『薬屋のひとりごと』アニメは漫画の何話まで？1期・2期の範囲を徹底検証

『薬屋のひとりごと』のアニメ版は、原作ライトノベルや漫画版と並行して人気を博している注目作です。

視聴者の中には、「このエピソードは漫画のどの巻？」「どこから先は原作・漫画で追えばいいの？」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アニメ第1期・第2期がどこまで映像化されたのかを、原作小説・漫画版の話数と比較しながら丁寧に解説します。

アニメ第1期は漫画・原作のどこまで？

アニメ第1期（全24話）は小説第2巻までに相当

『薬屋のひとりごと』アニメ第1期は、2023年10月から2024年3月にかけて放送され、全24話で構成されています。

物語の進行は原作ライトノベルに準拠しており、第1クール（第1話〜第12話）は原作小説第1巻をもとに、第2クール（第13話〜第24話）は原作小説第2巻を中心に描かれました。

シリーズ構成として、前半は後宮内で起こる事件と猫猫の推理を主軸にし、後半では壬氏や周辺人物との関係性に焦点が当てられるようになっていきます。

小説版の内容を丁寧にアニメ化しているため、テンポ感はやや落ち着いており、1話1事件というよりは、2話で1つの出来事が展開されるような構成です。

事件を通じて明らかになる後宮の複雑な人間関係や、猫猫の過去、壬氏との関係性の微細な変化が巧みに描かれており、ミステリーと人間ドラマが融合した仕上がりになっています。

漫画版では『月刊サンデーGX版』の第6巻〜7巻前半ほど

コミカライズ作品として人気の高い『薬屋のひとりごと』（作画：ねこクラゲ／原作：日向夏）において、アニメ第1期はおおよそ6巻から7巻の途中までに該当します。

正確な話数で言うと、アニメ第24話の終盤は漫画版第7巻の中盤〜後半（おおよそ34話〜36話付近）に相当します。ただし、アニメと漫画は一部で構成順が異なることがあり、完全に同じ進行順ではありません。

そのため、アニメ視聴後に漫画を読む際は、第6巻からの読み直しが最もスムーズです。第5巻まではアニメ第1期でほぼ網羅されており、6巻以降では補足や追加描写、表現の違いを楽しむことができます。

特に絵による表情の細かい違いや間の取り方が異なるため、アニメで物語を理解した上で漫画で再確認するというスタイルもおすすめです。

また、漫画は月刊誌連載のため、アニメよりも展開が若干スローペースで、その分1コマ1コマの密度が高いという特徴もあります。

アニメ化によってカットされた細かなエピソードや心理描写も補完されているため、原作ファンからの評価も高いシリーズです。

このように、アニメ第1期は原作小説2巻・漫画7巻あたりまでの内容を丁寧にアニメ化しており、これから続きを原作で追いたい人にとって、明確な目安となる構成になっています。

アニメ第2期はどこからどこまで？

アニメ第2期（25話〜）は小説第3巻以降をベースに展開

アニメ『薬屋のひとりごと』第2期は、2025年1月より放送され、第25話からスタートしています。物語は第1期の続きとして、猫猫が後宮から外廷へと異動し、舞台が一気に広がっていくのが最大の特徴です。

この展開は、原作ライトノベル第3巻以降の“外廷編”に相当し、軍部や皇太后など新たな登場人物との関係性が中心になっていきます。

シリーズ構成やエピソードの順番は、小説の流れに比較的忠実で、第2期第1話（＝通算25話）〜第12話（＝第36話）までの内容で、おおよそ原作第6巻の中盤までがアニメ化されています。

アニメ第2期の放送は全24話（2クール構成）とされており、通算第48話までの放送が見込まれています。これにより、第2期では原作の第3巻から6巻終盤、もしくは第7巻冒頭までをカバーする可能性が高いと予想されています。

