りない。
二人が持つ力そのものをどう扱うつもりなのか。
本人たちを生かしたまま利用するのか。
それとも力だけを何らかの形で取り出そうとするのか。
第2期以降はそこまで踏み込んでくる。
西ノ村は能力だけを奪う発想まで持ち、人間とツガイの境界そのものを利用する
御陵たち西ノ村の怖さは、
強い能力者を仲間へ勧誘するだけではない。
人間の死体や魂、
ツガイとの関係そのものを
戦力へ転換する手段まで持っている。
原作では西側の峰山アンナが、
「魂コロガシ」を使って死体へ干渉する。
死亡した人間をそのまま弔うのではなく、
別の戦力へ変えて利用する発想がある。
生命そのものを資源として扱うような、
西ノ村独特の冷徹さが見える。
この思想と「封」「解」が結び付くと、
御陵が双子を欲しがる重さが変わる。
ユルとアサをそのまま仲間へ迎えたいのではなく、
二人の能力を西ノ村の戦力体系へ取り込みたい。
そう見る方が行動とつながりやすい。
第1期までのユルにとって、
ツガイとは左右様のように契約する相手だった。
アサには陰陽がおり、
アキオには山風と谷風がいる。
主とツガイが結び付き、
互いの関係の中で力を使う形が基本だった。
ところが西ノ村側は、
その関係を外側から利用する。
粘菌を相手のツガイへ寄生させ、
監視装置のように使い、
危険になれば内部から爆破する。
主とツガイの信頼関係を、
そのまま弱点へ変えてしまう。
そうした勢力が、
契約を解けるアサと、
何かを封じるユルを手に入れれば、
ツガイを巡る戦いそのものが変わる。
御陵が双子へ執着するのは、
一戦で勝つためというより、
西ノ村側が持つ力の体系を大きく変えられるからと見られる。
第1期では、
「なぜ双子がこんなに狙われるのか」が長く残った。
第2期では御陵が出ることで、
その問いが一段具体的になる。
双子の血筋が珍しいからではなく、
「封」と「解」に実際の利用価値があると、
狙う側の行動から見えてくるのである。
第4章 御陵のツガイ「天と地」はどれほど強い?
本体を見せず、上空と地中から攻撃を通す「天と地」が最大の武器
ここから先は原作の先の内容を含む。
御陵本人の危険度を一気に引き上げるのが、
契約するツガイ「天と地」である。
名前の通り、
一方は遥か上空、
もう一方は地中という極端な位置に存在し、
普通のツガイのように主の横へ立って戦わない。
この時点で、
第1期までの戦闘とは条件が違う。
左右様なら巨体が見える。
ガブちゃんも目の前へ姿を現す。
イワンの刀のツガイも、
攻撃を仕掛けてくる位置をある程度確認できた。
御陵の「天と地」は、
攻撃源そのものが視界へ入りにくい。
上を見ても遥か高空。
下を警戒しても地中。
御陵本人へ接近できたとしても、
そこが安全地帯になるわけではない。
特に「天」は、
通常の攻撃が届かない高度から干渉してくる。
田寺ロウエイとの場面では、
相手が攻撃の正体を十分につかめないまま傷を負い、
御陵のツガイが普通の距離感で戦う存在ではないことが示される。
「地」も同じである。
御陵の足元や地中から作用し、
周囲の物質まで戦場へ組み込む。
正面だけを警戒していれば避けられる攻撃ではなく、
立っている場所そのものが危険になる。
