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【アニメMAO】猫鬼は味方なのか?摩緒・白眉・大五の間で変わる立場

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猫鬼は、最初から摩緒の味方だったわけでも、白眉の部下だったわけでもありません。むしろ自分自身の目的で動く独立した存在で、時期によって摩緒・白眉・大五と接点を持つため、敵味方だけでは分けにくい立場です。
摩緒は900年前から猫鬼を追い続け、白眉はその猫鬼を使役しようとし、大五も後に猫鬼と行動を共にしますが、猫鬼自身が誰かへ完全に従属したわけではありません。

第1章 猫鬼は味方なのか?

結論は「誰かの固定された味方ではない」

猫鬼は、摩緒たちの味方になったと一言で片付けられる存在ではない。
かといって、最後まで摩緒を倒そうとするだけの敵でもない。
白眉や大五と行動する場面もあるが、
そこでも誰かの命令だけで動く配下とは違う。
猫鬼は最初から、自分の考えを優先して動く存在になる。

摩緒から見れば、
猫鬼は900年前から追い続けてきた大きな因縁。
御降家で起きた惨劇。
摩緒自身の異常な長命。
現在まで続く呪い。
その中心に猫鬼がいるため、
序盤では明確に敵として見える。

菜花の身体も猫鬼と無関係ではない。
現代から大正へ移った菜花は、
摩緒と同じように普通の人間では説明できない身体を抱える。
摩緒が菜花を診たことで、
彼女にも猫鬼へつながる異常があると分かっていく。
この段階では猫鬼は、
二人を苦しめる側にいる存在として見える。

だから物語の初期だけなら、
「猫鬼は敵」と答えても大きく外れない。
摩緒は猫鬼を探す。
猫鬼の痕跡を追う。
御降家の過去を調べる。
現在起きる怪異の中にも猫鬼の影を探す。
長い間、追う側と追われる側の関係が続いている。

ところが話が進むと、
猫鬼が単純な悪役ではないことが少しずつ見えてくる。
白眉の命令を受けて働くわけではない。
大五と一緒にいるからといって、
大五の部下になったわけでもない。
摩緒を助けることがあっても、
その瞬間から摩緒側へ加入したわけでもない。

猫鬼は、
誰と一緒にいるかより、
自分が何を知りたいのか、
何を確かめたいのか、
何を得たいのかを優先する。
そのために必要なら別の人物と行動する。
そこが一般的な敵役との大きな違いになる。

だから「猫鬼は味方なのか?」への一番近い答えは、
固定された味方ではない。
ただし敵であり続けるわけでもない。
摩緒と向いている方向が重なれば、
交渉や協力が成立するところまで関係が変わっていく。

この立場を知っておくと、
猫鬼が白眉や大五と行動する場面を見ても混乱しにくい。
白眉といるから白眉側。
摩緒と話したから摩緒側。
そう単純には分けられない。
猫鬼自身が一つの勢力のように動いている。

特に猫鬼は、
自分の過去や御降家で起きた出来事について、
全てを理解しているわけではない。
自分自身にも知りたいことが残る。
そのため、
摩緒たちが追っている真相と猫鬼が追っているものが、
途中から重なり始める。

つまり摩緒と猫鬼は、
最初から同じ側だったのではない。
長く対立してきた者同士が、
900年前の真相へ近づくほど、
「お互いを倒せば終わる」という関係ではなくなっていく。

摩緒とは敵対から交渉できる関係へ変わっていく

摩緒と猫鬼の関係で大きいのは、
時間とともに距離が変化していくこと。
摩緒は長い間、
猫鬼を自分の人生を変えた存在として追ってきた。
若い姿のまま生き続けることも、
御降家の惨劇から抜け出せないことも、
猫鬼なしでは語れない。

だから最初の摩緒には、
猫鬼を敵として追う十分な背景がある。
見つける。
捕らえる。
過去を聞き出す。
必要なら倒す。
少なくとも、
仲間として手を取り合う相手ではなかった。

ところが御降家の過去が少しずつ明らかになると、
摩緒自身が知っていたことも完全ではなかったと分かってくる。
900年前の出来事には、
摩緒の記憶だけでは埋まらない空白がある。
百火や華紋、不知火、白眉、大五たちも、
それぞれ違う情報を持っている。

猫鬼もまた、
その過去の当事者になる。
だから猫鬼を倒してしまえば、
そこで失われる情報もある。
摩緒にとって猫鬼は、
敵であると同時に900年前の真相を知る重要な相手へ変化していく。

