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【Re:ゼロ4期】第75話感想!ユリウスが苦しすぎる…記憶を失う展開が重すぎる

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4期9話通算75話はスバルの記憶喪失だけを見る回ではなく、ユリウスが背負ってきた喪失まで重なって見える回だった

  1. 第1章 結論|4期第9話はスバルの記憶喪失が、ユリウスの痛みまで浮かび上がらせた回
    1. スバルが「自分」を失うことで、ユリウスの孤独が見えやすくなる
    2. 第9話は「記憶」と「名前」が人を支えていることを突きつける
  2. 第2章 第9話あらすじ|記憶を失ったスバルが仲間を疑い始める
    1. 監視塔の中で目覚めたスバルは、仲間の顔すら信じきれない
    2. 仲間を疑うスバルの姿が、監視塔の不気味さをさらに強くする
  3. 第3章 スバルの記憶喪失が怖すぎる|自分だけが物語の途中から落とされる
    1. 仲間の名前を聞いても、感情が追いつかない怖さ
    2. 「空っぽの器」という感覚が、スバルの強さまで揺らしている
  4. 第4章 ユリウスが苦しすぎる|名前を失った騎士だからこそ第9話が刺さる
    1. スバルは記憶を失い、ユリウスは世界から名前を失っている
    2. 第1期の衝突を覚えているほど、今のユリウスが胸に来る
  5. 第5章 第1期から見るともっと苦しい|スバルとユリウスの関係が変わった軌跡
    1. 王選会場でぶつかった二人が、ここまで来ていた重さ
    2. プリステラで名前を失ったユリウスは、それでも騎士でいようとする
  6. 第6章 第9話の見どころと今後の注目ポイント|疑心暗鬼と死に戻りが重なっていく
    1. 階段、地下通路、赤い目の想像が、疑う怖さを強くしている
    2. 第9話の先には、スバルが自分自身を疑う展開が待っている
  7. 第7章 まとめ|第9話は記憶を失う怖さと、ユリウスの孤独が重なる回
    1. スバルの記憶喪失で、これまでの関係が一度ほどけて見える
    2. ユリウスは忘れられても、騎士として立ち続けるから胸に刺さる

第1章 結論|4期第9話はスバルの記憶喪失が、ユリウスの痛みまで浮かび上がらせた回

スバルが「自分」を失うことで、ユリウスの孤独が見えやすくなる

第9話で一番大きい出来事は、スバルの記憶喪失。
目を覚ましたスバルは、塔の中にいる仲間たちを仲間として受け止めきれない。
エミリアも、ベアトリスも、ラムも、ユリウスも、名前や関係を聞かされても心が追いつかない。
自分が何者で、ここまで何をしてきたのか、その土台が抜け落ちている。

この状態のスバルは、見ていてかなり苦しい。
普段のスバルは騒がしく、無茶をして、失敗しても食らいつく人物。
第1期から何度も死に戻りを経験し、白鯨戦や魔女教戦、聖域での試練を越えてきた。
その記憶があるから、スバルは仲間の前で踏ん張れていた。
けれど第9話では、その積み重ねが本人の中から消えている。

だから、リゼロ 9話は単なる記憶喪失回ではない。
スバルの視点が空白になることで、これまでの仲間関係が一度ばらばらに見える。
目の前にいる相手が本当に味方なのか。
自分は何を信じてここにいるのか。
監視塔という閉ざされた場所の不気味さも重なって、空気が一気に冷たくなる。

そこで重なって見えるのが、ユリウスの苦しさ。
ユリウスはスバルとは逆に、自分の記憶を持っている。
自分が何者かも、騎士として何を積み上げてきたかも覚えている。
それなのに、暴食に名前を奪われたことで、周囲の世界から自分の存在が抜け落ちてしまった。
この違いが、第9話の中でじわじわ胸に来る。

