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【アニメMAO】白眉が「猫鬼」を操る目的|摩緒を傀儡の針で獣化させた本当の狙い

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白眉が摩緒を操った本命は、単に摩緒を倒したり仲間同士で戦わせたりすることではなく、摩緒の体に宿る猫鬼を自分の支配下へ置くこと。原作公式でも、白眉は陰陽術では御しきれない猫鬼を使役しようとしていると示されています。

  1. 第1章 白眉が摩緒を操った本命は「猫鬼を使役すること」
    1. 摩緒を倒したいだけなら傀儡の針まで使う必要はなかった
    2. 白眉が欲しかったのは摩緒の中にある猫鬼の力
  2. 第2章 第16話で白眉は摩緒の獣化をすでに目撃していた
    1. 金の術で追い詰められた摩緒が突然獣姿へ変貌する
    2. 第22話では偶発的な暴走を「再現して操る」段階へ進んだ
  3. 第3章 白眉が狙う「猫鬼」はどれほど危険な力なのか
    1. 猫鬼は人の体を乗っ取り寿命まで操る最凶の蠱毒
    2. 摩緒はその猫鬼の体を宿したまま900年間生きている
  4. 第4章 なぜ白眉は摩緒を殺さず「傀儡」にした?
    1. 摩緒を殺せば猫鬼の力まで失う可能性がある
    2. 生かしたまま操れば摩緒と猫鬼の強さをそのまま利用できる
  5. 第5章 傀儡の針にはなぜ「かがり」と「双馬」が必要だった?
    1. かがりは針を使った呪いを扱い白眉に従っている
    2. 双馬は摩緒へ近づき針を打つ実行役として利用された
  6. 第6章 白眉が欲しいのは「摩緒」ではなく猫鬼そのものなのか
    1. 後の物語でも白眉は猫鬼との接触を続けていく
    2. 摩緒を操る計画は猫鬼を巡る長い執着の一段階だった
  7. 第7章 白眉と摩緒の違いは「猫鬼を何として見るか」
    1. 白眉は猫鬼を支配して使える力として見る
    2. 摩緒は900年間猫鬼の呪いに苦しみながら真相を追ってきた

第1章 白眉が摩緒を操った本命は「猫鬼を使役すること」

摩緒を倒したいだけなら傀儡の針まで使う必要はなかった

第22話「捨て身」で白眉が摩緒へ仕掛けたことは、単なる撃破ではない。
かがりが用意した傀儡の針を双馬に持たせ、
摩緒の背へ打ち込ませる。
すると摩緒は人間の姿を失って獣化し、
さらに白眉の命令を受けて百火・菜花・乙弥へ襲いかかった。

ここで重要なのは、
白眉が摩緒を殺そうとしているだけなら、わざわざここまで複雑な方法を選ぶ必要が薄いこと。
第16話「白眉」では、
白眉自身が金の術を使って摩緒と正面から戦っている。
摩緒を傷つける手段なら、すでに持っている。

それなのに第22話では、
自分で攻撃して仕留めるのではなく、
摩緒を生かしたまま姿を変え、
その身体を自分の命令で動かそうとする。
つまり白眉が欲しいのは、
摩緒の死ではない。
摩緒が持っている力を、利用できる状態にすることになる。

そして摩緒が抱えている最大の異質さが猫鬼。
摩緒は900年前の五色堂の惨劇以来、
最凶の蠱毒である猫鬼の体を宿したまま生き続けている。
普通の人間なら存在できないほど長い時間を生き、
極限状態では獣姿まで表へ出る。
白眉が欲しがる価値は、そこにある。

第16話では、
白眉との戦闘で消耗した摩緒が突然獣化した。
白眉はその姿を目の前で見ている。
つまり第22話より前に、
摩緒の身体へ普段とは別の強大な力が眠っていることを確認していた。
その経験があるからこそ、次は偶然の暴走ではなく意図的な支配へ進める。

第22話では、
摩緒が自然に限界へ達するまで待たない。
傀儡の針を入れる。
獣側を強制的に表へ出す。
その状態へ白眉の命令を通す。
第16話で起きた現象を、白眉側が利用できる形へ変えている。

だから白眉の狙いを
「摩緒に仲間を襲わせたかった」
だけで終わらせると一段浅い。
百火たちへの攻撃は結果の一つ。
その前にあるのは、
摩緒の中に眠る猫鬼側の力を自分の支配へ置けるかという試みになる。

白眉は以前から猫鬼を強く意識している。
陰陽術だけでは簡単に御し切れない存在。
だからこそ、
倒して消すより使役する方向へ向かう。
摩緒は、その猫鬼の体を宿した特殊な器でもある。
白眉からすれば非常に価値が高い。

しかも獣化した摩緒を支配できれば、
一つの戦いで二つの効果が出る。
敵側の強者である摩緒を無力化できる。
同時に、その摩緒を自分の戦力として百火たちへ向けられる。
倒すよりもはるかに厄介な使い方になる。