ここから二人の関係に、
会話という選択肢が入ってくる。
以前なら出会えば戦闘へ進む。
しかし後になるほど、
相手が何を求めているのかを聞く必要が出る。
摩緒にも猫鬼にも、
一時的に戦わない方が得になる場面が生まれる。

これは、
猫鬼が改心して善人になったという話ではない。
摩緒に忠誠を誓ったわけでもない。
猫鬼の性格や危険性まで消えるわけではない。
ただ、
敵対しか存在しなかった二人の間に、
取引や交渉が成立する余地が生まれる。

この変化が「猫鬼 味方」という検索につながりやすい。
物語後半だけを見ると、
猫鬼が摩緒側へ寄っているように見える場面が出る。
以前の関係を知っているほど、
「いつの間に味方になった?」
と感じやすい。

でも実際には、
所属が変わったというより関係が変わったと考える方が近い。
摩緒側の仲間入りをする。
菜花や乙弥たちと同じ立場になる。
そこまで単純な変化ではない。
利害が重なった時には話が通じる相手になっていく。

だから猫鬼を見る時は、
敵か味方かの二択より、
その時に猫鬼が何を求めているのかを見る必要がある。
摩緒と目的が重なっているなら協力する。
白眉や大五と行動する方が自分に必要ならそちらへ行く。
誰かの陣営へ完全に入らない。

この独立性が、
猫鬼を長く物語へ残す要素にもなっている。
単純なラスボスなら、
倒せば役目が終わる。
しかし猫鬼は、
摩緒の過去を知る存在であり、
自分自身も真相へ関わる当事者。
だから敵対が薄れても存在価値が消えない。

猫鬼は味方なのか。
現時点で一番正確なのは、
「完全な味方ではないが、もう完全な敵とも言い切れない」。
900年間追い続けた摩緒と、
条件次第では話し合えるところまで関係が変わっている。

第2章 最初の猫鬼は摩緒にとって最大の敵だった

摩緒は900年前から寿命を操る猫鬼を追い続けている

猫鬼が途中から味方のように見えることを理解するには、
最初にどれほど強い敵対関係だったのかを見る必要がある。
摩緒にとって猫鬼は、
最近出会った怪異ではない。
自分の人生を900年近く縛ってきた存在になる。

始まりは御降家。
摩緒はそこで陰陽術を学び、
兄弟子たちと過ごしていた。
百火。
華紋。
不知火。
白眉。
大五。
現在まで関係が続く人物たちも、
この時代からつながっている。

その御降家で、
猫鬼を巡る大きな惨劇が起こる。
摩緒自身も普通の人間としての人生を失い、
現在まで生き続ける異常な身体になる。
だから猫鬼を探すことは、
摩緒にとって単なる怪異退治ではない。

自分に何が起きたのか。
御降家で誰が何をしたのか。
猫鬼とは何だったのか。
なぜ自分は死なずに現在まで生きているのか。
その答えを求めることが、
摩緒の長い人生そのものへ重なる。

大正時代で菜花と出会った後も、
摩緒の行動の奥には猫鬼がいる。
怪異を調べる。
過去の兄弟子と再会する。
御降家の痕跡を追う。
一つ一つの事件が、
最終的には900年前の謎へ戻っていく。

この段階の摩緒から見れば、
猫鬼は明確な追跡対象。
味方として考える余地はほぼない。
自分の身体を変えた。
人生を狂わせた。
御降家の過去へ関わった。
だから見つけて真相を突き止める必要がある。

猫鬼側も、
最初から摩緒を仲間として扱わない。
自分の事情で動く。
人間側の都合へ配慮する存在ではない。
必要なら人を襲う。
危険な行動も取る。
だから周囲から見れば、
十分に敵と呼べる。

ここだけを見れば、
後に摩緒と話をする関係になることの方が不思議に見える。
だからこそ、
猫鬼の立場の変化には価値がある。
仲間だった者が仲直りした話ではない。
長い間敵として追ってきた者同士が、
別の事情によって同じ方向を見るようになる。

菜花も猫鬼に関わったことで普通の人間ではない体になる

猫鬼と摩緒の因縁が、
過去だけの出来事ではないと分かるのが菜花の存在。
菜花は現代から大正時代へ移り、
摩緒と出会う。
その時点で、
彼女自身の身体にも普通ではない異変が起きている。

摩緒が菜花を診ると、
単なる怪我や病気では説明できない状態だと分かっていく。
菜花もまた、
猫鬼につながる力へ触れたことで、
普通の人間とは違う身体へ変化している。