第9話は「記憶」と「名前」が人を支えていることを突きつける

スバルの記憶喪失は、本人の中が空っぽになる怖さを見せている。
ユリウスの喪失は、周囲から自分が消える怖さを見せている。
どちらも命を奪われたわけではない。
身体はそこにある。
声も出せる。
歩くこともできる。
それでも、人として立つ足場が大きく崩れている。

リゼロ 記憶というテーマは、これまでもずっと重かった。
レムは暴食によって名前と記憶を奪われ、周囲から忘れられたまま眠り続けた。
クルシュは記憶を失い、自分が積み重ねてきた過去を手放すことになった。
そしてユリウスは名前を失い、騎士としての存在を周囲に認められにくくなった。
第9話は、その痛みをスバル自身にも向けてくる。

特にスバルの場合、記憶はただの過去ではない。
死に戻りで積み上げた失敗。
助けられなかった仲間の顔。
レムに救われた夜。
エミリアに届かなかった言葉。
ベアトリスと手を取った瞬間。
全部がスバルを形作っていた。
それが抜け落ちると、いつものスバルの明るさまで不安定に見える。

だから第9話の苦しさは、驚きの展開だけで終わらない。
視聴者はスバルの過去を知っている。
ユリウスとの衝突も、和解も、共闘も知っている。
その積み重ねを知っているからこそ、記憶を失ったスバルの目線がつらくなる。
ユリウスがそこにいても、関係の重さが簡単には伝わらない。

リゼロ ユリウスの需要が高いのも、この痛みがあるから。
彼は派手に泣き叫ぶ人物ではない。
騎士として姿勢を崩さず、言葉を選び、傷を飲み込む。
だから余計に苦しい。
第9話ではスバルの異変が中心に見える一方で、ユリウスが抱えている喪失の深さも、静かに浮かび上がってくる。

第2章 第9話あらすじ|記憶を失ったスバルが仲間を疑い始める

監視塔の中で目覚めたスバルは、仲間の顔すら信じきれない

第9話は、スバルの異変から強い不安を作っていく。
プレアデス監視塔まで来たはずなのに、スバルの中にはそこへ至る記憶がない。
なぜここにいるのか。
目の前の人たちは誰なのか。
自分は本当にこの集団の一員なのか。
普通なら信じられるはずの仲間たちが、知らない人物のように見えてしまう。

エミリアはスバルにとって、ずっと中心にいた存在。
第1期で最初に助けてくれた少女であり、王選で守りたいと願った相手。
聖域では試練に向き合い、スバルも彼女の弱さと強さを見てきた。
けれど記憶を失ったスバルには、その積み重ねがない。
優しく声をかけられても、心の奥から信じる感覚が湧いてこない。

ベアトリスも同じ。
彼女は禁書庫で四百年待ち続け、スバルと契約を結んだ大切な存在。
第2期終盤で、スバルがベアトリスの手を取った場面は、二人の関係にとって大きな転機だった。
しかし記憶のないスバルから見ると、小さな少女が当然のようにそばにいるだけ。
視聴者はその関係を知っているから、余計にもどかしくなる。

ラムやユリウスに対しても、スバルの反応は不安定になる。
言葉では説明される。
けれど、説明と感情はすぐにはつながらない。
仲間だと言われても、仲間だった記憶がない。
守ってきた相手だと言われても、守りたい気持ちが自然には出てこない。
このズレが、第9話の空気を重くしている。

仲間を疑うスバルの姿が、監視塔の不気味さをさらに強くする

プレアデス監視塔は、もともと安全な場所ではない。
砂漠を越えた先にある謎の塔。
試練があり、賢者シャウラがいて、知識と危険が同じ場所に眠っている。
外へ出れば砂漠、内側には得体の知れない仕掛け。
逃げ場のない場所で、スバルの記憶だけが抜け落ちている。

この状況で仲間を疑い始める流れは、かなり怖い。
もし目の前の人物が本当に味方なら、疑うこと自体が関係を傷つける。
もし敵が紛れているなら、信じることが命取りになる。
スバルはその間で揺れる。
いつものように軽口で流す余裕も少ない。
塔の壁、沈黙、視線、会話の間が、全部疑いの材料になっていく。