第22話の傀儡化は、
白眉が摩緒個人へ抱く感情だけで起きたものではない。
五色堂から続く猫鬼への関心。
第16話で確認した獣化。
かがりの針の呪い。
双馬という実行役。
その全部を重ねて、摩緒の中にある力へ手を伸ばしている。

白眉が欲しかったのは摩緒の中にある猫鬼の力

摩緒と白眉は、
900年前から続く因縁を持つ。
同じ五色堂にいた兄弟子と弟弟子。
だから白眉が摩緒へ執着するだけなら、
過去の恨みや対立としても説明できる。
でも実際の行動を見ると、それだけではない。

白眉が見ているのは、
現在の摩緒が何を宿しているか。
900年前の事件を越え、
摩緒の身体には猫鬼の影響が残った。
若い姿のまま生き続ける。
傷や呪いへ普通とは違う反応を示す。
そして追い詰められると獣姿まで現れる。

猫鬼は、
ただの怪異ではない。
人の身体を乗っ取り、
さらに寿命へ干渉するほどの力を持つ。
陰陽術を学んできた白眉から見ても、
簡単に扱える範囲を越えた存在。
だからこそ「使えるなら使いたい」という欲望が生まれる。

摩緒を殺してしまえば、
その身体に宿る猫鬼の力がどうなるか分からない。
逆に摩緒を生かし、
獣の部分だけを引き出して支配できれば、
猫鬼へ近い強大な力をそのまま利用できる。
傀儡の針は、そのために非常に都合がいい。

第22話では、
白眉自身が摩緒の身体へ入るわけではない。
針の呪力を接点にする。
摩緒の意思を押さえる。
獣化した身体を動かす。
つまり猫鬼そのものを完全に捕まえなくても、
摩緒を通してその力を使う道が作られている。

ここが白眉の狙いの鋭いところ。
猫鬼を真正面から屈服させるのではない。
猫鬼と結び付いている摩緒を利用する。
摩緒という身体を媒介にすれば、
御しにくい力へ外から命令を入れられる可能性が出る。

しかも摩緒本人には、
猫鬼を追い続けてきたという皮肉がある。
900年間、
自分を呪った存在の真相を探してきた。
ところが白眉は、
その摩緒自身を猫鬼の力を引き出す器として使う。
追う者が、追っている力の道具へ変えられてしまう。

だから第22話で摩緒が百火たちへ襲いかかる姿は、
ただの敵化ではない。
摩緒が最も嫌う形で猫鬼とのつながりを利用されている。
本人は猫鬼から自由になりたい。
白眉は逆に、
そのつながりをさらに強く利用しようとする。

二人の違いはここで明確になる。
摩緒は猫鬼の真相を追い、
自分に残った呪いとも向き合っている。
白眉は猫鬼を危険だから遠ざけるのではなく、
その危険な力を自分の支配へ置こうとする。
同じ猫鬼を見ながら、向いている方向がまるで違う。

だから白眉が摩緒を操った本命は、
百火や菜花への攻撃だけでは終わらない。
獣化した摩緒を動かせるなら、
猫鬼へつながる力も利用できる。
第22話は、
白眉が以前から狙っていた「猫鬼を使役する」という欲望が、実際の形になった場面になる。

第2章 第16話で白眉は摩緒の獣化をすでに目撃していた

金の術で追い詰められた摩緒が突然獣姿へ変貌する

第22話の傀儡化は、
突然思いついた計画ではないように見える。
その前段階として重要なのが第16話「白眉」。
ここで白眉は、
摩緒の身体に隠されていた獣の力を目の前で見ることになる。

鉄仮面の男の正体が白眉だと明らかになり、
摩緒との戦いが激しくなる。
白眉は金の術を操る。
長い年月を経ても高い実力を持ち、
摩緒も簡単には押し切れない。
五色堂の兄弟子同士だからこそ、互いの術にも因縁がある。

摩緒は白眉の攻撃を受けながら応戦する。
だが戦闘が続くにつれて消耗していく。
そして限界へ近づいたところで、
普段の人間姿が崩れる。
身体が獣へ近い形へ変わり、
理性よりも凶暴な力が前へ出る。

この時、
白眉は傀儡の針を使っていない。
双馬も針を刺していない。
つまり白眉はここで、
摩緒の中には外部から与えなくても現れる獣性があることを知る。
しかもその力は、摩緒自身にも安定して制御できない。

第17話では、
白眉との戦いを終えた摩緒が大きく消耗して眠り続ける。
獣化は、
通常の術を一つ使った程度の負担ではない。
身体そのものへ大きな反動を残す。
ここも白眉側から見れば重要な情報になる。

獣姿は強い。
でも摩緒は自由に使えない。
出した後には消耗する。
ならば、
そこを他人が強制的に引き出せればどうなるか。
第22話の傀儡の針は、
まさにそこを突いてくる。

第16話では偶発的だった。
第22話では計画的。
ここが大きな違い。
摩緒が追い詰められるのを待たず、
双馬に針を打たせる。
一気に獣化させる。
さらに白眉がその身体を操る。