ここで猫鬼は、
900年前だけの敵ではなくなる。
摩緒の昔を壊した存在。
それだけなら過去の因縁で終われる。
しかし現在の菜花へまで影響が伸びていることで、
摩緒は再び猫鬼の問題へ深く入っていく。

菜花にとっても、
猫鬼は自分の身体を知るために避けて通れない。
なぜ大正時代へ来たのか。
自分の身体に何が起きているのか。
摩緒と似た異常があるのはなぜか。
答えを追うほど猫鬼へ近づいていく。

この時点では、
猫鬼が二人を助ける存在には見えない。
摩緒は900年近く苦しめられている。
菜花も普通の人生から外れていく。
だから視聴者側も、
猫鬼を大きな敵として受け取りやすい。

それでも物語が進むと、
御降家の惨劇そのものが最初に思っていたほど単純ではないと分かる。
誰が何を知っていたのか。
猫鬼だけを倒せば全て解決するのか。
兄弟子たちはどこまで関わっていたのか。
疑問が増えていく。

ここで猫鬼の立場も変わり始める。
「全ての元凶だから倒す」
だけでは、
900年前の真相へ届かない。
猫鬼自身にも知っていることがあり、
さらに猫鬼側にも確かめたいものがある。

だから最初の敵対関係が、
そのまま最後まで続くわけではない。
摩緒と猫鬼は、
同じ過去へ別の立場から向き合うことになる。
菜花までその因縁へ入ることで、
単純な退治の話から真相を追う関係へ変わっていく。

猫鬼が後に味方のように見えるのは、
過去の敵対が消えたからではない。
摩緒も猫鬼も、
まだ終わっていない900年前の問題を抱えているから。
その問題へ近づくため、
完全に敵対したままでは進めない場面が増えていく。

だから猫鬼の立場を見る時、
第1話付近の「敵」という印象も間違いではない。
ただしそれが最終的な答えではない。
敵として始まり、
真相へ近づくほど関係が変わる。
そこが猫鬼を単純な悪役で終わらせない部分になる。

第3章 猫鬼は白眉の味方なのか?

白眉は猫鬼を仲間にしたいのではなく「使役したい」

猫鬼が白眉と一緒に動く場面を見ると、
「猫鬼は白眉側なのか」と思いやすい。
しかし二人の関係は、
対等な仲間というより、
白眉が猫鬼の力を自分の支配下へ置こうとしている関係に近い。

白眉は御降家時代から、
猫鬼が普通の蠱毒ではないことを知っている。
陰陽術だけでは簡単に御しきれない。
人間の身体を乗っ取り、
寿命へまで干渉するほどの力を持つ。
だから危険だから避けるのではなく、
その危険な力を利用しようとする。

ここで摩緒との違いが出る。
摩緒は猫鬼によって人生を変えられた側。
900年近く追い続け、
自分の身体に残る呪いとも向き合っている。
一方の白眉は、
猫鬼を苦しみの原因ではなく、
使える力として見ている。

第16話では、
白眉との戦いで摩緒が獣姿へ変化する。
白眉はその異常な力を実際に目の前で見る。
第22話では、
かがりの傀儡の針を使い、
摩緒の中にある獣性を強制的に引き出すところまで進む。

つまり白眉は、
猫鬼そのものだけでなく、
猫鬼の影響を受けた摩緒の身体まで利用しようとする。
摩緒を倒せば終わりではない。
その中にある力を残し、
自分の命令で動かせる形にした方が価値があると見ている。

だから猫鬼が白眉のそばにいるからといって、
自発的に白眉へ忠誠を誓ったとは言えない。
白眉側が、
猫鬼をどうにかして利用しようとしている。
この違いを見ないと、
猫鬼の立場を「白眉の味方」と誤解しやすい。

猫鬼自身は、
白眉の目的のためだけに動く存在ではない。
白眉が欲しいのは猫鬼の力。
猫鬼が欲しいものは別にある。
両者の方向が一時的に重なることはあっても、
完全に同じ陣営へ入ったわけではない。

ここが猫鬼の立場を考える上で重要になる。
一緒にいる。
だから仲間。
そう単純にはならない。
猫鬼はその時に自分へ必要な相手と動く。
白眉もまた、
猫鬼を自分の目的へ利用しようとしているだけになる。

だから白眉と猫鬼の関係は、
主従に見えても完全な主従ではない。
白眉が支配したい。
猫鬼は支配されるだけの存在ではない。
その緊張が残ったまま、
両者が一時的に同じ場所へいる。