第1期のユルは、
山育ちの感覚と弓の精度で危険を切り抜けてきた。
相手の動きを見て距離を取り、
左右様を前へ出し、
自分は死角から弓を射る。
しかし「天と地」は、
その距離管理そのものを崩してくる。
遠くへ離れても上空から攻撃できる。
近付いても地中から狙われる。
ツガイ本体を潰そうとしても、
姿が簡単には見えない。
ユルが得意とする「相手を観察して弱点を探す」戦法へ、
かなり相性の悪い構成になっている。
アサの「解」も同じ問題を抱える。
第1期では、
結び付きを解く特殊性が強力だった。
しかしツガイ本体が遠方にあり、
契約の構造をどう捉えればいいか分からなければ、
単純に触れて解除する戦いには持ち込めない。
御陵の強さは、
火力だけではない。
相手の得意な戦い方を成立させない位置へ、
最初から「天と地」を置いていることにある。
だから強者同士の正面衝突ではなく、
戦場そのものを御陵側へ寄せられる。
影森ゴンゾウを追い込む場面で、御陵が「指揮官だけではない」と確定する
御陵の戦闘力が最も分かりやすく出るのが、
原作後半で影森家へ直接乗り込む場面である。
西ノ村の部下を大量に連れて囲むのではなく、
御陵自身が「天と地」を使い、
影森家の防御を破って中へ入っていく。
影森家には、
第1期で既に規格外の実力を見せた影森ゴンゾウがいる。
ゴンゾウは「百鬼夜行」を従え、
一体だけではなく多数のツガイを同時運用する。
新郷グループとの戦いでも、
単純な人数差を戦力として成立させない強さを見せている。
そのゴンゾウを相手にしても、
御陵は簡単には止まらない。
「天と地」が上空と地中から攻撃を重ね、
影森側が御陵本人だけを封じても戦闘が終わらない。
攻撃源が別位置に存在する強みが、
ここで最大限に生きる。
さらにジンも迎撃へ回る。
第1期序盤では、
ユルを術へ掛けて拘束し、
倉庫街で行動を止めた人物である。
戦闘だけでなく術にも長けたジンまで加わっても、
御陵の侵入を簡単には押し返せない。
ここで初めて、
御陵が西ノ村のリーダーだから恐れられているのではなく、
本人そのものが最高位級の戦力だと分かる。
指示役を倒せば部隊が崩れるどころか、
指示役本人が最も厄介な敵の一人なのである。
第1期でイワンが左右様と戦った時は、
強者同士が目の前でぶつかる迫力があった。
御陵の戦いはそこからさらに違う。
どこから攻撃が来るのか。
どこにツガイがいるのか。
まずそれを解かなければ戦闘にすら入れない。
しかも御陵は、
偵察や監視へ使う小型のツガイも活用する。
相手の位置や動きを見ながら、
「天と地」の攻撃を通していくため、
一発の奇襲で崩すことも難しい。
だから第2期以降、
ユルとアサが御陵へ接触する展開になれば、
第1期までの戦いとは別の難しさが出る。
左右様の正面突破。
ユルの弓。
アサの「解」。
どれか一つが強ければ勝てる相手ではない。
御陵は西ノ村を動かす頭脳であり、
同時に最前線へ出られる戦力でもある。
その二つを兼ねているからこそ、
第2期で西ノ村が本格的に前へ出た瞬間、
ユルとアサを取り巻く危険度も一段上がるのである。
第5章 御陵とアキオ・イワンはどんな関係?西ノ村は誰が動かしている?