第1期のスバルは、何度も孤立した。
王都では感情のままに叫び、エミリアとの距離を壊した。
ロズワール邸では死に戻りを繰り返し、誰にも事情を話せないまま追い詰められた。
そのたびに、視聴者はスバルの孤独を見てきた。
第9話では、その孤独が記憶喪失という形で戻ってくる。

ただし今回は、以前とは少し違う。
周囲には仲間がいる。
エミリアも、ベアトリスも、ラムも、ユリウスもいる。
それなのにスバルだけが、仲間との積み重ねを持てない。
一人で知らない物語の途中に投げ込まれたような状態になる。
この怖さが、第9話の大きな見どころになっている。

そしてユリウスの存在が、この回をさらに苦くする。
スバルは自分の記憶を失っている。
ユリウスは周囲から名前を失っている。
二人は違う形で、関係の土台を奪われている。
だから会話の一つひとつが、ただの状況確認ではなく、失われたものを探す場面のように見えてくる。

リゼロ 9話は、派手な戦闘だけで押す回ではない。
目の前の仲間を信じられないスバル。
信じてもらう側に立つ仲間たち。
名前を奪われたままそこにいるユリウス。
監視塔の閉塞感。
その全部が重なって、記憶を失う怖さをじわじわ見せてくる回になっている。

第3章 スバルの記憶喪失が怖すぎる|自分だけが物語の途中から落とされる

仲間の名前を聞いても、感情が追いつかない怖さ

第9話のスバルは、見ている側の記憶とまったく違う場所にいる。
視聴者は、エミリアとの出会いも、ベアトリスとの契約も、ラムとのやり取りも、ユリウスとの共闘も覚えている。
けれどスバル本人だけが、その積み重ねから切り離されている。
同じ部屋にいるのに、同じ時間を共有していないような怖さがある。

エミリアが心配そうに声をかけても、スバルの中には安心が生まれにくい。
ベアトリスが当然のように近くにいても、契約者として積み上げた記憶がない。
ラムの辛辣な言葉も、いつもの距離感として受け取れない。
仲間の反応ひとつひとつが、親しさではなく疑問としてスバルに刺さっていく。

これが苦しいのは、仲間たちが嘘をついているわけではないところ。
周囲は本気でスバルを案じている。
エミリアもベアトリスも、これまでのスバルを知っているから戸惑う。
けれどスバル本人は、その優しさをそのまま受け取れない。
優しい言葉ほど、逆に不気味に感じてしまう瞬間がある。

第1期のスバルも、何度も孤立してきた。
王都で失敗し、エミリアに拒絶され、レムに支えられるまで心が折れかけた。
ロズワール邸では死に戻りの苦しみを誰にも言えず、一人で疑心暗鬼に飲まれた。
その過去を思い出すと、第9話のスバルは、また別の形で孤独へ突き落とされている。

「空っぽの器」という感覚が、スバルの強さまで揺らしている

スバルの強さは、特別な剣技や魔法だけではない。
何度も死んで、失敗して、後悔して、それでも覚えていること。
誰がどこで倒れたのか。
誰の言葉に救われたのか。
どの選択で間違えたのか。
その記憶があるから、次の一歩を選べていた。

第9話では、その土台が崩れている。
スバルは死に戻りで得た経験を、いつものように感情の支えとして使えない。
目の前の仲間がどれほど大切な相手なのか、頭で説明されても胸が追いつかない。
だから判断が遅れる。
疑いが生まれる。
いつもの軽口も、どこか空回りして見える。

プレアデス監視塔という場所も、この不安を強めている。
砂漠の果てに立つ塔。
外へ逃げても危険。
中にいても試練と謎だらけ。
そこに記憶を失ったスバルが放り込まれる。
閉ざされた空間の中で、誰を信じるかを自分で決めなければならない。