御しきれない猫鬼を支配するため摩緒まで利用する

白眉の猫鬼への執着が分かりやすく出るのが、
摩緒を利用する流れ。
猫鬼そのものを簡単に従わせられないなら、
猫鬼の影響を強く受けた摩緒を入口にする。
そこへ傀儡の針を使う。

摩緒は、
猫鬼の体を宿している。
長命。
獣化。
普通の人間では説明できない肉体。
白眉はその特徴を知っている。
だから摩緒を生かしたまま支配する価値がある。

第22話では、
双馬が摩緒へ傀儡の針を打ち込む。
摩緒は獣姿へ変化。
その状態を白眉が操い、
百火や菜花たちへ襲いかからせる。

ここで白眉は、
摩緒を倒してはいない。
むしろ摩緒の強さを残したまま、
向きを変えている。
敵の最大戦力を奪い、
その力を自分の側へ向ける。
白眉にとっては非常に効率がいい。

しかも摩緒の獣化は、
猫鬼と無関係ではない。
第16話でも針なしで獣化している。
だから白眉は、
摩緒の中に元からあるものを利用していると見やすい。

つまり白眉が狙っているのは、
摩緒個人の服従だけではない。
その奥にある猫鬼側の力まで含めて、
自分の手で扱える形にすること。
摩緒は猫鬼へ近づくための器でもある。

ここまで見ると、
猫鬼が白眉の味方というより、
白眉が猫鬼を自分の側へ引き込もうとしている構図になる。
猫鬼自身の意思が消えたわけではない。
だから支配が完全に成立したとも言えない。

白眉が摩緒を操ったこと自体、
猫鬼へ真正面から命令を通す難しさを示している。
簡単に従う存在なら、
ここまで回りくどい方法は必要ない。
摩緒という身体を経由し、
針まで使うからこそ支配できる余地が生まれる。

だから猫鬼と白眉の関係を見た時は、
「仲間」より「利用し合う危険な接点」と考える方が近い。
白眉は猫鬼を欲しがる。
猫鬼は白眉だけのために動かない。
同じ場所にいても、
目的まで一つになったわけではない。

第4章 大五と猫鬼はなぜ一緒に動くようになる?

大五の復活と猫鬼の行動が重なっていく

猫鬼の立場をさらに分かりにくくするのが大五。
大五は御降家時代から摩緒たちと関わる兄弟子の一人。
一度は死んだはずの人物だが、
後の物語では再び猫鬼と関わる形で姿を見せる。

この時、
猫鬼が大五と同じ場所へいることで、
今度は「猫鬼は大五の味方なのか」という疑問が出る。
白眉と行動する。
大五とも関わる。
摩緒とも交渉する。
猫鬼がどこへ属しているのか、
ますます単純には見えなくなる。

大五は、
御降家崩壊の過去とも深く結び付いている。
だから猫鬼にとっても、
無関係な相手ではない。
自分が知りたいこと。
900年前に何が起きたのか。
その空白へ近づくため、
大五と行動する価値が出てくる。

ここで重要なのは、
猫鬼が大五に従属したとは限らないこと。
一緒に動く。
同じ場面にいる。
それだけで主従とはならない。
猫鬼は必要な情報や状況を得るために、
大五と行動を重ねていると見た方が自然になる。

しかも大五自身も、
単純な善悪で割り切れない。
御降家の過去。
兄弟子たちとの関係。
死と復活。
複数の謎を抱えた人物。
猫鬼にとっては、
真相へ近づく手掛かりそのものになる。

だから猫鬼と大五が一緒にいる場面は、
「敵同士が仲間になった」という単純な展開ではない。
過去を知りたい猫鬼。
過去そのものへ深く関わる大五。
両者の目的が重なったことで、
行動を共にしているように見える。

摩緒からすれば、
その光景はかなり複雑。
長く追ってきた猫鬼が、
御降家時代の兄弟子と一緒に動く。
しかもその兄弟子自身にも謎が多い。
誰が何を知っているのか、
摩緒側からは簡単に見通せない。

こうして猫鬼は、
摩緒の敵。
白眉の使役対象。
大五と行動する存在。
複数の顔を見せる。
だから「猫鬼は味方なのか」という検索が出やすくなる。

しかし共通しているのは、
猫鬼自身がその時必要な相手を選んでいること。
大五といるから大五側。
白眉といるから白眉側。
そう固定されるわけではない。

一緒にいるからといって主従や仲間とは限らない

『MAO』では、
同じ場所にいる人物同士が、
必ずしも同じ考えを持っているとは限らない。
過去の兄弟子たちもそう。
一時的に協力する。
別の場面では対立する。
それぞれが自分の目的を持っている。