イワンは前線で斬り込み、アキオは内部へ入り、御陵はその全体を見て動かす
第1期だけを見ると、
西側で最も目立つのは与謝野イワンである。
祈祷師を利用して東村へ入り込み、
大小の刀のツガイを振るい、
左右様と正面からぶつかった。
そのうえ刀にはミネとナギサの血の臭いまで残っており、
ユルの家族探しと戦闘が同じ場所で交差している。
しかし第2期以降は、
イワン一人を倒せば終わる構造ではないと分かってくる。
西ノ村側には、
正面戦闘を担当する者、
敵内部へ入り込む者、
粘菌を使って監視や爆破を行う者、
死体や魂を扱う者まで存在する。
御陵は、その複数の実働要員を一つの目的へ向ける側にいる。
アキオの役割も分かりやすい。
第1期では黒谷四姉弟の一人として影森家に入り、
山風と谷風を従え、
完全に影森側の人間として暮らしていた。
ナツキやハルオから見ても、
アキオは単なる協力者ではなく、
長く一緒に生きてきた家族に近い存在だった。
だから第23話で裏切りが明らかになった時、
ナツキが問い詰める場面には、
敵を責めるだけではない重さがある。
なぜ兄弟を裏切ったのか。
なぜ今まで黙っていたのか。
アキオ本人も感情を切り離しているわけではなく、
そこへ西側からの口封じが重なる。
山風と谷風には、
すでに粘菌が寄生していた。
影森家に捕らえられ、
アキオから情報が漏れる危険が高まると、
本尊そのものを爆破して処分しようとする。
仲間として使いながら、
危険になればツガイごと切る。
この冷酷さが西側の性質を強く見せている。
一方のイワンは、
内部潜入より前線向きである。
左右様へ正面から斬り込み、
精気を奪い、
ユルの両親について揺さぶりをかける。
第1期後半では、
敵の中でも最も「目の前で怖い」人物だった。
御陵はそこから一段違う。
自分が常に先頭へ出るのではなく、
必要な時だけ自ら動き、
それ以外は他の人間とツガイを配置する。
敵の数ではなく、
役割分担そのものが西ノ村の強さになっている。
原作後半では、
御陵が影森家へ単身侵入する一方、
別の場所ではイワンがユルたちと市街戦へ入る。
同時に複数の戦場を動かす形になり、
御陵が単なる一戦闘員ではなく、
西ノ村全体を見て動く人物だと分かる。
ここまで来ると、
第1期の事件も見え方が変わる。
イワンの東村襲撃。
アキオの潜入。
粘菌による口封じ。
どれも別々の事件ではなく、
西ノ村側が複数方向から東村と影森家へ手を伸ばしていた証拠になる。
アキオの扱いを見ると、御陵たちは「味方」より目的を優先することが分かる
アキオは西側へ戻ったからといって、
無条件に守られるわけではない。
実母ミナセとの血縁があり、
影森家へ入り込む役目を持っていたとしても、
危険になれば処分対象へ変わる。
これはかなり大きい。
第1期では、
影森家の側にも秘密や打算がある一方で、
ナツキやハルオはアキオへ感情を残している。
裏切られても、
一緒に生きてきた時間まで消えない。
その人間臭さが影森家側には残っている。
西ノ村側では逆に、
血縁すら目的の前では絶対ではない。
アキオの実母ミナセも、
息子だから守るというより、
必要な役割へ戻そうとする側にいる。
本人の幸福より、
西ノ村の事情が優先される。
御陵もまた、
ユルとアサを「守るべき双子」とは見ていない。
必要なのは「封」と「解」。
その力を西ノ村へ持ち帰り、
村の目的へ使うことが優先される。
だから御陵とアキオ・イワンの関係を見ると、
西ノ村は仲良し集団ではないと分かる。
それぞれが役割を持ち、
役割を果たせなくなれば切られる。
そこへ御陵が全体の判断を下す。
第2期で御陵が前へ出ると、
敵の怖さは単純な強さから変わっていく。
誰が斬り込むのか。
誰が監視するのか。
誰が内部へ潜るのか。
誰が口封じをするのか。