つまり二つの回を続けて見ると、
白眉の行動には段階がある。
まず摩緒がどのような状態になるかを見る。
次に、その状態を外から再現する。
最後に、獣化した力を自分へ従わせる。
第22話は一度目の獣化を利用した発展形になる。

白眉が摩緒を知っている時間の長さも無視できない。
数日前に初めて会った敵ではない。
900年前からの兄弟弟子。
猫鬼を巡る惨劇にも関わる。
摩緒本人が知らない身体の秘密を、
白眉側が知っている可能性まである。

だから摩緒にとって白眉は、
単純に強い敵以上に危険。
自分の術を知る。
過去を知る。
猫鬼との関係を知る。
そして現在では、
自分が獣化する条件まで利用してくる。
知られている情報の多さそのものが弱点になる。

第22話では偶発的な暴走を「再現して操る」段階へ進んだ

第16話の獣化では、
摩緒の暴走そのものが白眉の完全な支配下にあったわけではない。
追い詰めた結果、
思いがけず危険な力が表へ出たように見える。
だから白眉にとっても、
獣化した摩緒は扱いにくい存在だった。

ところが第22話では違う。
獣になる時点から、
白眉側が仕掛けている。
かがりが関わる傀儡の針。
それを持つ双馬。
摩緒へ刺す。
獣化する。
そこへ白眉が命令を通す。
偶然だった現象が、罠として組み直されている。

この変化が、
白眉の目的をかなり明確にする。
獣化を止めたいのではない。
むしろ獣化してほしい。
ただし自由に暴れられては困る。
だから獣へ変えたうえで、
自分が操れる状態にする。

白眉が猫鬼を使役したいなら、
非常に分かりやすい流れ。
猫鬼の力だけ欲しい。
しかし猫鬼は簡単に御せない。
ならば猫鬼の体を宿す摩緒を経由する。
傀儡化によって、
本来は制御困難な力へ命令を通そうとする。

そして実験の相手になるのが百火たち。
摩緒を百火へ向かわせる。
菜花や乙弥も危険にさらす。
もし白眉の狙いが成功し続ければ、
摩緒は敵側の切り札から白眉側の切り札へ反転する。

ここで白眉自身が得る利点は大きい。
自分で百火たち全員を相手にする必要がない。
摩緒の強さを使える。
摩緒側は主力を一人失う。
さらに仲間同士を戦わせられる。
傀儡化一つで戦況そのものをひっくり返せる。

でも白眉が本当に見ているのは、
目の前の戦闘だけではない。
摩緒の中の猫鬼を支配できるか。
その力を再現して使えるか。
第22話の戦いは、
その確認でもあるように見える。

ここまで来ると、
「白眉はなぜ摩緒を操った?」への答えも、
単なる嫌がらせでは弱い。
白眉は第16話で、
摩緒に眠る獣を見た。
第22話では、
その獣を自分から引き出した。
そして動かした。
狙いは一貫して猫鬼の力の利用へ向いている。

摩緒にとって最も危険なのもそこ。
白眉はもう、
獣化することを知っているだけではない。
どうすれば引き出せるか。
どうすれば操れるか。
そこまで踏み込んでいる。
第16話の弱点が、第22話では敵の武器へ変わってしまった。

だから第22話は、
摩緒が白眉へ一度操られた回というだけではない。
900年前から猫鬼を巡って対立してきた二人の関係が、
「猫鬼の力を誰が支配するか」という段階へ進んだ回になる。

第3章 白眉が狙う「猫鬼」はどれほど危険な力なのか

猫鬼は人の体を乗っ取り寿命まで操る最凶の蠱毒

白眉が摩緒を操ろうとする背景には、
猫鬼そのものが普通の怪異ではないことがある。
猫鬼は人の身体へ入り込み、
その肉体を器として生きる蠱毒。
さらに陰陽道の禁書を喰らい、
寿命へまで干渉する異質な力を持つ。

だから白眉が欲しがっているのも、
単なる獣の腕力ではない。
人間の身体を変質させ、
本来なら終わっているはずの命まで長くつなぐ。
その領域へ触れられる猫鬼は、
陰陽師にとっても特別な存在になる。

摩緒自身が、
その異常さを最も分かりやすく示している。
五色堂で過ごしていたのは約900年前。
それでも大正時代まで生き続け、
外見も若い青年のまま。
普通の人間の寿命とは、
完全に違う時間を生きている。

しかも摩緒は、
ただ長生きしているだけではない。
身体の内側に猫鬼の影響が残り、
極限状態では獣姿へまで変わる。
第16話では白眉との戦いで獣化し、
第22話では傀儡の針を受けることで、
再び同じ危険な部分を表へ出している。

白眉から見れば、
この身体は極めて興味深い。
普通の陰陽師なら、
術を覚え、
呪具を使い、
自分の技量の範囲で戦う。
しかし摩緒の体には、
本人が術を使う以前から異質な力が宿っている。

だから白眉が摩緒へ執着する時、
見ているのは人間としての摩緒だけではない。
その奥にいる猫鬼。
長命を成立させる身体。
暴走した時に現れる獣性。
陰陽術だけでは説明し切れない部分まで含めて、
一つの巨大な力として見ている。