漫画版では8巻以降、外廷編や政治要素が強まる章に突入

漫画版『薬屋のひとりごと』（ビッグガンガン連載）は、アニメとの進行に大きなズレがなく、比較的近い構成で展開されています。

アニメ第2期の内容は、漫画の第8巻以降が該当し、特に第9巻から12巻あたりがアニメ中盤〜後半の内容に対応しています。

この外廷編では、猫猫がこれまでの“観察者”としての立場から、実際に社会や政治に関与する立ち位置へと変化していく過程が描かれます。

また、壬氏や新キャラクターとの関係性も複雑さを増しており、アニメではそれらの感情や対話を映像的に丁寧に演出しています。

漫画との対応で言えば、アニメ第36話終了時点で、漫画の12巻中盤（おおよそ90話前後）に該当します。今後のアニメ展開がどこまで進むかにもよりますが、第48話で第13巻手前（約100話程度）までをカバーする構成になる可能性が高いです。

第2期はアニメ独自の演出によって心理描写の間合いやキャラの感情表現が深くなっており、漫画とアニメの“補完関係”がより顕著になっています。

アニメで要点を押さえた後、漫画で心情をじっくり追うという楽しみ方もおすすめです。

1期・2期の区切りから見るおすすめの原作・漫画の追い方

アニメを見てから漫画へ？それとも先読み？

『薬屋のひとりごと』は、アニメ・漫画・小説のすべてが高評価を得ている稀有な作品です。そのため、どこから原作やコミカライズ　　を追うべきか迷う方も多いはずです。

基本的には、アニメから作品に触れた人が原作に進む場合、「アニメの続きから漫画・小説を読む」という流れが自然でおすすめです。

アニメ第1期の終了地点は原作小説第2巻・漫画第7巻中盤あたりなので、漫画なら第7巻終盤から、もしくは第8巻から読み始めるとスムーズです。

第2期に関しても、第36話終了時点で漫画12巻中盤に対応しており、アニメを追いながら同巻の内容を照らし合わせて読むことで、より深い理解と楽しみが得られる構成になっています。

一方で、「先読み派」の方には小説版がおすすめです。ライトノベルは既に第14巻まで刊行されており、アニメや漫画ではまだ描かれていない先の展開が進行中です。

文章表現ならではの猫猫の内面描写や、伏線の張り方の緻密さが特徴で、作品世界の全体像を早く把握したい方には最適です。

どこから読むべき？おすすめ巻・話数ガイド

これから漫画・小説を読む方向けに、以下のように整理するのが分かりやすいです。

• アニメ第1期終了時点 → 漫画7巻後半から／小説3巻から
• アニメ第2期中盤（36話終了）時点 → 漫画12巻中盤から／小説6巻後半から
• 完全に原作を追いたい場合 → 小説7巻以降へ（未アニメ化領域）

また、漫画版にはアニメでは描かれなかった細かな描写や、心理描写がより丁寧に表現されているため、アニメを補完する目的でも楽しむ価値があります。

猫猫の視線の動きや表情の微細な変化、壬氏の仕草や視線の“意味”を再確認したい方にとって、漫画版は非常に有用です。

逆に、アニメで描かれる演出効果や間の取り方に感動した方は、Blu-rayで改めて視聴したり、サウンドトラックと合わせて再体験するという楽しみ方もおすすめです。

いずれにせよ、それぞれの媒体が相互補完的に機能しているのが『薬屋のひとりごと』の魅力であり、複数の媒体を通して作品を楽しむ“多層的な体験”が可能になっています。

『薬屋のひとりごと』アニメと原作の対応まとめ

『薬屋のひとりごと』のアニメ版は、原作小説と漫画版をベースにしつつも、独自の演出や構成で物語を展開しています。

第1期では小説第1〜2巻、漫画第6〜7巻あたりまでの内容を描き、猫猫が後宮で事件を解決していく姿がテンポ良く展開されました。視聴者にとって入りやすく、作品の世界観を理解するのに最適な導入編と言える構成です。

第2期では舞台が外廷に移り、原作小説第3巻から6巻後半まで、漫画版では8巻以降〜12巻中盤あたりのエピソードが中心に描かれています。

新キャラクターの登場や政治的な背景の掘り下げなど、より重厚なストーリーが展開されており、アニメとしての完成度もさらに高まっています。

今後、原作小説や漫画で描かれている続きがどのようにアニメ化されるかは未定ですが、各媒体ごとに異なる魅力があり、相互補完的に作品世界を楽しめるのが本作の大きな強みです。

アニメで作品に触れた方も、原作小説や漫画を読むことで、より深い理解と感動が得られることでしょう。