この状況は、レムの眠りやユリウスの喪失とも重なる。
レムは記憶と名前を奪われ、世界から存在を忘れられた。
ユリウスは名前を奪われ、騎士としての足場を失った。
そしてスバルは、自分の中にある記憶を失っている。
三人とも違う形で、人とのつながりを傷つけられている。

第9話が重いのは、スバルがただ混乱しているだけではないから。
彼が忘れているものを、視聴者は覚えている。
エミリアの笑顔も、ベアトリスの救出も、レムの言葉も、ユリウスとの共闘も覚えている。
だからスバルが疑うたびに、見ている側は胸を締めつけられる。
そこにあるはずの絆が、本人にだけ見えていない。

第4章 ユリウスが苦しすぎる|名前を失った騎士だからこそ第9話が刺さる

スバルは記憶を失い、ユリウスは世界から名前を失っている

第9話でスバルの記憶喪失を見ると、ユリウスの苦しさが改めて浮かび上がる。
スバルは自分の内側から記憶が抜け落ちている。
ユリウスは自分の記憶を持ったまま、周囲から名前を忘れられている。
どちらも残酷だが、痛みの方向が違う。
この対比がかなりつらい。

ユリウスは、自分がユリウス・ユークリウスであることを覚えている。
アナスタシアの騎士として歩んできたことも、精霊騎士としての誇りも、スバルと衝突した過去も覚えている。
けれど周囲の世界が、それを同じ温度で受け止めてくれない。
自分だけが過去を握っていて、他人の中から自分の名が消えている。

これは、ただ寂しいだけでは済まない。
騎士にとって名前は、名誉そのものに近い。
誰に仕え、どんな戦いを越え、誰に認められてきたのか。
その積み重ねが名前に乗っている。
暴食に奪われたのは呼び名ではなく、ユリウスが立っていた場所そのものだった。

だから第9話で、スバルが仲間を信じきれない姿を見ると、ユリウスの痛みも別方向から迫ってくる。
スバルは相手を思い出せない。
ユリウスは相手に思い出してもらえない。
どちらも関係が片側だけ欠けている。
会話しているのに、橋が途中で落ちているような苦しさがある。

第1期の衝突を覚えているほど、今のユリウスが胸に来る

スバルとユリウスの関係は、最初から綺麗だったわけではない。
王選会場で、スバルは感情のままにエミリアのためだと叫び、騎士たちの前で大きく空回りした。
その場でユリウスはスバルの未熟さを見抜き、決闘という形で叩きのめした。
スバルにとっては屈辱で、見ている側にも痛い場面だった。

けれど、あの衝突があったからこそ、後の共闘が生きている。
魔女教との戦いで、スバルとユリウスは同じ敵へ向かった。
ペテルギウスとの戦いでは、スバルの無茶とユリウスの騎士としての力が重なった。
最悪の出会いから、少しずつ信頼へ変わっていく流れがあった。
この積み重ねが、ユリウスという人物を強く見せている。

プリステラでも、ユリウスは騎士として戦い続けた。
大罪司教との戦いは、街の命運を左右するほど激しかった。
水門都市の混乱、暴食の脅威、仲間たちの分断。
その中でユリウスは、自分の誇りを捨てずに立っていた。
だから名前を失う展開は、あまりにも残酷に見える。

第9話では、スバルの記憶喪失が前面に出る。
しかし、その隣にユリウスがいることで、記憶と名前の重さが一段深くなる。
人は自分が覚えているだけでは足りない。
誰かに覚えられ、呼ばれ、認められることで立っている。
ユリウスは、その当たり前を奪われた人物として見えてくる。

それでもユリウスは、崩れた姿を簡単には見せない。
感情を爆発させず、騎士として振る舞い、状況を見て言葉を選ぶ。
その我慢が、かえって苦しい。
泣き叫ばないからこそ、内側の傷が深く見える。
リゼロ ユリウスが刺さるのは、この静かな耐え方があるから。