第16話で摩緒が獣化した時、
白眉はその力を正面から受けることになる。
普段の摩緒は、
術を組み立て、
状況を読み、
相手の攻撃へ対応する。
だが獣姿では、
身体そのものの凶暴さが前面へ出る。

そこで白眉が知ったのは、
摩緒には自分で完全に管理できていない力があること。
強い。
だが不安定。
普段は隠れている。
追い詰めれば現れる。
この条件が見えれば、
次に考えるのは自分から引き出せないかということになる。

そして第22話で、
その方法として傀儡の針が使われる。
白眉自身が長時間戦って追い詰める必要はない。
摩緒の背中へ針を打ち込む。
すると獣側が表へ出る。
さらにその状態を、
白眉の命令へ従わせることまでできる。

ここで猫鬼の危険性が、
白眉にとって価値へ変わる。
普通なら、
御しきれない力は遠ざける。
だが白眉は逆。
御しきれないなら、
どうにかして使える形へ持っていこうとする。

猫鬼が人の身体を利用する存在なら、
白眉はさらにその上から、
猫鬼を宿した摩緒の身体を利用しようとする。
支配する者と、
支配される者が何重にも重なる。
第22話の摩緒は、
その最も危険な状態へ入ったことになる。

摩緒はその猫鬼の体を宿したまま900年間生きている

摩緒が白眉に狙われる最大の特徴は、
猫鬼と接触したことではない。
現在も、
その影響を身体へ残していること。
900年前の事件が終わっても、
摩緒の肉体だけは元へ戻っていない。

五色堂で起きた出来事を境に、
摩緒の人生そのものが変わった。
本来なら、
百火や華紋たちと同じように時代の中で老いていくはずだった。
しかし摩緒は生き続ける。
長い年月をかけて、
猫鬼を追う旅を続けることになる。

この長命は、
摩緒にとって恩恵だけではない。
死なずに済んだ。
だが同時に、
900年前の呪いから解放されない。
周囲の時代が変わっても、
自分だけは過去を抱え続ける。
猫鬼を追うことが、
そのまま摩緒の生きる目的の一つになっていく。

白眉は、
そんな摩緒を昔から知っている。
五色堂で一緒にいた。
普通の人間だった頃も知っている。
その後、
猫鬼と結び付いた異常な身体になったことも知る。
現在の摩緒だけを見る相手とは、
持っている情報量が違う。

だから白眉が摩緒を見る時、
「強い陰陽師」という評価だけでは終わらない。
900年を生きる器。
猫鬼の体を宿す人物。
追い詰めれば獣化する存在。
その全部を一つの利用価値として見られる。

第22話で傀儡の針を使ったのも、
摩緒だから成立する罠として考えやすい。
誰に刺しても同じ獣が出るわけではない。
摩緒の中に元から異質なものがある。
だから針は、
新しい力を与えるのではなく、
その力を表へ引き出す。

白眉の狙いが猫鬼の使役なら、
摩緒は非常に都合のいい入口になる。
猫鬼そのものを真正面から従わせるより、
すでに猫鬼と結び付いている摩緒を操る。
その方が、
力へ触れる経路を作りやすい。

しかも摩緒本人は、
猫鬼を自分の力として積極的に使いたいわけではない。
むしろ真相を追い、
呪いから逃れたい側。
そこを白眉が逆方向へ利用する。
本人が拒絶している力を、
外から強制的に戦力へ変えてしまう。

ここが二人の決定的な違いになる。
摩緒にとって猫鬼は、
900年間続く苦しみ。
白眉にとって猫鬼は、
制御できれば非常に大きな力。
同じ存在を見ても、
価値の置き方が正反対になる。

だから白眉が摩緒を操う場面は、
単なる敵対関係の延長ではない。
猫鬼をどう扱うか。
その一点で、
二人の考え方が完全にぶつかっている。
第22話では、
白眉側の考え方が一時的に摩緒の身体を支配したことになる。

第4章 なぜ白眉は摩緒を殺さず「傀儡」にした?

摩緒を殺せば猫鬼の力まで失う可能性がある

白眉の行動で最も分かりやすい特徴は、
摩緒をすぐ殺そうとしないこと。
第16話では正面から激しく戦う。
第22話では、
もっと直接的に仕留めることもできそうな状況で、
傀儡の針を使って生かしたまま操る。

ここには、
白眉が摩緒そのものより、
摩緒の中にある力を重要視していることが表れている。
もし欲しいものが摩緒の死だけなら、
獣化させる必要はない。
操る必要もない。
戦闘で倒せば終わる。

でも白眉は、
摩緒を残す。
身体も残す。
そこへ針を入れる。
獣側の力を表へ出す。
さらに命令を通す。
つまり「壊す」より「使う」方向へ進んでいる。

猫鬼を宿す摩緒は、
白眉にとって貴重な器でもある。
900年を生きる身体。
獣化する力。
陰陽術まで使える。
この状態を壊してしまえば、
同じものを再び手に入れられる保証はない。