第1期では見えなかった指揮系統が、
御陵を中心に見えてくる。
その時初めて、
西ノ村が「強い敵が何人かいる場所」ではなく、
明確な目的を持った組織として立ち上がるのである。
第6章 御陵と東村はどんな因縁がある?西ノ村は単なる新しい敵ではない
東村と西ノ村の争いは四百年前の「封」と「解」まで遡る
御陵を理解するうえで、
最も重要なのが東村と西ノ村の過去である。
この二つの村は、
ユルとアサが生まれてから争い始めたわけではない。
「夜と昼を別つ双子」と「封」「解」を巡る因縁は、
四百年前まで遡る。
原作では、
関ヶ原の時代にも
「夜と昼を別つ双子」が生まれていたことが分かる。
その力を戦へ利用しようとする者が現れ、
東西の村も大きな歴史の流れへ巻き込まれていく。
しかも四百年前、
双子のうち「封」を持つ側は力を得る前に死亡し、
「解」を得た側も戦の中で倒れている。
つまり「封」と「解」は、
昔から完全な形で使い切られてきた力ではない。
何百年もの間、
未完成のまま争いだけが残っている。
さらに重要なのが、
現在の東村の長・ヤマハである。
ヤマハは元々東村生まれではなく、
西ノ村で生まれた人物。
双子の姉ミナセとともに神懸かりとして生まれながら、
西ノ村では役に立たないと見なされ、
東村へ送られている。
その後ヤマハには、
任意の地域を外界から隔離する「封」の力が宿る。
現在の東村が外から閉ざされている背景にも、
ヤマハの力が深く関わっている。
つまり東村そのものが、
西ノ村出身の人物の力によって守られている。
一方の姉ミナセには、
寿命を「封」じる力が宿る。
ミナセとヤマハは同じ双子でありながら、
それぞれ別の形で「封」の力を受け取った。
ユルとアサ以前から、
西ノ村側にも「封」へつながる系譜が存在していたのである。
この過去を知ると、
東村と西ノ村を完全な別勢力として見ることが難しくなる。
東村の中に西ノ村出身者がいる。
西ノ村の「封」が東村を閉ざしている。
両村は敵対しながら、
根の部分では強く絡み合っている。
御陵がユルとアサを狙う背景も、
この歴史から切り離せない。
西ノ村にとって「封」と「解」は、
新しく見つけた便利な能力ではなく、
何百年も前から続く村の存亡そのものへ関係する力なのである。
西ノ村が双子を欲しがるのは、沈んだ村を外へ戻すためでもある
原作がさらに進むと、
西ノ村が現在どうなっているのかまで明かされる。
村は完全に消滅したのではなく、
ダムの底に存在し続けている。
しかしそのまま結界を解けば、
大量の水が一気に村へ流れ込み、
西ノ村そのものが壊滅する。
だから村を外へ戻すには、
単に結界を「解」くだけでは足りない。
そこで必要になるのが、
アサの「解」とユルの「封」である。
アサの力で村を閉じている結界を解き、
同時にユルの力でダムの水を封じる。
二つの力を同時に使うことで、
初めて西ノ村を地上へ戻せる可能性が生まれる。
ここまで分かると、
御陵が双子を執拗に狙う行動が一気につながる。
個人的な野心で力を集めているのではない。
西ノ村そのものを復活させるために、
「封」と「解」の両方が必要なのである。
だから御陵は、
ユルかアサの片方だけでは目的を達成できない。
アサだけなら結界を解けても、
ダムの水が村を飲み込む。
ユルだけなら水を止められても、
村を閉じる結界が残る。
二人が揃って初めて西ノ村復活へ近づく。
さらに西ノ村側は、
双子本人をそのまま生かして使うことにも執着していない。
原作13巻付近では、
一度力を発現させた後に再び殺し、
魂コロガシを使って
「封」と「解」を持つ新しいツガイへ変える計画まで明かされる。
ここまで来ると、
御陵が「双子の命」より
「双子の能力」を優先していることが明確になる。
ユルとアサは西ノ村を救う英雄候補ではなく、