第9話のスバルは、自分の記憶を失って揺れている。
ユリウスは、自分の名前を奪われても立っている。
二人の姿を並べて見ると、記憶を失う怖さと、忘れられる怖さが同時に迫ってくる。
だからこの回は、スバルの異変を追うだけでなく、ユリウスの苦しさまで深く残る回になっている。

第5章 第1期から見るともっと苦しい|スバルとユリウスの関係が変わった軌跡

王選会場でぶつかった二人が、ここまで来ていた重さ

スバルとユリウスの関係は、最初から信頼で始まったわけではない。
むしろ第1期の王選会場では、かなり痛々しい衝突だった。
エミリアを守りたい気持ちだけが先に走り、スバルは騎士たちの前で自分の未熟さをさらしてしまう。
その場にいたユリウスは、騎士としての誇りを汚されたように受け止め、決闘でスバルを叩きのめした。

あの場面のスバルは、見ていて苦しい。
エミリアのためと言いながら、実際には自分の悔しさや劣等感を抑えられない。
周囲の視線も冷たい。
ユリウスの剣は容赦なく、スバルの身体だけでなく心まで打ちのめしていく。
その後、エミリアとの距離まで壊れてしまうから、王選会場の失敗はスバルの大きな傷になった。

けれど、リゼロはそこで二人の関係を終わらせない。
白鯨戦、そしてペテルギウスとの戦いへ進む中で、スバルはただ叫ぶだけの少年ではいられなくなる。
誰を動かすか。
どこで頭を下げるか。
どの情報を使うか。
何度も死に戻りを重ねた末に、ようやく戦うための形を作っていく。

その中でユリウスは、ただの嫌な騎士ではなくなっていく。
スバルの足りない部分を突きつけた相手であり、同時に魔女教との戦いで手を組む相手にもなる。
ペテルギウス戦では、スバルの無茶な作戦とユリウスの剣が重なり、二人は同じ敵へ向かった。
最悪の出会いから共闘へ進んだことが、この関係の面白さになっている。

だから第9話でスバルが記憶を失うと、その積み重ねが一気に不安定になる。
スバル本人の中から、ユリウスとぶつかった記憶も、共に戦った記憶も抜け落ちている。
視聴者は覚えている。
ユリウスも覚えている。
けれどスバルの中にはない。
このズレが、ただの記憶喪失以上に胸を締めつける。

プリステラで名前を失ったユリウスは、それでも騎士でいようとする

ユリウスの苦しさは、プリステラでさらに深くなる。
水門都市プリステラでは、大罪司教たちが同時に動き、街全体が戦場になった。
強欲、色欲、憤怒、暴食。
街の水路、放送、市民の恐怖、王選陣営の分断。
一つひとつの混乱が重なり、ユリウスも騎士としてその中に立つことになる。

暴食に名前を奪われた後のユリウスは、見た目には大きく変わらない。
剣を持ち、言葉を選び、背筋を伸ばして立っている。
だが、その足元は大きく崩れている。
ユリウス・ユークリウスという名前に宿っていた名誉、信頼、過去の評価が、周囲の記憶から薄れてしまう。
本人だけが覚えているという状況は、あまりにも孤独。

騎士にとって名前は、ただの呼び名ではない。
家名。
主君との関係。
精霊騎士として積み重ねた技。
スバルと衝突し、和解し、共闘した時間。
それらが全部、名前に結びついている。
だから名前を失うことは、ユリウスが生きてきた証を周囲から削られることに近い。

第9話では、スバルの記憶喪失が前面に出る。
しかしその横に、名前を失ったユリウスがいる。
この配置がかなり重い。
スバルは自分の中の過去を失っている。
ユリウスは他者の中にある自分を失っている。
二人とも、関係の片側だけが欠けた状態で同じ塔にいる。