特に猫鬼は、
陰陽術だけで簡単に従わせられる存在ではない。
ならばすでに猫鬼と結び付いている摩緒を利用する方が早い。
摩緒の意識だけを押さえ込み、
身体はそのまま使う。
傀儡の針は、その発想に合っている。

第22話の摩緒を見ると、
白眉が欲しい状態がよく分かる。
人間としての判断は弱める。
でも力は失わせない。
獣化による強さは残す。
そして攻撃する相手だけを、
白眉側が決める。

これは倒すより価値が高い。
摩緒が死ねば、
白眉側から見て敵が一人減るだけ。
操れれば、
敵が一人減るうえ、
白眉側の戦力が一人増える。
さらに百火たちへ心理的な動揺まで与えられる。

しかも攻撃してくるのは、
知らない怪異ではない。
摩緒本人。
菜花から見れば、
これまで何度も自分を守ってきた人物。
乙弥から見ても、
日常を共にする主人。
百火にとっても、
900年前から因縁を抱える相手になる。

その摩緒が、
白眉の命令で牙を向ける。
仲間側は簡単に反撃できない。
本気で倒せば摩緒を傷つける。
かといって手加減すれば、
獣化した摩緒の攻撃を受ける。
白眉にとって非常に有利な状況になる。

だから傀儡化は、
猫鬼の力を利用するだけではない。
摩緒が持つ人間関係まで、
一緒に武器へ変えている。
白眉は摩緒の強さだけでなく、
摩緒が誰とつながっているのかまで利用できる。

生かしたまま操れば摩緒と猫鬼の強さをそのまま利用できる

摩緒を傀儡にする最大の利点は、
強さを削らずに奪えること。
普通の戦いなら、
相手を弱らせる。
傷つける。
動けなくする。
それでようやく勝利になる。

でも白眉が選んだ方法は逆。
摩緒を弱くするより、
むしろ獣の力を引き出す。
その強い状態のまま、
自分の側へ向ける。
つまり相手の最大出力を、
敵側の戦力として利用する。

第16話で白眉が見たのは、
摩緒の暴走した力。
第22話では、
その力に方向を与えている。
暴れるだけの獣なら扱いにくい。
だが命令を聞く獣なら、
白眉にとって非常に使いやすい。

百火たちへ襲いかからせる場面は、
その実演になる。
摩緒本人を封じる。
仲間を足止めする。
戦力を消耗させる。
さらに猫鬼側の力が、
どこまで白眉の命令へ従うかも確認できる。

白眉からすれば、
一度の傀儡化で複数の成果が出る。
摩緒を無力化できる。
猫鬼の力を利用できる。
仲間同士を戦わせられる。
そして支配がどこまで続くかも試せる。
単純な攻撃より、
はるかに多くのものを得られる。

ここまで見ると、
白眉の摩緒への執着も違って見える。
摩緒個人だけを憎んでいるから追うのではない。
摩緒の身体に、
白眉が欲しいものがある。
だから壊すより、
自分の支配下へ置く方が優先される。

さらに摩緒自身の術の知識も大きい。
摩緒は900年近く怪異と向き合ってきた。
陰陽術にも詳しい。
猫鬼の体を持つだけでなく、
長い経験まである。
もしその人格や能力まで利用できるなら、
白眉側の価値はさらに高くなる。

ただし、
傀儡の針で完全に摩緒そのものを所有できたわけではない。
獣化させても、
摩緒の意識まで完全に消えるとは限らない。
そこに抵抗が残る。
白眉が望む「使役」と、
完全な支配の間にはまだ差がある。

だから第22話は、
白眉の計画が完成した場面ではない。
猫鬼につながる摩緒を、
一時的に自分の戦力へ変えることには成功した。
でもそれを永続的に支配できるかどうかは別。
ここから先も、
白眉と摩緒の間では猫鬼を巡る争いが続く。

白眉は摩緒を殺さなかった。
殺せなかったというより、
殺すだけでは足りなかったと見る方が近い。
欲しかったのは、
摩緒の中にある猫鬼の力。
そしてその力を、
摩緒という器ごと自分のものとして使える状態だった。

だから傀儡の針は、
単なる拘束の道具ではない。
白眉が長く求めてきた、
猫鬼を使役するための入口。
摩緒を倒すより、
摩緒を残して操う方が価値がある。
第22話で白眉が選んだ方法には、
その狙いがはっきり表れている。

第5章 傀儡の針にはなぜ「かがり」と「双馬」が必要だった?