必要な機能を持った器として見られている。
第1期だけでは、
西ノ村は東村と敵対する謎の勢力に見えた。
しかし御陵を追うと、
その背後には村を復活させたいという具体的な目的がある。
同時に、その目的のためなら
双子の命まで犠牲にする冷酷さもある。
だから御陵は、
単純な侵略者ではない。
守りたい村があり、
そこへ戻すために必要な力を求めている。
ただし、そのためにユルとアサを
人間として扱う必要まではないと考えている。
この矛盾が、
御陵という人物を強くしている。
西ノ村を救おうとする側から見れば中心人物。
ユルとアサから見れば、
自分たちの命より能力を優先する危険な敵。
第2期以降で御陵が重要になるのは、
強いからだけではない。
彼を通して、
東村と西ノ村の四百年にわたる因縁と、
現在の双子争奪戦が一本につながるからなのである。
第7章 御陵は第2期でどこまで動く?西ノ村の本当の目的が見え始める
御陵が前へ出ることで、第1期の敵が「個人」から「西ノ村全体」へ変わる
第1期では、
ユルたちの前へ現れる危険はイワンやアキオのように、
一人一人の人物として見えていた。
だから敵を倒し、
その場を切り抜ければ一旦は終わるようにも見えた。
しかし御陵が前面へ出ると、その見え方が完全に変わる。
イワンは前線で左右様と斬り合う。
アキオは影森家内部へ入り込む。
粘菌はヤマノカミへ寄生し、
発覚すれば本尊ごと爆破して証拠を消そうとする。
それぞれ別事件だったものが、
西ノ村という同じ陣営の動きとしてつながっていく。
御陵はその中心で、
一つの戦場だけを見ている人物ではない。
誰を東村へ向かわせるか。
誰を影森家へ潜らせるか。
どのツガイで監視し、
どこで自分自身が前線へ出るか。
複数の手段を同時に使える立場にいる。
しかも本人が弱い司令役ではない。
「天と地」を使えば、
第1期で圧倒的な戦力だった影森ゴンゾウすら追い込める。
影森家の結界を突破し、
内部へ直接攻撃を通す実力まで持つ。
指揮官を狙えば戦いが終わる相手でもない。
第2期で御陵が出ることで、
ユルとアサは目の前の一人を警戒するだけでは足りなくなる。
西ノ村側が、
どこから情報を取っているのか。
誰が味方へ潜り込んでいるのか。
次に何を奪おうとしているのか。
戦闘前から読み合いが必要になる。
これは第1期との大きな変化である。
第1話では、
ユルは突然村を襲われ、
何も知らないまま左右様と契約した。
第2期では逆に、
西ノ村という相手の存在を知ったうえで、
自分から敵の目的を見抜かなければならない。
御陵は、
その変化を象徴する人物になる。
単純に強敵が増えるのではなく、
戦う相手の規模そのものを大きくする。
第2期で西ノ村編が本格化するほど、
ユルとアサの戦いは個人戦では済まなくなるのである。
御陵を追うと「なぜ双子が狙われるのか」が西ノ村復活までつながる
御陵の行動を最後まで追うと、
第1期から残っていた疑問が一段深く見えてくる。
なぜユルとアサなのか。
なぜ「封」と「解」が必要なのか。
なぜ西ノ村はこれほど執拗に双子へ近づくのか。
答えは、西ノ村そのものの存続へつながっている。
西ノ村は、
ただ東村へ恨みを持って攻撃しているだけではない。
現在の村はダムの底にあり、
そのまま結界を解けば大量の水に呑まれる。
村を外へ戻すためには、
アサの「解」だけでは足りない。
結界を解くアサ。
水を封じるユル。
二つの力が揃うことで初めて、
西ノ村を地上へ戻せる可能性が生まれる。
御陵が双子の両方を必要とする背景には、
こうした具体的な目的がある。
ここまで来ると、
第1期で語られた「封」と「解」の重みも変わる。
単なる特殊能力ではない。
一つの村を沈めた状態から戻し、
何百年も続く東西の関係を動かせる力。
だから双方の村が、
双子の存在を放置できない。