猫鬼も同じ。
大五と行動しているから、
猫鬼が大五の命令を聞くようになったとは限らない。
白眉と一緒にいるから、
白眉へ忠誠を誓ったとも限らない。
猫鬼は自分の知りたいものを中心に動いている。

この独立性があるから、
摩緒との関係も変化できる。
完全な白眉側なら、
摩緒と交渉する必要はない。
完全な大五側なら、
大五と敵対する者とは話せない。
しかし猫鬼は、
そのどちらにも縛られていない。

だから猫鬼が誰かと組む時は、
「誰の味方になったか」より、
「今この相手と何を確かめたいのか」
を見る方が分かりやすい。
行動の中心には、
常に猫鬼自身の事情がある。

大五との関係も、
その延長にある。
御降家の過去へ近づく。
自分の失われたものを知る。
900年前に何があったのかを確かめる。
そのために大五が必要なら、
同じ方向へ進む。

一方で、
大五と目的がずれれば、
ずっと同じ側にいる保証はない。
猫鬼は組織へ所属する人物ではない。
独立した怪異。
だから関係は、
その都度変わる可能性を持っている。

ここが猫鬼の面白さでもある。
敵役なら、
主人公を邪魔するだけで分かりやすい。
味方なら、
主人公を助けるだけで分かりやすい。
猫鬼はその中間を動く。

摩緒を苦しめた過去がある。
白眉と行動する。
大五とも関わる。
それでも後には摩緒と話せる。
この一貫しないように見える行動も、
「誰かの味方ではなく自分の目的で動く」と考えると一本につながる。

だから大五と猫鬼が一緒にいる場面も、
猫鬼の陣営が決まった証拠にはならない。
むしろ、
猫鬼が固定された敵味方の枠へ入らないことを示す場面になる。

そしてこの立場があるからこそ、
後に摩緒との関係も変わっていく。
大五と動いた。
白眉とも接点を持った。
それでも最終的に、
摩緒と会話や交渉が成立する余地が残る。

猫鬼は、
誰かの仲間になる存在というより、
自分自身が一つの立場を持つ存在。
そこを押さえると、
「猫鬼は味方なのか?」という疑問への答えがかなり見えやすくなる。

第5章 猫鬼は誰の命令で動いているわけでもない

白眉にも摩緒にも完全には従わない

猫鬼の立場を考える時、
一番大事なのは「誰の配下なのか」で見ないこと。
白眉と一緒にいる。
大五とも行動する。
後には摩緒とも会話する。
それでも猫鬼は、誰か一人の命令だけで動く存在ではない。

白眉は猫鬼を使役したがっている。
しかし、
白眉がそう望んでいることと、
猫鬼が白眉へ忠誠を誓っていることは別。
むしろ白眉は、
御しきれない猫鬼を何とか自分の側へ引き込みたい立場になる。

摩緒との関係も同じ。
摩緒が猫鬼を追い続けているからといって、
猫鬼が摩緒の質問へ素直に答えるわけではない。
必要がなければ離れる。
敵対することもある。
逆に話をする価値があれば、
完全に拒絶するわけでもない。

ここが猫鬼を単純な敵役にできないところ。
敵なら主人公を邪魔する。
味方なら主人公を助ける。
でも猫鬼は、
そのどちらかに固定されず、
自分に必要な方向へ動いていく。

大五と行動する場面も、
その考え方で見ると分かりやすい。
大五は御降家の過去へ深く関わっている。
猫鬼が知りたいことへ近づくために、
大五と一緒にいる価値がある。
だから同じ場所にいる。

一方で、
大五と猫鬼の目的が完全に一致しているわけではない。
大五には大五の事情。
猫鬼には猫鬼の事情。
同じ方向へ進む時期があっても、
そのまま一生同じ陣営に入るとは限らない。

白眉に対しても、
猫鬼は便利な駒ではない。
白眉から見れば使いたい。
猫鬼から見れば、
白眉も自分に必要な情報や状況へつながる人物の一人。
この距離があるから、
二人の関係も安定した主従にはならない。

摩緒に対しても、
後に関係が変わる。
最初は追う者と追われる者。
出会えば敵対する。
しかし御降家の真相へ近づくほど、
お互いが持つ情報を無視できなくなる。

だから猫鬼は、
誰かへ「寝返る」存在として見ると分かりにくい。
白眉側から摩緒側へ移籍した。
大五側から別の陣営へ変わった。
そういう動きではない。
最初から自分の立場で動いている。