かがりは針を使った呪いを扱い白眉に従っている

白眉が摩緒を傀儡にするためには、
白眉一人の力だけでは足りなかった。
そこで重要になるのが、
針を使った呪いを扱うかがり。
第22話で摩緒へ打ち込まれた傀儡の針も、
白眉の狙いとかがりの術が重なって成立している。

かがりは、
真正面から相手を斬り伏せるタイプではない。
針を使い、
身体へ呪いを通す。
小さな道具を入口にして、
相手の肉体や行動へ影響を及ぼす。
傀儡の針は、
そんな彼女の術と非常に相性がいい。

摩緒のような相手は、
普通に戦えば簡単には捕まらない。
長い年月を生き、
陰陽術にも慣れている。
白眉と正面から渡り合い、
怪異への対処も知っている。
だから力で押さえ込むより、
身体の内側へ呪いを通す方が狙いやすい。

しかも白眉は、
第16話で摩緒が獣化する姿を見ている。
摩緒の中に、
本人が完全には制御できない力がある。
そこへかがりの針を使えば、
自然な暴走を待たずに獣側を引き出せる。
白眉の知識とかがりの術が、
ここで噛み合う。

つまり白眉が担うのは、
摩緒のどこを狙えばいいかという部分。
かがりが担うのは、
その弱点へ実際に呪いを通す手段。
どちらか一方だけでは、
第22話の傀儡化は成立しにくい。

さらに傀儡の針は、
刺せば摩緒が弱くなる道具ではない。
むしろ獣化によって、
危険な力を引き出してしまう。
普通なら扱いにくい状態。
そこへ白眉の命令を通せるようにすることで、
初めて戦力として利用できる。

だからかがりの役目は、
単なる道具の用意ではない。
猫鬼を宿す摩緒の身体と、
白眉の「使役したい」という狙いをつなぐ役割になる。
針一本が、
摩緒の内側と白眉の支配を結ぶ入口になる。

ここまで見ると、
第22話の罠はかなり計画的。
白眉が摩緒の性質を知る。
かがりが呪いを用意する。
その針を実際に摩緒へ届かせる。
最後に白眉が獣化した摩緒を動かす。
複数の人物が一つの目的へ向かっている。

白眉が欲しいのは、
摩緒を傷つけることではない。
摩緒の中の猫鬼へ近づくこと。
そのために、
陰陽術とは別の経路として針の呪いを利用した。
かがりの存在は、
白眉が猫鬼を力だけで屈服させようとしていないことも示している。

双馬は摩緒へ近づき針を打つ実行役として利用された

そしてもう一人必要だったのが双馬。
傀儡の針を用意できても、
摩緒へ刺せなければ何も始まらない。
白眉本人が近づけば、
摩緒はすぐ警戒する。
かがりが針を持って接近しても同じ。

そこで双馬が使われる。
第21話「双馬」では、
兄・一馬を巡る出来事の中で傷つき、
摩緒の診療所へ運ばれている。
摩緒は敵側の人間だと知りながらも、
傷ついた双馬を治療する。

この直前の出来事が、
第22話の針をさらに重くする。
摩緒は双馬を助けた。
それでも双馬は摩緒の側へ残らず、
再び白眉の側へ戻る。
そして今度は、
自分を治療した摩緒へ傀儡の針を打ち込む。

双馬は、
摩緒へ接近できる立場にいる。
完全な仲間ではない。
しかし直前まで患者として診療所にいた。
少なくとも白眉本人より、
摩緒の近くへ入り込める余地がある。
そこを白眉側が利用している。

そして双馬自身も、
白眉と切り離しにくい事情を抱えている。
加神家の獣。
兄・一馬との関係。
自分がどこへ属するのか。
摩緒に助けられたからといって、
すぐ白眉へ背を向けられるほど単純な立場ではない。

だから双馬の行動を、
単なる恩知らずだけで見ると浅い。
摩緒に助けられた事実と、
白眉の側へ戻った事実が同時にある。
その迷いを抱えたまま、
摩緒を傀儡にする実行役へ置かれている。

ここには皮肉もある。
摩緒は針によって白眉の傀儡になる。
一方の双馬も、
白眉の計画の中で役割を与えられ、
自由に動いているとは言い切れない。
誰かを傀儡へ変える人物自身も、
白眉の意図から離れにくい。

白眉は、
相手の力だけではなく立場まで使う。
かがりには呪いの技術がある。
双馬には摩緒へ接近できる位置がある。
摩緒には猫鬼の力がある。
それぞれの持つものを、
一つの計画へ組み込んでいる。

だから第22話で摩緒が操られた場面は、
白眉の強さだけで成立したものではない。
かがりが針を扱う。
双馬が打ち込む。
摩緒が獣化する。
白眉が命令する。
四人の関係が一つの場面へ集中している。

そして白眉の狙いが猫鬼の使役なら、
双馬はその入口を開いた人物になる。
摩緒を殺すのではなく、
獣側を引き出せる状態へ持ち込む。
その最初の一手が、
背中へ刺さった傀儡の針だった。

ここから先は原作漫画のネタバレを含みます。アニメの先を知りたくない方はご注意ください。

第6章 白眉が欲しいのは「摩緒」ではなく猫鬼そのものなのか

後の物語でも白眉は猫鬼との接触を続けていく

第22話だけを見ると、
白眉は摩緒を操って百火たちを襲わせた敵に見える。
しかし原作先まで進むと、
白眉の関心がその一戦だけで終わっていないことが分かる。
猫鬼を巡る動きは、
その後も白眉の行動へ何度もつながっていく。

ここで見えてくるのは、
白眉が欲しがっている中心が、
摩緒本人だけではないということ。
摩緒は重要。
しかしその価値の大きな部分は、
猫鬼の体を宿していることから生まれている。