ユリウスが苦しいのは、崩れそうな状況でも騎士でいようとするところ。
怒りや悲しみを大きく爆発させず、状況を見て、言葉を選び、戦うべき時には剣を握る。
その静かな耐え方が、逆に胸に来る。
リゼロ ユリウスが刺さるのは、強いからだけではない。
失っても姿勢を崩さない痛ましさがあるから。

第6章 第9話の見どころと今後の注目ポイント|疑心暗鬼と死に戻りが重なっていく

階段、地下通路、赤い目の想像が、疑う怖さを強くしている

第9話の見どころは、記憶喪失だけで終わらない。
スバルは塔の中で何度も死に戻りを経験し、誰かに階段から突き落とされる。
最初は何が起きたのか分からない。
次の周回でも犯人が見えない。
味方の中に誰かがいるのか。
それとも塔そのものが罠なのか。
疑問だけが増えていく。

この階段の場面は、派手な戦闘ではないのにかなり怖い。
背後から来る気配。
落下する身体。
一瞬で終わる命。
誰に殺されたのか分からないまま戻される感覚。
スバルは死に戻りに慣れているようで、慣れきれるわけがない。
まして記憶を失った状態では、死の恐怖だけがむき出しで襲ってくる。

地下通路の場面も不気味。
瘴気に満ちた場所で、スバルの精神はどんどん追い詰められていく。
魔獣の死骸、閉ざされた扉、塔へ戻される不可解な動き。
現実なのか、塔の仕掛けなのか、自分の判断が正常なのかも分かりにくい。
この不安が、スバルの疑心暗鬼を一気に膨らませる。

仲間たちの顔が、敵のように見えてしまう演出も重い。
エミリアも、ベアトリスも、ラムも、ユリウスも、いつもなら信じたい相手。
しかしスバルの頭の中では、赤い目や歪んだ表情が浮かび、誰も信用できなくなっていく。
第1期で誰にも死に戻りを話せず追い詰められた時とは違い、今回は記憶喪失が疑いをさらに深くしている。

その中で、レムの姿をした存在が現れる場面は衝撃が強い。
スバルにとってレムは、何度も自分を支えてくれた存在。
その姿で刃を向けられるような展開は、かなり残酷。
本物なのか、誰かの仕業なのか、何が起きているのか。
視聴者の不安も一気に膨らむ。
リゼロらしい、救いと恐怖が同じ人物の姿で迫ってくる場面になっている。

第9話の先には、スバルが自分自身を疑う展開が待っている

第9話の終盤でさらに重いのは、外に敵がいるだけでは済まなくなるところ。
スバルは仲間を疑い、塔を疑い、状況を疑う。
しかし最後には、自分自身まで疑う流れへ進んでいく。
腕に刻まれた「ナツキ・スバルはここにいた」という言葉。
その不気味な証拠が、スバルの恐怖を別の段階へ引き上げる。

この言葉は、ただのメモではない。
記憶を失ったスバルにとって、自分が何をしたのか分からない証拠になる。
誰かに書かれたのか。
自分で刻んだのか。
何を伝えようとしたのか。
そこにいるはずの自分が、一番信用できない存在になっていく。
この展開が、監視塔編の怖さをさらに深くしている。

リゼロの死に戻りは、これまでスバルだけの武器でもあった。
死んで戻り、情報を持ち帰り、失敗をやり直す。
しかし第9話では、その利点がかなり弱く見える。
記憶が不安定で、状況も分からず、仲間も信じきれない。
死に戻りしても、何を正解にすればいいのか見えない。
その迷路感が強い。

ここで重要なのが、エミリアやベアトリスたちとの関係。
記憶を失ったスバルから見れば、彼女たちは知らない相手に近い。
だが、視聴者は彼女たちがどれだけスバルを大切にしてきたか知っている。
聖域でベアトリスの手を取ったこと。
エミリアが試練を越えたこと。
ラムが皮肉を言いながらも仲間として動いていること。
その記憶があるから、スバルの疑いがいっそう痛く見える。