そのため、
猫鬼の行動だけを切り取ると矛盾して見えることがある。
以前は摩緒と戦っていた。
その後、大五と一緒にいる。
さらに後には摩緒と交渉する。
でも猫鬼本人の中心が変わっていないなら、
行動相手が変わっても不思議ではない。

むしろ、
猫鬼自身が一つの陣営のような存在と考えると近い。
白眉には白眉の目的。
摩緒には摩緒の目的。
大五には大五の目的。
その間を、
猫鬼自身の都合で移動している。

ここが「猫鬼は味方なのか?」への答えを複雑にする。
ある場面だけなら、
確かに味方のように見える。
別の場面では、
敵のようにも見える。
でも本人は、
誰かのために立場を変えているのではない。

猫鬼自身が何を知りたいか。
何を求めているか。
誰と行動すればそこへ近づけるか。
それによって、
その時の関係が変わっている。

自分が知りたいこと、自分が求めるものを優先して動く

猫鬼が固定された味方にならないのは、
猫鬼自身に追っているものがあるから。
御降家の過去。
大五。
夏野。
自分に関わる出来事。
物語が進むほど、
猫鬼自身にも知らないことがあると見えてくる。

この点は、
摩緒と少し似ている。
摩緒も900年前に何が起きたのかを追っている。
自分の身体がなぜ現在まで生きているのか。
猫鬼との関係は何なのか。
兄弟子たちは何を知っているのか。
長い時間をかけて真相へ近づいている。

つまり摩緒と猫鬼は、
敵対しながらも、
同じ過去を別の方向から追っている。
この状態になると、
完全に相手を消してしまうことが、
自分にとって得とは限らなくなる。

猫鬼から見ても、
摩緒は使える情報を持つ。
御降家の当事者。
白眉や百火たちと接点がある。
現在まで生き延びている。
過去の謎を追ううえで、
無視できない存在になる。

摩緒から見ても同じ。
猫鬼は長く追ってきた敵。
でも同時に、
御降家崩壊の真相へ近い人物でもある。
だから倒すだけでは、
知りたいことまで失う可能性がある。

この関係が、
後の交渉につながる。
「敵だから戦う」だけでは進めない。
相手が何を求めているのかを見る。
交換できるものがあるなら話す。
その方が、
真相へ近づける場面が増えていく。

だから猫鬼が味方のように見える時も、
善悪が逆転したわけではない。
摩緒を好きになった。
人間を守りたくなった。
そういう単純な変化ではない。
利害が重なった結果として、
同じ方向へ動けるようになる。

それでも、
この変化はかなり大きい。
以前なら、
摩緒と猫鬼が同じ場所にいれば戦闘になる。
後には、
話をする。
条件を出す。
約束を交わす。
関係そのものが別の段階へ進んでいる。

だから猫鬼は、
味方になったというより、
「話が通じる相手」へ変わっていく。
敵対しかなかった関係に、
交渉という選択肢が生まれる。
この差が、
物語後半で猫鬼を味方寄りに見せる大きな要因になる。

ここから先は原作漫画のネタバレを含みます。アニメの先を知りたくない方はご注意ください。

第6章 摩緒と猫鬼は敵同士なのに交渉できる関係まで進む

900年間追ってきた相手と摩緒が直接話をする

原作先では、
摩緒と猫鬼の関係がさらに大きく変わる。
長い間、
追う者と追われる者だった二人が、
直接条件を出し合える関係まで進んでいく。

これはかなり大きな変化。
摩緒にとって猫鬼は、
自分の人生を変えた存在。
御降家の惨劇。
異常な長命。
現在まで続く呪い。
その全てへつながる相手になる。

以前なら、
猫鬼を見つけること自体が目的に近かった。
ようやく追いつく。
捕らえる。
問い詰める。
必要なら戦う。
そのくらい強い敵対関係だった。

ところが原作が進むと、
摩緒は猫鬼をただ倒すだけではなく、
交渉相手として見るようになる。
猫鬼側にも欲しいものがある。
摩緒側にも猫鬼から得たいものがある。
ここで初めて、
お互いに条件を出せる余地が生まれる。

特に重要なのが、
壺結の術を巡る約束。
摩緒は猫鬼と話し、
条件が整った時に、
猫鬼が壺結の術を解くという約束まで取り付ける。

ここまで来ると、
「猫鬼は味方になったのか」と感じるのも自然。
以前の猫鬼なら、
摩緒のために術を解く約束をするような関係には見えない。
それが後には、
条件付きでも協力が成立する。