原作が進むと、
猫鬼と五色堂の人物たちは再び交わっていく。
900年前に起きた出来事が、
昔話のまま終わらず現在へ戻ってくる。
白眉もその流れから離れず、
猫鬼の動向へ関わり続ける。

だから第22話の傀儡化は、
その場を有利にするだけの戦術ではない。
白眉が長く持っている、
猫鬼を自分の側へ引き込みたいという欲求の一段階。
摩緒を通して猫鬼の力へ触れる試みだったと見えてくる。

もし白眉の関心が、
摩緒個人への復讐だけなら、
猫鬼そのものを追い続ける必要は薄い。
摩緒を倒した時点で終われる。
しかし実際には、
猫鬼を巡る動きそのものが続く。

ここから逆に考えると、
第22話で摩緒を生かして操った選択も分かりやすい。
摩緒は猫鬼へつながる入口。
猫鬼そのものを自由に使えないなら、
まず猫鬼の体を宿した摩緒を制御する。
白眉にとっては、
完全な支配へ近づくための一手になる。

そして原作先では、
猫鬼が単純に誰か一人の所有物へ収まる存在ではないことも見えてくる。
五色堂の因縁。
大五。
白眉。
摩緒。
それぞれの過去と現在が絡み、
猫鬼自身も物語の中心で動き続ける。

つまり白眉の計画は、
第22話で完成したわけではない。
摩緒を獣化させ、
一時的に命令を通せた。
それでも猫鬼全体を自由に操れるようになったとは言えない。
むしろここから、
白眉がどこまで猫鬼へ近づけるのかが続いていく。

この差は大きい。
傀儡の針で摩緒を操うことと、
猫鬼そのものを完全に使役することは同じではない。
摩緒という器を通せば一時的に力へ触れられる。
しかし猫鬼そのものには、
さらに深い問題が残る。

だから第22話は、
白眉の成功でありながら途中経過。
摩緒を利用する方法を手にした。
でも本命である猫鬼へは、
まだ完全に届いていない。
その先へ進むために、
白眉は猫鬼との接触を続けていく。

摩緒を操る計画は猫鬼を巡る長い執着の一段階だった

白眉と猫鬼の関係を長い流れで見ると、
第22話だけが特別な事件ではなくなる。
900年前の五色堂。
猫鬼を巡る惨劇。
摩緒の異常な長命。
現在になって再び集まる兄弟弟子たち。
全部が一つの因縁へ戻っていく。

白眉は、
その中で猫鬼を恐れて遠ざける側ではない。
危険であっても、
利用できるなら近づこうとする。
陰陽術だけでは御し切れないからこそ、
別の方法で支配しようとする。

この姿勢が、
摩緒とは大きく違う。
摩緒も猫鬼を追っている。
でも摩緒は、
自分がその呪いによってどれほど苦しめられてきたかを知っている。
900年を生き、
普通の人生から離れ、
獣化する身体まで抱えている。

白眉は、
その苦しみを力として見る。
摩緒の長命。
獣化。
猫鬼との結び付き。
摩緒にとっては解放されたいものが、
白眉にとっては利用したいものになる。

だから第22話で白眉がやったことは、
摩緒を一時的に操っただけではない。
摩緒が最も切り離したい猫鬼とのつながりを、
逆に強く引き出して利用した。
そこに二人の対立が最も分かりやすく表れている。

しかも白眉は、
猫鬼を直接手に入れられないから諦める人物でもない。
摩緒を使う。
かがりの呪いを使う。
双馬を使う。
必要なら別の人物や術まで組み込み、
猫鬼へ近づく道を作っていく。

第22話の傀儡の針も、
その発想の延長にある。
強引に倒すより、
相手が持っているものを利用する。
自分では制御できないなら、
制御できる形へ変える。
白眉の行動には一貫してその冷たさがある。

だから「白眉はなぜ摩緒を操った?」という疑問を、
仲間割れを狙っただけで終わらせると本質から外れる。
百火たちを襲わせることは、
確かに白眉へ利益をもたらす。
しかしそのさらに奥には、
猫鬼の力を自分の命令で動かしたいという執着がある。

摩緒を操れれば、
猫鬼へ近づける。
獣化した力を使える。
摩緒という器を残せる。
その三つが一度に手に入る。
だから白眉にとって、
傀儡化は非常に都合のいい方法だった。

そして原作先でも猫鬼との接触が続くことで、
第22話の行動が一時的な思いつきではなかったことが分かる。
白眉が追っているのは、
摩緒一人ではない。
摩緒の奥にあるもの。
900年前から残り続ける、
猫鬼という巨大な力そのものになる。

その意味で、
傀儡の針は終着点ではない。
猫鬼を使役したい白眉が、
摩緒という最も近い入口から手を伸ばした一手。
第22話で摩緒が獣化して操られた場面は、
白眉の長い執着が初めて分かりやすい形で現れた瞬間になる。