そしてユリウスの存在も、今後の見どころになる。
名前を失った騎士が、記憶を失ったスバルとどう向き合うのか。
スバルがユリウスを思い出せない中で、ユリウスは何を語り、どう立つのか。
二人は第1期でぶつかり、共闘を経てここまで来た。
その歴史が揺らぐからこそ、今後の会話には大きな重みが出る。

第9話は、喪失編の中でもかなり不安を強める回。
敵を倒す爽快感よりも、誰を信じればいいのか分からない怖さが前に出ている。
スバルの記憶喪失。
ユリウスの名前の喪失。
レムの姿で迫る不穏さ。
自分自身を信じられなくなる恐怖。
それらが重なって、リゼロ 9話は見終わった後も胸の中に嫌なざわつきを残す。

第7章 まとめ|第9話は記憶を失う怖さと、ユリウスの孤独が重なる回

スバルの記憶喪失で、これまでの関係が一度ほどけて見える

リゼロ 9話は、スバルの記憶喪失が中心にある。
目の前にエミリアがいる。
ベアトリスがいる。
ラムがいる。
ユリウスがいる。
けれどスバルの中には、そこへ至る時間が抜け落ちている。

視聴者は全部覚えている。
エミリアとの出会い。
ベアトリスを禁書庫から連れ出した瞬間。
ラムとの皮肉混じりのやり取り。
ユリウスと衝突し、共闘した流れ。
だからこそ、スバルだけが置き去りにされているようで苦しい。

第9話の怖さは、敵が強いことだけではない。
仲間が仲間に見えなくなること。
優しい言葉さえ疑いの材料になること。
自分の過去を信じられなくなること。
その不安が、監視塔の閉じた空気と重なっていく。

リゼロ 記憶というテーマは、レムやクルシュだけのものではなかった。
スバル自身にも降りかかる。
そして、その横には名前を失ったユリウスがいる。
記憶を失った者と、名前を失った者。
二つの喪失が同じ場所で並ぶから、第9話は重く残る。

ユリウスは忘れられても、騎士として立ち続けるから胸に刺さる

リゼロ ユリウスが苦しいのは、派手に崩れないところにある。
名前を奪われても、彼は騎士として立つ。
傷ついていないはずがない。
それでも言葉を選び、姿勢を崩さず、周囲を見て動こうとする。
その我慢が、かえって痛々しい。

第1期の王選会場では、スバルとユリウスは最悪に近い形でぶつかった。
スバルは感情のままに叫び、ユリウスは騎士としてその未熟さを突きつけた。
あの屈辱があったから、後の共闘が強く見えた。
ペテルギウス戦で並んだ時、二人の関係は確かに変わっていた。

だから第9話でスバルの記憶が抜け落ちると、その積み重ねまで揺らいで見える。
ユリウスは覚えている。
視聴者も覚えている。
けれどスバルの中にはない。
その片側だけ欠けた関係が、じわじわ胸を締めつける。

第9話は、スバルの異変だけを追う回ではない。
記憶を失う怖さ。
名前を失う孤独。
仲間を信じられない不安。
自分自身まで疑ってしまう恐怖。
その全部が、監視塔の中で一気に濃くなる回だった。

見終わった後に残るのは、すっきりした答えではない。
重たいざわつき。
スバルは本当に自分を取り戻せるのか。
ユリウスは名前を取り戻せるのか。
レムの姿で迫る不穏さは何なのか。
次へ進むほど、喪失編の苦しさが深くなる。

だからリゼロ 9話は、ただの記憶喪失回ではない。
第1期から積み重ねてきた関係を、一度足元から揺らす回。
そして、ユリウスという騎士の孤独を、スバルの記憶喪失によってもう一度強く見せる回。
胸が痛くなるのに、続きを見ずにはいられない一話になっている。

Re:ゼロまとめ

『Re:ゼロ』の考察・キャラ解説・王選・魔女教・大罪司教関連記事をまとめています。
スバル、エミリア、レム、ラインハルト、アル、魔女教、暴食、プレアデス監視塔の記事はこちら。

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