その一方で御陵は、
ユルとアサの人生を守ることまでは重視していない。
西ノ村を戻すために力が必要なら、
双子本人が無傷である必要はない。
ここに御陵の冷酷さが最も強く出る。
御陵には守りたい側がある。
西ノ村を地上へ戻したい。
長く続いた状況を終わらせたい。
そこだけを見れば、
単純な破壊目的の敵とは違う。
しかしそのために、
ユルとアサを能力の器として扱う。
本人たちの意思より、
「封」と「解」をどう利用するかを優先する。
村を救う目的と、
双子を犠牲へ回す手段が同じ人物の中に存在している。
だから御陵は、
第2期で単なる新しい悪役にはならない。
彼を追うほど、
西ノ村側にも切実な事情があることが見える。
同時に、その事情がどれほど重くても、
ユルとアサの命を勝手に使っていいことにはならない。
第1期では、
東村が故郷で、
西側が外から来る脅威に見えていた。
第2期では御陵を通して、
東村にも隠された過去があり、
西ノ村にも守りたい歴史があることが見えてくる。
その結果、
物語は「東村対西ノ村」という単純な対立から離れていく。
誰が正しいかではなく、
誰が何を守ろうとして、
そのために誰を犠牲へ回しているのか。
御陵はその問いを最も強く突き付ける人物になる。
第2期で御陵が本格的に動けば、
イワン、アキオ、粘菌、西ノ村、両親失踪、
そして「封」と「解」まで一つの線へ近づいていく。
第1期では別々に見えていた事件の背後へ、
ようやく同じ目的が見え始める。
御陵とは、
西ノ村のリーダー格というだけの人物ではない。
ユルとアサがなぜ狙われ続けるのかを、
個人の戦いから村の歴史へ広げる中心人物。
第2期で彼の目的が明かされるほど、
『黄泉のツガイ』第1話から続く双子の謎も、
本格的に核心へ近づいていくのである。
黄泉のツガイ
『黄泉のツガイ』の考察・感想・キャラ解説記事一覧へ
ユル・アサ・デラ・ハナ・左右様・ツガイ能力・東村の秘密はこちら。
あなたは映画やドラマを思いっきり楽しみたいですか?
- 「観たい映画があっても、配信サービスごとに探すのが面倒…」
- 「ドラマやアニメを楽しみたいけれど、作品数が少なくてすぐ見終わってしまう…」
- 「マンガや雑誌まで楽しみたいのに、別々に契約するのは大変…」
- 「せっかく登録しても、観たい作品が見つからないことがある…」
- 「休日に何を観るか迷って時間が終わってしまう…」
など、動画配信サービスを利用したいけれど、
自分に合ったサービス選びで悩んでいる方は多くいらっしゃいます。家族や友人に相談しても、
自分に合った作品が見つからず困ってしまうこともありますよね。そんな方に注目されている動画配信サービスが♪
●U-NEXT(ユーネクスト)の魅力
映画・ドラマ・アニメはもちろん、
マンガや雑誌などの電子書籍まで楽しめる
総合エンタメサービスです。幅広いジャンルの作品がそろっており、
話題作から定番作品まで楽しめるため、
さまざまなエンタメをまとめて楽しみたい方に人気があります。さらに、
ライブ配信やスポーツ中継、
韓流ドラマや独占配信作品なども充実しているのが特徴です♪作品数やジャンルの幅広さが魅力のサービスとして、
多くのユーザーに利用されています。31日間無料トライアルを実施しています♪
まずは実際に使ってみて、
自分に合った作品を探してみるのも楽しいと思います。幅広い作品を楽しみたい人には、
使いやすい動画配信サービスですよ♪
●さらに便利なポイントも!
スマホ・タブレット・テレビなど、
さまざまな端末で視聴できるため、
外出先や自宅など、好きな場所で楽しめます♪さらに、
独占配信作品やライブ配信も多数あるため、
いろいろなジャンルを楽しみたい方にも向いています。エンタメ好きの方は、
ぜひチェックしてみてください♪



コメント