第7章 白眉と摩緒の違いは「猫鬼を何として見るか」

白眉は猫鬼を支配して使える力として見る

白眉と摩緒は、
どちらも猫鬼と深く関わっている。
900年前の五色堂を知り、
その惨劇から現在まで因縁が続いている。
でも二人が猫鬼へ向ける視線は、
かなり違っている。

白眉にとって猫鬼は、
危険だから遠ざけるだけの存在ではない。
陰陽術でも御しきれないほど強大。
人の身体へ入り込み、
寿命へまで干渉する。
だからこそ、
支配できれば大きな力になると見ている。

第16話で摩緒が獣化した時も、
白眉はその力を目の前で確認している。
普段の摩緒とは違う。
身体そのものが凶暴さを増し、
人間としての制御も不安定になる。
そこに猫鬼へつながる異質な力があると分かる。

そして第22話では、
その力を自分から引き出す。
かがりが扱う傀儡の針。
双馬という実行役。
摩緒の背中へ針を打ち込み、
獣化した摩緒へ命令を通す。
白眉は観察する段階から、
利用する段階へ進んでいる。

ここで白眉が求めているものが見える。
摩緒本人を倒すことではない。
摩緒の中にある猫鬼側の力を、
自分が使える状態へ変えること。
摩緒という器を残したまま、
中の力だけを支配へ置こうとする。

だから白眉にとって、
猫鬼の危険性は価値でもある。
制御できない。
だから不要。
そうはならない。
制御できないなら、
どうすれば自分の側へ引き込めるかを考える。

摩緒を傀儡にしたのも、
その発想の延長にある。
普通に倒せば、
猫鬼へつながる身体ごと失うかもしれない。
でも生かして操えば、
獣化した力を残したまま利用できる。
白眉にとってはこちらの方がはるかに都合がいい。

しかも白眉は、
その力を仲間へ向ける。
百火。
菜花。
乙弥。
摩緒が普段なら守る側にいる人物たちへ、
本人の力を使って攻撃させる。

つまり白眉は、
猫鬼の力だけではなく、
摩緒が築いてきた関係まで武器へ変えている。
摩緒の強さ。
摩緒の身体。
摩緒の人間関係。
全部を利用できる形へ変える。
そこに白眉の冷たさがある。

摩緒は900年間猫鬼の呪いに苦しみながら真相を追ってきた

一方の摩緒にとって、
猫鬼は利用したい力ではない。
自分の人生を変えた存在。
900年前の五色堂から、
現在まで続く呪いの中心になる。

摩緒は猫鬼の体を宿し、
普通の人間とは違う時間を生きている。
若い姿のまま大正時代まで生き続ける。
極限状態では獣姿へ変わる。
その身体は、
猫鬼から完全に自由になっていない。

でも摩緒は、
その力を自分の武器として喜んでいるわけではない。
猫鬼を追う。
五色堂で何が起きたのかを調べる。
兄弟子たちと再会する。
過去へ戻りながら、
自分がなぜ現在まで生きているのかへ近づいていく。

だから摩緒と白眉は、
同じ猫鬼を見ても正反対になる。
白眉は、
使えるなら使いたい。
摩緒は、
その呪いの正体を知りたい。
自分を縛っているものから、
少しでも自由になろうとしている。

第22話は、
その違いが最も残酷な形で表れた回になる。
猫鬼とのつながりに苦しむ摩緒。
そのつながりを白眉が利用する。
摩緒が避けたい力を引き出し、
仲間を襲わせる。

つまり白眉は、
摩緒の弱点を攻撃しただけではない。
摩緒が900年間抱えてきた苦しみそのものを、
自分の武器へ変えた。
そこまで踏み込んだから、
傀儡の針による支配が重くなる。

だから「白眉はなぜ摩緒を操った?」への答えは、
仲間同士を戦わせたかったからだけでは足りない。
本命は、
摩緒の中にある猫鬼の力を自分の支配へ置くこと。
傀儡の針は、
そのために摩緒の獣性を引き出す手段だった。

そして白眉が摩緒を殺さなかったことも、
ここへつながる。
摩緒は敵。
でも同時に、
猫鬼へつながる貴重な器。
倒して終わらせるより、
生かしたまま操る方が白眉には価値がある。

第16話では、
摩緒の獣化を見た。
第22話では、
その獣化を引き出して操った。
原作先では、
白眉と猫鬼の関係そのものがさらに続いていく。
この流れを追うと、
白眉の関心が一時的な戦闘ではないことが分かる。

白眉が見ているのは、
猫鬼という巨大な力。
摩緒が見ているのは、
猫鬼によって失った過去と自分自身の人生。
同じ存在へ向き合いながら、
二人は正反対の場所に立っている。

だから第22話の傀儡化は、
単なる敵味方の逆転ではない。
猫鬼を「支配したい白眉」と、
猫鬼の呪いから「自由になりたい摩緒」が、
最も分かりやすく衝突した場面になる。

白眉が摩緒を操った本命は、
摩緒本人を従わせることだけではない。
摩緒という器を通して、
900年前から続く猫鬼の力へ手を伸ばすこと。
そこまで見ると、
傀儡の針で獣化させた狙いが一本につながる。

MAOまとめ

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