ただし、
ここでも正式な仲間入りではない。
猫鬼が摩緒の命令を聞くようになったわけではない。
摩緒の診療所へ入り、
菜花や乙弥と同じ側で暮らすわけでもない。
あくまで双方に利益があるから、
約束が成立している。

この距離感が重要。
敵ではある。
でも敵対だけではない。
協力する。
でも仲間ではない。
猫鬼はその中間に立つようになる。

摩緒側にも変化がある。
猫鬼を憎んで追うだけなら、
交渉は必要ない。
でも御降家の真相が複雑になるほど、
猫鬼だけを全ての元凶として見ることが難しくなっていく。

誰が何をしていたのか。
大五は何を知っているのか。
白眉は何を狙っているのか。
夏野はどう関わるのか。
猫鬼自身も、
その過去の中へ巻き込まれている。

だから摩緒と猫鬼は、
一方的な加害者と被害者だけでは収まらなくなる。
もちろん過去が消えるわけではない。
でも真相へ近づくには、
お互いを利用する必要が出てくる。

利害が一致すれば一時的に同じ方向へ動ける

摩緒と猫鬼が交渉できるようになった最大の変化は、
「同じ方向を向ける場面」が生まれたこと。
以前は、
摩緒が猫鬼を追う。
猫鬼が逃げる、あるいは反撃する。
それだけだった。

しかし後には、
共通して知りたいことが出る。
同じ人物を追う。
同じ過去へ近づく。
同じ問題を解かないと、
自分の目的も進まない。
そこで一時的な協力が成立する。

これは友情とは違う。
仲間意識でもない。
必要だから手を組む。
それでも、
以前の完全な敵対から見れば大きな変化になる。

特に猫鬼は、
誰かに命令されて協力するタイプではない。
だから摩緒との約束が成立すること自体、
両者の関係が変わった証拠になる。
摩緒の言葉を聞く価値がある。
条件を守る価値がある。
そこまで相手として認めている。

摩緒側も、
猫鬼を完全に信用しているわけではない。
過去がある。
危険性も知っている。
いつでも裏切らない保証はない。
それでも、
必要な時には交渉する。

この距離は、
白眉と猫鬼の関係とも違う。
白眉は猫鬼を使役しようとする。
支配して自分の力にしたい。
一方の摩緒は、
猫鬼へ命令を通そうとするのではなく、
条件を出して話を成立させる。

ここに、
猫鬼が摩緒寄りに見える理由もある。
支配されるより、
対等に条件を交わす相手の方が、
猫鬼自身も動きやすい。
摩緒と猫鬼は、
敵対の歴史があっても、
互いに独立したまま話せる関係へ近づいていく。

だから猫鬼を「味方」と呼びたくなる場面はある。
摩緒へ協力する。
術を解く約束をする。
同じ問題へ向かう。
以前の猫鬼を知っていれば、
十分に味方寄りへ見える。

それでも、
完全な味方とは言い切れない。
猫鬼自身の目的が消えたわけではない。
摩緒のためだけに動くわけでもない。
条件が変われば、
別の人物と行動する可能性も残る。

つまり猫鬼は、
敵から味方へ単純に反転したのではない。
敵対しかなかった関係から、
利害が合えば協力できる関係へ変化した。

この違いを押さえると、
「猫鬼は味方なのか?」への答えが一番分かりやすい。
味方になる瞬間はある。
でも所属としての味方ではない。
摩緒たちと同じ方向へ進む時だけ、
危険な協力者として隣に立つ。

900年間追ってきた相手と、
摩緒が約束を交わす。
そこまで関係が変わったこと自体が、
猫鬼を単純な敵では語れなくなった最大の証拠になる。

第7章 猫鬼は「味方」より独立した第三者に近い

摩緒を助ける場面があっても摩緒側の仲間にはならない

猫鬼は物語が進むほど、
摩緒たちの味方に見える場面が増えていく。
敵対するだけだった関係から、
会話する。
条件を出す。
約束を交わす。
一時的に同じ方向へ進むことまである。

ただし、
そこで「猫鬼は摩緒の仲間になった」と決めると少し違う。
猫鬼は菜花や乙弥のように、
摩緒のそばへ常にいる存在ではない。
摩緒の命令で動くわけでもなく、
守るべき仲間として固定されたわけでもない。

猫鬼には猫鬼自身の事情がある。
御降家の過去。
大五との接点。
白眉との関係。
夏野を巡る出来事。
自分自身が確かめたいもの。
その流れの中で摩緒と利害が重なった時、
同じ方向へ進めるだけになる。

だから摩緒を助けることがあっても、
それは必ずしも善意だけからではない。
摩緒が進めば、
猫鬼自身も知りたいことへ近づける。
摩緒と交渉した方が、
自分にも利益がある。
その判断が入っている。

逆に言えば、
この距離があるからこそ猫鬼らしい。
白眉のように支配しようとする者へ完全には従わない。
大五と行動しても、
大五の部下にはならない。
摩緒と話しても、
摩緒側の一員にはならない。

誰かの下へ入るのではなく、
自分の立場を保ったまま相手を選ぶ。
ここが猫鬼の行動で一貫している部分になる。
見た目には陣営を何度も変えているようでも、
猫鬼本人は最初から自分の側にいる。

この立場は、
摩緒との関係が変わった後も消えない。
摩緒と猫鬼は、
互いに信用し切った友人ではない。
長い因縁がある。
警戒も残る。
それでも、
必要なら話ができる。

以前なら、
猫鬼が現れれば追う。
逃げれば追跡する。
戦えば止める。
そこに交渉はほとんどなかった。
後には、
相手の条件を聞き、
自分の条件を出し、
約束まで成立させる。

この変化だけを見ると、
敵から味方になったように見える。
でも実際には、
敵から「独立した交渉相手」へ変わったと考える方が近い。
摩緒と同じ側になる瞬間はあっても、
そこへ住み着くわけではない。

だから猫鬼が味方に見える時、
大事なのは誰を助けたかより、
その時何を求めていたか。
猫鬼自身の狙いと摩緒の狙いが重なる。
その時だけ、
二人は同じ方向へ進める。

白眉や大五と動いても、その人物へ忠誠を誓っているわけではない

猫鬼の立場を最も分かりやすくするのが、
白眉や大五との関係。
一緒に行動している場面だけを見ると、
その人物の味方へ回ったように見える。
でも長い流れで見ると、
猫鬼は誰にも完全には所属していない。

白眉は猫鬼を使役したがっている。
猫鬼の力を手に入れたい。
必要なら摩緒まで利用する。
だから白眉と猫鬼が近くにいても、
そこには最初から支配する側と、
支配されたくない側の緊張が残る。

大五との関係も同じ。
大五は御降家の過去へ深く関わる。
猫鬼から見れば、
自分が知りたいことへ近づく重要な人物。
だから同じ場所へいる価値がある。
でも大五が主人になるわけではない。

そして摩緒とも、
最終的に同じ構造になる。
摩緒は猫鬼を追ってきた。
後には話をする。
条件次第では協力する。
しかし猫鬼は、
摩緒へ忠誠を誓って味方陣営へ入ったわけではない。

つまり猫鬼は、
白眉側。
大五側。
摩緒側。
このどれにも完全には入らない。
その時に必要な相手と接触し、
自分の目的へ近づく。

ここまで来ると、
「猫鬼は味方なのか?」への答えもかなり明確になる。
完全な味方ではない。
しかし、
完全な敵とも言い切れない。
もっと近いのは、
独立した第三者。

しかもその第三者が、
摩緒と長い因縁を持っている。
だから普通の第三勢力より距離が近い。
摩緒の人生へ深く関わり、
御降家の過去も共有している。
敵でありながら、
切り離せない相手になる。

物語序盤では、
猫鬼は倒すべき存在に見える。
中盤では、
白眉や大五と行動することで立場がさらに分かりにくくなる。
後半では、
摩緒と交渉できるまで関係が変わる。
この流れ自体が、
猫鬼の立場を一言で決められないことを示している。

だから猫鬼は、
「最後に味方へ転向する敵キャラ」と見るより、
最初から最後まで自分の目的で動き続け、
その結果として摩緒側と重なる時期が出てくる存在と見る方が近い。

摩緒に協力する。
白眉と行動する。
大五と動く。
それぞれの場面だけでは立場が変わったように見える。
でも中心にあるのは、
猫鬼自身の事情になる。

だから「MAO 猫鬼 味方」と検索した時の答えは、
かなりシンプルに言える。
猫鬼は摩緒の固定された味方ではない。
ただし、
900年間の宿敵だった頃から関係は大きく変わり、
利害が一致すれば摩緒と協力できる相手になっている。

敵から完全な味方へ変わったのではない。
敵味方の間に立つ、
危険だが話の通じる協力者へ変わった。
そこが現在の猫鬼を最も分かりやすく表す立場になる。

MAOまとめ

『MAO』の考察・キャラ解説・猫鬼の呪い・五色堂・アニメ感想記事をまとめています。
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